チャリチャリ裏道物語★
ここ最近、朝の通勤のためのチャリ道を、いつもと違う道を走行してみたりしている。と、言うのも、気持ちがいい季節でもあるけれど、バカみたく真面目にいつも同じ道を走るのが、なんとなく退屈でつまらなく、ただ何も考えずに走っている自分に飽きてしまったのだなぁ。こちらへ引越してから、もう一年以上もまるで通学路みたくおんなじ道を、行きも帰りも規則正しくさぁ。この習慣というものは、怖いくらいに無意識に行動してしまう。それで、安心感やらを得ているのかもしれないんだけどね。で、敢えて違う道を選択。裏道走行である。 ・・・それがね、結構楽しい。真っ直ぐに行けるなと勝手な土地カンに頼ると、思いもかけずに行き止まる。壁や住宅が「え?」てな箇所に出没するのだ。 ぐるぐるとUターンをしながら、自宅の側に銭湯があることを最近初めて発見した。一年以上もいるのに、結構驚きである。(しめしめ、今度行ってみるか。。。湯上りはビンに入ったリンゴジュースがいいなぁ。。。)などと、考えつつ。。。前進!! そして、閑静な住宅街では毎日同じ時間、同じ場所に車イスに座ったおばあちゃんがいる。その向かいの家の主婦と推測される人と会話を楽しんでいるんだ。そこの主婦も車イスのおばあちゃんに視線を合わすために、簡易イスを持ち出し、長丁場を心得たように準備万端であり、おばあちゃんと向かい合い笑顔を絶やさない。年は、かなり離れて見えるんだけれど、きっと仲良しなのだろう。その車イスのおばあちゃんのイスの下に出来る僅かな日影に、白とグレーの丸い顔した猫が、これまたいつも居座っている。ここのところ夏日が続く中、猫も安心した日陰でのんびり羽ならず、背を伸ばしたいのだろうニャンはぁ~なんともさ、のどかで平和なのだろうか…そして美しい美しいと言う表現が違うかもしれないけれど、私には、しごく新鮮で癒される光景なのです。自転車で通り過ぎる一瞬の出来事なのに、瞬間瞬間にこんなにも、新鮮さを感じられるのも人の豊かなイメージ能力のお陰なんだろうか…。。。神様は、素敵な物を人に与えているね。少しだけ周囲に気を使い、意識さえすればこの世の中の物は遠くへ行かなくとも癒される美しい場所に変化するんだ。何事も考え方次第なんだね。地獄にも天国にもなる。 どうせ、思うならば天国の方がお得でいい。 違う道を走って、新鮮な物に出会えるのも、行き止まりになるのも回り道をするのも、思いも寄らずに近道だったり、坂が急だったりとなんだか、まるで人生みたいだ。。。。そんなことを、なんとなく思いながら少しブレーキを利かせ、角を曲がり少し開けた裏通に出る。眩しいくらいに太陽がいっぱいに出迎える。そこから、駅前まで緩やかな下り坂だ。私は、少し加速して五月の風を心地よく全身で感じながら一気に下って行くのだ。PS.Learn from yesterday, live for today, hope for tomorrow. 昨日から学び、今日を生き、明日へ期待しよう by,アインシュタイン