LOGOS　OF　LUPRIA

全584件 (584件中 151-200件目)

< 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ... 12 >

• 田中幸雄の涙

  　今シーズン、なぜかラジオを聞いている時や、テレビを見ている時、ファイターズの劇的勝利が多い。今日は首位を走るソフトバンクに対し、先手先手を取られながら、ガッツ小笠原の二度のホームランで土壇場で同点に追いついた。延長戦になったが、今期ソフトバンクに対しては非常に分が悪く、特に競るとほとんど負けているだけに厳しい戦いではあった。　しかし、ドーム２万４千人の観衆はもの凄い声援を送り続ける。その中で１０回裏、２アウト満塁で、打者は１０００打点の大記録にあと１と迫りながら足踏みを続けていたミスター・ファイターズ田中幸雄。マウンド上はソフトバンクの押さえの切り札馬原。力は衰えても未だ田中幸雄の腕たるや丸太ん棒のように太い。その豪腕が唸った。　真ん中低め１４７キロのストレートを一閃、打球は高々とセンターへ上がり、手を差し伸べる大村の頭上を越えた。サヨナラヒット！　そして劇的なメモリアル１０００打点達成である。ドーム大観衆は歓喜の大爆発で、バンザイを繰り返し、田中幸雄をいつまでも讃え続けた。　確か今期２度目のお立ち台の田中幸雄は、目を真っ赤にして時折涙を拭いながらインタビューに答えていた。プロ通算２０年、３８歳の大ベテランは次の大目標２０００本安打を見つめながら、北海道でプレー出来ることの喜びを噛みしめていたことだろう。プレーオフへ向けてまだまだみんな諦めてはいない。最後までこの気持ちで頑張って欲しい。

  2005/08/27

• クリスマス・スペシャル

  　１１月末から１２月頭に掛けての私達が出演する舞台の構想が少しづつ進んでいるようだ。今日の練習では発声練習の後、その「現代版・青い鳥（仮題）」の中で私達が歌う候補曲の練習だった。「もろびとこぞりて」と「サンタが街にやってくる」の２曲。まだ候補曲だが、いずれにせよ時期的にクリスマスを題材にしたものになりそうだ。男だからということでアルトになったが、私としてはソプラノのほうが歌いやすい。もともとボーイソプラノだったので、高音域の方が声量もあるしうまく歌えるのだが、やはり致し方ないか・・・　私はなんの役だろうか？　髭は白いが体型はサンタクロース的ではないし、サンタが出てくる話かどうかもまだわからない。でもどちらにせよ、養成所の先生達が舞台の柱を務めるわけだから、そんなに重要な役が回ってくるわけではない。それでもクリスマスに関わる舞台、見に来てくれる人もいるし、精一杯のパフォーマンスは見せられるようにしたいものだ。　なんかストレッチで体が痛いなと思ったら、昨日のスピリットダンスの筋肉痛だった。やっぱりあの運動量は凄い。週に一度くらいは何らかの形で踊りたいなあ。

  2005/08/27

• 灰色の決着

  　駒大苫小牧の暴力問題はやっと当事者同士の和解が成立し、学校内部としては一応の決着を見た。しかし、被害者側の言い分である４０発のビンタが２０発以上に減り、加害者側の言い分である３～４発のビンタが１０発以上に変わるという、双方の過大・過小報告があった上に、最終的にバットや拳でこづいた数も合わせてと言うような話になり、どっちにも嘘があったことになる。　しかも、当事者だけではなく、傍にいた他の部員などからも事情を聴取し、第三者機関が状況を調べたにもかかわらず、最後まで殴打回数について加害者・被害者双方の溝は埋まらなかった。終いには殴打回数の違いにこだわる父親に対し、部員が泣きながら「もういい。お父さん。これに関してはこれでいい」と制止して合意に至ったという。　周りで見ていた者達の話も聞きながら、なぜ状況が一つにまとまらないのか？　依然としてどっちかが、もしくは両方が嘘をついている以外にそれはあり得ない。あまりに大事になってしまった故にもはや最初の言葉を大きく変えることが出来なくなってしまったのか？　とても後味の悪い決着である。しかも、教頭が被害者の生徒の事情聴取の際、生徒を丸め込もうとする意図の見える発言をしていたことも明らかにされ、なんとも学校側の対応がいやらしい。　ただ、この事件に関して確かに教師は行き過ぎだっただろう。感情が激しすぎて必要以上の許されない行動を取ったことは確かだ。しかし、この教師は他に暴力をふるっていたという話は出てこない。この生徒に対して、しかも「ぼこぼこに殴られた」と言っていながら以後全く話の題材にならなかったスリッパ事件を除けば、具体的な暴力事件は一度だけ。忘れてはならない問題はなぜこの教師がそこまで怒らなくてはならなかったのかということだ。　この生徒にそれだけの問題ある態度がなければ、起こらなかった事件である。新聞では生徒が被害者としてただ可哀想なように書かれているが、野球部としての団体行動の中でやってはいけないことをしたからこそ、教師は本気で怒った。それを見ずしてただ暴力だけが騒がれるなら、誰も本気で叱ることなんか出来なくなる。現に今は親からの苦情が恐くて叱れない教師が増えている。今の学生にマナーが非常に悪いの者が多いのは、確かにここに一因があるだろう。

  2005/08/27

• 暗闇のスピリットダンス

  　今月からまいちゃんとちっき主催の札幌スピリットダンスが月二回の開催になり、平日の夜にも開かれるのでまた参加出来るようになった。以前はミュージカルの練習とぶつかることがほとんどだったのだ。　会場はかでる２・７で楽屋として使われている部屋で、平日の夜は明かりを消して真っ暗な中で行われる。スピリットダンスは音楽に合わせて自由に踊るもので、その表現方法に取り立てて制約はない。踊り方は各自が好きなように踊ればいいわけで、跳ねてるだけでも、体を揺らしてるだけでもいいし、逆に寝てたって座ってたっていい。奇声を上げても歌ってもいいし、要は自由に自分の中のエネルギーを表現出来ればいいのである。　明かりを消すのはどうしても人に見られる恥ずかしさがある為で、どんな動きをしても構わないので自分の世界に入り込んでミュージカル女優のように踊ったっていい。真っ暗と言っても窓から外部の光が入り込むので、目が慣れてくると人の姿や位置は見えるから、ぶつかったりすることはない。　今回は１３人の参加で、新しい方が３人。この会場では一応１５人くらいまでで考えているので丁度いいところかもしれない。以前に比べれば男性も増えた。前は男は私一人ということもあったなあ。おとなしめの音楽から始まり、徐々に熱狂の渦へと入り込んでいく。様々な音楽の中で手も足も自由に動かし、魂のパッションを解放していく。疲れたら自由に休めばいい。　約１時間２０分の構成で、だんだんゆったりとした曲に変わり、最後は赤とんぼの歌で、全員で手を繋いで輪になってエネルギーを繋いでゆく。そしてみんなで互いにハグをして終了。私も以前は精神世界系のワークショップに関わっていた頃や、YOSAKOIをやっていた頃はハグをする機会はいくらでもあったが、最近はほとんどなくなってしまったので、いろんな人とハグをして交歓する機会は幸せな時間である。　シェアリングとかがないぶんワーク的な色彩は薄く、純粋に体を動かして心を解放することを楽しめるので、誰にでも入りやすいだろう。楽しみながら私はかなりハードに踊るので、汗びっしょりである。とても楽しく幸せな時間だった。これからは毎月参加したい。　

  2005/08/26

• 大波小波

  　人生は常に変化し続ける。私の人生は世間の平均よりはその波がたくさんあったかもしれないが、今は比較的安定しながらも凪の時もあれば、昨日本州を通過していった台風のように嵐の大波の時もある。今はどうだろう高波に多少翻弄されている時期だろうか？　仕事は当分今の体制から変わることはないのだろうが、自分の治療院としての仕事は最近少し増えている。一昨日、昨日と夜間の診療が入り、来週月曜日にも二件予約が入っている。これだけ集中するのもめずらしい。ありがたいことである。　かと思えば昨日急に、この訪問マッサージを始めた一番最初からのご夫婦での利用者さんが長期に休むことになった。だいたい、長期に休むというのは断り文句なので事実上やめることになるだろう。詳しくはわからないのだが、家族から反対されたらしい。　この人達は一番多い週４日の施術で、それが抜けると言うことは月の延べ数で１７０～１８０くらいの数字のうち３２～３６くらいがいっぺんになくなるということだ。週の施術回数が多い人が抜ければ一件いくらで請け負っている私には大打撃で、最近の利用者さんはなるべく週２回くらいにして、人数を増やす方向で考えてきたが、この方は最初からの方なので週４回のままだったのだ。これは大変厳しい。しかし、自営業者なら誰でもこんな危険を孕んでいるのである。明日、お客さんが今日までと同じように来るとは限らない。常に様々な要因が変化する世の中で、一つのことを続けていくのは大変なことである。　しかし、私には切迫した危機感はない。まともな仕事をしていれば必ず何とかなるという確信がある。変化には常に対応していかねばならないが、信念を持って最善を尽くしていけば新たなステージが必ず見えてくる。波が来るなら波に乗ることを楽しめばいい。きっともっといいことが起きる。

  2005/08/26

• 淋しい閉店

  　みなさん、最近急速に減っているお店は何か御存知だろうか？　たぶんいろいろ減っているいるものはあると思うのだが、私が気がつくのはＤＰＥのお店である。以前はコンビニでもクリーニング屋でも薬屋でも同時プリントをやっていたが、デジカメの普及に伴い「プリント０円」とかの看板も全く見かけなくなった。そればかりか、スーパーの中に入っているプリントショップも次々に撤退を始めている。　これは私のような旧式のフィルムカメラを扱う物にとっては結構困る。幸い藤野のほうに安い昔ながらの写真屋さんを見つけたので今はそこまで通っているが、そこが潰れたらどうしようかと悩んでしまう。時代の流れなのだろうけれども、周りにプリントショップがなくなれば、シャッター音の快感を忘れられないフィルム式カメラのファンも諦めざるを得なくなる。文化ってこうして消えていくのかなあと淋しい想いだ。　昔からのお店もどんどん新しい業態に変化していくのは避けられないことなのかもしれないが、古き良きものも何とか残して欲しい。今日、月初めの御神酒用に「八海山」を買おうとラッキーの中に入っている「フードアキ」へ行ってみた。ここは一般的な商品の値段は量販店に比べて高めなのだが、様々な手に入りにくい美味いお酒を置いていて、日本酒も八海山や浦霞、山法師などの四合瓶が手頃な値段で買えるので、私にとっては貴重なお店である。　ところが店内にはいるとなんか雰囲気が違う。どうやら一部改装したようだ。入口周辺が広くなっていたが、右手にあったフードアキの方へ歩いていくと棚の配列が変わっている。あれっと思いながら進んでいくとレジがない。棚を見ると今までと商品がまるで違う。冷蔵庫にたっぷり入っていた貴重な日本酒もまったくない。ラッキーとしての酒類販売に切り替えたようだ。テナントのフードアキは消えてしまった。ああ、なんてことだ・・・　個性あるお店は生き延びることが出来ないんだろうか。哀しい・・・

  2005/08/25

• ポルトガルは燃えている

  　最近の日本は四国が渇水に喘いでいる以外はおおむね順調な気候で、あまり異常気象を意識させるような事は起きていない。しかし、世界に目を転ずると、その進行は決して収まったわけではないことが見えてくる。　ヨーロッパでは火と水の洗礼が全土を覆っている。オーストラリア、スイス、ドイツ南部のアルプス地方では洪水や土砂崩れの被害が深刻なものとなり、いくつかの村は水に覆われた文字通りの陸の孤島と化している。死者も出ており、１９９９年の欧州中部の記録的豪雨を上回る被害が懸念されている。　一方、南仏・スペイン・ギリシャ・イタリア・ポルトガルといった国々では大規模火災が頻発しており、特にポルトガルでは現在１４万ヘクタールを焼いてまだ延焼中であり、既に去年一年間でのの延焼面積１３万ヘクタールを上回った。消防士も１３人が死亡する事態となっており、政府は国民に消火活動への参加を呼びかけ、企業にも消火活動に参加したいという人へ協力するように呼びかけている。まさに国家非常事態宣言のごとく、国の命運を左右する程の事態になっており、近隣諸国にも救援が要請された。現在も３０箇所以上で延焼中という。　こういった大規模火災の大きな原因は極度の干ばつによるものだが、深刻なのは人間のせいでその被害が加速されていると言うことだ。森林火災がここまで大規模になるのは植林によって針葉樹ばかりが山を埋め尽くしてしまった事による。単一の植生というのは病気にも弱いが、針葉樹は特に干ばつではたちまち乾ききってしまい、非常に燃えやすくなる。　さらに問題なのが、こういった火災の原因の多くが放火によるものだというのだ。その背景として、土地利用の規則とその運用をめぐる問題があると考えられている。つまり、山火事で焼失した跡地においては、建設許可がより簡単に出される傾向があり、それを狙った土地投機家たちが意図的に放火しているというのである。金に心を奪われた亡者達が自分自身の首を絞めていることに気付くのは、自分たちの国が食料もとれず、住むことも厳しい環境になった時なのだろうか。　今のところ穏やかな日本も何も変化がないわけではない。細かなデータを見れば温暖化は確実に進行しているし、それによって生態系は静かに崩れ始めている。先頃、道東沖でイワシ漁船の網にマサバが大量に入っていた。マサバはイワシに比べ遙かに値段が高く漁師達は大喜びだが、マサバは本州以南の太平洋、日本海沿岸で主として漁獲されてきた。自然の定期的な魚種入れ替えかとも見られているが、南の魚が北の方へ押し上げられているのかもしれない。南のものが上がってくるということは北本来のものが去っていくと言うことにも繋がる。簡単に喜んでばかりはいられない。

  2005/08/24

• それぞれの幸せ

  　今日は仕事が一通り終わった後に、お試しで一件説明と施術に行ってきた。病状などを聞き、システムを説明して、医師の同意書が全身五箇所で取れたものと仮定して２０分くらいの全身マッサージをまず体験して貰うのだ。　今日の訪問先は３世代同居（もしかしたら４世代かも）の古いお宅で、そこのお婆ちゃんが対象者だったのだが、完全に寝たきり状態だった。水頭症で四肢機能はほぼ全廃。両視力も完全に奪われ、片耳が僅かに聞こえる程度。重度障害一級で要介護度５（最重度）。呼びかけても反応はほとんどない。生活の全てが全介助だ。　通常ここまでになると自宅で介護している例はめったにない。痴呆で歩き回ったり暴れたりするよりは手がかからないだろうが、それでも家族の労力は大変なものになる。一日中全てのことを介助しなければこの方は生きてはいけないのだ。大概の場合は病院か特別養護老人ホーム入りだろう。　客観的に見ればとても悲惨な人生に映る。だが、今日私はこのお婆ちゃんがとても幸せそうだなと感じた。自分では生活のことは何も出来ないし、それどころか動くことさえ出来ない。何一つ周りのものを見ることの出来ない暗黒の世界で、言葉も耳元で大声で話してどうにか通じる程度、自分で話すこともない。それでも表情は安らぎがあった。　何より、家族がとてもお婆ちゃんを大切にしているのがよくわかる。息子さんもよく話し掛け、慈愛を込めて見つめている。症状などを聞き取る過程でも、本当に大切な家族の一員として扱っていることが窺い知れるし、少しでも良くしてあげたいとの一心で私を呼んだのである。　どんなに立派な施設に入っても、どんなに優しいスタッフがいたとしても、自分の家庭で家族に愛されて過ごすことの幸せには遠く及ばない。幸せにもいろんな形がある。何もかも整った環境だけが幸せを産み出す訳じゃない。無論、重病人を看護する日常の大変さは簡単なものではないが、幸せは穏やかではない場所にも、苦難が多い場所にも、お金のないところにも存在することは出来る。そういう幸せを自分も大切に育てていきたい。

  2005/08/23

• 政治家の芝居

  　森前総理が解散直前に小泉首相を説得にいき、失敗した時の談話、そう、「寿司でも取ってくれるかと思ったら、出てきたのはビールとウーロン茶、それにこんなひからびたチーズだけだよ。・・・はっきり言って匙投げたな俺も。こうなると変人以上だな」と語っていたあの話が実は小泉首相と話し合った上でのパフォーマンスだったことをマスコミに公表した。　テレビではコメンテーターらが「えーっ！？」「騙されたの？」と驚いていたが、私は冷静に見ればあれが芝居であることくらいすぐわかるだろうにと呆れていた。　まず、なぜわざわざ、ビールとウーロン茶の空き缶、ひからびたチーズまで持って出てくるのか？　仮にも前総理がゴミを手にして公邸から出てくる事自体がおかしかろう。まあ、あのひからびたように見えるチーズ自体は実は高級品で、それがきっかけとなって有名になり今は爆発的に売れているそうだが。本人としては話の内容に真実みを持たせる為の小道具のつもりだったのだろうが、私達のような心の裏側にあるものを見通す事を常としている者にとっては逆に幼稚な茶番である。　コメントの内容もどうみても解散直前の責任ある立場の人間の公的な言葉ではない。明らかにもう解散は避けようがない、だれがどう言ってもダメなんだという印象をつけたいが為の過剰な演出だ。第一以前にも森前総理は小泉首相に集中する非難をやわらげる為に、あえて自分が強く小泉批判をしたことがあった。派閥のドンが自分の後継者を辛辣に言えば逆に周りは抑えに出るものだ。　政治は半分は芝居なのだと思った方がいい。そしてそれはもちろん自民党に限ったことではない。一方の言い分だけを聞いていたら芝居の上手い者に騙される。選挙は自分が何を一番大事にしたいのかをよく考えて、彼等の話を聞き比べて決めて欲しいものだ。

