LOGOS　OF　LUPRIA

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• 復活

  　腰の痛みはかなり改善した。一番痛い時でもその痛みが強くならなければトレーニングはやった方がいいと判断し、逆に今までやっていなかった背筋運動を追加し、腹筋運動も腰に負担をかけにくい方式に変更した。今までの方式にも意図はあったのだが、とにかく痛みを出さないことを最重要課題にしなくてはならない。　やはり冷えは良くないので昨日今日は暖かいからいいけれど、暖房もちゃんと使うことにした。今日はまた練習があるが、中心部の奥の方に鈍痛が残っているものの、何とか踊れそうだ。祈ってくれた方々の力もあっただろう。　１１月は日程的にかなりしんどく、毎日のようにいろんな予定が詰まっているが、１２月のステージを終えれば、「エア」だけに集中してやっていける。ここ一ヶ月が勝負所だ。配役決定までのプロセスでもあるので、痛みで踊れないようなことは見せたくはない。もちろん、端役とはいえ「誓いの青い鳥」のほうもしっかりやっていきたい。さあ、面白くなってきた。

  2005/11/03

• アメリカが本気になった防御

  　ブッシュ米大統領は今日、新型インフルエンザの世界的大流行に備えるため、総額７１億ドル（約８３００億円）を投じ、新しいワクチン製造法の開発、抗ウイルス薬の備蓄強化などの対策を進める国家戦略を発表した。　この新戦略の柱として、１、世界中の動物や人での小規模な流行をすばやく察知し封じ込める。２、ワクチンと抗ウイルス剤の備蓄３、州政府や地方レベルでの対策推進　を挙げている。また新型ウイルスに対応したワクチンをできるだけ早く量産するため、従来の鶏卵を用いた方法ではなく、細胞培養技術を用いた新しいワクチン技術を導入し、ワクチンが生産できるまでの間の応急処置のため、インフルエンザに効果的な治療薬の備蓄も強化するという。　１０月２７日の日記「忍び寄る疫病」にも書いたように、新型インフルエンザは世界中で爆発的に流行し、社会機能を麻痺させる公算が大きい。アメリカがここまで大掛かりな国家戦略として発表したのは、先のハリケーン被害の対応のまずさを責められ、もしこの問題への対応が後手に回るようなことがあれば、政権転覆も十分考えられるだけに、最大限の対策を採ったということを見せなくてはならないという面もある。　しかし、当然この新型インフルエンザが国家そのものが危機的状況になりえるほどの脅威であるのも紛れもない事実だ。全世界で数千万人が死に至ると言われている病なのだ。あなたの家族の命が奪われるかも知れない危機であるということを今本気で考えておかなくてはならない。日本の対策はまったく不十分だ。対策が疎かなら被害は当然拡大する。　政府も本気にならなければならないが、民間マスコミももっとこの問題をクローズアップし、免疫を高めるために何に気をつけて生活し、何をどういうふうに食べたらいいのかをテレビで毎日でも放送してほしい。ワクチンさえあれば万全なのではない。最後に勝てるかどうかは自分の内なる力以外にはないのだから。

  2005/11/02

• あったかい

  　昼に戻ってきて室温が２２℃もあったので、てっきり昨日ストーブを焚いて床暖の余熱であったかいんだろうと思っていたら、札幌の最高気温は１８℃あったそうだ。１０月上旬並みの暖気とのこと。　確かに雪も全く降らないし、いつもはこの時期タイヤ交換で大混雑しているジェームスも、昨日ストップランプを交換しに行ったらガラガラだった。ホームセンターもまだ十分除雪用具が揃ってないところもある。暖冬になるのなら嬉しいが、去年、一昨年と、あとでまとめて付けを払わされるような事になっているので油断は出来ない。　でも正月になってもほとんど雪のない年だって今までにあったのだから、たまにはそんな年がまた来たっていい。灯油の値上がりで厳しいこの冬、せめて除雪の肉体労働は少し楽になって欲しいもんである。寒くならなければ寒くならなかったで、冬物が売れなくて困る人も多いんだろうけど、年平均気温が上がっている以上、２極化で暴風雪は増えるかもしれないが、いずれほとんど雪のない冬も来るのかもしれない。

  2005/11/02

• 「火垂るの墓」～涙枯れるまで～

  　昨日のテレビでやっていた実写版のこのドラマ。このドラマを見て今の若い人達はどんなふうに感じるのだろうか知りたいと思った。私ももちろん戦争は知らないし、戦後の混乱期さえ知らない。でも日本人として忘れてはいけないと、戦争経験者の言葉や資料を興味深く見つめてきた。大学４年のとき、グァム・サイパンに旅行に行った時も戦争の傷跡を見て回り、祈りを捧げることは自分の中で大きな目的だった。　戦争は人間を変えてしまう。でも奇麗事では生きていけない。どんな戦争であれ、そこには必ず地獄が生まれてしまう。でも、今の若い世代は親や祖父母からもあまり戦争のことを聞いたことがないだろう。果たしてこのドラマの中のことを、かつて自分の今生きている国で本当にあったこととして自覚出来るだろうか？　これは確かにテレビドラマだが、戦争の時はこういう事実は数え切れないほどあったし、もっと悲惨な事もあった。　今のあまりに豊かな時代からこのドラマを想像するには、現実がかけ離れ過ぎている。戦争を経験した人はどんどん減っていっているし、生き証人がいなければ、次代に伝わっていくことはとても難しい。その痛みを、悲しみを忘れ去った世代が国を動かすようになったら、また戦争が選択肢として出てくるのだろうか？　　人が生きる為に鬼にならざるを得ない世の中をつくってはいけない。そして、こんな哀しい人達を生みだしてはならない。憲法改正が現実化していく中で、確かに国は守らなければならないし、現実に対応することは必要だと思うが、不戦の誓いだけは変わって欲しくないと切に願う。

  2005/11/02

• 全くわかっていない

  　何度言ってもわからないようだ。錯誤としか思えないのなら行き着くところまで行ってみる以外にはない。わからないから同じ事を繰り返すのだから、手を引く以外には出来ることはない。正直空しいが、所詮手助けは出来ても誰かの人生を全く変えてしまうことは出来ないし、出来たところで意味はない。納得するまで体験しきる以外にはない。助けを求められて応じることが、必ずしもその魂の為に直接役に立つとは言い切れない。もう、手は出さない。祈るのみ。　何度も同じ失敗はしてきているが、やはり近しい者には痛い思いはして欲しくないから、余計な手を出してしまう。でも、長い目で見た場合にそれがいいとは必ずしも言えない。人間は何度失敗しても自分の意味のないプライドや、見栄に振り回される。だが、そこから抜け出せる人材は僅かしかいない。経験しきると言うことが重要なのだ。結局はほとんどの人間は逆方向へ思いっきり走らなければ、わかることは出来ないのだ。　やはり、自分が正しいと思った道に思いっきり進む以外に、自ら進む道はない。それがどんな道だろうと。　　　　　　　　　

  2005/11/01

• バカな子ほど・・・

  　腰痛を耐えながらどうにか一日の仕事を終え、夕食の買い物にポスフールによっていた時メールが入った。YOSAKOI時代からの可愛い“妹”が今日入籍したとのこと。ん～、いろいろあったがやっと貰われていったか。良かった良かった。バカな子ほど可愛いとは言うが、この子もいつもいろんなことで悩んでばかりで、よく会って話を聞いてやったり、諭したり、一緒に遊んだりしてきた。　こういう繋がりの子が私には結構沢山いる。歳はみんな離れているが、親子でもなければ、友人というのともちょっと違う、もちろん恋人にはなり得ないし、やっぱり可愛い“妹”なのだ。私は結構厳しいことも言うから、表面的な関係の人達とは切れるのも早いが、それでも繋がっている子は何かあるごとに連絡してくれる。　その子達が幸せを味わってくれるのは、私にとってもとても幸せなことだ。つい先日は、昔から問題が多くて、苦労もたくさんしてきたやはりYOSAKOIで知り合った妹が初めて出産し、今、自分の分身との日々を楽しんでいる。　これからも多々喜びの報告は聞けるだろう。YOSAKOI関係に限らず、出会った頃は子供だと思っていた子達が、今はもう立派な大人である。私は自分の弱い面や脆い面も見せるから、彼女達から叱咤されることも少なからずある。でも、この子達は私を「大好き！」と言ってくれる。ほとんどの子達にはちゃんと彼氏がいて、人間としての大好きであって、異性としては見られていないことが淋しいと言えば淋しいが、まあ、嫌われるよりは好かれた方がいいに決まっている。　今また、多くの仲間達に囲まれて舞台への稽古を積んでいる。ここでもこういう関係を築いていきたいし、私がいるということはこの中に私を必要とする子がいるということ。今までもそうだったが、自分がこの中で如何に最高の表現をするかと言うことも大切だが、それ以上にヒーラーとして誰かの役に立つことが至上の命題であり、呼ばれた以上は必ず私を必要とする子がいる。いま、少しづつ仲間達の色が見えてきている。手を伸ばしている子を見逃さないようにしたい。

  2005/11/01

• マルスのもたらすもの

  　火星が再び地球に大接近しているが、今回の接近は他の惑星の動きと絡めてどんな影響力をもたらすのだろうと、友人の占星術師に聞いてみた。すると、思った以上にその影響力は大きいらしい。　彼女曰く、「火星は逆行で同じ星座に長期滞在してる最中で、牡牛座に火星・獅子座に土星・蠍座に木星・水瓶座に海王星、と不動宮でグランドクロスがあるから大変です。もちろん影響の出方は個人差ありますが、来年始めくらいまでは社会的な影響もあるでしょうね。絶対揺るがないはずのものが急に動いたり、大丈夫とおもっていた事柄が変更になったり…」　彼女は私個人のホロスコープももちろん知っているので、個人としても影響はあるようだと言っていたが、同時に「吉運の時に滅茶苦茶で、凶運の時に良くなるっていう逆運の人もいるからさ、グランドクロスの時ってのはブルドーザーでのされるみたいに物事がガーッと変わる時だから」とも言われた。　ふむ、ま、確かに人と人との関係や、組織の中に居続ける為に問題を解決したり、修復したりすることが全ていいというわけでもない。破壊や別れこそが互いにとっての幸せの選択であることもたくさんある。今回の星の配置はそれを助けてくれる力をもたらすのかもしれない。

  2005/11/01

• 無念の痛み

  　楽しみにしていた絵美先生の稽古。だが、体はあまり言うことを聞いてくれない。確かに筋力は戻りつつあり、足も高く上がるようになったし、ジャンプ力は取り戻したし、動きのキレもかなり良くなった。しかし、どうもおかしい。体が異常に固いのだ。なんだかストレッチをやればやるほど、動かなくなっていっている気さえする。　少し早めにいってゆっくり体を伸ばしていくが、やはり以前よりも固い。ごく軽く体を動かしつつ先生が来るのを待っていたが、何気なく右足を左足の上に乗せ膝を軽く押していた時、右腰に鈍い痛みを感じた。まずい。ゆっくり足を戻すがもう遅かった。右へ捻っても左へ捻っても、前も後ろも痛い。再発してしまった・・・　もともと私は腰痛があり、５～６年前には仕事中に崩れ落ちるように動けなくなってしまったことがあり、その後半年くらい左の大腿が痺れたままずっとビッコを引きながら歩いていた。１年くらい後にＭＲＩを撮ってみたが、神経の通り道である脊柱管に三分の一くらいまでヘルニアがはみ出している。　昔はかなり力があったから、重労働もかなりやっていた。背骨が重みで曲がるような重量物を運んだり、佐川急便では１人で全ての業務をやらなければいけないので、どんな重たい荷物でもほとんど１人で、しかも走りながら運んでいた。結局どうしようもないほど腰や膝が痛くなって辞めたのだが、何でも頑張ってしまう性格ゆえに、かなりこの肉体に無理を掛けてきてしまったのだ。もう、無理は効かない体であるのはわかっている。あと何年踊れるかはわからない。しかし、このエアだけは全力で駆け抜けたい。最高の状態に仕上げて限界を超えたい。　　今日も絵美先生の稽古は連続したストレッチから始まり、やがて現代舞踊風の簡単な振り付けを憶えていく。しかし、私はごく簡単な前方への脱力さえまともに出来ない状態が続く。激痛ではないが、歩くのも苦しく、息が詰まる。グル－プごとにやる時はやはり人に見せることなので、出来るだけきちんと踊りたい。なんとか気合いでごまかせるが、やはり自分自身が納得した踊りにはならない。　休み時間にもみんなは先生を囲んで楽しく談笑しながら復習したりしていたが、私はその輪に加わることはできなかった。座っていても痛いのだ。腰の痛みより、輪の中に入っていけないことが切なかった。　とても淋しい気持ちで１人車へ向かう。どこまでやれるだろうか？　自力で治すことが出来るだろうか？　何とかしなくてはならない。もう家で寒さを我慢するのもやめよう。とりあえず、ゆったりお風呂に浸かって体を温め、上がってからはケイシーオイルの２番で腰をマッサージする。しかし、自分でマッサージしても充分な効果なんか出せはしない。今日買ってきた湯たんぽで、温まってとにかくゆっくり寝よう。仕事にも穴は空けられないし、３日の夜にはまた、げきだん夢の練習もある。一人で何とかするしかないのだ。

  2005/10/31

• 晩秋はいつ

  　紅葉がなかなか進まない。なんでもここ５０年ほどで１５日間くらいは遅れているらしい。温暖化は確実に上昇曲線を描きながら進んでいるのだ。今日で１０月も終わりで、２か月ごとの暦は残り後一枚となってしまう。本来ならもう平地でも雪が舞うのをとっくに見てもいい頃なのだが、昨日私の家の前で初めて霙混じりの雨が降った程度で、下界へ降りるとやはりただの雨だ。　それでも寒さは日一日と厳しくなって来ており、いままでストーブを全く点けずに頑張ってきたが、今朝は室温が１０℃。さすがに厚着をしていても寒いし、手もかじかんでくる。明日１１月１日からは石油ストーブに火を入れよう。寝る時も布団の中があったまるまで、結構すぐには寝られなくなってきてるので、今年は湯たんぽを買おうと思っている。　仕事で主に南区や豊平区周辺を回っているが、落ち葉は結構あるものの、紅葉はそれほど鮮やかではない。一気に冬が来るのだろうか？　それとも暖冬になるのだろうか？　季節は季節ごとの変化を見せて欲しいが、生活を考えるとたまには雪の少ない冬であって欲しいと願ってしまう。でも、寒い時も体を動かしていれば温かいから、週に何度も稽古があり、今日も絵美先生の稽古があるのが嬉しい。体を動かせること、そして仲間と共に一つのものを創造していくことにとても幸せを感じている。

  2005/10/31

• 生きている言葉、死んでいる言葉

  　さあて、今日も１時からげきだん夢の練習である。着いてまずスタジオの掃除、そして練習は亮先生の指導の元、ストレッチから発声練習、早口言葉をやって、そのあと踊りの復習に入る。昨日完璧に憶えたはずだった踊りなのだが、やってみると一発目はボロボロ。これが年齢の哀しさなのだろうか・・・　だが数回やれば体は思い出し、自信がつけば表現力も増す。ん、大丈夫だろう。だが、家でも一日数回はレッスンした方がいいな。そのあと芝居の稽古に入るが、最初にやったＡチームは明らかに昨日より出来が悪い。何よりテンションが低く、セリフが全て死んでいる。　このセリフというのは端から見てると「何であんな簡単な事が言えないのか？」と思ってしまうのだが、“生きてるセリフ”というのはなかなかに難しい。みんなはまず自分のセリフを憶えようと必死で、それが普通の会話であった場合の感覚が全く抜け落ちてしまっているのだ。つまり、自分の順番を待って自分の言うべき言葉を発しているだけで、言葉のキャッチボールが全く成立していないのだ。間違えないようにと思うので精一杯で、相手の言葉が見えていないし、受け取ってもいないし、渡せてもいない。　セリフとなるとどうしても１人前の人の言葉が終わるのを待ってから自分のセリフを言いがちで、実際の会話では相手の言葉が終わるか終わらないかのうちに始まっている言葉も多いのだが、ホンの一瞬の間が空いてしまうことによって、全く作り物の見ていて疲れてくるだけの芝居になってしまう。でもみんな中高年の女性ゆえに指摘を受けてもなかなか簡単にはなおらない。　そのあと、大塚先生の直接の演出が入ったが、Ａチームはもう見ていて可哀想なほど最初から同じところを何度も何度も何度も直され、それでも見ていて良くはなっていなかった。私達Ｂチームは前のチームの悪いところを見て修正しながら出来たのでまだ良かったが、それでも客観的に見れば、まだまだお金を取って見せるようなものではない。　最後に大塚先生から、自分のセリフだけでなくその前後の他の人のセリフも憶えてくるように言われた。確かに、みんな多分自分のところのセリフだけ読んできてるんだろうなと思う。私自身、何回かこういう機会を頂いて思ったのは、セリフを憶えるのは絶対に自分のところだけを読んでもダメだということだった。出来れば最初から最後まで全部を声を出して読むのが一番いい。しかしその時間がないならば、全体を読み進みながら、自分のセリフとその前後のセリフを声を出して読んでいくことは絶対に必要だと思う。特に私達のような覚えの悪い年代になると、実際に声を出して前後の脈絡を憶えながらセリフを把握していかないとただ単に自分のセリフを憶えただけでは全部のセリフが死んでしまう。　私達のＢチームはあまり途中で止められることもなく最後まで行ったが、やはり途中何ヵ所か芝居になっていないところがあり、それは自覚もしていた。だが、大塚先生からは「○○さんはできてるから。○○さんがいるからこっちのチームはまだ芯がしっかりしてる」と、私個人に関してはお褒めの言葉を頂いた。それは有り難いのだが、芝居は団体で作るものであり、私１人が演じられていても芝居は成立しない。なんとか全体を実際の会話に引き込むように私がリードしなくてはならない。　終わってからは、さすがにいつも元気で常にしゃべり続けているおばさん達も黙り込んでしまった。あまりのふがいなさに自信を無くしてしまった部分も大きいと思う。でも、お金を取って見に来て頂くと言うことはそう言うことなのだ。自己満足では済まされない。いままでのぬるま湯のようなただ褒められて元気に楽しんできた環境とは違う。自分たちが楽しむだけではなく、見に来てくださる方々に楽しんで頂かなければいくら頑張っても頑張った方向性が違うことになる。　舞台はやり直しがきかない。私達は何度も演じるが、見に来てくださる方はただ一度の公演によって自分が受けた価値が決まってしまう。死んだ言葉を各出演者が自分の為に言っているだけでは、小学校の学芸会を見るよりまだ悪い。客席と心が響き合えるものを何としても創らねばならない。　連日の稽古で、さすがに私も今日はめずらしく“疲れ”を感じていた。しばらく忙しくて温泉にも行ってなかったし、練習が終わった足でそのまま定山渓の湯の花へ。日曜日なので雨とは言え結構混んでいて、子供連れが多く、騒ぐので落ち着けなかったが、大きなお風呂でゆっくりと手足を伸ばすのは本当に気持ちいい。　湯に浸かっていると、足の裏と下腿全体が随分と熱さを感じた。よほど筋肉にも疲労が蓄積していたのだろう。もう無理の利く体ではないが、同時に無理をしなければ特にエアのステージはとてもこなせない。限界への挑戦となるが、これは最高の歓喜への冒険でもある。負けられない。私にはまだ隠れた力があるはずだ。

