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テーマ:リハビリ・介護・住環境(344)
カテゴリ:リハビリ・介護・住環境
現在の高齢社会の日本では、 労災病院ですら65歳以上の人が大半。 しかも脳卒中による片マヒというような人が、 ベッドの大半を占めています。 それでも、いままでのリハビリと同じように、本人もセラピストも頑張ります。 できないところを見つけて、動かないところを見つけてひたすら検査。 なんとか訓練でできるようにして、身じたくができるように、歩けるように懸命に訓練します。 かなりの人はできるようにはなります。日常生活活動(食事・排泄・入浴・整容・更衣・移動)などの、 検査をしてすべて自立。「できるようになってよかったね!」と退院して家に帰るんです。 それなのに家に帰っても自立していません。訓練と生活がつながっていないからです。 高齢者の場合、「できる」と「する」の間に大きな溝があるんです。 訓練では一生懸命やってたけど、3ヶ月後に家に行ってみるとベッドに寝たきりになっていた。 何のためにリハビリを頑張ったんだろうとなってしまいます。 *************************************************************************** これまでは「できない」ことを「できる」ようにすることがリハビリでした。 これは病院…とくに脳卒中を発症して運ばれる急性期医療でのことです。 ですが、今後…いえ、私がすでに今現在関わっている高齢者の方というのは、 急性期病院での治療も訓練も過ぎて、「だいたいこのぐらいまでの回復」と判断されて、 家に帰ってきたか、家にも引き取ってもらえず施設や他の病院に来ている人たちです。 このような方々を「もっとできることを増やそう!」とよくばることはちっとも考えません。 それよりは「できる」ことは、なんとか「する」ことにつなげようというセラピストの心意気です。 これはモチベーションを上げるための逆の発想です。 「する」ことをやっていくことで、「できる」ことが多く出てくるようになっていくんです。 ・過去のリハビリ…「できない」→「できる」 ・現在のリハビリ…「できる」→「する」 ・これからのリハビリ…「する」→「できる」 ──────────────────────────────────────── ←ライブドア版 「リハビリは創造力!」 どうぞごひいきに! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.03.16 14:54:03
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