  2005/08/23

• 汚点

  　駒大苫小牧の暴力事件が波紋を広げている。苫小牧と札幌で今日行われるはずだった優勝報告会も中止、折角の快挙もたった一つの不正で世間の評価は輝きを失う。その暴力が指導者側から生徒へのもので、生徒の側には基本的に非がないだけに、頑張って栄光を手にした野球部員達が可哀想だ。　事件は６月２日と甲子園での大会中の８月７日の二度起こっている。学校側の発表によれば、６月２日の朝の練習の時、３年生の部員がエラーをしてもふざけた態度を取っていた為に注意したが態度を改めず、野球部長が平手で顔を３～４回殴った。８月７日は池田市内の宿舎で夕食中、夏バテ防止の為ご飯を３杯食べる決まりを同じ生徒が破り、２杯目のご飯が残っている状態で隠しておかわりしようとした為、野球部長が別室でスリッパで頭を一回叩いたという。　だが、問題なのは学校側がこの事実を知りながら隠蔽していたという事実であり、今回は大会直前に明徳義塾が部員の暴力行為や喫煙によって出場辞退に追い込まれているだけに、駒大苫小牧の対応は特に問題視されるだろう。加えて大きな問題は、学校の説明と親の言い分が大きく違うことだ。被害者の生徒の親は「６月は４０発くらい殴られ、アゴがずれて噛み合わせが悪くなった。８月はスリッパでぼこぼこに殴られた」と主張している。しかも昨夜の記者会見の時点では生徒に直接確認が取られていない。未だ真相ははっきりしていないのだ。　もし、親の言う通りなら、これはとんでもない異常な行為であり、学校側が隠して出場させた事もあり、優勝旗を返還する事態もあり得るだろう。だが、話を客観的に見れば明らかに内容が異常すぎる。４０発も殴りつけるような行為があったとするならば、生徒達の間でも問題になるだろうし、監督の耳に入らないと言うのも信じられない。監督も林主将も全く知らなかったと言っているのだ。この生徒がレギュラーになれなかった腹いせに大げさに親に報告した可能性はあり得る。大体親が一方的にねじ込んでくる場合は自分のこどもの話を聞いただけで、他の生徒らにきちんと事実確認していることはまずない。今回もこどもの言い分だけで親は話している。　私は体罰絶対否定主義者ではない。世の流れがどうであろうと、殴ることが必要な場合もあると信じている。だがしかし、自分が長きに渡って少林寺拳法の指導者をやってきた経験の中で、後輩や教え子を叱る必要があった場合でも殴ったり蹴ったりしたことはただの一度もない。暴力による日常的な統制には断固反対だ。今回のビンタはやりすぎだと思うが、スリッパで頭を叩いたというのは、その場の雰囲気がわからないと何とも言えない。「何やってんだお前は」と軽くパシンとやる程度なら体育系クラブでは挨拶程度のことで、やった方もやられた方も何とも思わないのが普通である。その場がどういう雰囲気だったのかがわからないと、一概に「スリッパで叩くなんて侮辱的だ」とは決めつけられない。　野球部長は保護者が言うほどの数はやっていないと主張しているが、同時に「反論はしない」とも言っているという。事の重大さから、やったこと自体は事実だからと被害者の主張を納得しないで全肯定することだけはやめて貰いたい。高野連も、何も知らない野球部員以外の生徒達も、我々一般市民も本当に何があったのかを知りたいのだ。そばに他の部員もいたはずであり、客観的に確実な事実を確認して伝えて貰いたい。

  2005/08/23

• なぜか付いて回る

  　「一雨ごとに・・・」とはよく言ったもので、昨日の雨で気温も下がり、朝方日射しは出ていたが、蒸発する水蒸気でもさして蒸し暑くはなかった。近くの桜並木ではちらほら紅葉が始まっている葉も見える。セイコーマートも前を通ると「ボジョレ・ヌーボー　予約受付中」の幟が立っていた。一瞬「えっ？」と思ったが、もうすぐ９月なのだ。そんな季節になってきたのだなあ。あと３か月もしたらクリスマスソングを聴くようになるのだから早いものだ。　汗との戦いももう少しの辛抱。冬になったら冬になったで暖房の暑さがあるのだが、夏よりはましだ。大好きな秋がやってくる。何もかも黄金色に輝く季節、いろいろ楽しみもあるなあ。北海道に暮らしていてよかった。　さて、仕事はなぜかまたキャンセルが多い。今日も不幸があって明日まで休みとなった人がいた。空いた時間に用事は足せたけど、この数字じゃやっていけない。来月は祭日は稼働するしかあるまい。でも、しばらく振りに復活した人もあった。その利用者さんを施術し終えて帰ろうとすると「先生これ持っていって下さい」　お中元用のビールセットだった。「そんなお気遣いなく」とは言うが、１対１なので断りにくい。結局貰ってしまう。　私達の仕事は昔は結構頂き物が多かった。病院に勤めている時も一応お断りすることにはしているが、年寄りがわざわざ重たいものを抱えて持ってきたのを返すわけにもいかず、あまり高価なものでなければだいたい受け取っていた。でも最近はずいぶん減ったと思う。病院でも患者を「○○様」と呼ぶようになり、患者さんは“お客様”になったからだ。それはいい面もある。でも、金を払ってサービスを受けているのだという考え方は医療においては信頼関係をも薄れさせ、マイナス面も多い。　まあ、それはいい。表題の「付いて回る」というのは、なぜか酒がなくなるとお金がなくてもどっかこっかから入ってきてしまうことなのだ。あんまり体にもよくないし少し止めようと思っても、なぜかなくなると手に入るのだ。しかもただで。ほんと不思議なほどに付いて回るのである。なぜなんだろう？　どうせならお金の方がいいやとも思うが、お金も余分には入ってこないが、もうダメだと言う時には必ず何とかなるのである。ずーーーっとそうだった。良い運はあまりないかもしれないが、悪運、いや悪運という言い方は正しくないな、窮地に陥った時には必ず助けられているのである。　ほんとに護られていることを常々実感している。でも必ず、「もうダメだ」と言う時にしか助けは来ない。ゆとりのある幸運には今のところあまり恵まれてはいない。たぶんその方が私の為なのだろう。必ず何とかなるなら余計な心配はいらないわけである。だから生きていくのにあまり不安というものがない。自分にとって正しいと思うことをやっているなら、必ず助けは来るという絶対の確信があるからだ。　しかし、酒が付いて回るのだけはあまり良い方向のサポートとは思えない。不浄霊が私の身体を通して飲みたがっているだけではないかとも思う（世界の憑霊現象を調べると酒乱は特にそういう場合が多い）。でも、私は飲んで暴れる訳じゃないし、普段とあまり変わらない。今はそんなに量も飲めないし、酒で仕事に穴を開けたことなんか一度もないし、楽しく飲める程度ならまあいいだろう。人生四角四面じゃやってられない。なにせ、「その他の雑酒」でもなく「発泡酒」でもなく、正真正銘の“ビール”スーパードライだ。ありがたく飲ませて頂こう。

  2005/08/22

• 「温泉　ゆころ」

  　家の飲み水も底を突いたので、またニセコまで水を汲みに行くことにした。ついでと言ってはなんだが、ニセコにはどうしても行ってみたいまだ未体験の温泉がある。そこに浸かるのもまあ、同じくらい大きな目的だった。　午後になってから家を出たが、すぐに雨が降り始める。中山峠辺りで本格的な降り方になり、気温は１９．５℃。やっと２０℃を切る季節になったことが嬉しい。途中、携帯のアラームが鳴った。なんだろ？と思ったら、今日はホロトロピック・タイムの日だった。すっかり忘れていた。まあいいさ、どのみち今日は第一部の講演だけ聴いて帰ろうと思っていたし、体も少し休ませてやらねば。　ニセコの甘露水は昭和天皇も飲んだという名水だが、以前はいつ行ってもガラガラだったのに最近は結構混んでいて汲むのも大変だ。今日も雨だというのに沢山の人が来ていた。　１０リットルポリタンク二つに４リットルペットボトル１０本。二ヶ月くらいは楽に持つ。家で水を飲んだり、そばつゆを割ったり、酢を割ったりする時は必ずこの水を使っている。　　さて、温泉である。この「温泉　ゆころ」は、友人がアルバイトをしていると言うことで前々から知っていたのだが、比羅夫と言うことしか聞いていなくて探しても見つからなかった。ところが、今年７月２１日の道新週末特集「おふたいむ」の「湯ったり気分」コーナーにこのゆころが掲載されたのだ。おおよその地図も載っていたので、わからなければ電話すればいいと、新聞をずっと取っておいて楽しみにしていたのである。　いくら探してもわからないはずだ。私が探していたのは比羅夫の交差点から山側のスキー場周辺だったが、地図の場所はその全く反対方向を示していた。実は私も全く足を踏み入れたことのない地域でわからなかったのだが、交差点の表示されていない下の方には沢山のペンションが密集していたのである。その中の一軒が独自に温泉掘削をして掘り当てた源泉なのである。　あったあった。大きなペンションのすぐ横に結構立派な浴場施設。６６℃の豊富な源泉は使い切れずにあまった湯がドボドボと玄関脇へ流れ出している。友人はもう働いていないようだったが、入浴料６００円を払って早速中へ。脱衣室もなかなか広い。内湯は長方形の湯船で洗い場も２箇所合わせて１３個ある。個人が作ったお風呂としては立派なものだ。ちゃんとシャンプー・石鹸も用意されている。　まずは体を洗って軽く内湯に入った後すぐに露天へ。塀で囲まれてはいるもののスペースは結構広く閉塞感を感じることはない。岩を配した露天風呂は公共浴場のように広く、私が入った後人が出ていったので貸し切り状態。だから夏のニセコは最高である。どこに行っても芋洗い状態になることは滅多にない。湯の花が波状の模様を造りだし、周りには秋桜やユリも咲いていてとても落ち着ける。先程水を汲む際に土砂降りだったので傘を差しながら作業したがかなり濡れてしまい、体も冷えていたので最高に気持ちいい。　源泉の注ぎ口にはカップがおいてあり、飲むことも出来るようだ。試しに少し飲んでみたが、ちょっとクセがあるものなかなかおいしい。小雨になった雨を受けながら、肌触りのよい濁り湯の中でとても幸せな気分だった。う～ん、知り尽くしたと思っていたニセコ（正確には倶知安町なのだが、この辺一体をニセコと呼ぶ）の温泉にまだこんないいところが残っていたとは。あとは泊まり客しか入れない温泉にはまだ入っていないところもあるので、ゆとりが出来たら是非そこにも行ってみたいものだ。　雨の日曜だが、いい休日になった。農作物も一安心だろう。　

  2005/08/21

• 現代版「青い鳥」

  　午前中夫婦お二人での治療が入り、入金日前で耐乏生活を続けていた日々に潤いが訪れた、本当にありがたい。　丁度今日は午後一時から甲子園で駒大苫小牧対京都外大西の決勝戦があるのだが、その時間はミュージカルの練習の始まる時間だった。見たいのは山々だが、やっぱりミュージカルを優先させる事にする。　今日の講師は亮先生で、普段あまりやらないストレッチの方法で体の各所を伸ばした後、発声を兼ねた言葉のキャッチボールをゲーム的に行う。そのあと、今後の予定について素子先生から説明があった。　まず、フォリス３だが、これは先日も書いた通り９月２８日一回限りの厚生年金会館での舞台。４階席は招待席となり、一般客席は下の方の真ん中だけを使うとのことだった。これは一人２枚のチケット協力が求められた。そして１１月の札幌市主催「さっぽろアートステージ２００５」に特別参加する「札幌演劇シーン育成実行委員会」の一員として、メーテル・リンクの「青い鳥」を原作にした『現代版・青い鳥』（仮題）を１０日間公演する。　これは詳しいことは何も知らなかったのだが、なんとげきだん夢の養成所、シニア、キッズが一つになっての舞台だという。つまり私達シニアクラスが前座として短い演目をやるのではなく、養成所中心の本格舞台に私達も一緒に上がるというのである。　舞台自体は「演劇ＤＡＳＨ！！」という一ヶ月の連続公演で、中央区北３条東５丁目５岩佐ビル一階の演劇専用小劇場ＢＬＯＣＨにて行われるが、私達の出演は１１月２８日（月）から１２月７日（水）までの１０日間で、全体を３つの班に分けて代わる代わるの出演となる。　先生方と一緒の舞台に上がれるのは大変光栄なこと。しかも演目は青い鳥をベースにするだけで、内容は全く違ったものになるようなので、とても楽しみである。だが、チケット協力は一枚3,000円のチケットが一人１０枚割り当てだという。自分も出るのだから仕方ないが、３万円か、どうやって工面するか・・・　とにかく、先輩方の足を引っ張らないよう、そして自分としての存在感を出せるように頑張りたい。　お話しの後は再び亮先生指導の元、カウントでの振り落とし、そしてそれを曲に嵌め込んでいくプロセスを学ぶ。カウントで憶えたものが曲にどんなふうに噛み合ってどんなイメージになっていくのかを見つめるのは、実はYOSAKOIではよくやっている。そしてこれはかなり楽しい時間である。しかも曲はマイケル・ジャクソンの曲で、振り付けも当然“おしゃれ”である。１分間くらいの振り付けを憶えたが、とても楽しい時間だった。　さて、帰りの車で早速ラジオをつける。決勝戦ももう終盤、京都外大西が同点に追いついたと言っている。やはり、接戦になったか。しかしその裏、駒大苫小牧は粘り強く、足で稼いだ内野安打二本で２点勝ち越しした。あとは甲子園で大きく才能が開花し始めた２年生ピッチャー田中の快投である。９回、２者連続三振で迎えた最後のバッターは３番寺本。渾身の力を込めて投じた一球に寺本のバットは空を切った。３者連続三振でついに優勝！　最後の一球は田中自身初の１５０キロを記録する気迫の一投だった。　強い。もの凄い大スター選手がいるわけではない。何よりも基本に忠実でみんなが一丸となったチーム力で勝ち上がってきた。鉄壁の守りは決勝で初めて二つのエラーを出したが、それでも地方大会から優勝までで立った二つのエラー。そして、なんと５７年ぶりの夏連覇である。５７年間もどんな強豪チームも成し遂げることの出来なかった快挙をスター選手のいない北海道のチームが成し遂げたのだ。あの桑田、清原を擁したＰＬ学園ですら目前で連覇の夢は消えたのである。如何に凄いことを成し遂げたのか。　よくやった駒大苫小牧！　ありがとう！　本当に「みんな最高だっ！」

  2005/08/20

• 『卑弥呼－HIMIKO－』～theater I'm新作ミュージカル～

  　『KAGUYA』から１０年、彼等はどれほど変わっただろうかと初日の舞台を札幌市こどもの劇場・やまびこ座へ見に行った。思ったより空席が多い。雨のせいもあるだろうか？　簡素なセットで始まった舞台には見覚えのある顔がたくさんある。『KAGUYA』をともにした子もまだ２人残っている。やはり生の舞台は映画と違って、直接舞台のエネルギーが伝わってくる。こういう時間は時々もちたいなと思う。　しかし、ずっと彼等のファンだった私も今回の舞台はあまり手放しに褒めることは出来なかった。とても残念だが直接心に響いてくるものがないのである。あまり脚本が役者の個性をひきだしていないし、後半は卑弥呼の昇天への過程を悲しむシーンが正直くどい。いままで得意だったユーモアのシーンも少なく、あまり受けてもいなかった。　技術は本当に高くなった。海外にダンス留学してきた子も２人出ているし、踊りの技術は素晴らしい。しかし、セリフが聞き取れない場面が多いし、役者としての表現方法も一連の作品に共通して偏りがある。それなりに楽しめるのは確かだが、深みがないし、以前の見る者を圧倒するようなパッションが響いてこない。　　とても残念だ。外の表現方法を知って、殻を破って欲しいなと感じた。舞台は日曜日まである。その中で彼等は何かを感じてくれるだろうか？

  2005/08/19

• 幸せを掴み損ねる人々

  　仕事の対象がほとんど７０歳以上の方ばかりなので、昔の人特有の性格も普段から目にすることが多い。もちろんいい面も悪い面もあるが、ある家庭では御主人がとても生真面目で丁寧で腰が低い。私は奥さんの方を施術しているのだが、奥さんに言わせると御主人は細かくていちいちこうるさいらしい。一見すると、御主人は対外的にとてもいい人に映るのだが・・・　その御主人、私が行くといつもテレビを消して、私の施術の邪魔にならないようにと気遣う。でも私は全然気にならないし、折角楽しんでみているのだからそのまま見ていて下さいといつも言っている。でも御主人は何度言っても絶対にテレビをつけないで、食卓に座ってずーっと新聞を読み続けている。恐らく２０分以上もそんなに読むところなんてないだろうと思うし、朝にちゃんと読んでるだろうから、たぶん同じ処を繰り返して読んでいるのだと思う。ほんとうは私にとって、双方の呼吸音が聞こえるような静けさの中で施術することはとてもストレスになるのだ。ＢＧＭがあった方が助かる。それは患者にとっても同じだと思う。　だが礼儀正しい御主人は絶対に自分の決めたことを変えない。今日も駒大岩見沢の試合があったので、どこの家庭に行ってもみんな高校野球を見ていた。しかし、そのお宅に訪問した時テレビはついていなかった。変だなと思った。すると奥さんが言った。「今甲子園見てたんだけど、おとうさん先生来るからテレビ消しちゃったんだわ」　私が階段を上ってくる音であらかじめ消したらしい。その時、ちょうど駒大は終盤で同点に追いつかれ緊迫した場面。誰だって絶対見逃したくないところだ。私だって見たい。　だが、「全然邪魔になりませんから、テレビつけてみてて下さい」と繰り返し言っても全く聞こうとしない。しまいには「どうせ負けるから」とお父さんは言った。そういう言葉がでてくると言うことは見たくてたまらないからに他ならない。さらに少し時間が経ってからもう一度見るように勧めたが、「いえいえ」と言うだけでまた新聞に目を落とした。　どうして、目の前に何度も何度もチャンスがあるのに手を伸ばそうとしないのだろう。確かに去年は優勝したけど、北海道のチームが準決勝まで残るなんて生きてるうちに何回あるかという千載一遇のチャンスなのだ。お父さんだって見たくてしょうがないのに。なんで意味のない礼儀にこだわるんだろう。当の本人が何度も何度も全く気にしないと言っているのに。　こうして、幸せは逃げて行ってしまう。欲しいものは手を伸ばさなければ手に入らない。しかもそれを妨げているのは妨害する誰かではなく、意味のない自分の囚われに過ぎない。昔気質の人には確かにこういう人は少なからずいる。　ただ、現代人は逆の意味で幸せを掴み損ねている人もいる。遠慮ない無礼な人にだれがよきものを差し出すだろう？　個性は必要だが、中庸は大切な宝だとつくづく思う。　さて、もうとっくに試合は終わっているだろうと車に戻ってエンジンをかけると、歓声が聞こえていた。えっ？　と言うことは延長か？　どっちが攻撃してるんだとラジオにかじりついた。「大阪桐蔭同点のランナーが二塁」と言っている。と言うことは抑えれば勝ちか？　よくよく聞くとツーアウトで、ピッチャーはずっと控え投手だった吉岡。好投を続ける田中をリリーフしたのはエースの松橋ではなかった。しかも迎えるバッターは前の試合でホームラン３本をかっ飛ばしている怪物平田。　しかし、吉岡だって今年の春はエースナンバー１をつけていたのだ。プロの注目する強打者に全く逃げることなく攻めて攻めて投げ込んだ。そして次の一球を投げた瞬間、ラジオがもの凄い大歓声に包まれた。三振である。駒苫はなんと２年連続で決勝進出を決めた。　１５０キロ以上を投げる本格左腕辻内からは１６三振を奪われたものの、６対５での勝利。最後の一点はその辻内の勝負球の１４８キロのストレートを辻が右翼線へ二塁打したのだった。見逃せばボールの絶対に打たれない自信のあった球だっただろう。本当に信じられないほどの強さだ。明日はとにかく悔いのないよう思いきり戦って欲しい。