  2005/10/30

• いつかほんとに飛べる

  　朝、目が覚めた時、めずらしく夢を憶えていたので、急いで枕元のメモ帳を手にとって内容を書き込んだ。後で書こうと思ったら大抵忘れているので、昔は夢日記を枕元においてあったのだが、最近は夢を憶えていることがほとんどなくなったので電話用のメモを使った。　それは本当に久し振りに見た空を飛ぶ夢だった。以前は結構見ていて、子供の頃はあまりうまく飛べなくて、すぐ落ちていったりいつの間にか自転車に変わっていたりしたものだが、大人になるに従ってだんだん自在に空を飛べるようになっていった。でもここ数年空を飛ぶ夢は見ていないし、夢自体ほとんど憶えていなかった。今回の夢の中では不思議なことに「空を飛ぶことに挑戦するのは久し振りだな」と感じていた。　久し振りに空を飛んでみようと思い、上手く飛べるだろうかと思いつつ、体を空間に投げ出した。体は軽く浮いた感じがしたが、すぐにスーッと落ちていき、地面にうつぶせにふわりと着地した。そのまま浮き上がろうと意識を集中してみたが、お腹や顔面にははっきりした砂利などの感触があり、全く浮き上がる気配がない。仕方なく一度は諦めて移動する。　広場のようなところに出るとYOSAKOIの仲間達が新チームを作ったらしく練習していた。そこでもう一度飛んでみようと思い。スッと体を前に投げ出した。すると今度は何の抵抗もなく体が浮かび、自在に動けるかどうか試してみたら、手も足も動かすことなく意識ですんなりと上昇・下降・旋回・宙返りができた。自由自在にスピードも高度も変えられる。　でもそれを見ていた仲間達は誰も全く驚かない。彼等の誰かが飛べるわけではなく私だけが飛べるのだが、彼等は当たり前のことのように見つめていた。　こんな内容だった。実は私は子供の頃はとても変な子で、テレビのヒーローものを見て、「僕にもああいう力がある」と真剣に信じていた。いつかその力を解放する時が来ると。実は今でもかなり変な大人で、ヒーローとは言わずとも空を飛ぶことは、いつか肉体を有したままでも、そのまま精妙化することによって可能だと心のどこかでかなり真剣に信じている。　あの夢の感覚はあまりにリアルで、確かに私の霊体は飛んでいるし、どうしてもそれがあり得ないことだとは、逆に信じられないのである。

  2005/10/30

• 我が意を得たり

  　え～、手抜きじゃないんだけど、いつも読んでいるメルマガにとても共感出来ることが書いてあったので、丸ごと転載しちゃいます。エドガー・ケイシー・グッズを扱っている「Temple Beautiful」のメルマガである。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊私には不思議なことがあります。テンプルには、様々な体調不調で悩んでいる方がいらっしゃいます。先週も、かなり重度のアトピーで、全身かさぶた状になってしまった女性がご来店されましたし、今週も、子宮筋腫がボコボコ複数できてしまって、困っているって方が２名もいらっしゃいました。先日いらした方は、みなさん、お友だちから「それだったら、ひまし油湿布してみたら？」と勧められて、ある程度、ひまし油湿布について事前にリサーチされていたようです・・・。でも、その方々、口をそろえて、こう言われました。「でもねえ。ひまし油湿布、なんだか、面倒くさそう」湿布をお腹に貼って、温めながら寝ているだけの、どこが面倒なんでしょう。自宅で簡単にでき、しかも、楽チンで気持ちいいし・・・と私は思うんですが。例えば、先日の子宮筋腫の方。「病院に行って切るのが嫌だって」おっしゃいました。でも、湿布は面倒。食事を変えるのも嫌。鍼には何度か行ったけど、続きそうもない。だったら、どうしたいんですか、あなたは。ってな感じです。ひまし油湿布でさえ面倒だって思うだったら、病院で切り取ってもらったほうが、いいと私は思いますよ。だって、食事を変える必要もなく、生活態度を見直す必要もなく、１週間くらい入院すれば終わり！なんですから、とりあえずは。ケイシーをはじめとする、ホリスティック療法っていうのは、手術をしなくても、奇跡のように筋腫が無くなる療法ではありません。ご自身の積極的な態度が必要になります。毎日の食事を見直したり、生活全般を見直したり、瞑想をしたり祈ったり・・・。そして、多くの野菜や果物を食べるためにジューサーやミキサーも必要になるでしょうし、定期的に整骨に通う、オイルマッサージをする、など、身体を改善するための投資やメンテナンスも必要になります。これまでの生活態度を見直して、筋腫を作ってしまった「原因」を１ヶ、１ヶ取り除き、筋腫を作ってしまった子宮に「そこは赤ちゃんを大きくする場所だから筋腫はいらないの。だから、その筋腫、無くして下さい」と、毎日、子宮を説得しなければなりません。ときどき「ひまし油湿布」をしたら、全てが解決！って思っている方もいますが、ひまし油湿布は手術でも、病院のお医者さんの代わりでもありません。それを行う人が、自分の身体に癒しを起こしたいと願い、また、そのような生活に変えることで、その内なる癒しの力を発揮します。「ひまし油湿布はするけど、お菓子はやめません」っていうのも、全然、ホリスティックでもないし、ケイシー療法でも無いですよ。まして、ひまし油湿布でさえ「面倒」だ、っていうなら、あなたご自身は、あなたの身体のために何をするんですか、って思ってしまいます。自分の身体を大切にする、ってことは、自分を甘やかすってことでもないし、楽をするってことでも無いと私は思うんですが。ここ最近、ケイシー療法を知って下さる人が増えたのは、とっっっても嬉しいんですが、それと同時に「面倒くさい」って言葉を聞く機会も増えました。病院には行きたくない、でもケイシー療法は面倒っていう方。病院に行くことのほうが、遙かに楽ですよ。いわばチケットを買って電車に乗るみたいなものです。座っていれば目的地に到着します。片や、ホリスティック療法は、重い荷物を背負って、自分の足で一歩一歩、歩きながら、未開の土地を冒険に行くみたいなものです。その冒険、大変かもしれませんが、人間の潜在パワーを実感できて、いろいろなことがワクワクするくらい楽しくなるって思うんですけどねえ。でも自分の足で歩くのが嫌なら、病院、早めに行って下さい。手遅れにならないうちに。追伸：余談ですが。ケイシーが勧めた療法の中には、身体に働きかける以外のものがたくさんあります。例えば、ALS（筋萎縮性測索硬化症／筋肉がだんだん動かなくなる病気）。この治療の１つとして、ケイシーは聖書のある特定の部分を読む、ということも勧めていました。（興味のある方は下記のビデオを一度、ご覧下さい。↓）http://www.caycegoods.com/SC_Item.cfm?ItemCode=V-C02他にも、「あなたの態度が変わらなければ、どんな治療をしても無駄である」ということも言ったことがあります。ホリスティック療法っていうのは、そういう療法なんです。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊　これはホリスティック医学そしてケイシー療法について書かれたものであるが、このことは人生そのものにもそのまま当て嵌めることが出来る。何かを解決する為には自分と直面することが不可欠なのに、まず出てくる言葉が「でも、だって、だから」では変わりようがない。　「文句を言うならまず自分が変われ！」である。「あるがままの自分を愛する」ということを「なんでもそのまんまでいいんだ」と思わないで頂きたい。繰り返し繰り返し自分を否定してきた人にとっては、その必要はないんだということを知る必要があるが、生まれてきた時から何も変わる必要がないんだとしたらわざわざ人生の中に出てくる必要などない。　誰もが課題を持って生まれてくる。そのままで完璧というのは根元的な観点から見たこの宇宙全体のことであって、私達は確かにその反映ではあるが、限定の世界に経験を求めてやってきた以上、名前を宿した各個人という側面が完璧なわけでは全くない。選択の自由があるのだからどのような生き方も自由だが、求めるものがあって、それが健康でも成功でも体験でもいいが、その方向性に向かえないとしたら、なんらか自分の内に必ず取り違えがある。　チャンスは本当に誰の上にも平等にあるのだ。全ての人が人生の歓喜を味わって欲しいと切に思う。

  2005/10/30

• １０時間稽古

  　なんと一日に３つの稽古が重なった。１１時半からげきだん夢の練習で、今日はダンスを復習し、新しい振り付けも教わり、やっとほぼ完璧に踊れるようになった。あとは如何に楽しそうに見せるかだけでいい。クリスマスソング「赤鼻のトナカイ」を老人ホームの元気なおばあちゃん、おじいちゃん達が歌って踊るというもので、深い表現力が要求されるようなものではないから、とにかく楽しさが伝わるようにしたい。　その後はまた舞台での位置を考えながら芝居の稽古。休んでいる人がいたりするとやはりタイミングが合わなくて大変そうだ。でも、だいぶ細かなところも詰めてこれた。あとはテンポアップが全体としての課題。そしてまだ短いが振り付けのある歌があるはずなので、それを速く憶えてしまいたい。　いまだに覚えが悪いのは変わらないが、最初にYOSAKOIを始めた頃は一回にワンエイトぐらいしか進まず、それを何回も復習してやっと憶えていたが、げきだん夢の道新文化センターの講座の頃に一度にスリーエイト、もしくはフォーエイトくらいの振り付けをやって、その場で憶えきってしまうということに慣れさせて貰ったので、一頃よりは進歩したと思う。　夢の練習が２時半に終わると、すぐにもう始まっているエアの稽古へ。当然食事する時間はなし。朝リンゴ一個を食べただけだが、休みの日は一食だけということも少なくないので、お腹が減って動けないということもない。それに脂肪の蓄えがあるんだから、一週間やそこいら食べなくたって本当は丁度いいくらいだと思う。少しは体重落とさないと、簡単なトレーニングは自宅でも毎日続けているので、筋肉は戻ってきたけどまだまだ美しいからだにはほど遠い。踊りは体のラインが美しくないと、技術で表現出来るものもキャパシティはどうしたって小さくなる。２月までには必ず何とかしよう。　　舞台塾の稽古場につくと、グループごとに集まってなにやら話し合いが行われていた。あやこが役を決めて台本の読み合わせをしていると教えてくれたので、早速Ｂグループのところに行って輪に加わり、とりあえず私はザムザという占い師の補佐役の役になったが、この男が結構無口で、今回読み合わせするところは一応セリフというか、その男の意志は書かれているのだが、ト書きで無言になっている。つまり演技だけで表現しなくてはならない。　各グループ１５分づつ清水さんのところに呼ばれてイスに座ったまま読み合わせをし、そのあと清水さんからいろんな質問を受けて、それぞれがそれぞれの演じている役を見てどう感じたかなどを話し合い、各役の個性を掘り下げて探っていく。占い師とザムザはいつ頃出会ってどんな関係性で、互いにどんなふうに思っているかなど、脚本には直接出てこない部分のことを話し合った。　実際に舞台では演じられることのない部分までを細かに設定して演じることで、より自然で深みのある演技になっていくというようなことを教わった。これは倉本聰さんなども同様の手法を取っているはずだ。全く物語の中では語られることない、それぞれの人物の経歴や過去の人生経験、性格はもちろん家族構成や趣味や嗜好に至るまで詳細に決めていって、そのバックボーンの中で役者は芝居に臨むのである。　その後みんなの前で１グル－プずつ発表することになり、丁度その時私達のグループは途中から来た人が加わって役が足りなくなり、私はト書きを読むことにしてザムザ役を譲った。私達は１番目に発表することになったが、発表する方法は特に指定されなかったので、全員が扇状に座ったまま本読みの形を取る。まずまず問題なく終わったが、次回の稽古ではこのままの役でセリフを憶えてきてやって貰うとのこと。　ここで私の中には少々後悔が生まれた。後から来た人に何も役がないのは可哀想だし、私ならト書きを読むのも向いているとザムザ役を手渡したが、ト書きというのは本来ないものであって舞台の上では必要性がない、それはつまりやっていて面白みもないと言うことでもある。そして自分の中には「演じなくてもいい」という逃げの心もあったと感じた。これが役決定に結びつくものではないが、消極性は何も生み出さない。一番最初の説明の時にも「上手い下手は関係ない。どれだけ自分を表現したいかを見ます」と言われていた。チャンスは何度も来ないと言うことを改めて自戒しておきたい。　他のグループは全部“立ち”で演技を入れてやっていた。それぞれに個性があり、なかなか面白い面もあったが、やはり雑さが目立つ。ただ単に笑いに走っているグループもあり、まだまだ試行錯誤を繰り返しながら変わっていくだろう。　　さらに清水さんの稽古が終わってから、１時間おいて同じ稽古場で、石川みはるバレエ研究所の山田絵理子先生の稽古になる。休憩の時間にみんなは食事を買ってきて食べていたが、私はそれほどお腹も空いていなかったし、節約の意味もあってそのまま室内に残っていた。　そこへ同じ班の副班長であり、演劇経験者のゆうじが来て話し掛けてくれた。明るく、とても気配りがよく効き、礼節もしっかりしている好青年で、彼とは話してみたいなと思っていたからとても嬉しかった。彼もまた近々別の舞台を控え、両方の稽古をこなして行かなくてはならない立場で、しかもハムレットというとても難しい題材に挑んでいる。　彼はこのあと清水さんと共にその稽古に行く為、次のレッスンにはでられないが、結構いろんな事を話し合えた。そして、はやと達と共に自分たちで別のユニットで演劇をやっているので、今度出て欲しいという。最初は冗談だと思って聞いていたら、彼は本気だった。若い人達ばかりだとどうしても演じる年齢にある程度の限界があり、演劇の幅を広げる意味でも別の年代の人とやってみたいらしい。こんなど素人のどこが良くて声を掛けてきたのかはわからないが、お誘い頂けるのは嬉しいことだし、私の今までの生き方通り、ヒーラーは必要とされるところに赴く。そこで何が出来るのかはわからないが、なんらか魂の琴線に触れるものを創れるのなら、参加させて頂きたいと思う。　そのあとやはり同じグループのゆきちゃんが私達が話しているところにやってきて、またいろいろお話しが出来た。彼女はターミナルケアをやっているとのことで、また御両親はＯリングテストを仕事に使っているなど、いろいろ驚く話題があり、これからが楽しみになった。今日はやっとじゅんこさんにも自分から話し掛けることが出来たし、二十歳の男子学生はるちゃんとも少し話が出来た。彼は私もいろいろ縁があったYOSAKOIチームに所属している。　そうそう、今日はそのはるちゃんが練習の合間にみんなの前に呼び出され、清水さんが「何で呼ばれたかわかってるね？」と問いかけたが彼はきょとんとしている。もしやと思ったが、やはり。誕生日のお祝いだったのだ。正確には今日が誕生日ではないらしいが、事務局の方から説明があり、各月ごとにお祝いをしていくとのこと。今月はゆかちゃんも誕生日があるそうで、遅れてきたのであとでプレゼントを渡されていた。　はるちゃんにはフルートの生演奏で「アメージング・グレース」もプレゼントされ、全くこのプロジェクトは粋なことをやってくれるなと思った。清水さんは「各グループの中でとにかくもっと仲良くなって欲しい」と言っていた。最終的にその絆こそがいい舞台を創り上げることになると思う。「KAGUYA」の奇蹟がそうだったように。私は本当に恵まれた素晴らしい“場”に出会ったと思う。　さて、山田先生のレッスンだが、バレエの基本からの指導と言うことで、とにかくまずは姿勢を訓練された。それはストレッチも組み合わせて、ゆっくりした動きなので運動量としてはごく小さいのだが、非常にきつかった。特に腰周辺が固い私には、足を前に伸ばしたまま背筋を真っ直ぐ伸ばしているだけで本当にきつい。　その後もバーを使ったストレッチなどをやったがかなり厳しかった。先生は和やかに明るく楽しくやって下さるが、高橋先生の稽古とは全く別の面で、大変だった。もう少しからだが柔くなりたいものだ。　その点バレエ経験者はやはり動きが素晴らしい。特に長身のちぐささんは本当に動きが美しい。明らかに１人だけ別世界にいる。う～ん、やっぱり基礎が出来ている人は輝きがあるなあ。　１０時間弱、稽古漬けで帰って体重を量ると２キロ減っていた。鏡で見る自分の姿も少し筋肉が浮き出てきたが、まだその上に脂肪の鎧がある。これを何とかしなくては・・・

  2005/10/29

• 道具に弱い

  　本当は今月完全に赤字だからこんなもの買ってる余裕なんてないんだけど、ふだんワインを開ける時に結構泣かされているものだから、道具にこだわる私にはどうしても欲しいものだった。　家の近くに売っているワインはほとんどが立てた状態で陳列されており、冷蔵庫で横にして冷やしておいても、コルクは乾ききったまま。いつも全身の力を使ってやっとの思いで開けることばかりで、オープナー自体何本ダメにしたことか・・・　普通のなんかのおまけに付いてくるような単純なワインオープナーでは疲れ果てるので、前はほとんどダブルウイング式のオープナーを使っていた。金属製の丈夫なやつで両手で羽根を下に降ろせば抜けてくるので、しばらくはそれで助かっていたのだが、やはり乾いたコルクばかり開けるので無理が掛かり、バッキリと折れてしまった。　で、もっと丈夫で開けやすいオープナーが欲しいなと前々から思っていたのだが、今日東急で見つけて一目惚れしてしまった。がっちりとした重量感、シンプルでバランスの取れたデザイン、何より片ウイングを上げ下げするだけで抜けて来るというユニークさ。もう理想の女性に出会ったようなもので、予算がないことなんかどうでもよかった。ちなみに価格は９８０円とそんなに高いわけでもない。　今日は肝心のワインを買う余裕がなかったので使わないが、これを使ってワインを眠りから起こす時が楽しみである。

  2005/10/28

• 響きに身を任せる

  　久し振りにスピリットダンスに参加した。今日は参加者は６名だけで、広々会場を使えたが、やはり人数が少ないと場のエネルギーもなかなか高まらないようだ。でも、折角の、音楽に自由に身を任せられる時間。楽しまなければもったいない。　幸い前半に掛かった曲はとても私の感性に合うものばかりで、いままであまり聞いたことのない感じの曲も入っていて、自分の表現の中に幅が広がった感じで踊れた。多分これからの表現にも生かせるだろう。　スピリットダンスは何も制約がなく、止まっていても、座っていても、声を出しても、ゆったり動いてもいいので、こうやって曲に集中して目をつぶり、ただひたすら音楽の波動に合わせて体を動かしていると、頭で考えなくても新しい表現の動きが自分の中から出てくることがある。これはとても楽しく、いろんな発見のある時間である。　後半はあまり私は入り込めない感じの曲が多かったので、軽く流して体力を回復させ、終盤の静かな曲になってくると、私はスピーカーの近くに立って、動かずに音楽の波動を体で浴びていた。面白いことにこうやってじっとして音の波動に身を任せていると、体の中のいろんな部分が共鳴しているのをかなりはっきり感じることができる。こないだイナダさんのワークショップで「人間は体のどこでも共鳴体にすることが出来る」と言っていたが、なるほど頭の中でも顔の表面でも腹の奥でも、意識したところに確かに響きを集めることが出来た。　多分、自分の声もこうやって響き合わせることはできるのだろう。それが出来るようになったら舞台の上で、自在に声を遠くまで飛ばせる事が出来るんだろうなと思う。この響き鳴る焦点がもっと精妙な内部、つまりチャクラに合わせれば、その扉を開く鍵にも出来るのだろう。そういえば、ホロトロピック・ブレスワークの時にそのような体験をしたことがあった。舞台上で、そこまで集中して響きを集約出来れば、多分演ずることや踊りや歌そのもので、もっと格段に大きなエネルギーを観客に伝えることが出来るのだろう。少しでもその領域に近づきたいものである。

