先進国に未来はあるのか?(長期投資する価値があるのか?)
書評/斎藤俊行「投資信託にだまされるな!にだまされるな!」3点/5点竹川美奈子氏の著作に「投資信託にだまされるな!」と言うのがあるのでその反論本かと思って購入。と言いつつ「投資信託にだまされるな!」は読んでいないのですが(汗竹川氏の著作は「しくみマネー術」と「「3000万円をつくる投資信託術 サラリーマンのためのインデックス投資入門」を読んでいて、この2冊を読んでいれば竹川氏の投資信託に関する考え方はおおむね理解できると(勝手に私は)思っています。私の感じる限りは竹川氏への反論本ではないように感じます。結構同じような考え方も多いですし。勿論違うところもたくさんあります。しかし専門家でも100人いれば100人の「アセットアロケーション」「ポートフォリオ」がある世界でしょうから、別に反論でもないと思います。斎藤氏の主張として面白い点(特徴的な点)は・良いアドバイザーを見つけろ(ネットを使って自分でなるべく安い経費でインデックス型を選ぶ事を勧める竹川氏とは異なる視点 しかし自分がアドバイザーをしているのだからこのように主張するのは当然と言えば当然と言えるのかもしれない)・資産作りには倹約は欠かせない・日本株のインデックスファンドを中心に書かれているマネー本が多すぎる(アメリカや日本を中心とした先進国中心の株・債券の運用でうまく行くのか?)→バランスよりも「分散×選択・集中」のテーマを持ち、いかにして「続ける」ための環境を持つかどうかあたりでしょうか。どうも斎藤氏は「日本株(や先進国)だけの株・債券(のインデックス)ばかり投資して長期と言う名のもとにほったらかしにしてどうするの?」と言いたいのではないかと思います。サブタイトルをも含めて考えるとやはりそうなのでしょう。日本人として日本に住んでいるのだから日本のことは良くわかる。だから日本関係にも投資するというのは合理的なように聞こえます。しかし専門家として日本株・債券に長期投資を勧めるのならば「少子化により市場規模縮小/政府の借金体質etc」などの高リスクを抱える日本に何割もの投資をしなければならないのかを説明しなければならないでしょう。ヨーロッパもギリシア1国の問題への対応へ四苦八苦している状況です。アメリカは「強欲資本主義 ウォール街の暴走」と言う本によるともはや「モノ作りが出来ない国」になり下がっているそうです。このような状況は確かに直視しなければならないと思います。しかしながら投資に正解がないのも事実。さて、みなさんはどのように考えて投資をするでしょうか?参考「強欲資本主義 ウォール街の暴走」のレビュー「3000万円をつくる投資信託術 サラリーマンのためのインデックス投資入門」のレビューしくみマネー術のレビューあ「投資信託にだまされるな!」にだまされるな!投資信託にだまされるな!投資信託にだまされるな! Q&A「しくみ」マネー術3000万円をつくる投資信託術強欲資本主義ウォール街の自爆