  2005/08/19

• 遠い日のとげ

  　ソーシャル・ネットワーキングサイト［ｍｉｘｉ（ミクシィ）］を利用しているが、その中のお友達が息子さんの誕生日のことを書いていた記事を読んで、昔のことを思い出した。　彼女は息子の誕生日に「お寿司食べたい」って言われてちらし寿司を作ったのだが、息子の望みは手巻き寿司だった。彼女は他にもたくさん御馳走を作っていたし、手巻き寿司はお母さんの誕生日にしようと言うことで納得して貰ったそうだ。　私は子どもの頃、誕生日に生寿司が食べたいと言ってとても楽しみにしていたのだが、当日母が作ったのは生ちらし。たいして変わらないように思うかもしれないが、私は一年に一回しかない自分の為のこの日に“生寿司”が食べたかったのだ。私は当然怒ったが、母は「生寿司のネタを載せてあるんだから同じでしょ」といい、「生寿司作るの面倒くさいんだからこれでいいしょ」と言った。そしてぐずる私に「イヤなら食べなくっていい！」と怒鳴りつけた。　生寿司と言ったって、プラスチックの型にネタを入れてご飯を載せてはさむだけ。一度に５個出来るし、手間なんて生ちらしとそんなに変わる訳じゃない。でも食べる食感は全然違う。自分の誕生日くらい、自分の為に自分の望むものを作って貰って食べたかった。他にあれこれ要求した訳じゃない。無理なことを言った訳じゃない。ただ、この日だから私の為に想いに応えて欲しかった。　母は全てがこうだった。自分が悪い時や間違った時でも決して謝ることなく逆に叱りつけた。褒められたことも励まされたこともほとんどない。全てにおいて否定的な言葉しか返ってこない。愛情表現が下手だっただけなのだと言うことはわかっている。大学も出してもらったし、ずいぶん経済的にも支援して貰った。でも、お金で愛は買えない。私は父にも母にも愛情を感じることはできなかった。一刻も早く家を出たかったし、出たら戻りたくなかった。それでも２人が帰天するまで、長男としての務めは果たしたと思うが。　私はただ、一年に一度しかない自分の日に、自分の為に優しくして貰いたかっただけだ。その後の人生で、様々な艱難辛苦の中で私は強くなった。でもあの日の棘は今も抜けてはいないのだなと改めて知った。抜く方法は一つしかないことはわかっている。しかし、こればかりは一人で解決することは出来ないのだ。　

  2005/08/18

• 「コーチ・カーター」～真に教えるべき事～

  　無料券を使って何を見ようか、ちょっと迷っていた。「亡国のイージス」も見たい。「妖怪大戦争」もなんか面白そうだ。「ヒトラー」も興味深いし、「マダガスカル」はスター・ウォーズを破って全米一位になった映画だから外れはないだろう。でも時間帯の関係もあり、選んだのは「コーチ・カーター」だった。　スター・ウォーズにもマスター・ウインドゥとして出ていたサミュエル・L・ジャクソンが主演で、高校のバスケットボールチームが舞台となるのだが、この作品は単なるスポーツを題材にした感動ものではない。この物語は１９９９年にアメリカで実際に起こり、大きな波紋を投げかけた実話なのである。　ケン・カーターが自分の出身校でもあるリッチモンド高校のバスケットボール部オイラーズのコーチを引き受けた時、チームはただ単に弱かっただけではなく、一人一人が様々な問題を抱え、それぞれ自己中心的で意欲にも欠け、学校もバスケもいい加減なものだった。　カーターは徹底的に体力や礼儀から鍛え直しただけではなく、部員達と「契約書」を交わした。それには次の三つの事項が書かれていた。１．学校の成績において２．３以上の評価を得ること２．授業には全て出席し、一番前の席に座ること３．試合の日には上着とネクタイを着用すること　徹底的に鍛え上げられた彼等は連戦連勝で、地域の誇りと思われるようになり、そんな中で次第に思い上がりが表面に出始める。厳しい指導に反感を憶え離れていく者も出たが、やがて彼等の何人かが全く契約書の成績に達しないことがわかり、カーターは体育館のロックアウトという強硬手段に出る。しかし、それは父母達や地域のバスケットボールファン達からの激しい非難に晒されることとなった。　この後の展開は見てのお楽しみにしておくが、深いメッセージの込められた見応えのある作品だった。カーターが教えたかったのはバスケットボールそのものではない。現実として生徒の約半分は卒業出来ず、大学に行けるのは各クラスに一人程度、それもほとんどが女子だ。そして何よりそれ以外の者の大半はまともな職にも就けず、人生になんの希望も見いだすことが出来ないまま刑務所に入る。アフリカ系アメリカ人の若者の３人に一人は逮捕経験を持つという哀しい事実。　カーターは一瞬のメッキの栄光より、人としてこれからの人生をどう考え、どう生きるのかを教えた。互いにけなしあい、相手を貶めて生きるのではなく、自ら尊厳を持って相手を尊敬して生きることの輝きを伝えたのである。目先のちやほやされる活躍より、真実の内なる輝きを解放する道を指し示したのだ。　アメリカの貧困層の闇は深い。日本など比べものにならないほど根深い問題を抱えている。しかし、ここで貫かれているメッセージは今の日本の人達にもそのまま当てはめることが出来るだろう。　このメッセージに関連して身近な気になっている事で言えば、精神世界的なメッセージでは自分の好きなことを、ワクワクすることを思いっきりやりなさいと宣伝されている。それはそれでいいことだ。しかし、それが社会に適応し、実社会の中で役に立つことが出来るならの話だ。　話の通じるごく狭い世界の仲間だけで繋がりあい、その中でグルグル回り続けている人は少なくない。今、北海道でもヒプノセラピーで独立しようとする人が増えている。ヒプノセラピー自体はやり方によっては非常に有用なもので、それが一般に認知されること自体は歓迎だが、いまそれで開業している人達の数は札幌だけでも１０や２０ではあるまい。だが、果たしてニーズはそんなにあるのだろうか？　そして、その誰もが相手の本質を見抜くだけの洞察力を訓練され、相手の囚われに引きずり込まれたり、振り回されたりしないだけの強さを身に付けているだろうか？　完全であれとは言わない。完全になることを待っていたら何も始められはしないから。ただし、人の癒しを手助けするには最低限必要な資質はあるのである。　人の癒しに役立ちたいという気持ちは素晴らしい、しかし、雨後の竹の子の如くに出てきている中で、流行で飛びついても、人の癒しをサポートするには講習会で身に付けた技術だけでは全く役に立たない。いや、むしろ双方共に危険に晒されることも少なくない。殊に超常的な感覚や現象が絡んでくるとそこには無数のトラップがある。私はそのトラップに嵌ってしまった「霊性が高い」と言われる人達をたくさん見てきた。そしてそういう人とその周りのいる人達は例外なく過酷な囚われの嵐に直面している。　地上で生きている以上、霊性の光も地に足をつけてこそ意味がある。人として現実世界の中できちんと生きていけることは大前提だ。私達はその為に地上に降りてきているのだから。　

  2005/08/18

• 人生は変えられないのか？

  　リンクさせて頂いている方の中で、毎回とても楽しみにしている日記がある。専門的で洞察力が深く、非常に文章力があり、ときにユーモアも光らせてくれる読み応えのある日記だ。その彼女の最近の日記のコメントに、強く感じたことがあったので返信したかったが、長くなるとコメント欄には入りきらないのでトラックバックさせて頂いてここに書くことにした。＞＞「なににあうも約束事」＞きっと初めから決まっていた、道をそらすことはできないんだと…。＞出会うべくして出会い、別れるべくして別れる。＞違う道を選んだと思っても、それは決められた道のような気がします。　確かに生まれ来る時に青写真はあり、直面すべき課題の組み込まれた予定表はあるでしょう。ほとんどの人はおおよそその通りに歩む事と思います。経験することそのものが重要だからこそ、あえて記憶もお預けにして降りてくるのだと思います。でも、私はそれが絶対不変だとはどうしても思えません。本来の予定通り人生を進むことが悪いことだとは思いません。意味のあることだからこそ人は“運命”を手にしてこの人生に挑戦するのだと思います。　しかし、予定の課題にうち負けて本来の予定を達成出来ない人もいると思います。逆に予定以上の大きな勇気と努力を持ってさらなる進化を遂げる人もいると思うのです。宇宙は完全に数式化することが出来ません。私達を構成する今のところの最小単位である素粒子は、人の心の影響を受けて動きが変わることが証明されているからです。遺伝子も最新の研究では生きている間に変化することがわかってきました。遺伝子には何歳の時になんの病気になるかまでが書き込まれていると言われていますが、青写真は絶対不変のものではないのです。　「なににあうも約束事」。確かにその通りだと思います。でも出会うことは決められていても、それにどう対処するかは予定はしていても、事前に決定はされていないのです。運命に抗うことは難しい。でもカルマは絶対でも、人は無限の意志を力を授けられたからこそ生命の頂点に位置しています。人の意志だけがカルマすらも超える力を持っているのです。判断を誤って破滅することも、奇蹟としか思えない煌めきを生み出すことも可能なんです。道から落ちることも、道を超えてしまうことも出来るんです。だから、絶対に諦めない者だけが夢をその手にすることが出来ます。　確かに私達には道の先を見通すことはほとんど出来ません。けれど、どれほど優秀なサイキックも未来を完全に１００％言い当てることは決して出来ないんです。なぜなら未来は揺れ動くから。　進んだ道が予定通りだったのか、そうではないのかを証明することは出来ません。でも自分自身が限界を超えて何かに挑んだ時、人は自分以上の何かの力が働いたことを感じることができます。その助けがある時、そしてそれが多くの人の真なる喜びへと繋がった時、それは想定外の祝福に浴した時だと私は信じています。

  2005/08/17

• 姿なき気象変動

  　昨日の札幌はやっと最高気温が２５℃を切り、夏日から脱却した。しかし、仕事をする上での暑さはほとんど変わらない。なぜなら太陽が傾いてきてお陰で、部屋の奥深くまで陽が差し込むようになり、室内の気温は非常に高いままだからだ。ずっと晴れが続いているので、夏らしい美しい緑を見せてはくれるが、そろそろ雨がないと農作物にも影響が出てくる。　もう北海道は夏も終わりに近づき、うちの庭では毎日キリギリスが大合唱しているし、周囲のススキもすっかり穂が伸びて十五夜まで持つのかなといった感じすらある。木々の葉も少しづつ赤みを帯びてきている。　昨年の猛暑よりは楽だったと思う方は多いだろうが、実は意外なデータがある。札幌管区気象台によれば、今月８月の１日から１５日までの最高気温の平均は２９．０℃。昨年は２８．７℃で、なんと今年の方が０．３℃高いのである。去年は連続真夏日が続いたが、今年は真夏日は断続的だったものの１０日以降気温があまり下がらなかった為である。同様に旭川は昨年より１．６℃、北見でも１．７℃高くなっている。　静かに音もなく温暖化は進行している。波はあっても、北海道の夏が一週間で終わることはもうないのだろう。人は暖かくなっていいと思うかもしれないが、植物や動物、昆虫などの生態系は長い長い期間をかけて対応してきたもので、この急激な変動には対応しきれない。当然絶滅する種もあり、異常発生する種も出てくる。バランスが崩れるのだ。そしてその影響は確実に人間に及ぶ。地道なエコ活動が必要なのだが、人間は大きな事故を経験しないとその安全性よりも利便さを讃えるし、自然災害もまた同じ。どこまで先に気付き、先に行動することが出来るかが自分たちの未来を決めることになるだろう。

  2005/08/17

• お盆も終わり

  　２時頃に石山東のほうのグループホームに訪問した帰り、普通に国道に戻ったら、前にも後ろにも車がビッチリ。なんだろ事故かな？と思ったが、なにもない。そう、支笏湖方面からの帰省ラッシュだった。多くの会社は大体１４・１５・１６と休むところが多い。明日からの仕事に備え、札幌に戻ってきた人達と、レジャーで支笏湖方面に行っていた人達だろう。　そんな中、私の仕事は今日もお盆でキャンセルが多く、３時前には終わってしまった。そのまま、サッポロファクトリーへ走り、映画を見ることにした。やはり平日とは言え、夏休みに加え、お盆休みの人達も多いのだろう。かなり混んでいて、めずらしく屋上の駐車場に止めた。　先日新たな会員カードを作ったので一回無料で見ることが出来るのだが、今日はまだ一枚残してあったスター・ウォーズの前売り券を使うことにした。前回は札幌駅の札幌シネマフロンティアで見たが、ファクトリーのユナイテッドシネマ札幌は音響では劣るものの、１１番スクリーンはかつてのアイマックスシアターなので、画面の巨大さでは札幌一。そして、中央が凹んだ形状なので大きくても見やすいのである。　やはり大画面で見るスター・ウォーズは文句なく面白い。この映画をテレビで見たって１００分の一も楽しめないだろう。予告編では「ファンタスティック・フォー」というのをやっていたが、これは私の好きなタイプの特殊能力を持ったヒーローもので、「Ｘ－ＭＥＮ」的な映画だが是非見に来たい。あと、今年封切りされるのでは「キング・コング」と「Mr.＆Mrs.スミス」が面白そうだな。邦画も見たいものは結構あるのだが、やっぱり映画館だからこそ楽しめるものを優先したい。

  2005/08/16

• 震源は目覚めたのか

  　午前１１時４６分、札幌では全く揺れを感じることはなかったが、震度６弱というのは相当な揺れ方だ。幸いにも死者は出なかったものの、宮城県を中心に建物の損壊や怪我人も出ている。だが、これは“本命”の前触れではないかとの予測も多い。　もともとこの地域はマグニチュード７．５クラスの地震が繰り返し起きており、政府の地震調査委員会も今年一月に「３０年以内に９９％発生する」と警告していた。しかし、予測されていた震源域とは少し離れているとの観測もあり、規模が小さいという意見もある。マグニチュードというのは１増えただけで、現されるエネルギーは３２倍になる。２違えば３２×３２で１０００倍以上のエネルギーになるのだ。Ｍ６．０とＭ８．０ではその規模は千倍以上違うと言うことである。したがってたった０．１でもそのエネルギー量はかなり違ってくるのである。　もしこれが予測していたものでないとなれば、数ヶ月以内に“本命”が起きる可能性が大きいという。関東の方の震源域も刺激されているだろうし、地震というのは連鎖反応があるだけに、よくよく事が起きた時のことは考えておいた方がいいだろう。災害は大体喉元を過ぎて忘れそうになった時にくるものだ。被害が小さければ人々の記憶から消えるのも早い。神戸のような事にならなければよいが・・・　北海道も人ごとではない。札幌も遠い過去には巨大地震が起こった形跡があるし、断層は至る所にある。神戸だって地震とは無縁の街と思われていたのだから、札幌に起こってもおかしくはない。一番怖いのは真冬に巨大地震に襲われることだが、改めて心構えはもちろん、生活の面でもある程度の備えだけはしておきたいものである。

  2005/08/16

• 夏休みなし

  　この仕事を始めてからは毎年夏休みは取ってない。と言うより別に取りたいと思わない。他の組織から仕事を貰っているとは言え、一応自営であり、休もうと思えば１週間でも休むことは出来る。でも、休めば即収入は減るわけで、今より少なかったら生きていけないし、このクソ暑い中、わざわざ人混みをかき分け、渋滞にひたすら耐えてまでどこかに行こうとは全く思わないのである。土日の休みがあれば十分。正月だけは「今年も一年頑張った」という区切りが欲しいので休むけれど、夏に休むなら春か秋に休んだ方がまだいい。　そんなわけで今日６０回目の終戦記念日もいつも通り働いた。だが、お盆は各家庭ともいろいろ予定があるわけで、キャンセルが多く、午前３件、午後２件だけで３時半には家に帰ってきてしまった。ま、仕事全くないよりはまし。空いたら空いた時間を有効に使えばいい。掃除機をかけて、書類などを片付け。あとはビール飲んで食事。　変わらない毎日だ。でも、それも幸せの一つ。そしてそういう時だから“冒険”の計画をいろいろ考える。恋愛はやるだけやってダメだったから新たなステップへ、舞台への夢は秋から全く別の新しいプロジェクトに参加を打診してみる。仕事は様々な繋がりから本業を変えずに枝葉を伸ばすことを考えたい。私にとって一番重要なライフワークは目の前の一人の癒しをサポートすることだから、これは縁あって目の前に来る人との関わりの中でそれが必要なのかどうかを考えていけばいい。出会った人全てが私を必要とする訳じゃない。縁ある人を支えることが出来たらそれで充分だ。まだまだ生きている限り楽しみはたくさんある。過去を大切にしながら、いつも一歩前に踏み出す勇気を忘れないようにしたいものだ。

  2005/08/15

• お盆の休日

  　雲が広がって蒸し暑いけれど、家にいてもどうしようもないほどの暑さではなかったので助かった。最近とったYOSAKOIの写真を整理しながら過ごす。結構良い写真もあるが、今まで撮った写真はネガ以外ほとんど残っていない。本祭後はYOSAKOI写真集に応募しようとも思ったが、作品は全て四つ切りにプリントして送らなければならず、それは返却されないので凄くお金が掛かるので断念した。　もともと輝いている表情を切り取ってそれを本人が喜んでくれればそれでいいと思っているので、チームごとにまとめて知人に渡してしまうので、手元にはよほど気に入った写真でもほとんど残ってないのである。写真集作れば結構見応えのあるものは出来るとは思うのだが、たぶんそのままお蔵入りだろう。　丁度今日はＪＣＢ・夢翔舞が紀伊国屋ビルで踊るというので、予定を見ると他に見に行けそうなイベントはもうないし、急遽写真を渡す為に街まで出ることにした。多くの人から渋滞で苦労している話を聞いているので、温泉も諦めどこにも出ないでいたのだが、駅前まではそんなに混んでなかった。　丁度紀伊国屋のビルの前の信号で止まると、すぐ横でもう夢翔舞が踊っていた。たまたま後方が空いていたのでバックして路上駐車し、ハザードを点けてそのままビルに入った。数分間で終わるので駐車料金も払わずに済み丁度よかった。　僅か９人の演舞だったが、狭いスペースだったので声がよく響き、元気いっぱいいい踊りだった。もうちょっとお客さんがいてもいいが、見てた人は楽しめたのではないか。代表に写真を渡してすぐ車に乗って帰る。街中を見ていこうという気にはならない私である。人混みの中を歩くととっても疲れるのだ。　小学校の夏休みが終わるまでは遠出はなしだな。月末にはのんびりニセコにでも行って来よう。それくらいには少しは涼しくなっているだろう。