  2005/10/27

• 忍び寄る疫病

  　今朝の新聞にたった１２行の小さな記事で、クロアチア・ザグレブからのＡＦＰ通信が載っていた。その内容は、その内容はクロアチア国内で検出された鳥インフルエンザウイルスを、英国の検疫所で検査した結果、人に感染する恐れのあるＨ５Ｎ１型と確認されたと言うものである。　果たしてこの記事はこんなに小さく扱われていいものなのだろうか？　鳥インフルエンザは昨年アジア各国で猛威をふるったが、今年はヨーロッパにも飛び火し、深刻な事態になりつつある。つい先日もカナダのオタワで国際保健担当相会合が開かれ、インフルエンザの世界的大流行阻止を議題に話し合われ、鳥や人での異変を早期に通報し合う情報の透明性と、「家畜衛生」「人の健康」といった従来の縦割りを超えた、監視強化の必要性を強調した共同声明を発表した。　これはもう世界的な危機管理が必要となってきた大きな問題であり、今の日本の状態はあまりに無防備だといわざるを得ない。何故にこの鳥インフルエンザがそれほどの問題なのかというと、進化したウイルスは時に爆発的な感染力を持ち、極めて毒性が強く、人の命に直接関わってくる。　１９１８年のスペイン風邪（Ｈ１Ｎ１）、１９５７年のアジア風邪（Ｈ２Ｎ２)、 １９６８年のホンコン風邪（Ｈ３Ｎ２）、１９７７年のソ連風邪（Ｈ１Ｎ１）と、世界には過去に大流行して大変な事態を招いた歴史がある。風邪と名前が付いているが、これらはすべてインフルエンザで、特に１９１８年のスペイン風邪では、全世界で４０００万人から５０００万人の死者が出たとされている。そしてこのウイルスがほぼ鳥インフルエンザからの進化形態であっただろうと言われているのだ。　その後確かに医学は発達したが、実は人類はインフルエンザに対しての文明の力ということで言えば、ほぼ全く無力も同然なのだ。人類が乗り越えて来れたのは主として医学の力ではなく、人間本来が持っている自己治癒能力のお陰なのである。　風邪とインフルエンザは別物と言うことで皆さんは憶えられていることと思うが、実は双方ともウイルスによって引き起こされる病気であることには変わりない。一般的な風邪症候群である普通感冒は、昔は細菌によるものとも言われていたが、実際には９５％以上がウイルスによるものと言われている。インフルエンザとはウイルスの種類が異なり、症状なども比較的軽い。インフルエンザは鼻汁・咽頭痛・咳などの症状のほかに、高熱・全身倦怠・頭痛・腰痛などの全身症状が強いもののことを言い、感染力も非常に強い。　そしてワクチンというものはウイルスが完全に特定出来、それと一致したワクチンでなければ、効果はほとんど全くない。急激に進化したウイルスが短期間で感染拡大してしまえば、ウイルスが単独の形に特定出来たとしても、ワクチンの製造はとても間に合わないだろう。　風邪をひいて病院に行くといろんな薬をくれるが、実際に風邪を治すことの出来る薬は一つもない事を御存知だろうか？　抗生物質などウイルスには何の役にも立たないのだ。今年だったろうか？　いままで病院で風邪に対して抗生物質を出し続けていたのは、単なる気休めであったと医師や病院側がはっきり認めて、大きく報道もされている。　その他の薬も症状を抑える為のものであって、原因となるウイルスを退治する為のものではない。インフルエンザに勝てるのは体内の免疫力だけなのである。無論医学の進歩は多くの命を救ってきた。風邪やインフルエンザでも生死に関わるような状態となれば、西洋医学は大きな助けになるのは間違いない。しかし、たかだか１℃か２℃体温が上がったからと言って、すぐに解熱剤を投与するようなことをすれば、折角活性化しようとしている免疫力を逆に押さえ込むことになり、単なる感冒だったとしてもむしろ長引かせることになる。病気に打ち勝つ力はもともと体の中に備わっているが、生活習慣や食生活、過労やストレスなどで低下しており、これを充分に働くようにしてやることが最大の予防であり、対策なのだ。　これからこのアジアや欧州を席巻している鳥インフルエンザが進化して、人間に感染する力を持ったらどうなるのか？　「インフルエンザなんて毎年流行しているし、一昨年の新型肺炎ＳＡＲＳだって大したことにはならなかったし、そんなに大げさに騒ぐ必要なんかない」などと思っているだろうか？　では東京都の新興感染症対策会議が１０月２０日に出した被害予測を見てもまだ、そう言っていられるだろうか？　もしこれから都内で新型インフルエンザが流行したら、都民の３割に当たる３７８万５０００人が感染、死者は１万４１００人に達するとの推測がなされているのだ。厚生労働省の試算でも日本全国で１０万人から、最大１７万人の死者数が予測されている。しかもこれは過去の流行時の罹患率をもとに算出したものであり、著しく免疫力が低下しつつある現代人ならば、いくら医学が進歩したとは言え、さらに死者数が加速する可能性がある。　世界保健機関（ＷＨＯ）の事務局長は、つい先日、人の間での新型インフルエンザ大流行が「起きる」と断言している。そしてその場合、世界中で最大７４００万人が死亡する怖れがあると推計されているのだ。　もう少し、真剣に予防対策を考えるべきだろう。そしてこのブログで１０月１３日の日記として書いた「 糖鎖栄養療法体験リポート１２ 」に詳しく書いたように、たとえ罹患しても全ての人が死ぬわけではないし、全ての人が罹患するわけでもない。その違いがどこにあるのかということを、まず第一に考えるべきなのだ。ウイルスは進化し続ける。特定のウイルスを叩くことだけを考えてもとても追いつくような事態ではない。何よりも人間１人１人それぞれの内なる医師である免疫力を本来あるべき姿で十全に働かせてやることこそ、我々が助かる決め手なのだ。　入院しなければならない重症患者だけでも、日本国内だけで４３万人になると言われているのだ。職場や家庭が大変なことになるだけでなく、社会全体が大きな混乱に見舞われる可能性すらある。どうか、真剣に我が身と家族を守る為に、今、何をしたらいいのかを考えて頂きたい。

  2005/10/27

• 甦る残り火

  　昨日はダンススタジオマインドの高橋学先生の初稽古。正直、今回は楽しみと言うより、ジャズ系・ヒップホップ系のダンスレッスンに、体力的に付いていけるかどうか不安があった。　ところが７時前に稽古場に着いてみると、高橋先生は８時からになるとのことで、その前にプリントを渡されて今後の予定についての説明を受けた。１２月初旬までのスケジュールが発表されたが、まずいことになった。配役決定の為の適性を見る為に１２月５日から８日まで、４日間連続で稽古があるのだが、そのうち５・６日がげきだん夢の私の出演日とバッティングする。　舞台の上で役者を務める以上、公演を成功させる責任がある。出演が決まっている以上変更は出来ない。みんな中高齢の素人で、互いのタイミングで慣れて本番に臨む為に、人が変わってすぐに対応出来るほど器用ではないだろう。仕方がない。　私はエアのキャストの中では飛び抜けて高齢だし、髭面で目立つから各講師に少なくとも顔だけは覚えられていると思う。ただ、踊りや演技でのアピールが出来ているとは現時点ではとても言えない。肝心な稽古日に参加出来ないことは大きなダメージだが、それまでの稽古日で頑張って、さらに残り二日間の適性判断で全力を傾けるしかない。　その後、練習などでの便宜上、４０人が１０人づつ４つのグループに分けられた。掃除などもこのグループでやることとなる。でも今日も全体で１４人欠席で、いまだに「こんな人いたっけかな」と思うことも多い。それぞれのグループが集まって、先生が来るまでグループ練習と言うことになったが、私達のグループは班長が「個別にアップしてください」と言ってすぐに解散してしまい、他のグループがそれぞれ輪になって交流を図る中で、私達だけは無言でバラバラにストレッチをするという変な絵になってしまった。どうも私には孤独が付いて回る。自分が選んでいることも確かなのだが・・・　８時になって高橋先生が来た。今日はごく基礎的な動きを反復して訓練し、それが１時間くらい続いた。「とにかく体力を付けて下さい」といわれたが、これはかなりしんどかった。最後の方になると多少、クラッときた瞬間もあった。　そして腹筋、側筋、背筋、腕立て。１人で汗びっしょりである。何度も時計が気になって見てしまったが、なかなか時間は進まない。いつもより短い２時間の練習でこうなら、通常の３時間なんて体が持つのだろうか？　というより、ここでやっていけるのかとすら思った。　そのあと特に休憩もなく振り付けに入る。今日やった動きを連動させた振り付けだが、スピードは結構速い。これもまた、頭でイメージは出来ても体が全然付いていかない。きちんと全員の踊りを見ているわけでもないのだが、みんなはちゃんと踊れているような気がして、焦りがでてくる。　そして曲に合わせての練習となり、その後グループごとに前へでて踊る。やはり踊りの上手い子達は結構いるし、劇団では私の先生だった人もいる。鮮やかに踊りこなしていく彼女達を見ていると、悔しさが自分の中に湧き起こってくるのがわかった。繰り返し、班を交替しながら曲に合わせて踊っていくが、何度か踊っていると軽い興奮と共に、集中力が研ぎ澄まされていくのが感じられる。久し振りの感覚だ。そして、窓ガラスに映る自分の顔を見て驚いた。全く違う顔をしていた。一点に向けて集中し始め、エネルギーを集約させつつある時の顔だった。そのとき、強烈な感情を自分の中に感じた。　「こんな小娘達に負けるつもりなんてない！」自分の弱さを圧倒する感情だった。確かにここにいるのは皆大切な仲間、しかし、配役が決定するまでは同時にライバルでもある。昔の私なら自分が引くことで誰かが舞台で輝ければと思ったかもしれない。でも、自分が強く輝けば、周りも輝かせられる事を、今では知っている。　もともと私は運動能力の優れた子では全くなかった。小さい頃はいじめられっこで、体も弱く、体育はいつも５段階評価の２ばかりだった。運動神経音痴のウンチ君とまで言われ、スポーツは何をやっても笑い者になるだけだった。しかし、高校３年から始めた少林寺拳法は私をすっかり変えてしまったのだ。　入門しても相変わらずセンスもなく、覚えも悪く、後から入ってきた下級生達にどんどん追い抜かれて自分は何をやってもダメなのかと思っていた。けれど、少林寺の「我らは、正義を愛し、人道を重んじ、礼儀を正し、平和を守る真の勇者たらんことを期す」という“信条”には強く共感していたし、誰にも理不尽なことを押しつけられないだけの、肉体的にも精神的にも圧倒的な強さが欲しかった。だから決して諦めなかったし、きつくても心はいつも喜んでいた。　何をやっても下手だったけど、ただひたすら一生懸命やっていた。手抜きの出来ない性格が幸いして、一つ一つの練習を全力でやり続けたことが、ある日気付いたら私をとんでもない高みに上げていた。段位とか、幹部としての地位とかではなく、実力として、私は自分でも信じられない高いところに登っていたのだった。　もちろん少林寺の世界は広い。私なんかよりも遙かにとんでもない、化け物のような達人の先生達はいくらでもいた。でも、自分自身にとって、テレビや映画の中の主人公のような、いや、それすらも超えるような拳技を身に付けられるなんて思いもしなかった。スピードに関してだけなら、雲の上の先生達を除けば、全国レベルでも誰にも負けない自信があった。　それが人生の中であらゆる事の支えになった。YOSAKOIを始めたのだって、４０歳になってからであり、それ以前に踊りなんて全くやったことはなかったが、拳法と共通する部分は多く、全ては応用で何とかなったのだ。自分の体の動きを如何に豪壮に、如何に華麗に見せるかと言うことは、全て少林寺の中で学んできたことだった。　そして今、再び新たなステージに挑んでいる。この年齢で挑戦するには、私にとってあまりに高い山だ。しかし、コミュニケーション下手ゆえにおとなしく思われている私は、実はかなり気性は激しい。そしてその向かっていく気概が、人生の中で無理だと思っていた階段を、度々登らせてきたのだ。やる以上は負けたくはない。仲間達にも、プレッシャーにも、年齢にも、そして自分自身にも。　たとえ、気持ちが甦っても、現実としてまだまだ体は付いていっていない。けれども自分を変えたい、さらに進化したいと言う気持ちがある限り、まだ限界は超えられる。絶対に最高の輝きを引きだしてみせる。残り火は小さいが、その苛烈なる炎は死んではいないのだから。　掃除道具の数は限られているので、掃除を班ごとにやることはいいことだと思うが、唯一つ、じゅんこさんと別の班になってしまったのはとても残念だった。全てのキャストを細かく観察したわけではないけれど、今までの稽古を見てきた中で、踊りの質に於いて本当に響鳴しあえるのは彼女以外にはいないと感じているからだ。この班分けが本番への下地ではないことを祈りたい。どうしても彼女と一緒に舞台に立ちたいのだ。　汗をかいたまま帰宅したので上着までびっしょりと濡れて、首の付け根が異様に寒い。ここには風門という、風邪に関わる経穴があるが、ここを長く冷やしてしまうと、たちまち風邪をひいてしまう。幸いにも、酢や、マナテックのアンブロトースＡＯのお陰で、その気配はなかったが、とにかくこのままでは体も冷え切って眠れそうにもないのでじっくりと風呂に浸かった。　充分に温まって筋肉もリラックスし、今回は筋肉痛もなしで済むかなと思っていたのだが、それは真夜中に突然やってきた。スウェットロッヂの脱水症状の時のような激烈な筋肉の痙攣である。下腿の筋肉のあちこちが急激に攣って、伸ばそうが押そうが、何してもダメ。猛烈に筋肉が収縮し、とんでもなく痛い。　少し収まったかなと思ってもまたすぐに別の箇所が攣り始める。ほとんど一晩中、うめき声を上げながら痛みに耐え続けていた。風呂上がりにオイルマッサ－ジでもやっておくべきだったか・・・　なかなか年齢を超えるのは楽じゃない。どこまで体が持つか、やってみる以外にないだろう。

  2005/10/26

• 不幸せとの決別

  　幸せを選択するには、不幸せと決別することも必要になる。だが、長く不幸の法則に囚われていた者にとっては、これがなかなか難しい。私自身がそうだったのだから。　天は常に幸せになる為のチャンスを与え続けている。何か嬉しいことやとても楽しいことが時々やってくる。そういう時、思い切り喜ぼうとすると、周りに必ず辛い思いをしている人や哀しい思いをしている人が現れる。そして、自分だけ幸せでいるのが申し訳ないような気になって、喜ぶことも辞め、「うちもおんなじだ。何にもいいことなんかない」と仲間同士で話し、そして本当に幸福は逃げて行ってしまう。　自分が不幸の法則に従って生きているのだから、当然周りにもそういう人達が多いわけで、こういう悪循環は起こるべくして起こっている当然の帰結ではある。何か楽しいゲームをしていても、自分だけが勝っていると、周りは面白くなさそうで、結局わざと派手に負けて場を盛り上げようとしてしまう。こういう性質はそのまま人生にも反映されるわけだ。　だが、周りが不幸だから自分も幸せを喜んではいけないとしたら、一生幸せになんかなれるわけがない。全く逆なのだ。自分が幸せを、喜びを、光を選択することで、周囲にもそれが波及していくチャンスを与えることになる。自分がどんどん幸せになっていって、不幸同好会の人達がそれを見て、「私も」と行動を始めたらしめたものではないか。　もし、それでもその人達が不幸でいたいのなら、はっきり言ってそういう人とは決別した方がいい。「私が傍にいてあげれば、慰めにはなる」なんて思っているとしたら、それはとんでもない思い上がりだ。それは力になるどころか終わりのないサークルを、グルグル回り続ける手伝いをしていることに他ならない。いっそのこと自分が行きたいところまで思いっきり不幸を味わって貰った方がいい。そうしなければ悲劇のヒーロー・ヒロイン症候群は決して治らない。　長年治療師をやってきていろんな人達を見てきているが、病人の中には「病気でないと困る人達」がたくさんいる。ここが調子悪い、あそこが具合悪い、何やっても良くならないと言い続けている人達がいる。彼等の多くは本気で治すつもりなんて毛頭ない。いくら日常生活で改善すべき事を教えても右から左に抜けていく。具合の悪いことで、人から優しくして貰えることにすがり続けている人達なのである。　人生でも同じだ、自分が不幸でないと困る人達が実際にいるのだ。そういう人達が生き方を変えるにはよほどの衝撃的な“事件”がない限り不可能なのだ。　だから神は時として思いっきり闇の方向へ煽ることすらある。何を言っても気付かないと思ったら、行きたい方向に思いっきり行かせてやる以外にはないからだ。もっとはっきり言おう。必要があれば神は悪魔すら使う。この事には恐らく全ての宗教者が怒りを表明するだろうが、それはどこまでも相対二元の世界にガチガチに囚われているから本質が見えないのだ。神が全ての根源であるなら、何故光と闇があるのか？　何故悪魔という者が存在するとされているのか？　神は光も闇も、天使も悪魔も全てを包含する。どちらにも存在の意義があるから存在しているのであって、宇宙の根本の真理には善も悪もない。　私達は自由意志を与えられて無限の旅を続けているが、それはあらゆる体験を根源の光にフィードバックする為でもある。そこにはありとあらゆる体験があるが、創造を広げていく以上、そこには歓喜以外の目的はない。艱難辛苦は単なる手段であって目的にはなりようがない。　話を３次元に戻そう。本当に幸せになりたかったら、周りがどうであろうと、まず自分自身が幸せを選択することだ。それが結局は周りの幸せにも繋がっていく。慣れ親しんだ不幸仲間と傷を舐め合っても、癒されることも、その闇から抜け出すことも決して出来はしない。幸せのスパイラルに乗っていこう。この人生を決めるのは誰でもないあなたであり、そこは本当はチャンスに満ちていることを味わった方がいい。この人生はただ一度きりなのだから。

  2005/10/25

• 幸せはどこにある

  　多くの人が“幸せになりたい”と思っている。そしてそれより恐らくずっと少ない人達が“幸せだ”と思っている。両者の違いはどこにあるのだろうか？　幸せな人は運のいい人で、不幸せな人は単に運が悪い人なのだろうか？　多くの人が探す“幸せ”とはどこにあるのだろうか？　何かを手に入れたら、どこかに到達したら、何かから解放されたら、望んでいた夢のような幸せが手に入るんだろうか？　幸せな人を見ているといくつかの共通する事がある。自分が選択した道を迷わず突き進んでいる事、人に恵まれている事、悪口や文句を撒き散らさない事、その幸せが周りの人に感染していくような言動をしている事・・・　運にはそれがやってくるだけの理由がある。幸せな人と全て逆方向に生きていて、ただ口を開けて待っていても幸運がやってくるはずもない。逆に言えば、幸せな人達は自分で幸運を引き寄せている。　決して、お金がたくさんあれば必ず幸せになれるわけでもないし、異性のパートナーさえいれば幸せになるわけでもない。どんな場所でどんな暮らしをしていても、幸せな人は幸せなのだ。だとすれば一番必要なのは、幸せを感じる心なのではないだろうか。日常のあらゆる事に幸せを感じる事ができたら、誰から見ても大きな幸運がないとしても幸せでいられるはずだ。　幸せになりたいけれどなれないでいる人達には、やはり共通していることがいくつもある。感謝よりも愚痴と文句の方がはるかに多い事、ないものばかりを見つめてあるものを見ようともしない事、自分の不幸の原因を誰かのせいにしていること、無限にある“して貰っていること”をきちんと見つめることなく“してやったこと”にいつまでも固執していること、“夢”を語ることはあっても“一歩”を踏みだそうとはしないこと、幸せになる為の方法論やグッズには飛びついても自分自身を変えようとはしないこと、幸せになる事は楽をすることだと勘違いしていること・・・　いくらでもあるが、一番大切なことは、天はそれを望んではいないということだ。　彼等が苦しくて辛くてたまらないのは、実は天が授けたチャンスなのだ。宇宙の創造の本質は「歓喜」である。私達には自由意志が与えられているがゆえに「苦」を選択することも出来る。しかし、「苦」や「滅」が究極の目的であるならば、創造自体に意味はなくなる。私達は無限に広がり、無限に輝き、無限に進化し続ける為にこそ存在している。この世に意味のない存在などなく、誰もがその歓喜の光の中に浴する為に旅を続けているのだ。　辛いこと、苦しいこと、哀しいことは、その向こうにある歓喜を知る為の手段の一部に過ぎない。そしてその多くは、自分の生き方そのものが、天が望む方向と逆方向に向かっていることによるものでしかない。もはや自分には必要のないものにしがみつき、これこそが自分にとって大切なものだと信じて離さないから、天はそれを離させようとさらに流れを加速させる。しがみつけばしがみつくほど本人は苦しむ。人間というのは不自由なもので、よほどの衝撃的なことがなければ、大きく方向転換というのは出来ないものだ。それゆえ、辛くてたまらないことには恵みとしての側面がある。　幸せになるというのは実はそんなに難しいことではない。一言でいうならただ幸せを選択すればいいだけのことなのだ。難しいのは、如何にその点に於いて、自分と向き合い続けることが出来るかということだ。幸せは努力と無縁ではない。ただし、それは苦しいだけの努力ではないが。日常の小さな事に喜びを感じ、生きてるだけで奇蹟であり、如何に無限の恵みに包まれているかということを忘れることなく、他人の喜びを我が喜びと感じ、何かして貰うことより何かさせて貰える事の喜びの方が遙かに大きいことに気付くならば、幸せは“どこか”にあるのではなく、“今ここ”にあることを本当の意味で知ることになる。　さらに、幸せがここにあることを知った人には、幸せが向こうから集まってくる。自分が幸せを振りまいているのだから、出したものが返ってくるのは当たり前のことなのだ。そして見えなかった“チャンス”がそこかしこにあり、夢は現実となることを知る。　幸せに至る為の方法はたくさんある。巷にはそういった書物もいくらでもある。だが、最も身近で、最も効果的なものを一つだけ挙げるとしたら、それは間違いなく「言霊」であろう。聖書にも「初めに言葉（ロゴス）があった」と記されているが、言葉には実際に霊力があり、誰でもそれは使うことができる。幸せを呼び寄せる言葉を使えばいいのだ。たとえば、あなたは一日に何回“心から”「ありがとう」と言っているだろうか？　一週間に一度くらいしか言っていないだろうか？　一月に一度だろうか？　「ありがとう」は「ありがとう」を呼び寄せる。単純な論理だが、ここにこそ幸せの足場があるのだ。繰り返し言うが、幸せを掴むのは決して難しいことではない。だが、多くの人は長続きせず、すぐに諦め、自分と向き合い続けることを拒み、ただ単に楽な道に流され、やがて不平不満ばかり言って、病気になって苦しんで死んでいく。　人は歓喜を生みだし、歓喜に浴する為に生まれて来ていることをどうか忘れないで欲しい。選ぶのはあなただが、ただ幸せを選択するかどうかだけで、人生は全く違ったものになると言うことを、今この人生で体験して頂きたい。