  2005/08/14

• 舞台に上がる為に

  　２週間ぶりのミュージカルの練習。今日は華奈先生が担当で、この前の「イフ・ウィ・ホールド・オン・トゥゲザー」を復習。やっと、情感を込めて歌うところまでこれた。キーが完全には合わないので低めの声になるが、それでも歌を思いっきり歌えるのはとても幸せな時間だ。今歌っている詩は日本語で、かなり本来の歌詞の意味とは離れた、とてもロマンティックで切ない想いの詩だが、それもまたいい。でも本来の訳詞もとても素晴らしいので、ここで紹介しておこう。IF WE HOLD ON TOGETHER過ぎゆく日々に自分を見失わないで遙かなる道を渡り訪れたのに夢を捨てないで生を信じて夢は織りなされ、奇蹟が出番を待ちかまえる描いたストーリーで人生を歩もう誠実さ、希望と栄光心の中に真実を抱いて誰もが一緒にいられたら夢は決して絶えないだろう夢が永遠を見せてくれるよあなたと私の前から暗い影が消え去る処で風の中を彷徨う魂は服従を憶えていく星を見つけだそう最後の瞬間まで谷間にも、山にも涙を洗い流してくれる泉がきっとあるはずだから誰かが祈るその言葉が宙を舞い、揺れ動くどうか私達を故郷に帰して誰もが一緒にいられたら夢は決して絶えないだろう夢が永遠を見せてくれるよあなたと私の前から暗い影が消え去る処で闇の中から抜け出したら太陽を見よう暗闇でも明かりを感じて、冷めたハートを暖めるんだ誰もが一緒にいられたら夢は決して絶えないだろう夢が永遠を見せてくれるよあなたと私の前から暗い影が消えていく　一部表現は変えたが、大体こんな内容だ。こういう歌をいつまでも歌っていたいと思う。歌い踊ることで、人の心を響かせられるようになりたい。　でも、ミュージカルの練習を終えて帰る時は何故かいつも切なさを感じる。シニアクラスという場では私本来が求めているものになかなか近づくことが出来ないのだ。歩みはかたつむりのように遅い。だが、げきだん夢としては、既に次の公演が決まっている。フォリス３だ。－げきだん夢　連続ミュージカルドラマ－ＦＯＲＩＳ第３話「それぞれの道」朽ち果てた階段、ゆがんだ窓、薄汚れた壁、古いビルが建ち並ぶ荒れ果てた場所、人々はそこを「フォリス（扉）」と呼んだ・・・憧れの歌姫に出会った良平はオペラのオーディションに挑戦することに。あずみとみずきは本当の姉妹なのか・・ヒロが悲しみのどん底に・・なぜ？寡黙な山田が突然変わった。フォリスが再開発でなくなる！権蔵が反対運動に立ち上がる。２００５年９月２８日（水）開場１８：３０　開演１９：００北海道厚生年金会館指定席：４，２００円　自由席：３，５００円チケット取り扱い：４プラプレイガイド、大丸藤井プレイガイド、げきだん夢　第１話、第２話は舞台で上演の後、新たにロケを追加して札幌・旭川・函館・帯広のケーブルテレビで連続ドラマとして再編されて放映された。もちろん前２作を見ていなくても第３話だけで十分楽しめるように作られている。歌も踊りも素晴らしいが、ドラマとしても大変心響かせるものとなっている。是非多くの方に見て頂きたい。　　私がなぜ、ミュージカルの練習後に切なさを感じるのか？　今のままでは到底このフォリスのような本格的な舞台に上がることは出来ないからだ。げきだん夢としては次々に新しい活動を展開していく。それはとても素晴らしいことで、観客としてもとても楽しみにしている。　だが、私は自分で舞台に立ちたいのだ。それもシニアクラスとしてではなく、老後の楽しみの一部としてではなく、まだエネルギーのあるうちに燃え尽きるまで全開で挑戦したい。４０も半ばを過ぎた私と同年代の人達から見れば「何を今更バカなことを」と思われるだろう。でも、私の中にはまだ燻っている炎がある。YOSAKOIでファイナルステージに立っても、沢山の祭りの中で踊ってきても、そういうのとは違う何かの輝きを私はまだ魂の中で求め続けている。自分が輝くだけではなく、その表現から魂に伝えることのできるもの・・・　それは恐らくヒーラーとしての“業”の一つでもあるはずだ。　そして、それが今の私ならまだ可能であることを私自身が知っている。このままではいけない。夢は思い続けることが大切だが、思っているだけでは決して近づいてこない。枠を超えなくてはならない。別の分野からまだ学ぶべき事があるはずだ。一歩を踏みだそう、私に残された時間は無限ではない。今この時にしか出来ないことがあるのだ。

  2005/08/13

• あれから２０年

  　２０年前、ジャンボジェット機が行方不明になるというニュースが流れた。あれだけの巨大なものが行方不明とはどういう事なのか？　着くはずの空港に着いておらず、連絡が取れないと言うことは・・・　あのときの衝撃は今も忘れられない。　５２０人もの死者を出した御巣鷹山の惨状はまさにこの世の地獄だったと聞く。上空からヘリコプターで映された映像には僅かな機体の残骸があるだけで、遺体のようなものさえ見えなかった。それはほとんどの遺体が手も足もちぎれ、内蔵までバラバラになった状態で山の土砂の中に突き刺さっていたからだった。救出に向かう自衛隊や地元の消防団の人達は険しい山中に分け入ると木々のそこかしこに、肉片や内蔵の断片がぶら下がっていたのを目にした。暑さの中で異臭もひどかったという。　たった４人の生存者がいたことはまさに奇蹟だった。しかし、事故直後はもっと沢山の人が生きていたことがわかり、遺族の悲しみはさらに深まった。そして長い時間をかけて事故原因の調査が行われたが、結局は誰も責任を問われないと言う摩訶不思議な結論になった。そんな中、時と共に風化していく事故の記憶を、運輸省も事故記録の廃棄処分という形で加速させようとしていた。内部に耐えられなかった人がいるのだろう。やがて、絶対に外部にでるはずのないボイスレコーダーがマスコミにリークされた。　圧力隔壁の損傷から機体後部が尾翼と共に吹っ飛び、まったく操縦不能の状況の中での３２分間。クルーは懸命に機体を制御しようとし続けたが、ダッチロールを続け、最後には錐揉みのように急降下してＪＡＬ１２３便は山腹に激突した。その間、パニック状態の機内で懸命に家族に遺書を書いた人もいた。　大切な我が子を失った人、婚約者を失った人、夫を失った人、そこから生まれた悲劇の数は計り知れない。そんなニュースも人々の記憶から忘れられていく中、今日はこの事故の特番が二つもあった。折しも日航のトラブルが絶えない中での今日のこの日。まさにその当日にもＪＡＬウェイズ機が福岡上空でエンジンから火を噴き、住宅街に部品が落下するという事故があった。あの日の教訓は生かされているのだろうか？　この事故が直接関係のない私にも大きな動揺を与えたことは今も記憶している。当時の中曽根総理大臣が辞任する時、就任中最も辛かったことは何かと聞かれてこの日航機の事故を挙げていた。それほど日本中に衝撃を与えた事故だった。　だが、人の記憶とはあやふやなもので、私はこの事故の時は所沢の病院で働いていたと思いこんでいた。ところが２０年という数字を聞いておかしいなと気付いた。私のマッサージ師としての資格を取ってからの年数は平成の年次と同じなのである。つまり１７年であり、２０年前はまだ病院に勤めているはずがない。どうやら所沢の病院に勤めている頃、その前の職場で非常に親しくしていた患者さんが亡くなった連絡を受けたことがあるが、その時の激しい動揺と混同していたらしい。　そこで、２０年前の日記を引っ張り出してみた。実はブログを始める前はガイアックスの無料ホームページを数年つけていたが、その前は紙の日記帳にペンで毎日日記を書いていた。その記録は１８歳の頃からになる。膨大な量の日記が今も手元にある。　２０年前の事故のあった日、私は早来の競走馬の牧場で住み込みのアルバイトをしていた。この日、当時の河本国務大臣が実質的な社長である三光汽船が、５２００億円という当時日本最大の負債総額で事実上倒産した日でもあった。翌日から数日間に渡っても事故のことが書き込まれていた。この事故で坂本九さんが亡くなったことは有名だが、当時牧場の主人が「坂本九なんて死んだって関係ない」と言ったり、その親父さんが「ひどいことになったねぇ」といいながらもニコニコしているのを見て信じられない想いをした。どんなひどい事故でも他人事にしか思えない人はきっとたくさんいるのだろうなとも思う。　この事故では他にもハウス食品工業の社長や、阪神タイガースの社長も亡くなっている。また、この機には当時桑田・清原を擁して大活躍していたＰＬ学園の試合を見に行く為、たった一人で乗った少年もいた。ＰＬ学園は８月１４日には対東海大山形戦で２９対７で勝ち、２１日には宇部商を破って優勝した。当時誰もが阪神とＰＬが戦えば、相手にならないような試合でＰＬ学園が勝つと信じられていた。それほど、このころの阪神は弱く、ＰＬは桁外れに強かったのだ。　当時の日記帳は裏表紙を開いたところにめずらしく落書きがたくさんあった。そしてタイの住所が書かれたメモが挟まっていた。そうだった。その年３月１９日、私は当時勤めていた英会話教材の会社の社員旅行でThailandへ連れて行って貰い、夜プールサイドで日記を書いている時にポリスマンに話し掛けられ、私はタイ語を教わり、彼には日本語を教えたのだった。　海外旅行というと裕福なようだが、このころはフルコミッションの営業で、電話で２０代の子達に電話を掛けまくってアポを取り、３０数万円の英会話教材を売るというヤクザな商売で、売れなければ一銭も収入はない。その会社の本部長に見込まれて将来は片腕にと言われていたので、何とか期待に応えようと頑張っていたが、食事も満足に食べられない貧乏さで、西区のアパートまで歩いて帰ることもしばしばだった。　そう、このころ全てに行き詰まり、５月には一度は自殺を決意した年だった。あれから２０年もの歳月が流れたのか・・・　いまは本当にあらゆる点で幸せだなとつくづく思う。あの頃の苦しみに比べたら今の苦労などものの数じゃない。試練は本当に恵みだった。

  2005/08/12

• 都会の暑苦しさ

  　ここ札幌は連日晴れの日が続いて、暑い夏は様々な事象に恩恵をもたらしているようだ。昨日、映画を見た帰りにビアガーデンによってみたが、一体どこから湧き出てきたんだろうと思うほどの人人人。小さい頃アリの巣を壊して遊んだ時のことを思い出した。何しろ国内４社のスクエアは通路からトイレのすぐ横までテーブル・イスがびっちり並べられ、それでも人は溢れて芝生さえ完全に覆い尽くしていた。　僅かに１０丁目の世界のビールスクエアは芝生に少しゆとりがあったが、国内４社のほうは歩くのさえ、人を押し分けかき分けである。しかもアルバイトの若い子達は何も持っていなくても全くどけようとしない。後ろ向きで後ろの人の通行の邪魔になっていたことがわかった時でも「すいません」の一言もなく、まったくよける意志がない。サービス業って事の意味をまるでわかってはいないようだ。　一人で飲もうかとも思って行ったが、こんな狭苦しい場所で周りに酔っ払いばかりがいる環境で私は飲みたいと思わなかった。どうしてここまで群れたいのかなあ・・・　理解に苦しむのである。私が孤独を好みすぎるんだろうか？　キャンプ場も海も晩秋の誰もいない時期が一番味わい深いと思うんだが。　今日も札幌は３０℃を超えそうだ。しかし、現在よさこい祭りが行われている高知では昨日３９，７℃だったという。昨日の札幌でも十分暑かったが２９，６℃。１０℃も暑いのか？　よく生きていけると思う。しかし、その高知で私の可愛い妹の一人が今踊りまくっている。昨日は「個人賞を貰った！」と喜びのメールが来ていた。信じられん・・・　腰痛とＰＭＳに苦しんでいる子だが、とにかく倒れない程度に弾けて無事帰ってきて欲しいもんである。

  2005/08/11

• 「あした元気にな～れ！　～半分のさつまいも～」

  　札幌では今日と明日だけ、道新ホールでの上映である。戦後６０周年を記念した長編アニメーション映画で、東京大空襲で親兄弟をいっぺんに失った女の子の生き様を描いている。そしてこれは実話である。海老名香葉子原作「半分のさつまいも」（くもん出版）をアニメ化したもので、冒頭、彼女自身が挨拶している。　耳の不自由な方の為に字幕付きで、流れている効果音まで表示されていた。爆撃シーンなどはとてもリアルに描かれており、戦争が如何に悲惨なものかを伝える為に腐心しているのが窺い知れる作品だ。　決して泣かせようという意図が見え見えの作りではないのだが、久々に泣けた。恥ずかしいから我慢しようとしても幾度も涙が溢れてきた。　疎開先に尋ねてきた兄にやっと会えたと思ったら、その兄から目の前で両親も兄弟もナパーム弾で焼け死んだことを聞かされるかよ子。叔母の家に預けられ、差別を受け、満足に食事もさせて貰えず、家事や危険な買い出しをまかされ、さらに自分の着物や自分の母の遺品である着物が勝手にその叔母や、その娘のものになっていたりする。そしてさらには自分が住んでいた土地までもその叔母達は勝手に自分たちのものにして売り払おうとしていた。　彼女が叔母の家に来る前に飛び出していった兄はその後闇市で同じ孤児達と共に、ヤクザの目を盗みながら商売して危ない橋を渡る毎日だった。やっと会えた兄は自分の歩んでいるような道を歩ませたくなくて、妹を辛い思いばかりの叔母の家に帰るよう命じる。　何もかもが辛くなって、雪がちらつく中自分の家の焼け跡に一人佇み「このままここでじっとしていたらお母さんのところに行けるかな」と雪を被ったままじっとしゃがんでいた。と、そこに一人の復員軍人が彼女に声を掛ける・・・　これが本当に東京であったことなんだなあと改めて私は切なくなった。だが、同時に、この作品は今の１０代、２０代の子達にはどう映るのだろう？　恐らくはあまりにも今の世界と違いすぎてピンと来ないのではなかろうかと危惧した。戦争がごく身近で起きたこともないし、今世界中で起きている戦争も全て海を越えた遠い世界でのこと、戦争になれば社会の何もかもが壊れていくのだと言うことを果たして若い世代は感じることができるのだろうか？　ただでさえ教科書では戦争の狂気をほとんど何も教えてはいない。そして子ども達を育てている親も戦争を知らない。せめてこのようなアニメの形でも戦争が決してカッコいいものでも、正義を行使するものでもないことを伝えていって欲しい。　たった二日間の上映でどれだけの人がこの映画を見るのだろう。劇場封切り作品には出来なかったのだろうか？　もっと沢山の人に見て欲しい作品だった。

  2005/08/10

• 真夏にあったかい幸せ

  　昨夜、洗濯機にお湯を入れながらメールチェックしたり、美唄で買ってきた４個１００円のなすびを洗って切ったりしていたら、洗濯機を回すのを忘れていた。さて回しとくかと洗濯機のところに行ったら。「あっ！なんだこれ？ビチャビチャ・・・あーー溢れてる～」　洗濯槽はすでにいっぱいになりお湯がオーバーフローして床中洪水であった。慌ててお湯を止め、必死に雑巾で床のお湯を吸っては絞り、吸っては絞り・・・　何だってらしくないドジを・・・・　前の洗濯機は仮にお湯を入れすぎても上の方に排水口があり、勝手に排水ホースへと流れていったのだが、今度のはオール電子制御なので排水の命令が行かないと絶対に排水しないのだ。懸賞で当たったこの豪華洗濯機、容量は大きいし、乾燥機能もあるのでカビを防止できるし、とてつもなく静かで洗濯していることも忘れてしまうほど優秀な子なのだが、道具というのはシンプルなほど応用が利くもので、複雑になればなるほど融通が利かない。だんだん機械に使われていくようになるんだよなぁ・・・　さて、たいした気温でもない北海道の夏でも、我が家は寝室が二階にあるため、熱が上に籠もって常に熱帯夜である。朝からずーっと二階の窓は開けっ放しなのだが、ここは山の上の割には風が弱くて、あちこち開けてもほとんど家の中を風が吹き抜けることがない。　でも一階の北側の窓を開けると、裏は山なので夜遅くなるといくらか冷気が降りてくる。昨夜もビール（正確にはその他の雑酒）を飲みながら窓を開け放し、扇風機を掛けっぱなしにしてテレビを見ていたらそのまま眠り込んでしまった。　午前二時頃寒くて目が覚めた。そりゃあ、スリーブレスのシャツとボクサートランクスタイプのブリーフだけなのだから、風を受け続ければ寒くもなる。毎日酢を飲んでるから風邪をひくことはないのだが、結構「寒い」という感覚が体に続いていた。すっかり冷え切ってしまったようだ。室温は２２℃くらいまで下がっていた。　ところがその体で二階に上がるとやはり２５℃を切ることのない室温が心地よい。最近はタオルケットだけで寝ても朝になったら下着だけになっているが、昨夜はタオルケットの上に極薄い夏掛けを掛けて寝た。これがあったかくて気持ちいいのである。　真夏にあたたかさを喜びに感じるなんて・・・　おかげでここんとこずっと眠れていない感じだったのが、今朝までぐっすり気持ちよく眠れた。寒い中の暖かさってなんて幸せなんだろう。でも、こんなことわざと繰り返してたらいくら酢飲んでても夏風邪ひくだろうしな。ああ、でもあったかいってほんと気持ちいいよなあ・・・　マッサージの患者以外の人肌が恋しいわ。