  2005/10/24

• 芝居の流れ

  　本来スタジオも日曜は休みなのだが、特別に開けて頂いての練習となった。私達だけかと思ったら、ジュニアや養成所の子達もいたし、あとで客演の男性も来ていた。ストレッチと発声の後、Ａ・Ｂに分かれて最初から通して練習していく。　立ちで、動作も入れて位置を考えながらの練習は今日が初めてなのでなかなか上手く行かない。私は一応セリフは全部憶えてきたものの、まだ間違えるところもあるし、他の人はまだ自分のタイミングを憶えていない人も多かった。先生が主導してやってくれるのだが、なにせおばさんパワーのシニアクラスなので、演出も付いてないのに細かいところにこだわったり、勝手に仕切ってしまったりもするので、先生方も我慢に我慢を重ねての指導となる。　やがて舞台の大きさをテープでしるして、本番さながらに客席に見せていることを意識して先生達の前で演じる。最初にやったＡグループはかなり繰り返し厳しい指導を受けていた。私達はある程度その注意点をわきまえながら演じることが出来たので、それほど繰り返し怒られることはなかったが、やはりまだ芝居全体の流れを掴むので精一杯。客観的に見てとても面白いと思える芝居にはなっていない。　後半先生方も芝居の中に出てくるシーンがあり、実際に演じて頂いたが、もし今日の配役そのままなら華奈先生は桜子役と言うことになる。嬉しいことに私は華奈先生とプレゼントの受け渡しでほんのちょっと絡むシーンがあったのだ。あんまり嬉しくて、受け取ったプレゼントを見つめながら最高に嬉しそうな演技をしたら、大塚先生から「喜ばない！」と注意を受けた。実はここ、孫に会いたくて期待していたのに、現れたのはプレゼントを頼まれた桜子で、ウサギのぬいぐるみなんか孫の変わりにはならないとガッカリしているシーンだったのだ。うかつであった。先生方は爆笑していたが・・・　　でも、いつも舞台の上で華やかに踊っている華奈先生と、同じ舞台で目と目を合わせながら演じることが出来るのはとても光栄だし、幸せなことだ。　私達の出番は短いが、ここで転けさせるわけにはいかない。私はセリフはほぼ大丈夫だが、全体の掛け合いをテンポ良く楽しく見せなければ。踊りもまだ少ししかやってないし、仕上げるべきところはまだまだたくさんある。頑張らねば。

  2005/10/23

• 「誓いの青い鳥」　演出、振り付け、立ち稽古

  　いつものげきだん夢の練習は１時からなのだが、数日前に電話があって１１時半に来て下さいとのこと。何をやるのかもわからずに少し遅れていったら、なんと中ではいきなり大塚先生の演出が始まっていた。　今回の１２月の舞台は１０日間の連続公演となるので、私達シニアクラスは二班に分かれて５日間づつ出演することになった。私はＢ班で、やっていたのはＡ班だったから自分の番には間に合ったが、セリフの読み合わせをしながら、大塚先生がセリフ一つ一つに注意を与えて、この役はこういう性格で、ここではこういう想いを込めて話しているということを説明してくれていた。　先生の表情は笑顔ではあるが、何度も直される人もおり、やはり緊張する。私の役はみんなが言い争う時にも仲立ちになって、まあまあと仲裁に入る事の多いなだめ役みたいな感じで、でも追い詰められるとぶち切れるストレスを溜めやすい性格のお爺さん。ただし、いわゆる腰の曲がった年寄りの演技は一切必要ないといわれた。確かに今の年寄りは昔の年寄りとは全く違う。７０歳代なんて普通のおばさんと何ら変わらないパワーというか、図々しさというか、たくましさがある。服装や髪はそれなりに年寄りっぽくするようだが、演技的には声色を使ったり老けた感じはワザと出す必要はないというわけだ。　出番自体は劇の中盤になるようで、全部で１０分も掛からないだろう。セリフも短いものばかりで、全員で言う部分を含めても１５箇所くらいで、ほんとにちょい役である。でも、もちろんここが不出来なら舞台全体が壊れてしまう。いい加減なものにはできないのだ。　一通り演技の方を終えたら歌の練習。簡単なクリスマスソングを６人で歌うだけで、高音部、低音部の振り分けもない事になったので難しくはない。ただし、これに振り付けが付く。それほど難しい振り付けではないが、なにせシニアは４０代後半から６０代後半のおばさんばかりなので、合わせるのは大変である。　そのあと通しで立ち稽古に入り、演技の中に歌と踊りを組み込んでいく。歌いながら踊るというのは、いくら簡単な振り付けとはいえ、なかなか難しいものである。体力的にもただ踊るより遙かに消耗する。　また、先生からは「これからはもう休めないからね。休んだ人はセリフを削ります。３０００円というお金を払ってお客さんに見てもらうわけだから、生半可なこと出来ないよ」と釘を刺された。加えてこれからは土曜日だけの練習ではないとのこと。早速明日も２時半から半ば強制的に練習となった。とにかくまず流れをしっかり憶えないことにはどうしようもない。明日は丁度何も予定がなかったし、少しでも早くセリフを憶えきることに集中しよう。　だが、１１月は日曜日は既にほとんど予定が入っているし、遊びじゃないので外すわけには行かない。土曜日だけでクリア出来るよう頑張るしかない。それでもし役を外されるならば、仕方がないだろう。１１月の予定は変えることができないのだから、与えられた条件で全力を尽くすしかない。全ては良き方向に走ることを信じて、迷わず、焦らず、最善を尽くそう。　ミュージカルの内容に関しては、前にも言ったようにメーテル・リンクの「青い鳥」を下地に現代風にアレンジしたもので、私自身、もう青い鳥の内容を憶えていなかったので、今日書店に寄って、児童書のコーナーで立ち読みしてみた。　ストーリーを簡単に言うと、クリスマスの日に母親から「今年はサンタクロースにお願い出来なかったから我が家には来てくれないのよ」と言われ、窓の外の幸せそうな家族達を見つめていたチルチルとミチルが、突然家に入ってきた魔法使いのお婆さんに頼まれ、青い鳥を探して様々な異次元の世界を旅して歩くと言うもので、その過程で人生の大切な教訓を得たり、いろんな気付きを得ながら、最後には本当の幸せの青い鳥は極々身近にいたんだと言うことを知るというお話しである。　物語の中で、既に亡くなったお爺ちゃんお婆ちゃんに会いに行くシーンがあるが、私達の出番はそのシーンに相当するのだろう。ただし内容は結構異なっている。その他の場面についてはまだ全く内容を知らないので、全体として私達が演じる「誓いの青い鳥」がどんなストーリーなのかはよくわからない。ただ、私達が普段教わっている先生達が出演するので、ダンスシーンなどはかなり見応えのあるものが期待出来るし、物語として面白いものにはなるだろう。期待して頂きたい。　尚、私の出番に関しては以下の通りである。げきだん夢　オリジナルミュージカル「誓いの青い鳥」１２月２日（金）１９：００１２月３日（土）１２：００、１９：００１２月４日（日）１５：００１２月５日（月）１９：００１２月６日（火）１９：００場所：中央区北３条東５丁目岩佐ビル１階（サッポロファクトリー３条館・北洋銀行北向い）演劇専用小劇場ＢＬＯＣＨ（ブロック）チケット：３０００円（当日：３３００円）　チケットは各上演回ごとに全て別々なので、もし、見に来て下さる方がいらっしゃれば、日付と、土曜日の場合は時間を変えて二回出演するのでどちらかの時間を決めて私までご連絡頂きたい。各上演回ごとに２枚づつのチケットを現在持っているので、それ以上の枚数になれば手配して集めてからお届けするので多少時間がかかります。指定して頂いた場所にどこでも伺います。

  2005/10/22

• いくらど～ん

  　訪問先の利用者さんから手作りのいくらを頂いた。直径８センチ、高さ９センチくらいの広口瓶にびっしり入っていて、これはもういくら丼しかないだろう。ご飯を炊いて寿司酢を振り入れて酢飯にし、上に海苔とたっぷりのいくらを載せる。　最高である。なんか毎日たくさん幸せを感じられるようになったけど、美味いものの幸せは、愛を感じる幸せや、美を感じる幸せにも勝とも劣らない。や～いいわぁ。

  2005/10/21

• ダンサーの表現力

  　今日も清水さんの演劇稽古日。いつもよりは人数が少な目で、みんな最初の話題は筋肉痛だった。この前の絵美先生のダンス稽古のあと、特に翌日の夜くらいは私もロボットみたいに歩いていた。しかし、その時にさらに筋肉に負担をかけることで、筋肉は強化されていくから、私も家でごく短い時間だが腹筋と屈伸蹴り、手刀突きを再開した。２０分も３０分も続けるような運動はどうせ長続きしないので、短い時間ながら筋力の限界を使うようにする。僅か数分で終わるが、その後しばらくはハーハーゼーゼーいうほど全力でやるのだ。　今日もまだ幾分筋肉痛は残っているが、歳と共に痛みは後になってから出るのが普通で、私もその例に漏れなかったが、今回若い頃と同じような感じで筋肉痛が来たのはアンブロトースＡＯの効果なのかもしれない。糖鎖栄養は筋肉も蘇生させるから、こうやって運動していくことでかつての筋力に近いものを取り戻すことは可能だろう。体のラインも少しだけしまってきた。ダンスで美しい動きを見せるにはやはり、バランスが取れていた数年前の体を取り戻さなくてはならない。　いつもより集まりが悪い。人数が少な目だ。そんな中で人が集まるのを待っている時にじゅんこさんに話し掛けて貰えたのがとても嬉しかった。なかなか若い子達の中に入っていって、自分から交流を持つことは難しい。もともとコミュニケーションは苦手な方なので、１人でいることが多いが、この中ではそうであってはいけない。作品をつくるには絆はとても重要だ。だから他愛ない話でも誰かと話せるのはとても嬉しい。　今日は最初にまた目隠しをして物をつかむワークをやったが、前回とは異なり、ラジカセから小さく音を流してその上に目標であるアイマスクを置く。それを３人が同時に目隠しでスタートしてつかむというゲーム。結構全く見当外れな方角に向かっていく人もいた。　そのあと２人一組になって片方が目隠しし、もう片方が相手に触れずに言葉以外で誘導して目標をつかませるというゲーム。これは途中からたくさんのパイプイスが障害物として置かれてそれを避けながら２チームで競争して取りに行く。だが、ここで私はまた組む相手がいなくてあまってしまった。最初スタッフのしのはらさんと組んで行い、２回目は途中から来たなおみちゃんと組むことになった。彼女とは一度も話したことがなかったので、ここで交流を持てたことはとても嬉しかった。彼女は前回の私の踊りを憶えていてくれた。　そのあと、前回と同じように“エア”を「見える・見えない」「聞こえる・聞こえない」「触れる・触れない」でチームわけをする。と言うことはまた私は１人なのかと思っていたら、前回お休みで今日来た子が３人くらいいて、その中のかなちゃんが何と私と同じ「見えない・聞こえない・触れる」を選択していた。初めて仲間が出来た。　今回はこの前の紙に最初に選択して書いた「役者」か「ダンサー」かに分かれ、それで２分間で同じ一つのエアを表現すると言う仮題が与えられた。今回は相談して出来るわけだが、彼女は多分演劇経験のある人だろうと思っていたらやはりそうだとのことで、当然選択は「役者」。私は「ダンサー」を選択していたので、丁度いい組み合わせかなと感じた。　かなちゃんが提案したのはお父さんと娘の関係で、彼女が森で花を見つけ、お父ちゃんに差し出すと、お父ちゃんはもうエアに触れてとまどい、次第にその虜になっていく。そして彼女もエアに触れて喜びはしゃぎ、その中で温かな気持ちになってお母さんに会いたくなって帰っていくと言うもの。ストーリーさえあれば私はそれに合わせて踊ればいいので、わかりやすいものが出来るなと思った。　他のチームのいろんな表現を見ていくが、それぞれに個性があって面白い。ただ、人数が多いところは集団で一つの物を表現するのはそれだけ難しいなと感じた。その中でも私が惹き付けられたのはやはりじゅんこさんの踊りだった。今回は彼女のチーム「見える・聞こえる・触れる」の全部ありは２人だけだったが、もう１人もダンサーを選択し、その人も踊りの上手い人だった。今回は演技を入れる必要がないので、純粋に彼女はエアを踊りで表現したのだが、あまりに美しく、そして誰もが神々しいと感じるほどの“響き”のある踊りだった。彼女はやはり天性のダンサー。彼女とともにエアを踊りで表現したい。改めて、ダンサーとしてエアの舞台に一緒に立つ日を迎えたいと思った。　さて、私達の出番だが、かなちゃんが始まる寸前に「入る時と出る時手繋いでもいいですか？」と言ってきたので、もちろんＯＫして手を繋いで森へ散歩に来た親子の設定で始まった。彼女は「ランラランララン♪」と最初からハイテンションで観客の心をつかみ、彼女が花を見つけて取りに行った間に私はエアに触れてしまう。とまどい驚いている私を見て彼女は「お父ちゃんどうしたの！？」とやや取り乱し、次第にエアに引き込まれ歓喜の表情を浮かべる私を不審に思いながらも彼女は近づいてきてエアに触れる。一気に興奮と感動を体感した彼女は満面の笑顔ではしゃぎだし、ひとしきり２人でエアの感触を楽しんだ後、温かい気持ちに包まれて急にお母さんに会いたくなった彼女が、私の手を引いて家に帰っていくと言うお話し。　彼女の突き抜けて明るいキャラクターがすっかり見る者を貫いて、観客からは笑いが絶えなかった。２分間という制約を２０秒以上勝手に短くしてしまったが、まずまずの表現だった。しかし、次に与えられた仮題は他のチームとのコラボレイト。つまり、私達は「触れる」だけのチームだが、他の「見えるだけ」とか、「聞こえて触れる」だとか、「何も感じられない」とかのチームとばったりあって、そこでエアという一つのものをどう表現するかという、なかなかに難しいシチュエーションだった。　演技で表現するかなちゃんのほうがより難しいだろうし、彼女は結構考え込んでいた。相手チームとは相談してはいけないので、全てぶっつけ本番で状況を見ながら考え、感じ、表現するしかない。結局最初は「見えるだけ」のチームとやったが、かなちゃんはさっきのドラマの翌日に再び森へ来て、お母さんにエアを持って帰ろうとするという設定を選んだ。しかし、あまりうまく噛み合ったとは言えなかった。　２回目は「聞こえるだけ」のチームと当たり、表現を迷う彼女に私は「突っ走って軸を作ろう」と言って、今まで通りのハイテンションで押し通しながら、相手チームにその感覚を教えてやろうとするが伝わらないという感じを演じ、結局自分たちが感じられるエアを２人で喜び合うという形に収めた。どこのチームも飛び抜けて上手く行ったというところはなかったが、この難しさこそが後々舞台でエアを表現する原動力になってくるだろう。壁に当たることは大切なステップなのだ。　私個人の反省としてはダンサーとしての表現はあまりにも不十分だった。途中踊りというより、演技に傾いてしまい、どうしてもかなちゃんと意志の疎通を図りながら演じて行かねばならないので、中途半端になってエアを表現しきることができなかった。観客にエアを見せる為には、また同時に魅せる為には何が必要か、もっと追求していく必要がある。　確かにとても難しい。でもだからこそこの時間がたまらず面白い。最高の“大人の遊び”でもあるし、見に来てくださる方の魂を揺さぶる芸術にまで昇華させたい。本当に私は今、素晴らしい幸せに出会っていることを強く感じている。

  2005/10/20

• インディアンサマーの冬支度

  　ただでさえ少ない仕事が朝と夕方に偏って、今日は昼休みが５時間近くもあった。小春日和の暖かな日射しが降り注ぎ、外の作業をするなら今日しかないと、オーバーオールに着替えてまずは車の後輪を冬タイヤに交換する。これでもういつ急に降雪があってもすぐに出かけられる。　そのあと家の下のガレージまでホースを伸ばして、水流で中を掃除。掃くとコンクリート車庫なので中の誇りが凄いし、下にこびりついた土は落とせないのでこれがいちばんいい。蜘蛛の巣やなんかも全部水圧で飛ばしていく。　そのあとガレージ周りや階段の隙間に生えてる草をむしって、さらに上の庭の畑に立てていた作物の支柱用の竹を抜いて片付ける。畑起こしする時間まではなかったのでとりあえずは今日はこれで終わり。だいぶすっきりした。　そのあと仕事に再び向かったが、小さな川の橋にさしかかった時、どうもなんかおかしい。霧か？　歩いている人が手で顔を覆ったりしている。何か空気の感じが・・・　虫だ。雪虫のような小さな虫だが、綿毛はないようだ。それがもの凄い数いるのだ。何千とか何万とかの桁じゃない。とにかくその辺一体霧のように虫で煙っている。これじゃあ、歩いている人は穴という穴全部に虫が入ってくるだろう。コップ一杯くらいの体積に、おそらく１００匹以上はいる密度だ。こんな大発生は見たことがない。　帰りに通ったら、ライトの中に道路上に何か風とともにサーッと流れるものがある。冬の凄く冷えた雪の日に道路上に乾いた粉雪が舞っているような感じだ。少なくとも雪は降ってないはずで、降っても今の気温なら路面を濡らすだけだ。さっきの虫の死骸だと思われる。車にぶつかるだけでも相当の数が死ぬだろうから、それが粉雪のように舞っているのではないか？　それにしてもかなりの距離その粉雪のようなものが続いていた。帰りはさっきのような密集した虫は見なかったが、それにしても何故こんなに大発生したんだろう？

  2005/10/20

• 「オーラの泉」なかなか凄い

  　このまえ２時間特番をやっていた「オーラの泉」が昨日深夜からＨＴＢで放映され始めた。美輪明宏と江原啓之が霊視によって様々な人達のカウンセリングをすると言うものだが、これがなかなか興味深い。一般の方々にとって霊的世界との付き合い方を教わる、いい場となると思うのである。　昨夜は元若乃花・花田勝氏と飯島直子さんがゲストだったが、単に娯楽番組としても面白いが数々の重要な教訓もちりばめられている。“お兄ちゃん”こと花田勝氏は、花田家の障りの元となっているのが、かつて仮住まいか何かで住んだ木造の家の近くにあった、朱の鳥居か小さな祠の御眷属であると言われていた。　これはとても重要なことで、神社に祀られている神霊というのは、神社自体の地上的な大きさや立派さには関係なく、古い見捨てられたような小さな祠でも神はまだそこにおわすことも多い。実際には神霊自体がそこに閉じこめられているわけではないが、その御眷属、いわば家来とか部下のようなものと思って頂ければいいが、御狐様やヘビなどの動物霊が仕えている例が多い。障りとなるのはその動物霊を怒らせるからだ。　祟りというのは現代に於いても存在する。それは霊の世界も私達地上の世界とさして変わりはなく、お願い事をするだけしといて、あとは神霊にたいして知らんぷりでは礼を失するということ。あなたが誰かから何か頼まれて、一生懸命なにか行動をして、そのあとそのお願いをした人が全く知らんぷりだったらどう思うだろう？　もしくは「何の御利益もない」などとその祠や神域を壊したり汚したりしたら、それは私達が逆恨みで「あの人はなんの役にも立たない」と悪口を言ったり、意地悪したりするのと同じ事だ。　本来自分がしてやったことに固執すること自体が不幸の法則であり、手放さなければいけないことだが、御眷属というのは地上界に近い存在であり、霊的進化度も一般的に低い。だが、地上界に近いがゆえに地上のことはことわかるからいろんなことを言い当てたり、実際に御利益を生み出したりも出来る。だからこそ怒らせると恐いのだ。　一般の人は正月に神社に行って礼も尽くさずにただすがりお願い事だけをする人がほとんどだが、神社とは本来お願い事をする場所ではない。神と我が向かい合う神聖な場である。ましてや一年の初めの正月に参拝するなら、いつも御守り頂いている感謝を込めて祈り、自分の決意を述べる御挨拶の場とするのが礼儀であろう。お願い事はしてはいけないと言うのではないが、順序が逆であり、何より願いっぱなしでは失礼であろう。　御眷属もきちんとした挨拶をし、常々通い、その社を大切に思ってくれる人なら必ず力になってやりたいと思うものだ。神霊は基本的に私達を守り助けようと思ってくれている。見えないからと言って決して疎かにしてはならない。感じる人にはちゃんと感じられるはずだ。　もう１人の飯島直子さんの話にはさすがの江原さんも突っ伏して笑っていた。なんとサイパンに行って、戦没者の霊を慰める為に部屋で裸踊りをしたというのである。そりゃあ、確かに霊は喜ぶだろう。私が霊でも寄っていく。でも霊感体質ながら彼女にはそれを見極めたり浄化してやる能力はなく、それがゆえに数百体の霊を惹き付けてしまったという。　そんなことしてたら江原さんの言うように色情霊も集まってくるし、そりゃあベッドも揺れるだろう。実際に霊に犯されると言うことはある。きちんと突き放せばいいのだが、受け入れていればその人はだんだん弱ってくるし、言うなれば運気も当然悪くなる。そんなバカなと思う人も多いだろうが、女の人は霊的に敏感な人が多いのでよくよく話を聞くとそういう体験をしている人は結構いるものなのだ。　人によっては実際に挿入されている感覚まではっきりある。本人は夢なのか自分の想像なのかもよくわからずそのままにしていることがあるが、これは決して受け入れてはならない。“霊”になれば一気に神様のようになるとか、天国や地獄に行ってしまうとか思っている人もいるが、基本的に人は死んでもその人格や性向などは何も変わらない。死後の生活もよほど進化した霊でない限り、地上の生活とそんなに極端には変わらない。ましてや地上付近をうろうろしているのは死んでいることさえわかってない霊がほとんどで、わかっていて留まっているとしたらたちが悪い。神域で神霊に向かう場合とは違い、そこら辺にいる霊には甘い顔をしてはならないのだ。はっきりと拒絶しなければ自分が霊障を受けることになる。　こういう身近な例から霊界との付き合い方を教授してくれる番組があるのはとてもいいことだ。２人の霊能力者のスタンスも、暴言を吐き続ける占い師みたいに高圧的ではなく、諭すように話してくれるところがいい。多くの人に見て欲しい番組である。