  2005/08/09

• 平成最大の政治ドラマ開幕か

  　郵政関連法案が参院で否決された。賛成１０８、反対１２５、棄権・欠席８で、予想に反して大差がつき、反対派は内閣総辞職すべきだと主張したが、小泉首相は衆院解散を宣言。造反した議員は一切公認せず、造反議員がいる選挙区を含めた全選挙区に自民党として候補を擁立し、選挙後に造反議員が当選しても決してともに行動はしないと強い口調で宣言した。　皆さんはこのニュースに対してどう思っているのだろう？　テレビのニュース番組やワイドショーでは、「小泉八つ当たり解散」とか「他に審議しなければならない大切な問題がいくらでもあるのに何故郵政にばかり固執するのか」とか「人の言うことを全く聞かず、国民の意向を無視」などと言っているが本当にそうなんだろうか？　そして多くの人は「どうせまた何も変わりはしない」と選挙に行くことさえ放棄するのだろうか？　ちょっと待って欲しい。テレビの報道は特定の“色”が付いているが、“あなた自身”はどう考えているのだろう。きちんと今起こっていることについて自分の考えはこうだと言えるだろうか？　いろんな考え方があって当たり前で、誰かの考え方や、どこかのニュースの報道の仕方がいつも正しいとは限らない。大切なのはこの政局が私たち自身の問題であり、流されずに自分で考え、そして選挙に行かなければ、少なくとも“あなたの触れる政治”はいつまで経っても何も変わらないということだ。それはつまりあなた自身の人生に反映される。人は結局選択したものを受け取ることになる。「関係ない」「どうでもいい」を選択した人にはそういう人生しかやってこないのは宇宙の法則として当たり前のことだ。　私の考えは私にとっての正しい選択であり、それが他の人に当てはまるかどうかはわからないが、少なくとも私はこう考えている。　郵政民営化法案は可決するべきだった。自民党は党の公約として郵政民営化をかかげ、小泉総理を先頭に立てて選挙を勝ち取ったのだ。国民に痛みを伴ってでも構造改革が必要であり、今のままで行けば日本の財政は破綻する以外にない危機的状況で、国民はそれを受け入れて自民党に勝利させた。公約として掲げておきながら自分の利益が危うくなると反対する議員は詐欺ではないか。反対だったら最初から自民党として立候補すべきではなかったはずである。　だが国民は国民で、生活が苦しくなるばかりで改革は一向に進まない、それなのに何で郵政ばかりこだわるんだと言う。言っておくが私も様々な改革の中で大変な思いをしてきた一人である。医療保険制度の改定で病院の経営はどこも苦しくなり、破綻する病院も出ている。病院で働いていた私はどんどん雇用状況が厳しくなり、理不尽な要求もずいぶんされてきた。どこの病院も給与やボーナスの見直しに入っているはずだ。訪問マッサージの仕事となった今だって汲々として働いても僅かな収入しかない。　だがそれでも改革は今やらないとこんな苦しみではすまなくなる。そして郵政というのはその構造改革の突破口なのだ。ニュースでは郵便事業が民間になれば儲からない郵便局が次々に廃止され、国民生活は弱者切り捨てになると悪い面ばかり言うが、郵政事業に関わる利権というのはとんでもなく巨大なものであり、そこでの無駄遣いも今表面に出てきているものだけでもとんでもない金額になっている。そしていままで政治を牛耳ってきたのもこの郵政に関連した族議員なのだ。だから何かを変えようとしても何かの関連の族議員によって全部潰されてしまう。　私は自民党支持者ではないし、小泉総理が全て正しいとも思わないが、彼がこうまでして郵政にこだわるのはこの族議員による弊害を断ち切りたいという一点にある。ここが変わらなければ何も変わらないのである。　「国民は郵政民営化を望んではいない」とニュースは言うが、本当にそうなのか？　強行に反対しているのは郵政の関連の人たちとその家族だけではないか。自分達の生活を守りたい気持ちはわからないでもない。だが、じゃあ、他の分野の人たちはさんざ荒波にもまれても自分達は極めて厚遇された立場を絶対に手離さないと言い張るのだろうか？　　郵政を変えられずして、他の構造改革などできっこない。だからこその解散であろう。一国の総理が八つ当たりで解散するほど国のことをいい加減に考えていると、あなたは本気で思うだろうか？　今回法案に反対した議員達を見ていておかしいと思うことはないだろうか？　今日、野田聖子議員が否決決定後インタビューに答えていた。彼女は他の議員がはっきりと意思表示する遙か前からはっきりと法案に反対を表明していた。その彼女が今後反対派での新党結成について、反対派の中には法案そのものに反対だった人たちばかりではないことを聞かれてこう言った。反対派には主に３つのグル－プがあったと。その一つめは法案そのものの内容に反対だった人たち。彼女は自分がそうだと答えた。そして法案を通すための手続きや手法に反対している人たち。そしてもう一つは彼女ははっきりした言い方はしなかったが、わかりやすく言えば「小泉憎し」のグループである。こんな人たちが一致団結して戦えるのだろうか？　つまり彼らにとって郵政法案自体はどうでもいいことなのだ。国民が国民がと叫んでいるが、一番大切なのは自分の立場と権力、そして利権。全てはそこから行動が発生している。特にある程度年齢の行っている議員達は小泉後の席をどう取るかが最大の目的である。野田聖子議員にしてももとは郵政大臣。純粋に法案だけの問題であるわけがない。　自民党はあまりに長い間政権に居続けた。その弊害はあらゆるところに浸食してしまっている。もはや小泉総理が言うように本当にぶっ壊して改革を進めるか、もしくは力不足であっても民主党が政権を取るか、それしか抜本的な日本救済の方法はないのである。　だから私は参院で否決されて衆院を解散することが理不尽だとは思わない。何かを変えるには周り全部を敵にしてでも一つのことを貫き通せるリーダーシップが必要だし、そういう人が歴史上評価されるのはずっと後になってからだ。改革者はいつの時代でも目の敵にされるものだ。いま、選挙は必要だ。ここで妥協すれば、今まで通り何でも玉虫色にごまかされて本質的な体質は何も変わらないまま問題を後世に先送りする、今まで通りの政治がより日本を腐らせていくだけだ。　早急に変えずに少しずつ改革していけばいいと言う人もいる。では聞くがそれで今日本が抱えている数え切れない危機をこのまま何年も乗り切れるのか？　「孫の時代に委ねる」と言われていた問題が孫どころか、子が大きくならないうちに深刻な問題になってしまっている。事実として、日本は莫大な借金を抱えて破綻寸前なのである。待ったなしの状態なのだ。　本当に選挙権を持っている人たちによく考えて欲しい。目先にぶら下げられた餌にただパクッと食いついて、結局自分が食べられてしまうのではなく、また「関係ねえよ」と好き勝手に泳いで好き勝手に食い散らかして、自分の環境をどんどん悪くしていくのではなく、根本的な問題を変えるための、自分としての選択をしてほしい。　自分一人の選択によって天地がひっくり返ることはなくても、自分の人生にはその選択の意志が必ず反映してくる。全ては自分から一歩踏み出さなくては自分の世界など変わることはないのだから。　それと最後にもう一つだけ言っておきたい。今回のニュースでＮＨＫを見ている人たち、ちゃんと受信料払えよな。確かにＮＨＫがやってきたことは許されないが、だから受信料は払わないって言うのはちょっと違うんじゃないか？　災害や、事件やイベント、特集、そして高校野球など、いざというときは頼りになるＮＨＫを、そういうときだけ見といて、金は払わないっていうのは抗議の名をかたった泥棒ではないか。

  2005/08/08

• ガッツ執念の一撃

  　墓参りの帰り道、いつものようにＳＴＶラジオを聞いていたのだが、ふと日ハムの試合がやってないかなとラジオをＨＢＣに変えた。やはり試合はやっていた。しかも８対４でまた負けている。また今日もダメかなと思ったが、ＳＴＶに戻すと競馬中継になったので、またＨＢＣに戻してしばらく中継を聞いていた。　どう見ても劣勢の感じだったが、６回裏ツーアウトから高橋信二がソロホームラン。坪井、小谷野とヒットで続いたものの、森本が三振。やはりここまでかという感じがした。とにかくあと一本が出ないのが今年のファイターズ。どうしても悲観的になってしまう。　だが、橋本が良く抑えて、７回先頭打者代打の金子がクリーンヒット、小笠原がフライに倒れたものの、セギノールの３球目。アナウンサーが突然甲高い声になったかと思うと、ドーム２万８千人の観客の大歓声がわき起こった。文句なしのツーランホームランである。これで１点差、もうわからなくなってきた。　続く木元は三振に打ち取られたが、やってくれたのは代打稲葉。なんとこれもライトスタンドに飛び込む同点ホームラン！　ドームは久々に歓喜の大声援となった。　でも今期のファイターズはとにかく競り合いに弱く、延長になっては負けていつも以上に消耗する試合の繰り返し、サヨナラなんて、確か相手のエラーで一度あっただけで、今期はまともに打ってのサヨナラは確か一度もないはずである。とても安心できる試合じゃない。　８回表からは建山が投入され、４人で危なげなく無得点で切り抜けた。行けるかもと思い始める。しかし、その裏は小谷野、小田、金子と倒れて０点。でも建山も気迫の投球で９回を三者凡退にしとめる。　さあ、ここまできたらなんとしてもサヨナラが見たい、いや、ラジオだから聞きたい。打順は３番小笠原からだが、ここのところ好調の小笠原も今日はノーヒット。相手は西武の押さえの切り札豊田。　一球ボールのあと２球目はファール。そして３球目、真ん中に入ってきた１４５キロの直球をガッツは思い切りひっぱたいた。絶叫のような歓声の中、アナウンサーも必死にボールを追いながら叫ぶ「センターバック！センターバック！」、その直後爆発するような大歓声が巻き起こった。サヨナラホームランだった。　なんと小笠原はプロに入って初めてのサヨナラ打だった。珍しく感情をあらわにして両手でガッツポーズをし、もみくちゃにされて歓喜の渦を味わっていた。そしてドームのお立ち台に上る。「やっとここに上がれました」と彼は言った。そしていままでバッティングの低迷でチームに迷惑を掛けてきたことを詫び、明らかにうわずった声でこう叫んだ。「これがファイターズの野球の真骨頂です！」　絶対に諦めない、どんなに打たれても打ち返してひっくり返す。去年は確かにそんな試合が多かった。今日は本当に良い試合に立ち会えた。まだペナントは終わってはいない。１位２位は到底無理な状況だが、３位オリックスとは残り３６試合で８ゲーム差。全く不可能な数字ではない。最後の完全燃焼を見せて欲しい。やっぱり球場に行かなきゃな。

  2005/08/07

• 七夕の墓参り

  　北海道は月遅れで今日８月７日が七夕である。そして今は亡き私の父の誕生日でもある。だからと言うわけでもないのだが、今日は砂川まで墓参りに行く事にした。毎年、私はお盆時期の１週間か２週間くらい前に墓参りに行くことにしている。親戚が来る前に長男として、墓の所有者として務めを果たしておきたいのだ。親戚付き合いはほとんど全くしていないので、直接顔を合わせたくないと言うこともある。　本当は私は墓というものはあまり意味のないものだと思っている。魂の死後の進む道を考えたら、本来墓は不要なのだ。あんな暗く狭苦しい空間にご先祖全部が詰め込まれているとしたら、それだけでそんなとこには入りたくないではないか。だれも墓の中に暮らしている霊魂などいやしない。みんな私たちと同じように霊界での生活空間を持って、新たな世界で新たな暮らしをしているのだ。　だが、だからといってご先祖を疎かにするつもりはない。ご先祖様あっての今の私たちの存在である。だから敬意を示す意味で、墓参りは続けている。一年に一度くらい、ご先祖に向かってきちんと祈る日は持った方がいい。その点で墓にもいくらかの役目はあると思う。でも供養というのは墓をきれいにしたり、供物や線香を上げたりすることではない。先祖を大切に思いつつ、今の自分が幸せに生きることが、去っていった者に対する最大の供養である。　私の本来の郷里は上砂川だが、今日は墓のある砂川だけで、上砂川までは走らなかった。来年夏、上砂川温泉で一泊の同窓会があるそうなので、そのときは参加したいなと思う。上砂川にも同級生は暮らしていることがわかったが、来年また久しぶりに訪れたい。　砂川市も帰る度に寂れていく。日曜だというのにシャッターを下ろしている店の多いこと。廃屋となっているところも多い。そんな中、昔からの老舗蕎麦屋「銀平」に入ってみた。カツ丼を頼んでみたが、もの凄く味付けが濃くて、漬け物もびっくりするくらいしょっぱかった。でも濃い味付けが好きな私には懐かしい味で美味かった。　郷里を後にし、帰りは１２号線をひた走る。途中美唄でピパの湯という丘の上の温泉に入った。ここしばらくいろいろ予定があって温泉にも入っていなかったが、やはり外の風呂はいい。またどこか山中の温泉に行きたいものだ。　休みも早、終わりか。また１週間が始まる。私はお盆休みなしだ。混んでる時にどこかへ遊びに行っても仕方がないし、普通に土日の休みがあれば十分。そのぶん稼がないと。ただとにかくこの暑さが一刻も早く去って欲しい。今週も毎日洗濯かなあ・・・

  2005/08/07

• 伊達武者祭り

  　糖鎖の講演会が終わると急いで家に戻って仕度をし、すぐさま伊達市に向かって走る。今日は伊達市最大のお祭り伊達武者祭りのなかでも最も盛り上がる「伊達武者山車　炎の陣」があるのだ。それに私もかつて在籍して踊っていた「北の湘南だて」が「伊達粋志連」の巨大太鼓山車とともに参加する。パレードの開始は７時からなのだが、家を出たのは５時半。間に合うのか・・・　この伊達武者山車のパレードは伊達駅前から市役所までの１．５キロを踊り歩くもので、総演舞回数はおそらく１５回を超える。YOSAKOIソーランの６月本祭の大通りパレードでも５回連続である。このパレードでもほとんどの踊り子が体力の限界に挑戦するのだが、伊達武者はその３倍以上も踊り続けるのだ。　実は私自身も一昨年参加しているのだが、とても全部は踊りきることができなかった。もとより手抜きのできない性格なので、見せる以上は気の抜いた踊りができないのだ。途中何度か抜けながらやっと最後まで辿り着いたが、最後はもう精神力だけである。それでも辛い表情は見せたくはない。　　さて何とか伊達市内に入って車の止められるところを必死で探し、大急ぎで駅前へ走る。もうほとんどの山車は出発したあとだった。人混みの中を追いかけるしかないかと思っていたとき、目の前の山車の陰に見慣れた伊達の衣装が見えた。間に合ったのだ。ちょうど出発直前だった。　あえて少し離れて彼らが踊りスタートの位置に着くのを待つ。誰かが私の姿を見つけた。すぐにみんなに伝播して飛び上がって手を振ってくれた。私自身も経験があるが遠くから知っている顔が見に来てくれると本当に嬉しいし、気合いの入り方も違うものだ。出発直前に意気を高めてやりたかった。　前を行く山車は直径３メートルもの巨大太鼓を乗せ、その上に若く美しい女の子達が前後に３人ずつ座って上からバチを叩く。その他にも一人乗りの大太鼓もあり、巨大太鼓は下から男衆もふんどしさらし姿でバチを叩き込む。凄い音と迫力なのだ。そして大太鼓に乗る女の子達も揃いのさらし姿で両肩を出してスポットライトを浴びる。まさに祭りの華。その姿は本当に美しい。　この山車行列では十数隊の山車があるが、どこもみんな複数種類の踊りを用意している。北の湘南だても今年の「天想地包（天の想い地包む）」の他に、美空ひばりの「お祭りマンボ」、北島三郎の「祭り」、さらに伊藤多喜夫の「タキオソーラン」を用意していた。もちろん全ての振り付けがオリジナルである。　１．５キロの沿道にはほとんど途切れなく観客がいる。北だては元々が踊りのチームだからもちろん踊りを見せることに関しては突出して優れている。特に今年の「天想地包」を踊ると周囲から「凄いね」という声とどよめきが起きる。この観客の眼差しがあるからこれだけハードなパレードでも踊りきることができるのだ。　私はあろうことか肝心のフィルムを忘れてしまい、カメラの中にセットしてきた２４枚撮りが一本だけ。最初はこれで収めようと思ったが、やはり輝いている表情を見ていると撮りたくて仕方がない。慌てて近くのコンビニに入ったらやはり地方都市なので、信じられないほど品物がない。フィルムはどうにかあったが全部ＩＳＯ１００で、この夜間に動きのある被写体をズームで撮るのには無理がある。仕方なくさらに先に走るとローソンがあった。さすが全国展開のコンビニである。オリジナル（メーカーはコダック）のフィルムが置いてあり、ＩＳＯ８００もあった。　年に一度の晴れ舞台。少しでも輝いた姿を残してあげたい。私は表情しか狙わない。踊っているときの写真というのはなかなかないもので、あっても団体の一部として写っているものがほとんど、私はその人の本当に輝いた一瞬を残して想い出として渡してあげたいのだ。　ただ歩いていても苦しいほど蒸し暑い中で、やがてついにパレードの最後の踊りは終わった。どの顔にも充足感がある。夏の日の大きな輝きは今終わった。　私は少し離れて見つめていた。気持ちは複雑だった。私は今あの輪の中に入っても同じ喜びを共有することはできない。さまざまな想いの中で、やはり最後にみんなと言葉を交わすことなくそのまま去ることにした。写真が撮れただけでも良かった。その輝く晴れ舞台を見ることができただけでも良かった。光を追い続けることはできないのだ。

  2005/08/06

• 悔しい・・・

  　夜中の３時過ぎまでかかって、やっと伊達武者祭りの日記を書き上げ、アップしようとしたら「メンテナンス中」。おまけに元の画面に戻ってコピーペーストで保存することもできない。何のために疲れているのに夜中まで我慢して書いたのだろう・・・　あーーーもうイヤ！　　後回しにして先に墓参り行こ。

  2005/08/06

• 遺伝子の彼方に見えるもの

  　さて今日は大変忙しい。暑苦しくてほとんど眠れなかったが、午前中に仕事で訪問している複合老人施設の夏祭りに誘われていた。お世話になっているところだし、断り切れず何か手伝えることがあればと出かけるが、少々遅れて着いたのでもう準備は全て終わっていた。スタッフの方々はゲストとして中に入るよう勧めてくれたが、こういう場所で私一人お客さんで入ってもとても居づらい。結局施設の入居者の方々が席につき始めた頃密かにおいとました。　どのみち昼から講演会に出るためすぐ帰らなければならないということは伝えてあったのでお許し頂こう。食事を済ませてから厚生年金会館へ。今日は「糖鎖のチカラ」を書かれた安藤幸来先生の出版記念講演会だった。　この本自体は私は今半分くらいまで読んでいるが大変わかりやすく、また、その考え方にはとても共鳴できる。実際にお会いした安藤先生はかなり高齢な方だったが（７２歳）、講演後半の質疑応答ではその知識と経験の深さと、本当に真摯で丁寧な対応に敬服した。私は今までこんな一つ一つに丁寧な質疑応答を見たことがない。極めて個人的な病状の相談にも迅速的確に答えられて、具体的なデータがある場合にはその原因や症状の説明、具体的にどういう対処をしたらいいのかまで詳しくお答えいただいたのである。しかも、今日時間内にお答えできなかった質問に対しては後日ＦＡＸかＥ－メールで直接先生が返答するというのである。見ていて、これはよほどの広範囲の知識と膨大な経験がなければ答えられる内容ではなかった。私が見てきた医師でこんなにあらゆる病状に対して文献を見ることもなく即答できる人は一人もいない。　はっきり言ってこの手の講演での対応としてはこれは前代未聞である。このような個人相談に一つ一つ無料で答えていたら先生の体はいくつあっても足りないし、ご高齢故にご自身の体調が心配になる。だが、我々にとっては本当にありがたい講演だった。　この講演の中で私が特に注目した内容が大きく二つある。一つは糖鎖が「心と体をつなぐもの」だと安藤先生が表現したことである。糖鎖は細胞表面に無数にある“ヒゲ”のようなものであるが、その働きは人間が生きていく上での根本的なものである。即ち、その“手”に触れるものがウイルスであるのか、毒素であるのか、危険な異物であるのか、もしくは結びつくべき細胞であるのかなどを瞬時に見分け、細胞間で糖鎖によってその情報交換をして、必要な対処を取るのだ。糖鎖が不足したり異常になったりすれば人間が生きていく上での根本である“治癒系”そのものが機能しなくなる。　つまり体が自分自身を守る免疫系の鍵そのものが糖鎖なのだ。そしてそれは心の影響を極めて直接的に受ける。安藤先生は臨床の中で心の動きが如何に体に直接的に影響を与えるのかを、まさに痛いほど見てこられたようだ。何よりも心の動きが健康を最も大きく左右することをお話しされていた。　そして糖鎖が何故「心と体をつなぐものなの」かというと、糖鎖栄養療法は体のみならず、心そのものも良い方向に変える強力なサポートをするからなのだ。糖鎖を正常に戻すことは、脳細胞を本来の形に活性化することにも繋がる。それによって様々な否定的パターンの繰り返しからも脱出しやすくなることが知られている。なんと薬物やアルコール、タバコなどの依存から脱却する事にすらはっきりとした効果が報告されているのである。　もう一つ非常に興味深かったのが遺伝子のお話だった。ついちょっと前まで、遺伝子が解明されるにつれて人生の全ての設計図がそこにあり、何歳になったら何の病気になるのかまで書かれていると報告されていた。　ところが最新の研究ではそれがちょっと違ってきたようなのである。筑波大学の名誉教授の研究によると、遺伝子は現在１５～２０％くらいが解明されつつあるが、あとの部分は“ジャンク”と呼ばれ、意味のないものとされてきた。しかし、実際にはこの中身は何もわかっていない、今の人類には全く解明できないと言うのが事実である。この“ジャンク”の中には当然全ての謎を解く鍵がある可能性もある。全てのことに対しての圧倒的事実なのだが、人間はどうも目の前のことを過大評価したがる。はっきり言っておかねばならないが、人間がわかっている自然の法則など、宇宙の広大な謎に比べれば、全く何も知らないのと一緒なのだ。科学の世界でいま絶対とされていることも、明日になれば一転全否定されるかも知れないのだ。　最新の研究でわかってきたことは、遺伝子は実は良いものと悪いものが一組のセットになっており、非常に興味深いのはそれが「常に変化し続けている」という事実である。しかもそれは人間の心によって変化する。即ち体の設計図は確かにそこにあるが、それは生きている間に書き換えることができると言うことだ。つまり、たとえば最初から３５歳でガンになると遺伝子に書き込まれていたとしても、それを変えることが心によってできると言うことなのだ。　これを裏付ける量子力学の理論は９０年代からすでにあった。ハイゼンベルクの「不確定性理論」は量子の動きを完全に数値公式化することは不可能であることを示している。何故なら量子の動きは驚くべき事に“観測者の心の動き”の影響を受けるからだ。　これらは古代から言われ続けてきた哲学を裏付けるものである。現実を創造しているのは間違いなく私たちの心なのである。かつてナザレのイエスは水面の上を歩き、弟子であるペテロに同じように水の上を歩くように命じた。ところがペテロは風を見て恐ろしくなり、おぼれかけたのである。イエスはペテロを助けて言った。「信仰の薄い者よ、何故疑ったのか？」　強烈な信念は時に奇蹟と呼ばれることを起こす。病気も同じであり、否定的にばかり考える者に治癒は好んで訪れない。　全ての霊的なメッセージはカルマ、即ち自分の言動がもたらすエネルギーは同じものが必ず還ってくるということを肯定しているが、実はただ一つの例外がある。エドガー・ケイシーはその例外をこのように言っている。「人間の意志に勝る力は何もない。たとえカルマでさえも」と。　どのような罪を犯し、その懲罰的なカルマが自分を変える唯一の手段として必要であるとしても、それ以上の善なるカルマを自らの意志で積む事はできるのだ。その結果としてすでに気づき、修正したエネルギーをわざわざ受け取る必要はなくなる。　大切なのは健康も人生も創るのは自分自身だと言うことであり、運命というのは自ら計画した人生の青写真であるが、それは絶対ではないという事実であり、自分の今ある枠を自分自身の手で超えることにより、それ以上の輝かしい人生を再創造する権利は全ての人間に与えられていると言うことなのだ。理解しがたいかも知れないが、実際あなたには「過去」も「現在」も「未来」も変える力があり、その全ての鍵は「現在」に置かれているのである。

  2005/08/06

• 遠い過去への同窓会

  　郵便物の中になにやら綺麗にロゴが印刷されたＤＭみたいなものがあった。そのまま捨てようかと思ったが、「中学同期会」という字が見えたので、なんの宣伝なんだろう？と思って開けてみた。すると中から出てきたのはカラーコピーで印刷されたニュースレターのようなもの。そして「上砂川で会いませんか？」の文字があった。上砂川は私の郷里である。　えっ？　本当に同窓会の案内なのか？　しかし、今まで全くそんな連絡は来たことがないし、第一幾度も引っ越しを繰り返し、上砂川の実家も両親の死去とともに消滅し、私の消息を知っている者など誰もいないはずである。　だが、そのニュースレターの裏にあった名簿には確かに私の名前があった。どうやら中学校の卒業年度全体としての同窓会の呼びかけらしい。当時は一学年で７クラスもあったが、今は一学年一クラスで、全校生徒でも９６人とのこと。その当時の卒業生で所在が不明の人も大勢いるようだ。当然だろう、なにせ３０年以上前の話だ。印刷物の中には１１年前に行われたという札幌での同期会や今年３月に砂川で行われた集まりの写真も載っていた。　たくさんの顔が見えるが、当時の写真ならほとんどの顔に見覚えがあるものの、それらの写真の中に知っている人物を見つけるのはとても困難だった。３０年という時間は余りに大きい。しかし、確かに知っている顔もいた。以前に集まりがあったと言うことは、私の連絡先は最近入手されたと言うことなのだろう。当時の同級生とのつきあいは全くないし、私のホームページにたまたま行き着いて連絡先を知ったのかもしれない。それにしても幹事・事務局をやっている方々のご苦労は並大抵のことではあるまい。頭が下がる。なんと同期会のホームページまであるのだ。　名簿を見ると札幌にいる人も多いし、地元上砂川周辺で暮らす人もかなりいる。当時の写真を見れば印象は甦ってくる。今年８月１３日に地元の卒業生が経営する居酒屋で、ミニ同期会があり、来年の夏には上砂川岳温泉で一泊の同期会を予定しているとのこと、正直、会っても思い出せるかという不安感があるが、当時のみんながその後どんな人生を歩み、どう暮らしているのか、とても興味はある。変わっているのだろうなあ・・・　

  2005/08/05

• すすきの祭り

  　３１．６℃。暑い暑い一日だった。仕事を終えたときは頭もボーッとしていて、足下も少しふらふらしていた。家に帰って全身ベチャベチャなのですぐシャワー。扇風機を回しても汗が止まらない。着替えて真駒内駅に車で行き、地下鉄ですすきのへ。今日はすすきの祭りのイベントで２１ものYOSAKOIチームが踊るのだ。　毎年このお祭りは地元札幌での大きなイベントと言うこともあって、各チームとも人数もたくさん出場するし、気合いも入るのだ。当然見る側にとっても見応えのある演舞となる。　時間が遅くなったので、半分くらい終わっているだろうなと思ってすすきのに着くと、奥の第二会場ではまだ二チーム目の平岸天神が踊っていた。その次はヴァイア。どうにか目当てのチームに間に合った。　さすがにヴァイアが８０人で踊ると迫力がある。丁度真正面から見ていたが、踊りの実力はやはり高い。だが、それだけに逆に今年の衣装は本当にもったいないなと思う。上の法被はグレー。下の衣装も多色を細かく使っているために全体として見ると暗くベターッとした印象になってしまう。　ＪＣＢ夢翔舞も今日は踊り子の表情がとても良かった。“嬉しさ”が現れていたし、《ポイ》の見せ方が今日の構成ではとても鮮やかで効果的だった。今年の振り付けは連続感がなく、同じポーズが多くて単調さを感じさせるのだが、本来爆発力で魅せてくれるチームなので、やはり踊り子が乗ってくるといい。　ＧＯＧＯ’Ｓは人数が多いこともあり、パワーを感じさせ、踊りの切れも健在。そして何より一番の課題だと思っていた踊り子の表情が今日はとっても良かった。しかし、“見せ方”にとても引っかかった。彼らは演舞スペースの半分くらいしか使わずに踊っていた。パレード形式で、私はその進行方向の真正面にいたのだが、最後に踊り終わった時点でも全スペースの三分の二も進んでいない。そしてそのときの先頭の位置は審査員席の一番進行方向側の真ん前だった。全ての演舞が審査員によく見えるように。　もっと露骨だったのはそのあとに踊った新琴似天舞龍神。彼らはなんと審査員席を真正面にしてステージ形式で踊り、後ろ向きにも横向きにもバリエーションを加えることなく最後までステージ真正面の客に尻を向けたまま踊りきった。演舞の最初の時点で周囲の観客から「いやらしいな」という声が聞こえていた。　ＧＯＧＯ’Ｓも同様に、私の隣のカップルが「どうしてもっとこっちの方で踊らないんだろうね。踊りは凄かったのにもったいないね」と言っていた。　天舞龍神は確かに踊り終わったあと「おおーっ」という大きな歓声が上がった。しかし、その声の波動に私が感じたものは「今年の大賞受賞チームを生で見ることができた」という満足感である。確かに人数も多いし、構成は上手いし、大道具類も派手で見栄えがする。全体として見せるショーとしては一流だ。だが、踊りの本質を見る私からすれば、何の輝きもなかった。　今年６月の本祭での審査。大通り西６丁目で後ろから強敵の関西京都今村組に煽られ、かつてない緊張感の中で演じた天舞龍神の審査演舞はビデオで見ても凄い迫力で、全身全霊が込められたものだった。だが今日の演舞は踊りで見るなら全く響いてくるものがない。　正直私はこういう見せ方が大嫌いであり、非常に後味が悪い。去年丁度同じこの祭りで、全く別のチームの代表に直接伝えたことと全く同じなのだが、すすきの祭りとは一体誰のための何のためのお祭りなのだろうか？　“ステージ”というのはどこを向いて存在し、その存在意義はどこにあるのだろう？　すすきの祭りの主役はすすきのに遊びに来てくれる人たちである。すすきので飲んでいる人たちへの感謝の気持ちを込めて、酔客を楽しませようと行われているお祭りなのに、いい点数を取りたくて審査員にのみ見せようとすることがまともな踊り子のすることだろうか？　ステージとは観客によく見て貰うために一段高くなっており、その見て貰う対象はステージの正面と左右にいる事を想定している。それをステージ上の５人か６人しかいない審査員のためだけに踊ってメインの観客に尻を向けることの無礼さを彼らは全く考えないのだろうか？　それを承知でそれより賞が欲しいのだろうか？　　＊ＧＯＧＯ’Ｓに関しては後に私の誤解であったことがわかりました。大変申し訳ありませんでした。　　とても不愉快だったが救いもあった。天舞龍神のすぐあとに踊った極楽とんぼは、なんと天舞龍神と全く逆向き、つまりステージのすぐ前に集合して審査員のいるステージを背にして踊ったのだ。祭りとして考えても、イベントとして考えても、これが当たり前の踊り方であろう。多くの拍手を貰っていた。　審査員のいるステージだけを目標として踊るなど、殿様の前で捧げる踊りのようなものだ。金正日に見せるショーのように感じる。主役を全く取り違えている。天舞の演舞のときは正面の客の多くは不愉快そうな表情だった。練習を見ているわけではないのだ、わざわざYOSAKOIを見たくて集まっている人たちなのに、最初から最後まで尻だけ見せられる事を考えてみて欲しい。十分なスペースがあるのに遙か遠くで踊ってこちらに見せることを考えていない事を感じたらどう思うのか自分達で感じてみて欲しい。　これだけならイヤな気分で帰宅するところだったが、最後に踊ったリレント舞華軍団の踊りはまさに祭りを感じさせる素晴らしいものだった。一人一人の表情が本当に生き生きしていて、見ている者を巻き込む明るさがあった。　そして今日一番素晴らしかったチームは、実は私にとっても全く予想外だったのだが、「江別まっことええ」であった。彼らの今年の踊りは酪農学園の学祭でも見たが、その時はそれほどずば抜けたものではなかった。だが、今日の江別まっことええは掛け値なしに全チーム中最高のエネルギーを持っていた。素晴らしい気合いと躍動感溢れる切れのいい踊り。それにとにかく今日は全部の踊り子の表情がすっごくよかった。見せ方も上手いし、なによりお客さんをとことん楽しませようというサービス精神に溢れ、圧倒的な勢いで間違いなく観客を“乗せて”いた。自然に手拍子が生まれ、私もうきうきするほど興奮を感じさせる踊りだった。これこそ祭りの踊りだと思う。　これでYOSAKOIの大きなイベントは北海道ではあと９月の白老大乱舞くらいかな。このお祭りには今年の本祭で平岸天神を破ってファイナルに出たAOMORI花嵐桜組も来るようなので、今年も是非見に行きたいと思っている。

  2005/08/05

• ついに初鳴き

  　今日、８月４日木曜日午後１０時５０分のことだった。蒸し暑い夜のしじまに突然それは響いた。ギィィィィィィーッ。キリギリスだった。　我が家の草ぼうぼうの庭に、今年もキリギリスは生まれたようだ。まだ一回鳴いてはしばらく休んで調子を整えてからまた突然鳴くといった感じで、成虫になってまもなく、体を慣らしているところなのだろう。　着実に季節は進んでいる。今日も汗との過酷な戦いで、疲労困憊だったし毎日ぐしょぐしょになった白衣やズボンを洗濯しているが、秋は少しずつ確実に近づいてきているのだろう。しかし、明日の札幌の予想最高気温は沖縄より高い今年最高の３３℃。きついな。でもなんとか乗り切らないと・・・

  2005/08/04

• 糖鎖栄養療法体験リポート１０

  　前回書いたように、ここのところずっとマナテックの「マナベアー」という子供用に開発された“グミ”の糖鎖栄養補助食品を食べ続けてきた。規定通りなら一日４粒を食べるのだが、私は朝２粒、昼１粒、夜２粒の一日５粒にして、土日は摂取しないインターバルを持たせた方法で食べ続けることにした。　しばらくそれで様子を見ていたが、便通はやはり良く、一日に２～３回は排便があり、他には鼻くそが大変多く出続けている。しかし、水虫がオプティマルヘルス４種類を摂っているときにはほとんど消えていたのが、再びもの凄く元気に足裏に水疱が出始めた。８種類の糖鎖の絶対量が少ないと言うことなのだろうから、先月中旬くらいにマナベアーの量を、朝３粒、昼３粒、夜３粒の一日９粒に変更した。すると２週間くらいで水疱が急速に少なくなった。　他に変化と言えばこの写真に写っているように左肘に大きな水腫ができてしまった。時期はマナベアーを食べ始めてすぐくらいだが、これもたぶん好転反応の一つだろうと思う。私は中学２年のときに高飛びで着地の時に左手一本で全体重を支えてしまい、肘を脱臼した。その際に肘関節の上腕骨内側上顆を骨折していた。わかりやすく言うと肘の関節の内側にとがった骨があるが、それが欠けたのだ。　このとき、炭坑病院で研修医の先生が執刀医となり、元々いる先生が指導役でオペを行ったが、これがとても下手だった。頸部からの局所麻酔はほとんど効かず、皮も肉も切られる感覚がはっきりしたまま手術をし、固定用の針金も一本でうまくいかなくて２本入れられた。写真にも大きめの傷跡が残っているが、この際にかなり神経を切られたようで、肘周辺の皮膚は十年以上ほとんど触ってもわからないほどだった。今でも感覚は元通りとは言えない。それに加え、半ギブスのときに無理して自転車に乗ってこけて、その患部を思いっきり地面にこすりつけてしまった。広範囲に擦り傷ができて、中に土が入り込み、いまだに肘には黒く変色したままのところがある。　たぶんこの古い傷に対して修復作業が始まったと言うことなのだろう。大きく腫れている割にはほとんど痛みはなく、最初肘をついたときの感触がなんかクッションが挟まっているような変な感じだったので見てみるとあまりに大きくふくれあがっていたので驚いてしまった。整形に行けば注射器で水を抜かれるのだろうが、見た目が悪い以外は特に問題はないので、自然な修復に任せることにした。しかし、もう２ヶ月くらいになるが、いつになったら消滅してくれるのだろうか？　マナベアーは飲みやすさという点で、今までの健康補助食品にはない革命的な製品であり、多々効果も報告されている。しかし、やはりこども向けに開発されたものなので体の大きい大人には糖鎖の量が少ないようだ。他の製品のように基本的には効果がなければ量を増やすのが妥当な方法だと思うし、私個人の体を使って実験でもそれは証明されている。しかしだ。一つ大きな問題が生じた。マナベアーを摂り始めてから、そして量を大幅に増やしてから、確実に私は太ったのである。　オプティマルヘルス４製品を摂っていたときは間違いなく体重は減少傾向にあった。７７キロだった体重が７４キロくらいにまでなった。その頃と食生活は変わってないし、むしろ暑くなって大量に汗をかいているのだが、体重は現在７８キロくらいあり、何よりも間違いなく腹が出た。８２センチのズボンがとてもきつくなってきている。　マナベアーの原材料は野菜粉末、果物粉末など多種多様なものが入っているが、原材料名の一番最初に来るのがコーンシロップで、二番目が砂糖なのである。また、表面がべとついてグミ同士がくっついてしまうのを防ぐためにさらに粉砂糖がまぶしてある。私たち治療師にとっては白砂糖は絶対にお勧めできない食品の一つなので気になっていたが、糖鎖の量を増やすために大量に食べて、同時に砂糖の摂取量も増えるのではやはりよくない。　８種類の単糖類の糖鎖自体はいわゆる甘い糖類ではなく、大量に摂っても糖尿病の原因などになることも決してないが、砂糖は別であり、私の体に効果をもたらすためにはマナベアーは長期的には向いていないという結論に達した。　マナベアーは臨床的にもこども達にはさまざまな効果をもたらしており、有用な製品であるという考えは今も変わらない。特に特筆すべきは精神的な症状が顕著に改善されていると言うことだ。私もマナテックを摂り始めてから特に“不安感”というものを感じることがほとんど全くなくなった。どんなに生活面で厳しい状況にあってもである。これは以前とは明らかに違いを感じるのだ。　だからマナテックの糖鎖栄養食品は今後もずっと摂り続けたいと思っている。本当はオプティマルヘルスパックの４製品全てを摂りたいが、財政状況的にそれは無理。それで、悩んだ末に「グライセンシャル」だけを毎月オートオーダーで摂ることにした。普通何か一つだけなら「アンブロトースＡＯ」を摂るのが定石だろうが、グライセンシャルにもアンブロトース・コンプレックス（８種類の糖鎖栄養）は微量ながら含まれているし、この製品は何よりも様々な野菜や天然ビタミン類と、現代の食生活ではなかなか摂取することのできない貝カルシウム、クエン酸ナトリウム、マグネシウム、銅酵母、亜鉛酵母、セレン酵母、マンガン酵母、クロム酵母、モリブデン酵母、微粒二酸化珪素などのミネラル類が含まれており、話題になっているコエンザイムＱ－１０も含まれている。糖鎖を十二分に働かすためには、こういったビタミン・ミネラル類が不可欠なのだ。　現在食べているマナベアーがなくなったら、丁度今日届いたグライセンシャルだけで、また体の変化を見つめていきたい。今回もインターバルをいれて、摂取する日の量を標準量から増やしてみるつもりである。　このグライセンシャルをオートオーダーで毎月自動的に送ってもらうようにすることで、メンバー価格からさらに１０％引きして貰える。もちろん他製品についても同様に、オートオーダーなら１０％引きになる。これに余裕があるときはアンブロトースＡＯか、９月に出るアドバンスド・アンブロトース・パウダーを単発で買って組み合わせていきたい。なにせ体の古い問題まで修復しようとしてくれる栄養食品など他に例がないし、細胞そのものを甦らせるため、あらゆる症状に対して効果が期待でき、精神症状にまで顕著な改善を得られるものなど世界中見渡しても他にはないのだ。　さて、その糖鎖の心身に及ぼす効果を研究している医師は日本にもいる。「糖鎖のチカラ」という本を出されている西宮北安藤クリニック院長である安藤幸来先生は、とてもバランスの取れたホリスティックな考え方をする医師で、糖鎖が如何に体に有用に働き、どのような効果をもたらすのかを、臨床の場での経験からとてもわかりやすく説明してくださる。　その先生の講演会が明後日８月６日土曜日１３：３０から、札幌の厚生年金会館　玉葉の間で開催される。入場料は無料だが申し込みが必要なので興味のある方がいれば私までご連絡いただきたい。