  2005/10/20

• 冬装備のこだわり

  　私は道具にはうるさい。特にそれが冬場に使う装備となると、生活の快適さ、いや、冬ゆえの困難さをどれだけ救ってくれるかの鍵になるからだ。今日はわざわざ借金して冬タイヤを買った。　ヨコハマタイヤの「iceGUERD BLACK iG20」、今年出たばかりの最新型だ。残念ながら２本しか買えないが、幸か不幸か今乗っている車はＦＦなので、前２輪さえきちんとグリップしてくれれば、後ろ２輪はついてくるだけだからなんとかなる。お値段は組み込み費・古タイヤ処分料・タイヤ交換料込みで２６，０００円。本当はこの値段なら安いタイヤなら４本買えないこともない。でもタイヤは命を乗せているのだ。夏タイヤなら、無理しない限りはなんでもいいが、冬は冬に泣いたことのある者でなければわからない本当の大変さがある。どんなに無理しても冬タイヤだけは良いものを履いておいた方がいい。　今まで履いていた冬タイヤは、積雪地で圧倒的なシェアを誇るBRIDGESTONEのブリザックＭＺ－０３。今はＲＥＶ－１という最新型があるが、ブリヂストンの冬タイヤはグリップ力、制動力、そして何シーズンも履ける耐久性が高く、他の追随を許さなかった。しかし、私のタイヤを見ると「３３０２」という数字が打たれている。これは２００２年の３３週目に製造されたと言うことで、もう丸３年、３シーズンを乗っており、ましてや私は年に３万キロ以上走るので４シーズン目はあまりに厳しい。　現に昨シーズンも、雪に埋まったり、坂道を登れないことが何度もあった。自分の家に帰れない不安すらあったのだ。シビックのマルチマチック変速機が登板にあまり適していないこともあるが、とにかく今シーズンはこの車で冬を越さなければならないので、他に補えるところで最善を尽くしておかねばならない。　YOKOHAMAの冬タイヤはアイスガードになってから格段に性能が向上し、私自身２年前に使った経験があるので、信頼が置ける。耐久性に関してはわからないが、グリップ力、制動力に関してはブリザックを上回るのではとも言われている。値段的にはＭＺ－０３よりはアイスガードｉＧ２０のほうが高く、ＲＥＶ－１はそれよりさらに高いが、今年さらに大幅に改良されたというｉＧ２０に決めた。　仕事で使う以上、雪が降ってから慌てて買いに行ったのではサイズがすぐにあるかどうかわからないし、今のサイズはあんまりない方のサイズなので、在庫がない確率の方が高い。あったとしてもホイールに組み込んで貰うだけでも、５時間待ち６時間待ちとか平気で掛かるのだ。それで今のうちに買っておいたのだが、今日の道内は各地で最低気温が氷点下を記録したし、札幌でも４.８℃と冷え込んだので、もういつ雪が降ってもおかしくない。もったいない気もするが、朝起きてかじかむ手で慌てて雪の中でタイヤ交換し、仕事に遅れるようなことにはなりたくないので、前輪に装着して貰った。後輪も今週中に古いブリザックに履き替える予定である。　雪が降っても１２月中頃まではすぐ融けるのが普通だが、去年は１１月末で根雪になってしまったはずだし、たとえ積もらなくても週末に出かける時は峠を越えることが多いので、万全を期しておいた方がいい。ましてや私の家は標高が高いので、下界では全く積もっていなくてもこの周辺では１０センチ以上積もることはざらにある。　冬はもう目の前だ。他にもいろいろ準備しておかなきゃな。雪国の冬はどんんなに文明が進歩しても厳しい戦いなのである。

  2005/10/19

• 心を開いてくれた喜び

  　朝起きてまず、腰が痛い。そして臀部・大腿・上腕が筋肉痛だ。しょうがないな、いくら肉体労働とは言え、踊りとは使う筋肉違うし。この痛みが引かないうちにまたムチ入れて鍛えないとな。連続した負荷与えないとバネは取り戻せないし。　さて、私が訪問しているお宅には猫を飼っているお宅が複数ある。６匹もいてだれがどれだかわからないところもあるが、３匹くらいだと名前も個性も憶えられる。　週に３回行くお宅には黒トラの「クロちゃん」、太ったシャムの「モモちゃん」、お腹などが白くてあとは茶トラの「ダイちゃん」がいる。クロちゃんはとっても人なつこくって、いつも御主人と一緒に布団で寝ることが多く、御主人の一番のめんこちゃん。最初から私にもすぐ慣れてくれた。　モモちゃんは気位が高くてちょっとふてぶてしい。綺麗な毛並みだがきまぐれで、気が向かないとさわろうとしても手を出していやいやをする。でも淋しい時もあるようで、時々寄ってきては遊んでくれないかなあと様子を窺ったり、相手にしないでいると、私のバッグをかっちゃいていたずらしたりする。でも機嫌のいい時は私にも嬉しそうに撫でられている。　もともと私は飼い主にも不思議がられるほど、動物にはよくなつかれる。会話は出来ないが動物の表情で大体、犬でも猫でも馬でも気分がわかるし、すぐ友達になれる。でも中にはやはりどうにも警戒心の強い子もいるものだ。　ダイちゃんがそうなのである。家人以外には決してなつかず、姿すらほとんど見せない。最初の頃は目があっただけで逃げ出していた。どこかに行っていて滅多に居間にはいないのだが、たまにきょとんとして座ったままの時もあったし、私が施術をしている時に主人の部屋に入ってきて、窓のところに乗っかって外を見ていたこともあったので、だいぶ慣れてきたのかなと思っていた。　それが今日、施術が終わって居間に出るとダイちゃんがこっちを向いて伏せをしていて、とっても穏やかな表情だった。明らかに警戒態勢に入ってない表情なので、ごく自然に「ダイちゃんいたの？　いい子だね」と手を出すと、手の臭いをくんくんと嗅ぎ、そのまま「よしよし」と頭を撫でてやっても全く嫌がらず受け入れてくれた。　う～ん、にゃんこに受け入れて貰えるのはとっても幸せな気分だ。猫は気まぐれだから、いつもこうはいかないだろうが、一度触れてさえしまえば、人間同様私とはラインが出来る。またそのうち触らせて貰えるのが楽しみだな。

  2005/10/18

• ダンス稽古はじめ

  　今日からダンスのレッスンが始まった。講師は「舞踏芸術研究所あーとだんす・さっぽろ」の笑顔がとってもキュートな佐々木絵美先生。佐々木先生はオーディションのときにも表現系のダンスの課題を指導して頂いているが、いつもとても優しい笑顔で教えて下さるので、とっても今日の稽古を楽しみにしていた。エアのダンス関係の稽古はこの佐々木先生と、「石川みはるバレエ研究所」の山田絵理子先生、そして「ダンススタジオマインド」の高橋学先生が中心になって行われるらしい。　稽古の前にマネジメントチームの森さんが前に立って、「ちょっとお話しをさせて頂きたい」とのことでなにか今後のことでの説明かなと思ったら、「パキスタン北部の巨大地震で亡くなった方の数を知ってる人いますか？」と聞かれた。私が「４万人ですか」と答えると、「そうです。亡くなった方が４万人、負傷者が６万人を超え、家を失った方が２５０万人にのぼると言われています」と言い、そして一見この活動に関係の内容に思えるかもしれないけど、世界がみんなHAPPYになる為にはなにが必要なのかを考えた時、私達にもこの活動を通して出来ることもあると話され、そして全員で亡くなった方々の為に黙祷を捧げた。　本当にそうだと思う。この舞台を通して発信出来るものがあるはずだ。“エア”を通して様々な気付きや、勇気や、愛を感じて欲しい。そして、舞台を創っていく過程というのは、やり方次第で本当に参加者１人１人が人として成長出来る場になる。また、私はそうしていきたい。その為にも情熱と全力という点でレベルの高いものを創造したい。　佐々木先生の稽古はまずじっくりとストレッチから始まった。これだけでも結構体使ってるなあという感じがする。そのあと、ストレッチの要素に表現的なダンスの要素を加えながら、連続した動きを憶えていく。踊りで言えば振り付けを憶える訓練にもなるだろうし、その中で体の使い方も憶えていく効果的でよく考えられた練習だなと感じた。確かにダンスをやってきた参加者もいるが、動きを見ている限りは私を含め素人の方が圧倒的に多い。今は体に自由に動かせる要素を増やしながら、キャスト決定に向けて先生が１人１人の特徴を見極めていく段階なのだろう。　その後、左右に分かれて移動しながら、バランスやステップなどの動きを組み合わせて一人づつ対角線に移動していく。他の人を見ている間は休めるが、正直３時間の稽古は体力的に結構しんどかった。終わる頃には多汗症の私は汗びっしょりである。終盤にはリズムに合わせて自分で即興で表現を作る場面もあり、私は一番最初だったので考える間もなく、左右対称に簡単な振り付けをやって最後に旋風脚を飛んだ。しばらくやってなかったので、高さもスピードもイメージ通りには行かない。やはり踊りの勘を取り戻すにはまだまだ体をいじめないとならないようだ。　今日はたかこさんとは少しお話しが出来たが、他の子達とは挨拶程度だけ。一番話したい人には声を掛けるどころか、逆に意識的に避けてしまった。本当にこれは困った性格だ。なかなか治すことが出来ない。ただ普通に仲良くなりたいだけなのに・・・　でも、この空間にはあやこがスタッフとしていてくれることがとても救いになっている。あやことはもう９年の付き合いになる大切な“妹”だが、演技と踊りに関しては彼女の方がずっと先輩。これから多々教えて貰うことも多いだろう。他の１人で参加している子達にとっても、あやこがいつも優しい笑顔で私達を迎えてくれることはきっと励みになっていると思う。　先は長い、若い子が多く、人のすぐ目の前を何度もぶらぶらしたり、体がぶつかっても謝らないなど今の子特有の無礼なやつもいるし、年齢層低いのでアラコレ２００２の時のような水に合わない感じも受けているが、逆に自分から挨拶に来たり、きちんと人を気遣えるとても礼儀正しい子達もいる。今日はいつも無表情で１人でストレッチをしている女の子が、とっても可愛い笑顔で私がモップを掛けていた正面に待ち構えていて、掃除を交替してくれたりもした。この前は、YOSAKOI経験者でもないのに、アラコレ２００１時代のうっちーと呼ばれていた私を知っていた子もいた。それぞれの子の良さはこれから少しづつわかってくるだろう。出来るだけ多くの子達と絆を深めていきたい。

  2005/10/17

• 季節の来訪者

  　季節ごとに空気の香りがある。それは植物などと匂いとも違うし、野焼きとかなにか人為的行為によって生まれた匂いとも違う。上砂川に住んでいる頃は四季折々にその匂いをとても楽しみにしていたが、都会に住むようになり、滅多にその香りを嗅ぐことは出来なくなってしまった。家の裏がすぐ山という我が家でもである。　しかし、今日夕方家に帰ってくると懐かしい「冬の香り」が漂っていた。折しもこの辺りでも今日から一斉に雪虫が飛び始め、雪の来訪が近いことを告げてくれる。こいつはアブラムシの仲間だが、白い綿毛がたくさん付いているやつは、近くで見ても雪なのか虫なのか見分けがつかないことすらある。今日のは綿毛が少ないのですぐに虫だとわかる。そろそろ冬の準備をしなくてはと思った。雪かきスコップも買っておかなきゃならないし、冬タイヤもせめて前２輪だけでも新品にしたい。去年家への道路すら登れない時があったし・・・　　今訪問している家庭はご老人ばかりなので、ほとんどの家が朝晩はもうストーブを焚いているようだが、私はまだ我慢している。一度点けてしまうとその温もりにあまりに幸せを感じるので点けずにはいられなくなるし、灯油は極力節約しなくてはならない。　昔は３０円台の時もあったのに、今は倍だ。ガソリンだって今日入れたらいきなり７円も上がって１２４円になっていた。今は仕事が減っているのに練習に通うガソリン代や駐車場代もかさみ、かなり厳しい。本当なら家でゆっくり風呂に入って暖まりたいところだが、シャワーだけにして、早めに布団に入るようにしている。節約は大切だ。昔はもっともっと寒い家で暮らしてたんだし。家の中に雪の吹きだまりが出来ることさえあったんだもの。室内が氷点下になるのは当たり前だったんだよなあ。　さて、この時期の来訪者にもうひとつ有り難くない者がある。カメムシだ。昨日まで一匹も見ていなかったのに、今日は家の中で５匹も捕まえた。捕まえると言ってもそのままティッシュなどでつかむと、もの凄く臭い臭いを出すので家中にその臭いがしばらく籠もってしまう。夜になると蛍光灯の周りをブンブンと飛び回ってうるさいし、放っておくことも出来ないのだ。　仕方なく、飛び回っているのや天井に張り付いているのは新聞紙などで叩き落として気絶させる。壁や窓などに張り付いているのは紙などに移乗させて、そのまま窓を開けて外へ放り出すのだ。これを毎日毎日数回繰り返すことになる。どこから入ってくるのか、多分換気口だろうけど、空気は循環させておきたいしなあ。しばらくは戦いである。

  2005/10/17

• “イナダ”ワークショップ体験・その２

  　イナダさんのワークショップ二日目。今日は昨日渡された台本を読み合わせしていくのだが、その前に演劇の大まかな種類のことが話され、昨日もイナダさんが言っていた「発声練習なんてやらないほうがいい」ということの意味に関して、高校演劇を例にその欠点を指摘していた。つまり腹式呼吸を使った発声を訓練し続けていると、声の出し方が皆同じになって、声質そのものも似てきてしまう。それが制服を着たような高校生の演劇になると、舞台を見て誰がセリフをしゃべっているのかわからなくなるというのだ。　これはいままで各地でミュージカルをやってきて今は札幌でＭＣの仕事をしている、エアのキャストメンバーのたかこさんと話す機会が後であったのだが、彼女も同じようなことを言っていた。宝塚のようなところで訓練を受けていると、他の舞台に立った時にどうしても柔軟に対応出来ず画一的なものになってしまうことが多いとのことだった。　演劇のジャンルに関して、どれが正しくてどれが間違っていると言うことはないが、少なくとも役者はどんなジャンルの演劇にも対応出来るようにしておかないと非常に狭い範囲の表現しか出来ないとのことで、癖を修正して新劇スタイルでも、アングラスタイルでも、コミック系スタイルでも、自然派スタイルでも、なんでも出来るようにしておくことが重要だとのことだった。　さて、それから具体的に台本を読みながらイナダさんが様々な指摘をしていくのだが、彼は様々なジョークを飛ばしながら常に笑いある指導はしてくれるのだが、正直それでも“厳しさ”をかなり感じた。同じところで何回も何回も止められ、その度修正されるのだが、そう上手く行くものでもない。人のを見ているだけでも疲れたが、自分の番になって最初のセリフから幾度も止められ、けっこうしんどかった。声の出し方、大きさ、アクセント様々に注意を受けるが自分ではどうしていいのかだんだんわからなくなってくる。　どうも大きな声を出そうとすると絞り出すようになって、セリフに勢いがないと言われた。まして抑揚や感情を使わずにセリフを相手に伝えるのだからやればやるほどわからなくなってくる。役者やるのは容易なことじゃないなと、今更ながら感じた。まあ、演出家によって考え方は様々だから、別の人に指導を受けたら全く違うことを言われるのだろう。でもそれだからこそ、なんにでも対応出来るようにしておくことが重要なのだと思った。　なかなかうまくはいかないが、未知の経験はなんでもしておいた方がいい。総合してみれば楽しい経験だった。明日からはダンスも始まる。また頑張ろう。