  2005/08/04

• 耳寄りなお知らせ

  　今月は楽しみにしている予定が多々あるが、できるだけ多くの人に見て貰いたいなと思うものがあるので、二つだけ書いておこう。まず、今年は終戦後６０年になり、失われていく戦争の記憶を次世代に伝えようと様々な企画が生まれている。　その中で東京大空襲をテーマに作られた長編アニメーション映画がこれである。６０年前、この日本で、首都東京で何があったのか、戦争を起こした国の国民である私たちには知っておく義務があると思う。「あした元気にな～れ！　～半分のさつまいも～」語り：吉永小百合、主人公かよ子の声：上戸 彩、主題歌「蓮花」：林 明日香会場：道新ホール（大通り西３丁目）日時：８月１０日水曜日　１９：００～　　　８月１１日木曜日　１０：３０～、１３：３０～チケット：一般　前売り１０００円、当日１５００円　　　　　子ども（４歳～高校生）前売り６００円、当日１０００円　　　　　道新プレイガイド、４プラプレイガイド、大丸プレイガイド　そしてもう一つお勧めなのが、札幌発のミュージカルである。かつて私がその当時の人生の全てを懸けてサポートしようとしたミュージカル「ＫＡＧＵＹＡ」。１９９７年のその当時から長い月日が流れ、その子達の後輩達がまた新たなチャレンジをする。そして今回のメンバーの中には’９７年に神奈川と福岡での公演で舞台に立った子達もまだ二人残っている。　彼らほとんどが１０～２０代の学生達だが、その舞台は決して素人の学生演劇ではない。全てにおいてある意味プロレベルでの創造を続けている。あの当時はまだ技術面においては小さな世界の中で自分達を磨いていたが、今回の出演者にはブロードウェイダンスセンターやトニーティーエンターテイメントアカデミーに留学してきた子達もいる。その情熱溢れる舞台は必ずあなたの魂を揺さぶるだろう。　今回のテーマ「卑弥呼」は古代邪馬台国の戦乱の時代を背景に、一人の人間として女王卑弥呼を捉え、戦争が如何に無意味なものかを問いかける壮大な叙情詩である。theater I'm １０周年記念オリジナルミュージカル 『卑弥呼－HIMIKO－』 会場：札幌市こどもの劇場　やまびこ座 　　　東区北２７条東１５丁目（地下鉄元町駅２番出口） 日時：８月１９日金曜日　１８：３０開演 　　　８月２０日土曜日　１３：００，１８：３０開演 　　　８月２１日日曜日　１３：００開演 チケット：大人１５００円、高大生１２００円、小中生８００円 　　　　　大丸、４プラプレイガイド、やまびこ座窓口にて販売中 　ちなみに私は最も彼らが緊張し、同時に鍛え上げた夢の全てを解放し始める初日を見守ってやろうと思っている。

  2005/08/03

• 雨のビアガーデン

  　新規の利用者さんが今日から一人入った。古い小さなアパートで夫婦二人暮らし。二人とも脳梗塞で身障手帳を持っている。その御主人が施術を受けることになったが、家に入ってみると犬が一匹と猫が６匹。室内は猫が壁をひっかいたりして廃屋のように荒れ果てており、臭気も凄い。　御主人は左半身機能の全廃と、右にも麻痺があり、内臓の病気もあってかなり体は不自由である。狭いベッドの上に寝て貰ったが９０キロ近い巨体で、しかもあちこちの関節に痛みがあるのでじっとしていられない。マッサージというのは患者を施術しやすい体勢にしてこそはじめてまともにできるもので、手を回して向こう側からやったり、横からやったり、裏から施術したりすれば当然きちんと圧もかけられないし、目的とする効果もなかなか得られない。　一応私の場合どんな体勢からでも施術できるように訓練されてはいるし、病院で働いていれば重症患者は皆動けないので、いろんな経験はしてきている。相手がどのような体勢でもやってできないことはない。しかし、９０キロの巨体を支え、動かしながら施術するのは、できることはできても、体力的にもの凄く消耗する。　汗びっしょりで必死になって狭い空間で施術し、終わってみるとびしょびしょに濡れた私のズボンは、ベッドの上の無数の猫の毛と汚れを拭き取って雑巾のようになっていた。それでも週二回、私はこの仕事を繰り返さなくてはならない。　疲れ果てた。他にもいつも文句ばかり言って仕事以外のことまで頼もうとする利用者がいて、その人が月の半分くらいをいつも勝手にキャンセルするので、うんざりしていた。私としては相手も施術を喜んでいないのだから切りたい。だが、営業所としての意向もあり、紹介してくれたケアマネージャーとの兼ね合いもあってすぐにはうまくいかないようだ。一人でやっているわけでない以上、じっと耐えねばならないこともある。　心身共にグッタリして帰ってきて、シャワーで汗と体に染みついた臭いを流してから一人で街に出た。どうにか豪雨のやんだ大通公園。今日なら客も少ないだろう。一緒に行く相手もいないので一人でアサヒのビアガーデンに行き、黒生とつくねを頼む。屋根のある席はほとんど埋まっているが、それ以外はガラガラ。テーブルもイスもぐっしょり濡れたままだ。　一人ぽつんと外れの方の席に座り、グリーンの照明で照らし出された木々の葉を眺めながら黒生を飲む。ぬるい。ビールにも適温があると言うが、私は凍る寸前まで冷やして飲んだ方が美味しい。専門家面した誰かの勝手に決めた適温など押しつけないで欲しい。家のビールはいつもチルドルームに入っている。　雨は上がっても気温は高く蒸し暑い。それでも福岡に比べれば今日は１０℃以上低いらしいが、私は歩いているだけで汗がしたたる。風もなく、後ろの席の騒がしさが余計暑苦しい。むなしい夜だ。　たまにはこんな日もある。こんな日があるから、幸せをより感じることができる。週末になればまた予定は多々あるのだ。闇の日は闇でいい。

  2005/08/03

• 治療師の生き甲斐

  　普段の仕事は基本的にマッサージだけであり、対象者も高齢者ばかりで症状は当然年齢とともに進んでいく加齢性のものが多い。つまり“治らない”のが当たり前である。確かに回数を続けていけば悪くなっていく速度を遅くすることはできるし、施術したときは体が楽になる。　でもしょっちゅう受けている人にとっては「さっぱりよくならない」と感じる人も少なくない。試しに長期に渡って休みの期間があれば、以前のもっと悪かった状態に戻るから「ああ、効いてたんだ」とわかることもある。でも総じてあまり感謝されてもいないし、保険のおかげで一回僅か数百円で自宅まで来て施術して貰えるのにも関わらず、だんだん態度が横柄になってくる人もいる。　私も昔は治療師としてのプライドもあったし、権威がより治療効果を上げる場合も確かにあるので、自分の立場を作るための努力もした。けれど今は「失礼します」と言って施術を初め「ありがとうございました」と言って施術を終わる。この世界では「ありがとうございました」は患者側が言うものという思いこみもあるが、今はこの人達のおかげで生活できているわけで、それも一人に対していくらのコミッションだから、尚更ありがたいという想いはある。　でも私も人間だ。実際には最初の症状を１００としたら５０くらいになっていても、「５０も良くなった」と思う人もいれば「５０しか良くならない」と思う人もいる。その５０さえ認めようとしない人もいる。一生懸命やっても何の評価もなく、“先生”と呼ばれたい訳じゃないが、「マッサージさん」とか「揉み屋さん」とか「あん摩の人」とか言われて敬意も払われないのは正直傷つくこともある。　本当に自分のスタイルでやれればもっと効果を出せる人もたくさんいるのに、単に２０分のマッサージだけというのは、治療師として割り切らなければ辛い面もある。　そんな中、最後の仕事をやっているときに胸ポケットの携帯にメールが入った。私は施術中はメールにも電話にも一切出ないので、終わってから車の中でメールを見ると営業所長から「利用者さんの息子さんがギックリ腰で早く治したいので診てもらえないか」とのこと。　早く治したいって言ったって、その場ですぐ完治するとでも思っているんだろうか？　ましてや、もう今日の訪問マッサージ師としての仕事は終わったし、それ以外の人をやるとなれば私個人の治療院として全て保険外での治療となる。本来南区と中央区以外に出張で行くなら出張料金も取るので最低５０００円はかかる。自宅でやる場合は２５分のマッサージだけのコースも設定しているが、出張で行く場合は５０分の整体などを含めた治療コースでしか行かない。なんか症状があって依頼されるわけだから、マッサージだけ２５分やっても何も治りはしないからだ。　だが、まさかそんなにかかるとは本人思ってないだろうし、お世話になってるお宅でもあるし、短めにやって無料にしとこうと思って連絡して寄ることにした。だけど、本来交通費と貴重な時間かけて出向いて他の人にはない特殊な技術や治療法を使うのだから、決して高い金額ではない。　とりあえずお宅について患者さんに会い。いつ頃どういう状態で痛めて、今どこがどういうふうに痛いか、私の施術を受ける前にどういう治療をしたかを聞く。今日の２時頃と言うから４時間くらい前に重いものを持ち上げて痛めたらしい。前にも同様のことがあったとのことで、接骨院に行ったらしいが結局手技は何もしてくれずに２種類の電気治療をして、そのあとサラシを巻いてコルセットを持たされただけだとのこと。サラシをきつく巻いていればどうにか動くことはできるがかなり痛そうだ。　まずはサラシをはずして貰い、触診で腰椎の位置を見てから仰向けに寝て貰う。寝るだけでかなりしんどそうだ。足も伸ばすのもかなり辛いとのこと。歪みは確かにあるがそれほど大きなものでもない。まず、膝を立てて操体法という方法で腰の歪みをただす。瞬く間に膝裏の痛みが消えていくことに患者は不思議そうな顔をする。　直接ほぐしていくより、直感的に先に骨を動かしてしまった方がいいなと感じて、方向を確認してからまず頸椎を動かし、そのあと腰椎を一気に矯正する。これで骨格的にはほぼ問題なくなったはずだが、屈曲させると痛みはまだある。そこで今度はゆっくりうつぶせにさせて足底と腰周辺をマッサージで緩めていく。足底からは消化器系の機能低下が伺えたので聞いてみると昔から胃腸は弱いとのこと。腰痛は内臓から起因する場合もあり、複合的に考えて当然そちらの為の処置もする。　仕上げにエドガー・ケイシー・リーディングに基づく特殊なマッサージオイルを使って腰部周辺を丹念にマッサージし、最後にストレッチと揺らぎを組み合わせながら気を流して終了する。最後に今日これからの注意点と必要な説明をし、「とりあえずこれで様子を見てください」と伝えた。　ゆっくり起きあがった患者は「ああ！全然違う！痛くない！」と感嘆の声を上げ、それから帰るまで私を見つめる目は尊敬の眼差しである。別に尊敬して貰いたくてやってる訳じゃないが、目の前で症状が大きく改善するのはやはり治療師としての生き甲斐を感じる瞬間である。　お代を聞かれ「ついでですから」とそのまま帰ろうとしたらお嫁さんも本人も大慌てで「そんなの絶対ダメです！ちゃんと取ってください！」と詰め寄られた。結局普段の治療にかかる金額の４千円を向こうは払おうとしたが、事実として必要最低限の治療だけして５０分も掛かっていなかったので、押し問答の末２０００円だけ受け取ってきた。　ほんとについででやった治療だし、そのお金全部使ってビールとつまみを買って帰った。なんにせよ、本当に役に立つ仕事をさせて貰えて今日は幸せだった。さあ、うまい酒を飲むか。

  2005/08/02

• 引きこもり１６０万人

  　昨日の夜スーパーテレビで「引きこもり」の特集をやっていた。今現在、日本全国に１６０万人もの引きこもりが存在し、その平均年齢は２６．６歳で、８割が男性。そして、どんどん引きこもりの高年齢化が進んでいるという。正直、私の身近には引きこもりと言えるような人は見あたらない。もちろんそれが大きな社会問題となっており、政府も動き出していることは知っているが、その実態がどのようなものなのかあまりよく知らなかった。　「全国引きこもりＫＨＪ親の会」というサイトで調べてみると、引きこもりの実態とはこんなものらしい。（ＫＨＪというのは、Ｋ＝強迫性神経障害、Ｈ＝被害妄想、Ｊ＝人格障害）○正に百人百様であるが○対人緊張、対人不信、対人恐怖に於いてほぼ共通、すなわち　一、常人の理解をはるかに越えた感覚の世界に居続けている。　一、心的バイオリズムの振幅が極めて大きい。　一、知能はしっかりしている為、なんとかしよう、なんとかしようとあせり、アリ地獄のドツボにあり、未来がみれないエンドレス感。　一、その悪循環で、さらにギリギリし続け煮つまり状態　一、世間体の悪さや不毛感で、自己否定の極地、つら過ぎて、妄想でうめいている。（その反動でプライドがかなり高まる）　一、過去の念慮に縛られ続ける。そう言った　一、多くの当事者達は、希死念慮（この世に存在していたくない）を、生き続けても己の将来はホームレスになると不安心理の狭間　一、気持はメゲて屈折しねじれて素直になりにくい。その結果　○ストレスに因り、誰でもなり得る様々な神経症の若起、増幅。　○トラウマがトラウマを呼ぶ状態　○己の人生を”投げ”ざる終えずを得ず、あきらめ感　○この状態を己一人で背負いきれず、家族の誰かのせいにし（犯人説）、信じ込みバランスをかろうじて保ち、これを延々と10年以上。　○家族を巻き込み、多くが家族機能が不全に、家族も神経症に陥りトラウマ状態も多い。　○親は子に隷属、抱え込→親子(母子）共依存がエンドレスへ　○孤立する程、その家族は閉塞に陥り危機的状況に向かう　さらにこれをレベル分けするとこのようになる。レベル１・２　無病理性の引きこもり親の愛情力、受容とまわりの理解と状況脱出可能のケース大、このレベルは、親の状況把握対応が極めて大切（いじめ、裏切りが内在しているか）レベル３　あと一歩　（チョットした事で調子を崩し易い）　プライドが高いと後戻りあと一歩で社会（勤め）へ出る気持ちがある、しかし深層心理のカナシバリ（トラウマ）から抜け出せない回りから観ると、怠け者にみえる。行動するには、その事が安全確実でなければ行動できない→信頼する人と一緒に易しい事から徐々に引きこもり者に理解ある職場、SST,授産所等レベル４　回避性人格障害　依存性人格障害　強迫性人格障害ひたすら無気力で自活力が０に等しく社会順化ができないそのまま、２０才代後半、３０才代４０才代へ自己存在否定感　繰り返しの挫折感と苦しさで親も二重の引きこもりへ（孤立する程）レベル５　自己愛性人格障害　このレベルが親が受容的になると奴隷化しやすい（自分は特別な生まれ、存在）極めて自己中心的、他人を操縦し主に親を召使、奴隷化、家人に暴力、体罰しかし家人以外には冷静に対応できる。金銭的に高価な物を要求し続け（チョットした事で家人を罵り、罵声を浴びせナグル・ケル等）　境界性人格障害　演技性人格障害（完璧主義者）自分がこうなったのは、すべてオマエラのせいとノノシリ主に夜中、大声荒がい、説教家人を寝かせないことも レベル６　反社会性人格障害（極めて少数）家族以外、他人や社会に攻撃的社会的事件につながりかねない　端的に言うならこういう人間が増え続けるなら社会は崩壊すると言うことである。一体何が原因でこういう事態になってきたのか？　ここの原因は確かに百人百様なのだろう。しかし、先天的な強度の自閉症は別として、多くの原因は家庭環境にあることは否定し難い。　昨日のテレビでは１４歳になる少年が１年半引きこもりを続け、家庭内で暴力をふるい、家を破壊し、ついには母と妹が耐えきれずに家を出た。夫の話では「もう帰ってくる事はないかも知れない」という。つまりそれほどまでに家庭内は凄まじい状況だったと言うことだ。　今回は長田百合子という人が引きこもりに対して行っている活動をメインに取材されていた。彼女はもともと学習塾を経営していて、父母からいろんな相談を受けるうちに全寮制の引きこもりを立ち直らせるための施設を作り、引きこもりに悩む親たちに対して講演会等の活動を続けていた。その講演はもの凄く激しい口調で「親が変わらないで子供が変わるわけはない！」と訴え続ける。彼女は学歴もなく、カウンセラー等の資格もなく、医療機関等と連携を取っているわけでもなく、歯に衣着せぬ非常に辛辣な言葉を使うので、ＷＥＢで調べてみると彼女を批判する人も多いようだ。　だが、彼女の活動が、引きこもりに苦しむ本人や家族に対して、一つの風穴を開けたパイオニアであることは確かだろう。どのみち１００％確実な処方箋など、どんな事柄に対しても存在し得ないのだ。彼女のやっていることがどのくらい効果があって、どういう評価を得ているのかは知らないが、動かない問題を動かし始めたことは事実だ。　私がこのテレビで注目したのは彼女の活動ではない。一つ、唖然として、そのあと怒りすら感じたことがあった。それは前述した１４歳の引きこもりの少年がカメラの前に姿を現したときだった。彼の部屋の中はまさにゴミ箱そのもの。壁はメチャメチャに穴があき、ありとあらゆるものがごちゃ混ぜに散乱しており、全く床は見えず、臭いも相当ひどいらしい。　その映像自体は予想の範囲内である。私が注目したのは彼の体だ。服の上から見ても、まるで寝たきり老人の肉体だった。全く運動することもなく、ほとんど２４時間部屋の中にいる生活が１年半も続いているのだ。筋肉はほとんど退化し、とても同じ人間とは思えない。事実、後に長田氏の寮にはいることになり、そこでの生活を始めた彼は、走ることすらできなかった。　私が感じたこの“唖然”が何故、怒りに変わったのか？　いくら体格が大きいとはいえ、こんなひ弱な“ガキ”の暴力を何故止められなかったのか？　いや何故止めようとしなかったのか？ということである。この子がたとえ何か物を持ち出して暴れたとしても、大人が本気で組み付けばいとも容易く押さえ込むことができただろう。何故、あれほど家が破壊し尽くされるまで放っておいたのか？　何故、父親が母や妹に対する暴力から護ってやれなかったのか？　“理解のある親”でいたかったのだろうか？　どんな事態にも非暴力主義なのだろうか？　そんな物は非暴力でもなんでもない、ただの“逃避”だ。あの非暴力を貫いて祖国を守ったマハトマ・ガンジーですらこう言っている。「私の信念によると、もし臆病と暴力とのうち、どちらかを選ばなければならないとすれば、私はむしろ暴力を勧めるだろう。インドが意気地なしで辱めに甘んじてその名誉ある伝統を捨てるよりも、私はインドが武器を取ってでも自らの名誉を守ることを望んでいる。しかし、私は非暴力は暴力よりも遙かに優れており、許しは罰よりもさらに雄々しい勇気と力がいることを知っている。しかし、許しは全てに勝るとはいえ、罰を差し控え、許しを与えることは、罰する力がある人にだけ許されたことなのではないだろうか。」　　自分の子であればこそ、何故こんな状態を１年半もの間容認し続けたのか？　何故ぶん殴ってでも、家族に理不尽でわがままな暴力をふるうことを絶対に許さないと教えることができなかったのか？　なぜ、自分の問題にしっかりと直面させようとしなかったのか？　親が自分の問題を直視しようとしないから子供も逃げ続けるのだ。今、社会全体にその傾向がある。問題をなあなあにして先送りするばかりで、直面してそれをチャンスに変換することを避けてばかりいる。「逆ギレ」という本来叱られるべきはっきりした要因があるにもかかわらず、怒られる立場の人間が怒りで逆にそれを制してしまうことが当たり前のように思われている。私は自分の身に関わることなら「逆ギレ」なんて許さない。大体怒りを表現して人や物に八つ当たりするのは、怒りを向けられることが怖くて張り子の鎧で自分を護ろうとしているに過ぎないのだ。野球選手が失敗してベンチで壁を蹴ったりするのも「情けない自分が腹立たしい」のではない。明らかなミスをなじられることが怖くて、情けない予防線を張っているに過ぎない。「逆ギレ」は非を全部他人のせいにして逃げてばかりいる卑怯者のやることだ。　優しさばかりが愛ではない。まるっきり取り違えている。“本気”になることができなくてどうして自分の人生の課題が解決できようか？　あなたの本当の課題は何なのだろう？　あなたはそれに正面を向いて取り組んでいるだろうか？　それがあなたが決めたあなたの人生の課題である限り、どんなに避けても決して逃げることはできないし、逃げて先送りにすればするほど、それは逃げようのない過酷な問題として必ず直面しなければならなくなる。　恐怖とはその逃避にこそ生まれる。恐怖そのものには実体などないのだ。自ら直面することを選択したとき、その恐怖は自分が勝手に作り出したくだらない化け物であり、見つめると同時に消えていくことを知る。そして本当にそれを乗り越えることを選んだときは、無数の天使達が必ずあなたに力を貸してくれる。この世に天の援助者がいないものなど、誰一人としていないのだから。人はあまりに天を信じていない。こんなにも愛と力が溢れているというのに・・・