  2005/10/16

• “イナダ”ワークショップ体験

  　ＳＴＥＰの主催するワークショップは毎回舞台芸術関係の道内のトップにいる方々を招いて行われているが、今回は「演劇に必要なことと基本的な要素」というタイトルで劇団イナダ組主宰、脚本・演出家である稲田博さんを迎えてのワーク。イナダ組と言えば、今や北海道で最も有名な劇団であり、公演を打つたびに大成功を収めている。北海道の大スターとなった大泉洋さんもここの所属である。公式ホームページには以下のような劇団の紹介がある。　１９８８年ごろからイナダ（作・演出）が、札幌でたった１人でプロデュース公演のかたちを取り演劇活動を始め、１９９２年からは定期公演を行なうためだけに何人かの役者とスタッフで形だけの劇団を作り活動を始める。それより現在に至る。　始めの頃は、役者を公演の度に組み直し外部協力を得て公演をしていた。そのため「人買い劇団」と言われたり、他劇団から横暴なまでの役者の引っ張りやイナダの毒舌などが反感を買い「札幌一の嫌われ者」とも言われた時もあった。　現在では札幌市内に稽古場を持ち、役者の数も増え、固定のメンバーでほぼ定期的に公演を行えるようになった。イナダ組に所属しながら「ＴＥＡＭ－ＮＡＣＳ」や「ＳＫグループ」などの劇団で公演を行なっている劇団員もいる。　作品のテーマには「恋愛」「結婚」などを多く取り入れ、若い層の女性からの支持を多く受け入れている。最近は世相をテーマにした作品にも力を入れており、ファン層の幅を広げつつある。公演数は年に２～３度を目標に行っている。２００３年からは北海道内数カ所での地方公演も行っている。　今回のワークショップは交響舞エアのメンバーが多数来るのではないかと思っていたが、意外なほど少ない。全員でも十数人である。その中にはオーデションで一緒だったけど、キャストには選ばれなかった子もいた。彼女は前回のワークショップにも来ていたが、私同様申込用紙を貰ってすぐ全部のワークに申し込んだのかもしれない。自己紹介では市民ミュージカルなどにも出演したことがあるとのことだったし、キャストに合格した私達と一緒にワークを受けるのはきっとかなり切ないだろうなと思う。　初めてお会いするイナダさんはいままで一度も誰かに演劇を教わったことはなく、全て自分で考え自分で作ってきたのだそうだ。その為考え方も独特で、言葉使いも少々乱暴だが、やはりこれだけのことをやってきた人、その雰囲気にはカリスマ性を感じさせ、またその豪放さから親しみやすさを併せ持っている。今回、参加者に演劇経験者が少ないことから少しレベルを落として２日間のワークをやるとのことだった。　まず、一般的に演劇の稽古で行うストレッチも発声練習も一切やらないとのこと。特に発声練習はやるだけ無駄だとの持論で、高校演劇などのワークショップでそういうと先生に非常に嫌な顔をされると言っていた。これは私が教わった頃の少林寺の考え方に似ているなと思った。少林寺拳法は元々修行僧の護身の技術であり、身を守る為に準備運動などしていられないからだ。無論練習に於いては怪我をしないようにいろいろ気を付けて行うが、基本的に十分ストレッチをしてからという考え方はなかった。即実戦で動けるように普段から身体を作っておくことが肝要だったのだ。　最初にやったのは早口言葉。といってもイナダさんらしく、普通一般にやっている早口言葉なんて実際の芝居では使うことは全くないし、もっと言いにくい普段の言葉がたくさんあると言うことで、そういうものを選び出して３回連続で早く言うというものだった。「カミカミ選手権」とのタイトルでスケッチブックに書かれたそれらの言葉を４人ずつ前に出て言っていくが、かんだらその時点でアウトというゲーム感覚で笑いながら楽しくやっていった。　次にやったのが「あ」という発声だけで様々なシチュエーションを演じていくというもの。つまり、驚いた「あ」、針が刺さった「あ」、感じた「あ」、あくびの「あ」、ため息の「あ」、落ちて行く時の「あ」などだ。ここで私は「抑揚で表現してはダメだ」と注意された。それがいわゆるクサイセリフになるとのこと。イナダさんの考えではセリフに抑揚も感情も入れちゃいけないとのことで、セリフは声の大小、話すスピードの速い遅い、音程の高低、間の長短、音質の違いなどの５つだけで表現すればいいとのことであった。　その次は漫才のつっこみの練習。とあるレストランに客が入ってきてメニューを選び、注文しようとウエイターを呼ぶ。ウエイターはいらっしゃいませと言いながら客の後ろに周り、客の髪を両手で軽く押さえて「今日はどのような髪型に致しましょうか？」「床屋かよ！」というボケ・ツッコミである。その客の側を１人１人がやっていくのだが、たった一言の「床屋かよ」がこんなにも難しいとは・・・　やっぱり人を笑わせるというのはタイミングも、セリフの方向も、表情も、もちろんセリフ自体の強さや響きなどもドンピシャでなくてはツボにはまらない。　さらに途中からはノリツッコミに変更された。つまり、「今日はどのような髪型に致しましょうか？」「え～と後ろの方をちょっと短めに切って、床屋かよ！」という具合である。人のを見てるとダメなのはわかるが、自分でやると何をどうしたらツボに嵌るのかがさっぱりわからない。　そのあと、ほとんど意味のある言葉のない長い会話を、ふたりずつ組になってそれぞれでその会話の人物がどういう関係でどんな話を設定しているのかを決めて演ずるというワーク。これは「ねえ」「エ」「いや」「なに」「いい」「どうして」「いい」「言って」「よす」「なぜ」「だって」「じゃあ」「いいや」・・・というような会話がえんえんと続くもので、状況によって「気まずいふたり」「どなりあってるふたり」「会話にあきたふたり」「別れ話のカップル」「初めてあったふたり」などさまざまなパターンが作り出せる。　それを見ながら、他の人達はそれが何をどういうふうに演じているのかを推察して当てていくという形で進行していく。私はペアになった女性と相談して職場の上司と部下で２人とも２０代、本当はお互いに好きなんだけど、お互いに言い出せずに付き合うには至っていないという関係を設定した。だが、各グループの中で私達の演技が一番何を演じているかわからないと言われた。特に私は若くて淡い思いを抱いている青年を演じようと言い回しを甘い感じにしたので「性別がわからない」と評され、全く誰も関係を言い当てることができなかった。う～ん自分の演技の未熟さを改めて思い知ってしまった。　最後に脚本を２種類渡されてそれの読み合わせ。一つはバカ女子高生のバカな会話で、もう一つは頭の悪い３０代の男女４人のくだらない日常会話。後のものは実際にイナダさんの舞台で使われた台本だそうだ。私は３０代の男性役で少しだけ読み合わせをやったが、何度もイナダさんに止められた。セリフが相手に届いていないとの指摘である。確かに台本のストーリーを理解しようとしながら読んでるだけなので、うまく普通の会話のようにしゃべれていない。ごく普通の日常会話なのだが、それを芝居でやるとなるとなかなか難しいものである。

  2005/10/15

• “エア”を表現する

  　ＳＴＥＰの本格的な稽古が始まった。まず初回は今回のプロジェクトで総合的な演出を行う清水さんが講師で、内容は当然演劇的なものとなる。とても楽しみに出かけた。ところが北１西９の稽古場の近くの駐車場が満杯。慌てて探すが、近くの駐車場は早く終わってしまうところが多く、稽古は１０時までかかるので停められない。南一条まで下ってやっと２４時間の駐車場が１台分空いていて停める事が出来た。本当は早く行って少しでも参加者の誰かと話が出来ればと思ったが、入室したのは７時ジャスト。すぐに始まってしまった。　最初に今後の予定について少し話があり、２回のオーディションを終えて集まったメンバーながら、まだ舞台に何名を上げるかは決まってないとの事だった。１２月１０日には配役が決定するが、舞台に上がれない人が出る場合もあるとの事を申し渡された。道民の税金で行われているプロジェクトなのだからそれくらいの厳しさは仕方あるまい。甘えは許されない。要は稽古への参加率とやる気の問題だと思う。上手い下手で選出はしないとも言われた。　そして早速稽古が始まる。まず最初にやったのは、目隠しをして室内の端から端まで走り、その先の床に置いてあるものを拾うというゲーム。今回は３０名くらいいたと思うが、止まった時点でほぼ一発で取らねばならず、そうなかなか掴めるもんじゃない。３列に並んでやったが、隣のコースに迷い込む者、全力で壁にぶつかって行く者、通り過ぎて鏡にぶつからないように控えている他のメンバーに抑えられる者、遙か手前で止まってしまう者、様々だ。結局掴む事が出来たのは２名だけ。　これは５感の中でも最も大きい影響力を持つといわれる視覚を遮る事によって、その他の感覚をより集中させて使う為のワークだと思われる。清水さんは最初しばらくは「なんでこんなことをやらせるんだ」と言う事ばかりやると自分で言っていたが、トランスパーソナル系ワークショップの感覚と似通ったものがある。実際トランスパーソナル心理学のワークでも演劇的要素は多数取り入れられている。演劇は心の解放にとても役立つし、自分ではない者の心模様を演じる事により、様々な気付きをもたらしてくれるものなのだ。　そのあと、一枚の紙が一人づつに配られた。実は前回「エアとは何か」を考えてきてくださいという宿題を出されていた。エアとは今回の舞台「交響舞エア」の軸となる謎の自然現象で、光と音によって認識され、人々の精神に働きかけ、活力を与えるエネルギーのようなもの。しかし、エアを感じる事の出来る人と出来ない人がいるという設定だ。　その紙には２択で、次のような項目が書かれていた。「エアを、見る事が出来る、見る事が出来ない」「エアを、聞く事が出来る、聞く事が出来ない」「エアの、匂いを嗅ぐ事が出来る、匂いを嗅ぐ事は出来ない」「エアを、感じる事が出来る、感じる事ができない」。それを選んでいって最後に自分が考えるエアとは何かを文章で書くというものだった。そして最後にはグループ分けの要素となるらしい、暗号のようなものが書かれていた。私はそこに「グループＡ　ジブリッシュ」とあった。　私が考える“エア”とは、人類の“希望”の集合意識が顕現したものであり、それは愛によって活性化し、怖れによって遮断される。五感を超えたエネルギーとして感知出来るもの、というふうに考えた。　全員が書き終えると、まず、最初の２択から参加者全員がイエスかノーかによって分けられていった。つまり、エアを見る事の出来る人と、見る事の出来ない人。これで２グループに分かれたが、見る事の出来ると答えた方が人数はかなり多かった。見えない方の倍くらいか？　そしてそれをさらに聞こえるか聞こえないか、さわれるかさわれないかで最終的に８つのグループに分ける。多くは５～６人のグループになったが、３人のところや２人と言うところもあった。　そして、「見えない」「聞こえない」「さわれる」を選択した私はなんとたった一人だった。やはり私はどこへ行っても変わっているらしい。このグループ分けに、さらに紙の最後に書かれた謎の言葉が関わってくる。ジブリッシュというのは現在ある言語ではなく自分で適当に作って言葉を発して良いという条件設定だった。その他に「日本語」「英語」「無言」があり、それぞれ指定された言葉以外は許されない。その条件の下で、各グループにエアを表現して下さいというワークが指示された。　見えて聞こえてさわれるグループもあれば、見えるけど聞こえなくてさわれるグループもあれば、見えないしさわれないけど聞く事は出来るグループもいる。しかもそれぞれがバラバラの言語または無言で、一つの事を共同で表現しなければならない。私は１人だから自分だけの世界を演じれば良いわけで、その点最も楽だったと言える。一番可哀想なのは「見えない聞こえないさわれない」の３無しを選択した人達で、完全な一般ピープルだからエアを表現しようがない。結局ただ単に森にピクニックに来たという設定を演じなければならなかった。　始まる前にどういうふうにするか話し合う事は許されなかったので、それぞれがぶっつけ本番でエアというよくわからない一つの現象を表すという、非常に難しい課題を与えられた事になる。やはりきちんとした表現にはならず、誰かに頼ってしまったり、与えられた言葉があるのに恥ずかしさが先に立って表現出来ない人が多かった。　全く何の経験もなく入ってきた人達にとっては、こう言うのは多分とても苦痛であり、逃げ出したいワークかもしれない。でも今の私なら、こういう経験をする事が演ずるという上で、後に大きな役に立つ事が理解出来る。　一旦休憩にはいるが、ここで私はどんな集まりに参加してもいつも味わう寂しさをまた強く感じていた。話をする相手が誰もいないのだ。この中では間違いなく最高齢で、恐らく４０代は私１人だろう。１０代も数人いるが、ほとんどが２０代の子達ばかりで圧倒的に女性が多い。それだけならまだ大したことでもないが、こういうグループごとに分ける作業をすると、そのグループになった人達では当然話しやすく、休み時間はそれぞれに集まって話をしている。グループに属さなかった私はどこにも入っていけない。　なぜかどこへ行ってもこうなりやすい。もともと無口な方だし、自分から人の中に入っていける方ではないし、年齢的なギャップもある。ほとんどが自分の娘でも可笑しくない子達ばかりなのだ。でも、まだ始まったばかりだ。難しい事が多々あるのは覚悟の上で飛び込んだ冒険。少しづつ慣れていけばいい。きっと私だからこそ役に立てるときがある。　再開されてからは、再度グループごとにエアを表現するのだが、今度はまた最後の謎の言葉が関わってくる。グル－プＡと書かれた人は今度は目隠しをして演じるのだ。さらにグル－プ全員が一旦部屋の端々に散ってからの開始で、さらに課題として全員が自分色のエアの表現に全体を染めていく、つまり全員で一つの色を持った表現を統一していくという指示が与えられた。　これは大変難しい。グループのほとんどが目隠しをしているところもあり、さらに言語もバラバラで、打ち合わせは一切なしで即興で演じるのだからなかなか上手く行くもんじゃない。そして終わった後に他の参加者からの感想や意見を聞く。私はまた最後に１人で演じた。私が持っている感覚は「さわれる」と言う事だけなので、訳のわからないものに触れる怖れ、そして、その本当の感触を知り、その虜となって歓喜に身を浸すまでを演じた。しかし、２回目は周りの人は笑ったり声を出してはいけないと言う指示が与えられたので、私も目隠しをしていた事もあり、周りの反応が不安でたまらない。すごくしらけさしてしまっているのではないか？　冷たい目で見られているのではないかとやっていて恐くなってくる。２分間という制限時間だが、とても長く感じた。　誰かと一緒にやっていく事も得意ではないが、集団のなかの孤独もまたしんどい。だが、最初は何をやってもこうだ。難しい中を共にやって行ってこそ、仲間としての響鳴が生まれてくる。幸い土日はワークショップがあり、月曜は今度はダンスの稽古があるので、この４日間は多くの仲間と共に過ごす事になる。少しづつ少しづつ、無理せずに溶け込んでいこう。

  2005/10/14

• 技術の進歩

  　昔は銀行の通帳なんてほっぽらかしで、記帳なんて全くした事がなくほとんどまっさらのままが当たり前だった。だが、今は一応自営であり、それに関わるお金の出入りもあるので、家計簿まではつけてないが記帳はしっかりするようになった。　何ヶ月かでたちまちいっぱいになってしまうので、その度に銀行で通帳を新しくして貰わなければならない。今日も仕事の合間に銀行に行って、幸いにも順番待ちの人はいなくてすぐに自分の番号が呼ばれた。ところが窓口では通帳繰り越しの機械ができたので、機械でやってくださいと言われたのである。えっ？機械でできるの？と、思ったが、窓口でそういうのだから言われるままに通帳記帳の機械のところへ行き、タッチパネルで「通帳繰越」のボタンを押して、今までの通帳の最後のところを開いて機械に入れる。　でも確か、通帳って通帳印を押した紙が透明シールで貼り付けてあったよなぁ、あれはどうするんだろ。それも機械が剥がして新たに張り直すんだろうか？　などと思いながらガチャガチャ作動音のする機械の前でしばらく待っていたら、ちゃんと新しい通帳と古い通帳が処理されて出てきた。　よく見たら、通帳印は古い通帳にもなかった。そうか、通帳印がわかれば偽造して、印鑑がなくてもお金を盗み出す事は出来るわけだから使わなくなったのかな？　そういえばだいぶ前にそんなことを聞いたような聞かないような・・・　う～ん、ますます便利になったもんだ。これで通帳を切り替える時に長い時間銀行の中で待たないでも済むな。ありがたいことだ。

  2005/10/14

• 知らなかった・・・

  　こんないいものを今まで知らなかったなんて・・・　とにかく驚きである。昨日の日記でパソコンのトラブルを書いたが、そのレスで「通りすがり」さんが書いて下さった“Firefox”というのがなんなのか気に掛かり、ネットで検索してみた。　するとMozillaで出しているフリーのブラウザである事がわかり早速ダウンロードしてみた。いやあ、これいい！　InternetExplorerよりもずっと使いやすく、見やすく、機能も満載で当然セキュリティも高い。移行するのも簡単で断然こっちの方が便利だ。それに“Thunderbird”という同じくフリーのメールソフトもある事がわかり、もちろんそっちもすぐにダウンロードしてOutlookExpressから乗り換えた。このメーラーも非常に優秀で、迷惑メールを学習して自動的に削除してくれる機能もある。どちらも使用方法はほとんど変わらないので、使い方にとまどう事は全くない。　こんな便利で使いやすくて高機能のブラウザとメーラーが無料なんて、今まで知らなかったのがバカみたいである。Operaも代役にと考えたが、結構使いづらいし、この楽天広場の日記書き込み欄がきちんと表示されないなどの欠点もある。メーラーのシュリケンProもまた使ってみていたが、やはり使いづらいしシュリケンは以前に特定のアドレスにメールが全く届かない事があった。そんなこんなで仕方なくInternetExplorerとOutlookExpressを我慢しながら使っていたのだが、もう完全にお払い箱だ。ウイルスに対するセキュリティもFirefoxとThunderbirdのほうが遙かに高いようだし、世界標準のソフトなので安心出来る。　いやあ、やっぱりピンチはチャンスだわ。「通りすがり」さん、ありがとうございます！

  2005/10/13

• 糖鎖栄養療法体験リポート１２

  　先月から自宅に毎月届けて貰うオートオーダーの製品をグライセンシャルからアンブロトースＡＯに変更した。グライセンシャルを取り始めたのは、まだ子供向けグミ製品マナベアーが結構残っていた時だったので、マナベアーが全部なくなってから食べ始めた為、一ヶ月分近くストックがある事になる。それで、現在はグライセンシャルとアンブロトースＡＯを一緒に食べている。来月からはアンブロトースＡＯのみと言う事になる。　このアンブロトースＡＯというのは「オプティマル・ヘルス・システム」の根幹を成す糖質栄養素の製品で、緑茶・ワイルドプラム加工食品であり、原材料はブドウ皮、緑茶、凍結乾燥アロエベラ葉内ジェル、ワイルドプラム、芽キャベツ、ブロッコリー、キャベツ、ニンジン、カリフラワー、ガーリック、ケール、タマネギ、トマト、カブ、パパイヤ、パイナップル、ケルセチン、ビタミンＥ、増粘剤（アラビアガム、キサンタンガム、トラガントガム、ガティガム）、プルランとなっている。　グライセンシャルもアンブロトース・コンプレックス（８種類の糖質栄養素）は入っているが、ごく微量であり、やはりビタミン・ミネラル加工食品であって、これ単独ではあまり目立った効果は得られなかった。本来であれば相乗効果が大きいので、オプティマル・ヘルス・パックの４製品全てを摂るに超した事はないのだが、金銭的な事由により、月に一つくらいしか購入は難しい。それで、メインの製品であるアンブロトースＡＯに切り替えたのだ。　９月２６日からＡＯを摂り始め、効果はすぐに現れた。食べ始めて２日目で、グライセンシャルだけでは効果のなかった水虫が変化を見せた。明らかに足の裏の水泡が減少しているのだ。そして、腸内ガスの臭いがとても臭くなった。３日目には少し残っていた左肘の水腫が完全に消えた。もうマナテック社の製品を摂り始めて半年以上立つので、現在体調の不良もないし、大きな変化は現れようもないのだが、水虫は数日で半減し、２週間経つとほぼ完全に消えた。　食べ方は以前と同じで、土日はインターバルとしてアンブロトースＡＯもグライセンシャルも摂っていない。その分を平日に振り分けているので、月・火・木・金はグライセンシャルを２錠づつ４回で計８個。アンブロトースＡＯを１カプセルづつ３回で計３カプセル。真ん中の水曜日だけ、グライセンシャルは他の曜日と同じだが、アンブロトースＡＯを２回にして２カプセルとしている。マナテックの方では毎日摂ることを前提としているが、私独自の考えで、敢えて全く食べない日を設けて自分で実験してみている。どのようなものでも継続しすぎると、体が慣れてきて効果が低下するのではないかという考え方の元にやっている実験である。これが良いのか悪いのかは、いまのところはっきりしない。ただ、この食べ方でもはっきりと効果は出ているし、食べていない土日やその翌日の月曜日に効果が低下する感じも全くない。　そして最初の二ヶ月に摂っていたオプティマル・ヘルス・パックの影響だと思うが、爪水虫が明らかに改善している。爪水虫は白癬菌が爪の中に入り込み、爪を肥厚化させて内部をボロボロにし、黄変させていくのだが、進行すれば爪の厚さ自体が１センチくらいにもなって靴を履くのにも苦労するようになる。通常は飲み薬しか効果を現す事が出来ず、非常に強い薬なので、私も処方された事があるが、「奇形を誘発する可能性が高いので、子供を作る可能性がある場合は飲まないでください」と言われ、飲み終わっても半年は影響があるとの事で、そんな毒性のあるものなら子供を作る予定が無くてもいいわけはないので飲まなかった。　水虫にまで顕著な効果のある栄養食品なんて聞いた事もない。これはマナテック社のアンブロトース・コンプレックスが、全ての細胞表面にある「糖鎖」を構成する８種類の糖質、即ちグルコース、ガラクトース、マンノース、フコース、キシロース、Ｎ－アセチルグルコサミン、Ｎ－アセチルガラクトサミン、Ｎ－アセチルノイラミン酸をバランスよく経口摂取出来るようにした画期的な製品である事による。既に世界各国で特許を獲得し、当然日本でも申請中であるが、細胞表面の糖鎖を修復する事の出来る機能性食品はマナテック社の製品以外にはない。　なぜ、「糖鎖」がそれほど重要で、あらゆる疾患の根幹に関わってくるのか？　それは糖鎖こそが細胞間コミュニケーションの鍵を握っているからだ。糖鎖は今世界で最も注目されている研究対象でもあるが、それほど注目されるのは細胞間コミュニケーションが全ての生命活動を直接動かしているからだ。　近年の戦争は情報戦が最も重要と言われるが、外なるものは内にある。体内での生命を脅かすあらゆる原因と戦う力は、情報がきちんとやりとりされなければまるで機能しなくなってしまうからだ。つまり、体内にウイルスや有害な細菌が入ってきた時、まずそれが体にとって敵か味方かを見分ける事が出来なければ体の防衛システムを作動する事すら出来ない。それを見分けるのが糖鎖であり、他の細胞に知らせる為に送る信号を捉えるのも糖鎖なのである。　　なんとなれば糖鎖がまともに機能していなくては命の発生の根源である受精すら出来ない。逆に言えば不妊に悩んでいる人は受精の為の糖鎖がキチン機能していない人が多数いるわけで、そのためマナテックを摂り始めて諦めていた子供が出来た人も多数存在する。　つまり糖鎖は全ての生命現象に欠く事のできない重要な仕事を担っているわけで、残念な事に現代人の多くはこの糖鎖が減少もしくは奇形となっている場合が多い事がわかっている。糖鎖は前述のように８種類の単糖類から構成されているが、現代人の食生活からは、このうちグルコースとガラクトースくらいしかまともに摂取出来ていない。つまり糖鎖の材料が圧倒的に不足しているということだ。それゆえ、マナテック社の製品を摂る事によって体本来が持っている機能が十全に働くようになる。症状の種類を問わず劇的に改善している例が多数あるのはこのためだ。　糖鎖を正常に戻すことであらゆる症状が驚くべき改善を見せている。それだけ人間本来が持っている生体防衛機能というのは医療がどんなに発達しても及ばない素晴らしいものであり、どんな医者も、セラピストも、ヒーラーも、医療も、薬も、手術も、トリートメントも、サプリメントやエッセンスも、それをサポート出来るだけであって決してそれ自体が治しているわけではない。　その本来の機能を極限まで高めるマナテックの製品の効果に国家が着目したある例がある。２００１年１１月１４日、米議会で「バイオテロとその対応」についての委員会が開かれ、炭素菌などの生物兵器に対し、生体の抵抗力、抗生物質とその副作用など多岐に渡る対策について専門家が招集され、国防省だけでなく、保険福祉省の監督の下聴聞会が行われた。この聴聞会には全米から８人のドクターが招かれて専門的見解を述べたのだが、その時にマナテック社のメディカル・ドクター、マクダニエル博士も呼ばれている。民間の栄養補助食品の会社で呼ばれたのはマナテックただ一社である。　つまりバイオテロに対しても、専門家からその医療効果が注目されていると言う事だ。実際のところ、バイオテロがあった場合、ワクチンなどでどれほど効果があるかは疑問視されている。数の確保という問題もあるが、それ以上にインフルエンザなどでもわかるようにウイルスや細菌は常に進化する。人為的に型を変えられたものがテロに使われたら、ワクチンは全く無力となる。一方で、どのような伝染性疾患であっても、罹患したら全ての人が死んでしまうわけではない。必ず生き残る人はいる。つまりそれが生体防御力の高さと言う事になる。糖質栄養素は特定の病気に対してではなく、全ての外敵に対しての防御力を飛躍的に高めるのだから防衛策として注目されるのは当然の事と言える。　既にアメリカでは栄養補助食品は医療機関でも広く使われており、アメリカのほとんどのドクターが持っているPHYSICIANS' DESK REFERENCE（医師用卓上参考書）には薬と列んで栄養補助食品も多数記載されている。その中で免疫系部門は１２製品しか掲載されていないが、マナテックはそのうちの６製品を占めている。 　糖鎖栄養療法は多くの健康問題を解決する可能性を秘めている。この事実が広く日本でも知られるようになる事を、私は願って止まない。

  2005/10/13

• 困った・・・

  　最近InternetExplorerが強制終了されてしまう事が増え、日記を書いていたりすると場合によってはコピペも出来ずに全部パアになることもある。それで終了させる際に「マイクロソフトに送信する」を選んだら「InternetExplorerアドオンを無効にしてください」というメッセージが来た。　早速そのメッセージをプリントアウトして、手順通りにそれらしきアドオン（正直どれがどれなのかよくわからない）５つを無効にしてみた。そしたら何度再起動してもブラウザの画面が一つしか立ち上がらなくなってしまった。もう一つウインドウを開こうとしてInternetExplorerのアイコンをクリックすると、新しいのが立ち上がると同時に、今までのが消えてなくなってしまう。これでは何かを調べながら日記を書くとかが出来ないので大変困る。　あれこれやってみたがらちがあかず、ぷららに電話してみたが、応対に出た女性は自分の名前も名乗らないし、こちらのユーザＩＤも聞かず、詳しいトラブルの経緯や内容も聞いてこないで「こちらではわかりません」のすっごい素っ気ない態度。誠意のかけらも感じさせない対応だった。しかし、やっぱり納得出来ずにリダイヤルしたら今度は男性がきちんとした応対をしてくれたが、症状からこちらではわからないのでパソコンのメーカーに聞いて下さいという。　パソコン関係のサービス対応ってすっごく面倒で、富士通も直接電話で聞くならまず予約をしなきゃならないし、しかもその時間帯が仕事をしている時間帯なので全く無理。メールでの質問をしたが、いつ帰ってくるかもわからないし、実際にパソコンの操作をしながら対応出来ないので解決出来るかどうかもわからない。ほんとアフターはもっと何とかして欲しい。他のメーカーならもっといいのかな？　その後５つのうち４つのアドオンを有効に戻してみたが、回復はせず、さらに最後の一つも戻してみたが、結局元に戻らなくなってしまった。今もウインドウは一つしか立ち上がらない。どうしたもんかなあ・・・　もうそろそろこのパソコンも古いし容量少ないし、ノートが欲しいのだが、当分無理だなしなあ・・・

  2005/10/12

• いるはずのものが・・・

  　いつものようにギリギリで出て、どうにか予定の１０時に最初の訪問先の老人介護施設に着いた。でもなんかおかしい。いつもこの時間に玄関前に止まっている送迎バスが来ていないし、必ず玄関前にバスが来る前から待っているスタッフの姿もない。　えっ？なんでだろ？　もう時間なのに・・・　と時計を確認すると、“９時”だった。あ～～～～～１時間も早く来ちまった。片道３０分弱掛かるからこれから家に戻る事も出来ない。１時間もなにやってればいいんだぁ。ま、１時間遅れて間違うよりはずっとよかったんだから、鞄の中に入れっぱなしになっている本でも読んでるとするか・・・　朝の１時間もったいなかったなあ・・・　

  2005/10/11

• いんだかわるいんだか

  　このブログも開設４００日目となり、いつの間にやら５０，０００ヒットを超えてしまった。キリ番というものには全く興味ないので何万ヒットになろうが意識した事はないが、５万というのは他で作っていたサイトも含めて到達した記憶がない。エイエルの名前で日記を書いていた頃は一日平均３０数ヒットくらいだったが、現在の一日の平均アクセス数は１２５。もっともっと一日何千ヒット何万ヒットという人もいるが、アクセス数が増えるのが良いのか悪いのか・・・　癒しやいろんな問題についてのコメントはメッセージとして多くの人に読んで貰いたい気もするが、９０％くらいは日常の他愛ない事を書いているだけで、さして為になるものでもないし、あんまりいろんな人が見るようになるとはっきりした事を書けなくなる場合もある。自分の個人的な事を例になんらかのメッセージを書きたくても他人が絡んでいると、その人が特定出来るような事はあまり書けないし、そうなると具体的な内容がわからなくてメッセージのインパクトがなくなってしまう事もある。事実の例だからこそ納得させられると言う事がある。　でも縁あって誰かの何かにヒントとなるような事や、励ましや、慰めを与えられる可能性はある。私が目指すのは縁あって目の前に来る１人の役に立つ事であって、不特定多数の出来る限り多くの人の為になる役割の人は他にいる。私はいざ何かがあった時に役立てればいい。それ以外は幸せを生み広げる事だけを考えていればいい。それが結局は一番大きな仕事になるのかもしれない。書ける限りは書き続けよう１００のうち９９が無駄なものでも、繋がりの中で、１つが役に立てればそれでいい。　

  2005/10/10

• 突然のオフ会

  　街中にいる時に不意にメールが入ってきた。ネットで知り合ったお友達で、まだお会いした事はないのだが、ススキノにいるので来ませんかというお誘い。車で来ていたので飲む事は出来ないが、一度会ってみたいなと思っていた人達だったので、お誘い頂けるのは光栄である。途中からだったが顔を出す事にした。　相手は女性３人。しかも会った事ない人ばかり。そんなところに一人で行くだけでも、取って食われるんじゃないかという怖い思いはある。お店に着いて店員に女性３人客が来ていないか聞いたが、お名前は？と聞かれてハンドルネームしか知らないので答えられない。多少変な顔をされながら「ちょっとごらんになってみますか？」と奥の座敷の方へ案内され、一番奥の部屋を覗いてみると確かに女性３人。そして奥の方にいる人が何となく写真で見覚えがある。店に着いた時にもメールしていたのですぐに向こうもわかってくれてほっとした。　しかし、部屋に入ってみて正直ビックリした。３人とも想像以上に美しいのである。すっかり緊張してしまった。年齢的に３姉妹のような感じで、“長女”のゆりささんは、黒木瞳のような凛とした気品ある美しさの女性で、いかにも仕事も遊びも出来る大人の女性と言った感じ。凄くしっかりしているが、たまに抜けたところもあるのが可愛いさとなって、凄い美人だけど近寄り難い感じではない。　“次女”ヒトミさんは明るく快活で、とってもお茶目。飯島直子に似た感じの危うく、魅惑的なセクシーさがある。常に会話の中心にあって、場を盛り上げるムードメーカー的な存在。でも寂しがり屋で、失敗も多いところがチャ－ミングである。　“末娘”のまりあさんは原田知世に似ていると聞いていた。確かに似ている。だが、はっきり言って原田知世より、まりあさんの方がもっと可愛い。“キュート”という言葉はこういう人の為にある言葉だと思う。しかも“ウルトラキュート”である。本人も周りも天然だと言うが、ほんとに使えないただのアホの天然が多い中で、彼女の場合は純粋さから来る感性と表現力のユニークさなので、それがそのまま女性としての魅力になっているし、常識もちゃんとある。何よりとても細やかな気配りの出来る子で、慈愛を感じさせる笑顔がもう女神様のようである。　そんな輝きある女性達に囲まれて酒も入らずにまともにしゃべれるはずもない。なんか食べていてもあんまり味もわからなかったし、すっかり無口なおじさんになってしまった。でもこんな場に呼んで貰えてとても嬉しかった。あ～やっぱり幸せ。

  2005/10/09

• 誰もがスターになれる場

  　先日のオフ会でお会いしたふにふにかめゆきさんから「いやしの歌」という集まりの話を聞き、とても興味を持った。個人指導もある歌のレッスンなのだが、その指導方法を聞いているとトランスパーソナル系のワークショップの手法によく似ており、内なる気付きを得る事でとにかく音楽を楽しもうという視点でやっているようだ。そのいやしの歌の発表会である「音楽の翼」が札幌時計台の二階演武場にて行われるとの事で行ってみた。　もう日もすっかり沈んで、時計台の周りにはまばらに観光客が写真を撮ったりしているだけ。既に閉館されている時計台の中に入り二階へ上がる。席に着こうとすると知った顔がちらほら。と、ノースエンジェルスのまいちゃんとちっきを見つけた。驚いた事にまいちゃんは露出度の高い真っ赤なドレスを着ている。「え、もしかして歌うの？」と聞いてみると「え～、私のために来てくれたんじゃないのぉ！？」と笑顔で怒られてしまった。いえいえ、まいちゃんが出ていると知っていればそりゃあなた、喜んで飛んで参りますよ。まいちゃんファンですから。撮影していいって知ってれば一眼レフ持ってきたんだけどなぁ、惜しい・・・　そしてかめゆきさんが私のところまでわざわざ挨拶に来てくれたのだが、その衣裳にびっくり！　中世の貴族を思わせる絢爛豪華なブルーの鮮やかなドレス姿。よく見ると出演者の方々はみな思いっきりドレスアップしている。女性のドレス姿はもちろん、男性は皆タキシードである。私は合唱のようなものを想像していたのだが、どうやら独唱、もしくは２～３人での歌でたくさんの人が発表するようだ。　開演の時間が来て、このいやしの歌の指導をしてらっしゃる講師の堀江秀一さんが挨拶した。彼の話によると、これからこのステージで歌う人のほとんどは自分が音痴だと思いこんでいたり、人前で話したりする事がとても苦手だった人達だという。そう、彼等はそれぞれが自分の殻を破ってここで新たな自分に出会う事を楽しんでいるのだ。その為に衣裳も思い切り歌手のように成り切って、自由に声だけではなく、手も足も体も表情も全て表現手段にして身も心も入り込んで歌うのだ。　ステージが始まりそれぞれの晴れ舞台が始まる。確かにプロじゃないからみんなそんなに上手いわけじゃない。でも決して下手ではないし、皆自身を持って自分を表現している。こういう場があると言う事はとても素晴らしい事だと思う。誰もが音楽を楽しむ権利があるし、多くの人はそれがきっかけで人生の幸せ度合いは大きく変わってくるはずだ。　　そしていよいよまいちゃんの出番。真っ赤なセクシードレスで歌う彼女の曲はミュージカル「キャッツ」から「メモリー」。そう、あの哀愁溢れるスケールの大きい歌である。それを彼女は堂々と全身全てを使って高らかに歌い上げた。素晴らしい。もともと彼女は人を惹き付けるオーラのあるとびきりの美人なのだが、彼女の歌はまさに“魅せる”歌だった。両手を広げ、表情豊かに“演じる”ステージのスターとなって情感を込める彼女にすっかり見とれてしまった。まいちゃん最高！　さらに何人かが続いてかめゆきさんの出番。ステージ横では緊張した表情だったが、モーツァルトの「ラウダーテ・ドミニム」を歌い始めた瞬間に私は圧倒された。声楽をやっていたとは聞いていたが、まさかこれほどまでのレベルとは・・・　もうプロのコンサートを聴きに行ったようなものだった。しかもこの曲、素人の私にもわかるが、テクニカルな面でもの凄い難しい歌なのである。私にはまねすることすら到底出来ない。そして透き通る美しい声がどこまでも滑らかに響き渡る。正直感動であった。　休憩の時に帰ろうと思ったが、なんともう１人知り合いを見つけた。私の患者さんで、ホロトロピック・ネットワークでもご一緒している女性が出演するのだという。残って彼女の歌も聴いたが、ピアノに片手を置き、まさにシンガーとしての自分を楽しみながらよく通る声で楽しそうに歌っていた。　こういう人前できちんとしたセッテイングをして歌う場というのは多くの人に経験して欲しいものだと思う。私も舞台でいつかソロで歌ってみたい。技術は未熟だが、ヒーラーの声の響きはそれ自体が癒しのツールでもある。その響きを解放してみたい。

  2005/10/09

• まさかの大渋滞

  　昼頃になって、またニセコにでも行こうかと車で出かけた。いつものように南の沢から直接白川へ抜ける山道を通ると、峠を下り掛かったところで前に車が止まっている。　え？　なんだろ工事中かなと思ったが、カーブを超えてもしばらく車の列は続く。そろそろとカーブの連続する下り坂を進みながら豊平川北岸の果樹園沿いの道にやっと出た。普段は前後を走る車なんてほとんどない山道で、なんでこんなに列んでるのかなと思いつつ簾舞方向に走り出すと、すぐにまた流れが止まってしまった。　前方にはぎっしりと車の列だ。え～っ？　なんで、信号なんて一つもない田舎道なのに何でこんなに渋滞するんだ？　はたと気がついた。そうだ、世間では３連休の中日だったのだ。しかもこの天気の良さに紅葉真っ盛りの時期。そりゃあ混むわな。定山渓温泉はもとより、手前には小金湯温泉もあるし、ふれあい動物園も結構いつも混んでいる。紅葉の名所豊平峡ダムに行く人も多いだろうし、当然ニセコや洞爺湖方面だって秋の稼ぎ時だ。恐らく中山峠までびっしりだろう。　とりあえず国道合流地点手前の長崎チャンポン・皿うどん専門店「レストラン　ジュン」に入る。このお店は以前は国道沿いにあったのだが、今は自宅なのか？、住宅街の奥の方のごく普通の一般住宅を店舗にしている。わかりづらい場所だが、味は遠くからでも通うだけの価値はある。本当に美味いのだ。住所で行くと南区簾舞１条５丁目９になる。いつもはバリバリ麺の皿うどんを頼む事が多いが今日はチャンポン。たいして豪華な具が入っているわけではないが麺も確か長崎から直送して貰っているはずで、特にとろけるようなスープは絶品である。　満足して道路に戻り、ガソリンスタンドの隙間から国道の方を見てみるが、片側二車線のいつもは流れの速い国道がほとんど動いてない様子。国道に合流する地点は信号があるが、信号が変わっても前がつかえているのでほとんど入っていけない状況だ。これではニセコに着くまでに疲れ切ってしまう。残念ながら今日は温泉は諦めた。あー、だから連休は嫌いだ。どうせ私は明日も仕事だが、晩秋の人のいない露天風呂のほうが情緒があっていい。月末くらいにのんびり行こう。

  2005/10/09

• ＳＴＥＰ手開き

  　いよいよこの日がやってきた。先進的創造活動プロジェクト・ＳＴＥＰ（Super Theater Entertainment Project）２００５「交響舞エア」の初稽古・初顔合わせである。二度のオーディションを超えて参集した仲間達と会える事が、そして北海道の舞台芸術の第一線で活躍される様々な分野のトップブレインが結集しての舞台に参加できることがとても嬉しい。　会場となる稽古場に到着すると既に凄い人数だった。その入口に入ったところで知ってる顔にばったり。驚きである。げきだん夢で何度も指導して頂いた工藤先生だった。なんとダンサーとしての参加で、つまりは同じ舞台に立つ事になる。最近あまり見かけなくなったので聞いてみると今はもう劇団には在籍しておらず、ダンスだけでやっているとの事で、スタジオ・セイビでは教えているという。しかし、工藤先生と言えばげきだん夢の中でも飛び抜けてダンスの上手い先生である。そんな人と同じ舞台なのか？　嬉しくもあり、緊張もする。　そして部屋の中に入っていくとやはりあの笑顔があった。スピリットダンスで知り合い、１次２次ともオーディションが一緒だったじゅんこさん。彼女なら絶対に残るだろうと思っていたし、どうしても彼女とともに“エア”の舞台で踊りたかった。本当に素敵な踊りをする方なのだ。女性としても、とっても魅力的な方だが、残念ながら彼女の左手薬指には指輪が光っている事にはオーディションの最初から気付いていた。余計な感情は持たずに、ともに舞台に上がれる事を楽しみきりたい。　それにしても人数が多い。開始１０分前で４０～５０人はいるが、まだ増え続けている。もちろんスタッフもたくさんいるのだが、キャストと思える人も凄い数だ。オーディションは全員が受かったのか？　見覚えのない人がいるのは、オーディションもオリエンテーションも２～３回に分けて行われているので当然だが、よく考えるとその間に一緒だった、顔を覚えている人が結構来ていない。やはり落ちた人はいるのか？　全体の説明が始まってやっとそれがわかった。応募６０人の中から現在選ばれたのは４０名とのことだった。そしてその後の台本読み合わせの時に「今日初めて台本読む人もいるだろうから」という言葉があったので、２次オーディションの時の事とあわせ、やはりシードされた人達はいたようだ。昨年のこのプロジェクトに出演した人達もいるとの事なので、その人達は２次からの参加、もしくはオーディションなしでの参加だったのかもしれない。つまり純粋に１次から受けた人はかなり落ちている事になる。　そして裏方としての募集参加の方々も２３人いる。そのほかにプロジェクトメンバーや関係チーム、事務局などを含めると総勢１５０人にもなるビッグプロジェクトである。また挨拶に立った方々の話から、このプロジェクトは道民の税金による、北海道が主導するプロジェクトである事もわかった。故に道庁職員もスタッフとして参加している。また私達の稽古参加のための交通費も頂ける事を知った。正直交通費は大きな負担だなと思っていたのだ。車で行っても地下鉄で行っても駐車料金等を考えると大差ないが、どちらにしても一回につき１０００円くらいは掛かってしまう。今のうちは週二回くらいの稽古だが、本番が近くなれば倍くらいになる。それを考えると本当に有り難い。　このプロジェクトの目的は主として３つある。「道民の皆さんに舞台芸術の魅力を伝える」「コラボレーションによる北海道発の舞台芸術作品をつくり上げる」「舞台芸術にたずさわる人材を育ててゆく」。２００３年１１月の世論調査によれば、１年間に劇場や映画館、美術館、博物館などを訪れる国民は２人に１人しかいないそうだ。とりわけ北海道はまだまだ舞台芸術を楽しむ人が少ない。そこで、もっと舞台に親しんで貰い、同時に北海道の舞台芸術の裾野を広げようというのが大きな目的らしい。　今日また“舞台の神様”太田さんと少し話して、「学芸会にはしたくない」とおっしゃっていたが、それは望むところ。私はレベルの高いものに挑みたいし、このメンバーなら中途半端なものになるはずはないと信じている。　１２月１０日には配役が決定する。それまでは基礎的な訓練をしながら、プロジェクトメンバーが私達を見て適性を判断していく事になる。役者とダンサーは全く分かれる事になりそうで、それならば私は踊りのほうをやりたいが、とにかく出せるものを全て出して後は決められた役の中で精一杯やろう。私はこれでなけりゃイヤだというものはないし、どんなポジションでも楽しみ方を知っているからなんでもやる。とにかくこの大舞台に上がれるだけで本当に嬉しい。　そのあと台本の読み合わせとなり、１８人が前に呼ばれて座った。私は呼ばれなかったが、そのメンバーの選ばれた意味はすぐわかった。セリフを聞いていると、どう見てもみんなほとんどが演劇経験者だ。いわばお手本的に「こんな芝居ですよ」というものを見せたかったのだろう。　そして指導をする演出家の清水さんは本当にユーモア溢れ、楽しい雰囲気を創り上げるのが天才的に上手い。読み合わせの時間中ちょっとしたミスや過剰な演技で笑いが溢れ、本当に楽しい時間だった。　終わってから乾杯と手締めと言う事だったが、太田さんが出てきてやってくれたのは舞台関係者が舞台稽古の初めにやる“手開き”というもの。最初一本の指同士で打つ事から始まり、２本、３本とだんだん手を開いていって最後に手のひらで打つと言うもの。舞台がこれから始まり、よき方向に広がっていきますようにと願いを込めた儀礼である。　後は帰るだけなのだが、みんなあちこちで固まって挨拶したり話し込んだりしている。私はじゅんこさんと話していたが、YOSAKOIをやっている子ともお話し出来たし、演劇経験者の方からも話し掛けて貰い交流が持てた。うん、これなんだ欲しかったのは。この繋がりを通して新しいものを創っていくなかで、様々な分野の様々な普段会えない人達と出会い、互いに光を渡しあっていく。プロジェクトメンバーだけでなくキャストも自分の専門分野を持っている人達が多いから、渡し合えるものも多いはずだ。つまりどこか劇団に所属していたり、ダンス教室関係者だったりと言うわけで、ＳＴＥＰとしてもそれら本来の活動も広報などで支援していきたいとの事だった。　非常にワクワクしている。舞台を創り上げていくのは簡単な事ではないが、それだからこそ余計楽しい。そしてこのプロジェクト全体がとにかく楽しんでいいものを創ろうという方向性である事が嬉しい。これから個性豊かなこの仲間達との日々が楽しみで仕方ない。本当にこれがやりたかったのだ。新たな冒険がとうとう始まった。