  2005/08/02

• 拭けども拭えども

  　私の汗は出尽くすことがないんだろうか？　拭いても拭っても拭いても拭ってもいくらでも汗は出てくる。たいした気温ではないと思うのだが、湿度が高くて泣きそうになるほど汗が流れてくる。利用者さんの体もべたべただし、服もすぐにじっとりと濡れてくる。私自身の服は下着はもちろん白衣もズボンも絞れるほどにベチャベチャである。秋・冬・春のスリーシーズンは大体一週間（実働５日間）は汚れない限り同じ白衣を着ているのだが、今日は一日でもうダメだ。ファブリーズで臭いだけ抑えるなら洗った方がいい。　こんな日が仕事やってて一番イヤな日である（豪雪で車が動けない日は例外だが）。あと何日こんな状態が続くのかなあ・・・　今月いっぱいは暑いのかなあ・・・　うち帰って扇風機で１／ｆの風に当たりながらビールを飲む。これが唯一最大のこの時期のストレス解消法である。でもなんか食欲ないんだよなぁ・・・

  2005/08/01

• 似ている・・・

  　今朝の道新の６カ国協議の取材で、ヒル米国務次官補を囲む記者団の中の一人の女性が昔付き合っていた女性にとても似ている。髪型はショートだが唇も目元もとてもよく似ている。　この写真は当然北京で撮られたものだが、彼女は新聞記者になりたいと言って東京に出て、その後の消息は全く知らない。でも英語が堪能な子だったし、これが彼女であっても不思議ではない。９歳下だから今３７歳か・・・　無論この写真が中国人女性である可能性の方が高いが、愛した人が今どこでどうしているのか、知れるものなら知りたいなと思った。

  2005/07/31

• 久しぶりのスピリットダンス

  　一年ぶりくらいになるだろうかスピリットダンスに出るのは。山川夫妻が来道されてのワークということで、参加者が６０名以上おり、宮の沢のちえりあの講堂が会場となった。大人数で踊るのはやはり楽しいのである。昨日白いスーツを着て輝くように美しいちっきに「明日はまた衣装で来てくださいね」とプレッシャーをかけられたので、着ていくもので悩んだが、バリで買ったサイドが腰まで開くワイドパンツと、民族衣装店で買った女性用の変わった形のプルオーバーシャツ、そして腰にもストールを巻き、頭はいつものハリマオを巻いて出かける。　会場は暗くすることはできず、最初音が出なくてＣＤ－Ｒも使えないとのことだったが（結局使えたが）、山川さんの「スピリットダンス」という市販のＣＤをかけて踊ることになった。　全く初めての人も結構いて、最初はおそるおそるだったが、二曲目ぐらいからは私も遠慮せずに魂の感じるがままに思いっきり踊り出した。曲の雰囲気に合わせて自由に踊るというのは本当に爽快だ。普段ミュージカルの練習でも踊りの練習はあんまりないし、道新の文化教室の頃と違って振り付けも非常にシンプルなものばかりなので私にとってはとても物足りないのだ。　激しい踊りを何曲も踊り続ける体力はないが、それでも１時間少々の１セッションの中で、ステップを踏み続けているだけで汗びっしょりになる。多汗症の私にとっては、最後にハグするときに相手の衣服を濡らしてしまうことがとても申し訳なくて、それが故に躊躇してしまったりする。時々休んで汗をひかせようとするのだが、今日は休憩を挟んで２セッションあったので、結局服の上からシャワーを浴びたようになってしまった。　久しぶりに思いっきり激しく、そして思いっきり情感込めて踊った。最初のセッションのとき、「二人ペアになって見つめ合いながら踊ってください」といわれたときはちょっと照れたが、たまたま組んだ相手の方がとても上手くて踊りも本当にペアで踊っているようにスピンのタイミングなども合わせることができた。これはとても楽しい経験だった。ひとり、とても姿勢の綺麗な女性がいて、その方がラテンぽい情熱的な踊りを終始笑顔を絶やさず踊っていたので、その方ともアイコンタクトで踊ってみたかったが、なにせ私は女性に対しては意気地がない。別に何の制約もないので、他の曲の時にペアで踊っても集団で踊ってもいいのだが、結局近づいてもアプローチできなかったし、帰りにハグもできなかった。情けない・・・　踊りでつながれる人ってなかなかいないし、それはとても魂を歓喜させる体験であることを知っているだけに残念である。　でも、久しぶりに懐かしい顔にも多々会えたし、８月からは月二回の開催になるとのことなので、これからはまた時々出てみよう。踊りは私の人生からは外せないのだ。とても幸せ感じる一日だった。

  2005/07/31

• あいの里“あいあい祭り”

  　私の家からは非常に遠いあいの里。私の車に積んでいる札幌全体の地図には入っていないあいの里。冬に吹雪になると道が消えるあいの里。だが、ここで毎年行われるあいあい祭りはなかなか元気がいい。　地域のお祭りなのだが、毎年東急の駐車場でやっていたのが今年は東急に蹴られたそうである。まあ、企業も儲からなきゃ地域のお手伝いもしないということか。今年は近くの北海道医療大学の敷地でやることになったようだ。とにかく賑やかである。他の地域の小さなお祭りと比べて明らかに違うのは子供が大勢いると言うことである。新興住宅地ゆえなのだろうが、近くの拓北高校の生徒がお祭りの裏方としても参加しているせいもあるのだろう。他の地域はなんと言ってもお年寄りが一番多いが、ここは小学生から高校生までの集団がとにかく目立つ。出店の数もかなりのもので、綿アメ５０円とかみんな安いのである。　ここで毎年YOSAKOIのチームが踊るのだが、そのメンバーが結構凄い。ヴァイア、VOGUE、夢翔舞、あほんだら会、活頗組、天舞龍神。知ってる顔もいるし、写真を撮るのを楽しみにやってきたのである。　あほんだら会もファイナル経験こそないもののなかなか気合いの入った踊りをするし、石狩流星海はみんな子供達の可愛い踊りに目がいくようだが、意外と美人揃いで踊りも上手いのである。活頗組は先に去年の踊りをやって二度目は今年の踊りだったが、去年の踊りは本当に素晴らしい。対して今年の踊りははっきり言って作品として失敗作である。見せ方がバラバラすぎて勢いが分散され、見ていて何も感じない。一応今年もファイナルに行ってはいるが、ボーナスブロックでの進出なので、正直今年の踊りは他のファイナルチームに比べてかなり見劣りがする。　夢翔舞も今日は勢いがあってよかった。だが、写真を撮る立場から言うと、あんまり食指が動かない。撮りたい表情の踊り子が少ないのである。ヴァイアは楽しみにしていたチームで、かつて同じチームで踊った子達も結構いるので撮るのも楽しみだ。特にミカはやはり踊りも表情もダントツに素晴らしい。さすがである。あいつも今年、ドモホルンリンクルの無料お試しセットを貰える歳になったようだが、踊りと表情はまだまだ行ける。だが、男性陣は集合が早かったのでかなりビールを飲んでいたようで、見ていても踊りが重たかった。　他のイベントからのはしごで遅くなり、最後に一回だけ踊った天舞龍神はさすがの大賞受賞チームである。人数は少なくてもやはり魅せる。けれどもなんと言っても凄いのはVOGUEだ。正直頭一つ以上抜きんでている。下手なプロのダンサーの踊りを見るよりよっぽど見応えがある。特に男の踊り子達のスピード、パワー、切れ味、爆発力は他を全く寄せ付けない。曲も、振り付けも、衣装も、構成も、踊りも素晴らしいので、本祭でも８丁目の演舞を見て大賞でもおかしくないなと思っていた（実際は４位）。今日も観客は我を忘れての大喝采だった。　久しぶりに本当にいい踊りをたくさん見せて貰えて楽しかったし、写真を撮るのにも気合いが入った。昔の仲間に会って話せたのも楽しかった。暗くて、ピントが手動で瞬時に合わせての撮影だっただけにどれくらいまともな写真が撮れているかはわからないが、フィルム式カメラゆえの楽しみでもある。

  2005/07/30

• 

  たまには甘いものを

  　甘いものは基本的にあんまり好きではない。でも、ふと無性に食べたくなるときがあるものだ。この前、利用者さん宅でついていたテレビを何気なく見ていたら新規開店したばかりのお菓子のお店が出ていて、それが素材にこだわっていてたいそう美味しそうで、車に戻ってからメモしたほどである。　そのお店、東区北３５条東７丁目（東８丁目篠路通り東向き）にある「フォセットフィーユ」は札幌から全国にお菓子を発信しようという意気込みで、とても気になっていた。それが今日たまたま、そのお店の前を車で通ることになったので、思い出して寄ってみたのである。 　チョコレートが入ったシュークリームとクリーミーなプリン。　そしてお店が主力商品にしたいと思っているらしいチョコレートのショートケーキ。本当は一個でも十分なのだが、一個だけ買うのは恥ずかしくて３個買ってしまった。３個買っても５００円くらいと安かった。そして食べてみるとこれがかなり美味いのである。特にチョコレートケーキは真ん中にサンドしてあるねっとりとした生チョコレートがなんともいい。結局甘いもの嫌いなはずなのに一気に３個ぺろりと食べてしまった。う～ん、なかなかいい・・・

  2005/07/30

• “コーチング”ワークショップ

  　精神世界系のワークショップに出るのは本当に久々なこと。今回はアメリカで大変評判になっている“コーチ”なるものをもっと知ってみたいという気持ちから受けることにした。受講料がたった２０００円であったせいでもある。でも、講師となるのは（有）エンパワメント・コーチ取締役社長でコーチ・トレーニング・コース（ＣＴＣ）校長の佐藤瑞嘉（さとうみか）さんで、この人のプロフィールをみると凄い人である。　なにせ、「91年東京にて世界最大の外資系穀物商社に入社。世界の穀物を日本に輸出する日本人トレーダーとして史上最高の550億円の年商をあげ、トップトレーダーとなる。95年に独立し市場アナリストとしてシカゴ商品相場やニューヨーク為替相場のマーケティングコメントを手がける他、現物のロジスティックやセールスエイジェントなどの流通業務も行う。一方、外国語学校・翻訳会社も設立。99年に外資系大手製薬メーカーの代理店となり日本における代理店開拓・研修などを全国展開。」というような方なのである。札幌出身で、今も札幌にお住まいのようだが、この地にこんな経歴の方がいるとは正直驚きである。　助手役として、今回のワークショップを主催しているノースエンジェルスのまいちゃんが一緒に登壇する。彼女も佐藤さんのＣＴＣを卒業して、今春からコーチとして活動し始めているのである。　「コーチ」とは、野球やテニスなどのあの「コーチ」のことなのだが、今アメリカで多くの人が利用しているコーチとは人生の様々な目標達成を助けるための「コーチ」なのである。そして彼女がやっているのは、単に地上的な目標達成に止まらず、ホリスティックな観点を大切にしてスピリチュアルな目標点へ誘導することなのである。そして「コーチ」の基本的考え方は“全ての答えは自分の中にある”ということ。そのため、インタビューを通してクライアントの中から答えを引き出していき、実際の行動を促していくという手法を取るのだ。　私は特にそのコーチをやってみたいと思ったのではなく、自分がやる言葉でのヒーリングとどう違うのか、また当然よい部分があれば取り入れていきたいという想いがある。どちらかというと知識欲で参加した感じである。　さて、二人の美しい女性が講師に立ってワークが始まったが、今回は精神世界系の翻訳家として有名な山川夫妻も参加されており、私は最初のワークで奥様である山川 亜希子さんと組ませていただいた。　それは「聴く」ワークである。二人一組になってこの一週間くらいであった出来事を、コーチ役、クライアント役交互に代わって片方が話し片方が聴くのである。それはレベル１から始まって２、３と進化していくのだが、レベル１は相手が話している途中で、その話題を横取りして自分が話したいことを勝手に話し始めてしまうよくある一般的な“聞き方”。レベル２はただひたすら全肯定で相手の話に耳を傾けるを“聴き方”。レベル３は遮らずに相手の話を聴くけれども、相手が話していること以上の相手がそこで感じ取っていたことなどにまで思いを馳せて話の奥にあるものを見通す“聴き方”。　やはりレベル３はなかなかに難しい。佐藤さんは「自分が江原さんになったつもりでやってください」と言っていた。なるほど一種のリーディングをやろうというわけだ。私も霊的なリーディング能力はないものの、相手の言葉・仕草・目の動きや輝き・姿勢・呼吸などから直感的に洞察することは普段から意識することなくやっている。それが波動として感じられることも多い。だから相手が心と裏腹な言葉や行動をしているときは大体見えることが多い。それがヒーラーとしての能力の一つである。　二つめのワークが質問に答えながら紙に書いていくもので、一年以内に達成したいと思っていることについて、次の質問に答えていく。１，あなたの達成したい目標２，達成した暁にはどのような自分になっているか。　　また、どのような感情を味わっているか。３，いつまでに目標を達成できると思うか。　これを具体的に書いていくと自分が本当にやりたいことや、それを掘り下げていくことでそのためにはどうすればいいのかが見えてくる。特に大事なのは「どのような感情を味わっているか」という部分で、そこが愛に基づいたものなのか、怖れに基づいたものなのかで大きく別れてくるし、怖れに基づいたものは達成したとしてもそこで喜びを得ることはなく、望んでいることで幸せになることはできない。　つまり、そのときの自分が愛や感謝で溢れているのか、それとも何かから逃避したいが為の、もしくは隠したいが為の目標であるのか、それを知っておかなければやがては破滅に結びつくのである。　最後のワークは表を書いて４つの項目に分け、それぞれに指定されたことを３～５つ書いていく。それはこのような内容だ。１，人生で最も欲しいもの２，生きている間に起こって欲しいこと３，私にしかない素晴らしい能力４，今すぐ達成できるしたいこと　そしてこの４項目を当て嵌めて次の文章を作るのである。「私は“２”を達成するために“４”をし、“３”という私の才能を使い、それにより同時に“１”も達成する」。それぞれの項目に書いたどの内容を当て嵌めてもよいのだが、私もいろんなワークショップを経験してきているので、形は違えど同様のことをやったことがある。こういったワークは自分の中のことを具体的に書き出しているそのプロセス自体がとても重要で、書くときに自分が同様に感じて書いているかも重要な鍵になっていることが多い。　３番の「私にしかない素晴らしい能力」というものに対してなかなか出てこない人もいるだろう。でもそのプロセスが自分が本当に欲しいものを自分から引き出す大きな手がかりになるのだ。このワークも結果をシェアリングすることで、自分にも周りの人にもそこから得られる答えは多い。　終わってみて、特にコーチをこれからやろうとは思わないが、参考になることは多々あったし、自分がやってきたことと共通する部分も多い。そしてヒーラーは癒しの援助者であり、問題を解決するための糸口をともに探したり、もしくは相手が見ようとしていない問題に直面させたり、しがみついているものを叩き切ったりもするが、コーチは人生の目標を探し出させ実現させるお手伝いをする。素晴らしい仕事だと思う。　だが、それでも私は今の道を歩む。私には私にしかできないことがあるのだから。

  2005/07/30

• 今度は「いいこと・バトン」

  　流行り出すといろんなものが考え出されるようである。１．今日あった「いいこと」２．ここ数ヵ月間にあった「いいこと」３．こんな「いいこと」があればなあ、と思うこと。　４．次に回す５人１．雨だったけど事故もなく無事一週間の業務を終えられたこと　　“妹”から生理痛でＳＯＳが来たのでうちに連れてきて治療し、無事症状を取ってやれたこと　　別の“妹”から久々にメールが来て膝の症状について質問があったが、その子に彼氏ができたことを知ったこと　　今日もうまい酒が飲めること２．生活が破綻することもなく、ちゃんと支払って食べていけること　　懸賞で洗濯機が当たったこと　　大好きな人に再会できて想いを告白できたこと（ふられたけど）　　思いがけないボーナスを貰い、車検費用も会社負担してくれること　　小規模ながら舞台に立つことができたこと　　畑に野菜が実ったこと　　たくさん温泉に入れたこと　　たくさん美味いものを食べられたこと　　たくさん美味い酒を飲めたこと　　たくさん面白い映画を見れたこと　　いつも行く老人介護施設の受付の可愛いお姉さんが笑顔で迎えてくれること　　“妹”達の結婚式があったり、結婚が決まったりしていること　　ミュージカルの練習で華奈先生の優しい笑顔に見つめられながら「IF WE HOLD ON TOGETHER」を歌う練習ができたこと　　YOSAKOIソーラン祭りでたくさんの“妹”達に再会しハグできたこと　　・・・たぶんまだいくらでもある　　３．この世界から犯罪、戦争、テロ、貧困、飢餓がなくなり喜びを渡しあえるようになること　　死ぬまで誰かの役に立ち、誰かの心に灯をともすことができること　　ヒーリング・センターの実現と参加　　生まれくる前に約束したソウルメイトとの再会、そして相思相愛の祝福　　魂を響鳴させる舞台を創り、歌い踊ること　　宝くじに当たること　　愛する家族を得て、自然の中での安らぎに満ちた暮らし　　失われた光へアクセスし、封印を解く使命を全うすること　　エロヒムへの帰還と新たなステージへの旅立ち　　・・・たぶん多くを実現し、また新たな冒険へ踏み出す４．いつものように特に指定しません。

  2005/07/29

• 

  初収穫

  　いつの間にやら植物は生長しているもので、全くほったらかしの我が家の畑にもたわわにえんどう豆がなっていた。かなりの数である。　早速もいで、そのまんま生で食べてみた。えっ？生でと思われるかもしれないが、おおよそ生で食べられない野菜なんてないし、取り立ての生は本当に美味いのである。とうきびだって生の甘さを知ったら“茹で”や“焼き”なんて比べものにならない。もちろん、もいですぐは栄養価ばかりでなく、植物のオーラがまだ残っている状態なので、植物のエネルギーも取り入れることができる。えんどう豆も少々青臭さはあるが、最高に甘い。もちろん完全無農薬有機栽培だから安全安心、野生エネルギー抜群である。今日はえんどう豆サラダにしよう。　残念ながらとうきびはいまだに２０センチくらいの細い草状態なので、わずか数センチでもう花が開いてしまったほうれん草同様収穫は難しくなった。しかし、トマトは順調に大きくなっている。赤くなるのが楽しみだなあ。　もう一つ諦めていたたった１本だけの苗のししとうも、覗き込むとなんとちいさな実をつけていた。これももうしばらくしたら酒のつまみにできそうだ。大根だって細いながらももう食べられる太さに根が育っている。　本当にありがたいなあ。自宅でできた野菜が食べられるなんて。働けなくなったらのんびり畑仕事しながら自然とともに暮らしたいもんである。そういえば６月の最初の頃はセミが鳴いていたのに、今は夏本番なのになぜか全くセミの声はしない。なぜなんだろう？　代わりに今日はとんぼが早くも飛んでいた。 　もう少ししたら我が家の庭にはキリギリスが鳴くようになるのだろう。秋は早いのかな。今年はなぜか本当に光が美しいので、緑もかつてないほど輝いて見える。窓から山々を見ることのできる我が家は幸せである。

  2005/07/28

全584件 (584件中 151-200件目)

< 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ... 12 >