  2005/10/08

• 歌いながら踊る

  　げきだん夢の新作ミュージカル「誓いの青い鳥」で、私の出番は１２月２日金曜日から、１２月６日火曜日までになりそうだ。平日の公演は夜７時から、土日はまだはっきり決まっていない。場所は北３東５－５岩佐ビル１Ｆ演劇専用小劇場ＢＬＯＣＨで、入場料は３０００円。これは札幌演劇シーン育成実行委員会主催で「演劇ＤＡＳＨ！！」という、１０月２９日からの一ヶ月連続公演の一環で、全部で１０の劇団が参加し、げきだん夢はその最後となる。　まだ脚本も出来上がってはいないが、私達の出番のシーンの歌やセリフなどの練習は始まっている。歌は一般的なクリスマスソングだが、役柄の性格上しっかり聞かせる歌い方ではなく、とにかく元気よく突き抜けるように歌う感じになる。家族に会えなくて本当は淋しいのだが、それでも歌って踊れるスーパー婆ちゃんを目指すという設定である。本当はシニアクラスは結構歌の経験者や上手い人が揃っているので、まともな歌い方でも聞かせるものは出来るのだが、あまり上手ではない設定の役柄なのでここは仕方がない。　そして今日から振り付けも少し始まった。振り付け自体は簡単なものなのだが歌いながら踊るというのは、やってみるとわかるが本当に難しい。踊りに集中すると歌が疎かになるし、当然その逆もある。そしてたいした動きではないのにすぐに汗が噴き出てくる。体力的にも二つを同時にやるのはかなりしんどいのである。　最後にセリフの読み合わせをするが、まだ誰がどの役になるかは決まってないので、役を変えながらやっていく。結構みんな役に入れば心の扉はすぐに開くので読み合わせでも結構入り込んでやっている。今回はセリフも短く数も少ないので、どの役になっても憶えるのにそんなに苦労はしないだろう。　全体の物語を読むのが楽しみである。来週は私は休むので再来週出てきた時には貰えるのではないだろうか。今度は踊りも増えそうだし、私達シニアも少しはミュージカルぽくなるかな？　

  2005/10/08

• 冬の夜長は

  　多分このテーマでこれを紹介すると、「そんなものは本格焼酎じゃない！」とか「混ぜものが入ってるものなんて邪道だ！」とか焼酎マニアの人に言われちゃうんだろうな・・・・　でもさ、自分が美味いと思うものが一番美味いんだよね。焼酎の細かい蘊蓄言われても、あんまり私にはどうでもいいしなあ。とにかく、なんとなく惹かれて手にしたこのお酒。徳島の「阿波の香り　すだち酎」と言い、お酒の分類としては焼酎ではなくリキュール類になる。甲類の焼酎に天然すだち果汁などを加えたもので、『農林水産大臣賞受賞』と書いてあったので、ま、大外れはないだろうと思って買ってきた。　飲み方の中にお湯割も推奨されていたので、ストーブを点けずに寒さを堪えている今の時期、やっぱり体の中から暖めるホットアルコールが何より嬉しいのである。５対５の割合で書いてあったが、私はもう少し薄めが好きなので（アルコール度数は２０度）、すだち酎３にお湯７くらいで飲んだ。　爽やかなすだちの香りがお湯割だと強く広がり、糖分は加えられていないのですっきりとして飲みやすく、焼酎の旨みもちゃんとある。う～ん、いいわあ、これ。寒い時には最高だ。ああ、また一つ小さな幸せ・・・

  2005/10/07

• 危機一髪

  　やっぱり、何事にもお手入れは大切である。　なんだか急に焼き芋が食べたくなって、スーパーで安売りのサツマイモを買ってきた。早速小さいのを食後にでも食べようかと、食事を作りながらイモをアルミホイルに巻いて焼き魚用のグリルに入れたのである。何度かひっくり返して焼くが、下の皿から煙が出ている。　実は普段魚を焼いたり、揚げ物や焼き鳥なんかを温め治したりする時に、下の皿に水を入れて焼くと美味しくないし、洗うのも面倒なので網の上にアルミ箔を敷いてその上で焼いているのだが、アルミは簡単に穴が開くからそこから油が漏れる。また、破れてなくても油が溜まったままにしておくと下に浸みていく（本当である）。それで少しづつ下に油が溜まっていたようだ。それでもイモには魚の煙は浸みないだろうとしばらくそのままにして食事をしていた。　ふと、あ、忘れてたと台所に戻ると・・・　なんとガスレンジの真ん中奥の空気取り入れ口から火が噴きだしてる。あ、まずい、と魚焼きグリルを開けてみるともう受け皿一面が燃えている。一旦閉めたが、炎は消えるどころかだんだん大きくなってくる。何とか消さないと・・・　もう一度グリルを開け、思いっきり強く息を吹きかけてみた。いつもはこれを数回やれば大体消える。ところが、炎が息で向こうに押しやられたと思った次の瞬間、ぼわあああっと顔面めがけて倍くらいの大きさになって戻ってきた。ちりちりちりちりちり・・・　髪の焼けるイヤな臭いが漂うが、そんな事に構ってられない。再びグリルを閉めるともう炎は換気扇に届く勢いで真っ黒な煙を吐き出し、暴走し始めた。　まずい、これは本気で火事になる。どうする？　水を掛けるか？　居間に行けばもうとっくに期限切れではあるが消火器がある。だが、まず水でやってみよう。油火災の場合は水は逆効果になる場合もあるが受け皿に入れるなら・・　すぐに近くにあった金属ボウルに水を入れ、再びグリルを開けて水を放り込む。だめだ、消えない！　そう思って再びグリルを閉めた瞬間、火は収まった。開けてみると完全に消えていた。助かったぁ・・・　受け皿に溜まっていた油がかなりの量あったようだ。大事にならなくて済んだが、天井付近の棚などに燃え移らなくてよかった。炎は大きくなると加速度的にその熱と勢いを増す。正直火事になる一歩手前だったと思う。やはり手抜きはいけない。道具は何であれ手入れはしっかりしておかないとダメだ。　鏡を見てみた。わあ、髭が・・・　大切な髭がちりちりである。上唇の上の髭が全部茶色くなっている。しかも右側は半分くらいの長さにまで燃えている。ああ、なんてこった、こんなみったくない・・・　まつげも燃えているし、これで髪の毛があったら多分マンガみたいな顔になってたろうなぁ。普段の怠け癖がこんな事を招いたのだ。大きな事故とかもこういうちょっとした手抜きの積み重ねで起きるんだろう。これを教訓にこまめに手入れしなきゃな。はあ、この程度で済んでよかった。

  2005/10/06

• 「インディゴ」～覚醒する子ども達～

  　自主上映映画「インディゴ」を見に行った。この映画についてはそんなに詳しい事は知らなかった。ただ、インディゴ・ブルーのオーラを持ち、今までとは違った特殊な能力や性格傾向を持つ子ども達のお話しで、ファミリードラマのような物を創造していた。ただ、「神との対話」の著者であるニール・ドナルド・ウォルシュが作った映画と言う事なので、精神世界的なメッセージ性の強いものである事は容易に想像出来る。　開演に先立ってこの自主上映会の主催者が挨拶してインディゴについて少し話してくれた。この作品が３部作の題１作目であると言う事も初めて知った。インディゴ・チルドレンとは特徴として、人の見えないものが見えたり、聞こえないものが聞こえたりする、人との関係を上手くやっていく事が出来ない、自分の興味のある事にはもの凄く一生懸命だが興味のない事には全く無関心、見た景色を完全に記憶してしまう等、様々な特異点があるという。超常的な能力を持つ場合もある。いわゆる“ニュータイプ”や昔は“ミュータント”と呼ばれた新人類と言えばよいだろうか？　ニール・ドナルド・ウォルシュ自身が主演したこの９０分程度の映画は、一般上映作品などと比べれば、確かにそんなに上手い作り方ではない。だが、ドラマとしてサスペンス的な要素さえあり、自然の美しさや家族間の問題、そしてエンターテイメント的な要素すらあり、かなり面白かった。普通にテレビドラマとして放映しても一般受けするだろうと思う。　でもそれ以上にここから発せられるメッセージの重要性も感じる。映画は作られた作品だが、インディゴ・チルドレンの存在は実際の現実である。この映画主人公である少女ほど全面的に能力を開花させている子はごく少数だと思うが、それでも現在の１０歳以下の子どもの９０％はインディゴ・チルドレンだと言われている。彼等は大人がその子達を理解出来ないがために、学習障害児やＡＤＨＤ（注意欠陥多動性障害）とういレッテルを貼られている子も沢山いるという。だが、間違いなく彼等が次世代のこの地球を担っていく事になる。私達はそこへどう導き、また自分たちも彼等から何を学ぶのかを考えなくてはいけない時期に来ている。　インディゴの子ども達の特徴は次のようなものだという。あなたの身近にもこのような子がいるはずだし、もしかしたらあなた自身がそうかもしれない。１・インディゴは尊厳を漂わせながらこの世に生まれてくる(多くの場合、生まれた後もそのように振舞う。）２・彼らには「自分は存在するべくして存在している」という気持ちがあり、他人にそれを理解されないと、気が動転してしまう。３・自己評価には重きをおかない。彼らはよく親に「自分は誰なのか」を語る。４・絶対的な（説明や選択の余地を与えない）権威を受け入れない。５・特定のことをあっさりと否定する。例えば並んで待つ事は、彼らには難しい。６・創造的思考を必要としない儀式的なシステムには、欲求不満を募らせる。７・家庭でも学校でも、物事のよりよいやり方を見つけ出すので、｢システム・バスター」(いかなるシステムにも従わないもの）のように思われてしまう。８・インディゴの仲間と一緒にいるとき以外は、非社交的であるようだ。自分に似たような意識のものが周囲に誰もいないと、しばしば内向的になり、誰からも理解してもらえないと感じる。そういう子供達にとって、学校生活は非常に難しくなる。９・罪悪感を持たせるようなしつけ方、例えば「そんなことをして、お父さんが帰ってきたら怒られるわよ」といったような説教をしても効果がない。１０・自分が必要とすることは臆することなく伝える。　人と違うから単に異常と決めつけるべきではない。彼等の多くはある部分で非常に優れた才能を持っていたり、驚異的なＩＱを示したりする。私達の常識では収まらない彼等には彼等の確かな世界がある。私達大人が彼等の芽を摘み取ってはいけないし、彼等から私達は多くの事を学ぶ必要がある。もうその時代の波は避けようがない時期に来ているのだ。

  2005/10/05

• ビルの上の観覧車

  　先日、オフ会で街に出た時、歩いていると工事中のビルの屋上にどうも観覧車のような物が見える。そんなばかな、街のど真ん中のビルの上にどでかい観覧車？　軍事用の巨大アンテナじゃないのか？　いや、でもどう見ても観覧車の構造だ。一体なんで・・・　と思っていたが、道新にその写真を見つけた。　やはり観覧車だったのだ。札幌市中央区南３条西５丁目に総事業費数十億円で建設が進められている飲食・娯楽などの複合商業ビルで、東京の不動産デベロッパーのゼファーが建てている。札幌中心部でこんな大規模なレジャー施設が作られているとは知らなんだ。　観覧車の直径は４５メートルもあり、４人乗りゴンドラ３２基が取り付けられる。一番上に来た時の高さは２５階建てのビルに相当するという。７～８階建てのビルがほとんどのこの地域にあって、その高さは異様なほどだ。ススキの交差点が目の前であり、札幌で最も夜景が美しい場所の一つになるだろう。完成したら是非とも一度乗ってみたい。　あ～でもその前に一緒に乗ってくれる相手見つけなきゃ・・・

  2005/10/05

• 牛タン、笹かま、浦霞

  　仙台と言えばである。今週末はみちのくYOSAKOI祭りが開催されるが、YOSAKOIチームの掲示板を見ていると、丁度今日合同チームの踊りお披露目会があるというので、先日の白老などで撮った写真を渡す機会がなかなかなかったから、渡りに船と出かける事にした。　２０００年、「BOTCH３rd」という学生を中心とした合同チームでみちのくYOSAKOI祭りに初めて参加した。総勢１００人という大所帯で、「ひとりぼっちはイヤだから」と名付けられたこのチームではたくさんの仲間が出来、いまだに交流がある。共に旅をする事もあって、合同チームというのはとても楽しく、想い出もたくさん出来るのである。　今回見に行った華天（げてん）と言うチームも、練習風景はとても楽しそうだった。総勢５０人くらいだと聞いたが、もっと多く見える。最後に振付の先生を前にして踊った時はさすがに緊張したのか表情の輝きは消えてしまっていて、曲も振り付けもかなりテンポが速いので振り遅れが目立ったが、踊り全体としては勢いがあり、見応えがあった。祭り本番となればその楽しさでこれらの事は修正されるだろうから、結構迫力ある、観客が楽しめる踊りになるだろう。曲は夢想漣えさしの曲調によく似ており、和風なのだがとてもノリがいい。本番を見れないのが残念だが、この曲と踊りなら踊り子も楽しくて仕方がないだろう。　思いっきり踊って、たくさん美味しいもの食べて、いい想い出を作ってきて欲しいものだ。仙台名物の牛タンはアメリカ牛肉が入ってこなくなったせいで閉店するところも出ていると聞いているし、営業しているところも価格がだいぶ高くなっているようだが、あの美味さは忘れられない。露店でも牛タンを売っているんだから嬉しい。牛タンをつまみに飲む浦霞は最高なんだよなあ。あ～旅がしたい・・・

  2005/10/04

• 木枯らし吹く中

  　昨夜の雨が上がって結構風が強く吹いている。１０時半頃になっても道内の気温で２０℃を超えているところは一箇所もないそうだ。今日までずっと半袖の白衣だけで仕事に回っていたが、ついに今日から上にウインドブレーカーを羽織って出かけた。汗っかきだからまだまだ半袖のままでも大丈夫だが、腕が冷えると手のひらも冷えて利用者さんに冷たい思いをさせてしまうのだ。　少しづつ秋と言うよりは冬に近づいているんだなと感じさせる北海道の１０月。もう夜はストーブを点けたいなと思うほど急速に寒くなってきているが、灯油の値上がりでこの冬は出来るだけ暖房は我慢しなくちゃならない。家にいる時も出来るだけ着込んでウォームビズで乗り切らなきゃな。家に猫でもいると温かいんだろうけどなあ・・・　ペットショップでモルモットでも入手して懐の中にでも入れといたら温かいだろうなあ・・・　フェレットなら襟巻き代わりになりそうだけど、高いしなあ・・・　カメじゃ温かくないし・・・　でもやっぱり人肌の方がいいよな。頑張ろう。

  2005/10/03

• 

  新そばの香り

  　若干二日酔いだが、折角の休日、家にいてはもったいない。今日は予定もないので久々に峠を越えてニセコへ向かう。実りの秋、食べ物も美味しいものが多々ある時期だが、今日は何といっても目当ては新そば。ニセコ周辺には意外とそば屋が多く、地元のそば粉を使ってる店もある。　そんな中でまた来たのが「農家のそばや　羊蹄山」。ここは自分たちで栽培した地元のそばを自ら磨き、殻を剥き、石臼で少量づつ挽いたそば粉を、羊蹄山の湧き水で打ったそばなのである。待望の新そば、そばは古くなるとどんどん風味が落ちて行くもので、それゆえ穫れたてのそばのうまさはたまらない御馳走である。　ここはそば粉１００％の更科そばとそば粉８割の田舎そばがあるが、今日は田舎そばの温かい山菜そばを頼んだ。　ふつう、こういうたね物の温かい蕎麦は蕎麦自体の風味はわかりにくいものだが、さすがは新そばで、しっかりとそばの香りと味わい深い旨みがある。蕎麦自体の美味しさを本当に堪能出来た。しかも、上に載っている山菜はその辺のそば屋で出てくるような瓶詰めの物ではなく、地元のワラビ、フキ、ささのこが入っており、これがまた最高に美味い。フキってあんまり好きじゃないんだけれど、このフキだけはお世辞抜きに本当に美味い。　つゆも残さず飲み干した。そしてここで出てくる蕎麦茶がまた最高なのだ。非常に香り高く、後味がいつまでも蕎麦の風味を残し、家に帰ってきた今でもその香ばしい匂いが鼻から離れない。おみやげにも売っているので買ってくればよかったなあと、ちょっと後悔している。　すぐ横には湧水の池があり、羊蹄山を真正面に仰ぎ見る店舗の雰囲気もいい。すぐ横に「じゃが太」という洋食屋さんがいつの間にか出来ており、メニューにはおからのハンバーグとか、やはりこの地元で穫れる農家独特のメニューのようなので、こちらもいつか来てみたい。　さて、ニセコに来たらメインはもちろん温泉だ。しかし、秋の行楽シーズンでもあり、ニセコ道の駅ビュープラザなどは駐車場に止める場所がないほど混んでいる。１００円くらいでトマトやジャガイモが一袋買えたりするので、こういった地元の野菜目当ての人も多い。栽培物ではない山で採れたキノコなんかも売っている。ここでこれだけ混んでいると言う事は近隣の温泉も結構混んでいる事は覚悟した方がいい。　雪秩父に行こうと思ったが、人気の温泉なので今回は避け、新見温泉まで足を伸ばす事にした。ニセコ（正確には蘭越町）でも最も山奥の方にある温泉郷で、二件の宿が営業しているが、私がいつも行くのは新見本館。石造りの混浴露天風呂がとっても気持ちいいのだ。この源泉は飲む事も出来る。湯治客も多い古くからの温泉だが、昔は温水プールなどもあって、本格的にリハビリ目的で長期滞在した人も多かったようだ。こんなとこなら山菜料理も最高だろうなあ。今はもうキノコの季節、こういう時期に一度泊まってみたい物である。　羊蹄山は上半分はすっかり色を変えつつあるが、新見温泉周辺でも徐々に紅葉は進みつつある。ツタうるしの赤が鮮やかに目に飛び込んできた。　あと２週間位したら全山色とりどりの衣を纏うようになるだろう。空気は清冽でサンルーフを全開にして山中を走るのはとてもとても気持ちいい。やっぱり北海道の秋は素晴らしい。雪が降るまでの僅かな輝きと実りの季節。この一月を十分味わっておこう。

  2005/10/02

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