父母の金婚式のお祝いは賑やかでした。
特に久々に会う長女ユッチのおしゃべりには大笑い。
ちょっとしたケガで通院中のユッチ。
「その整体院の技師がドリフのコントみたいな、杖にすがってやっとこ歩いてるお爺ちゃんやねん。レントゲンの板を運んでくるのも、すごく時間がかかっててな、『治療が必要なのはまずアンタやろ~』って(笑)。
常連の患者さんたちは慣れてるから「次、枕こっちですよね?」とか、機械のセットするのも自分でサッサとやってほとんどセルフサービスやねん」
「ちょっと、そんな病院大丈夫なんか?」
「面白いし、ええやん」
とかなんとか言って…瞬くうちに3日経ち。
4日目に大阪の叔父の家にも泊まりに行きました。
若い頃のバカ話、近所の吠える犬をわざわざ蹴飛ばしに行き、噛みつかれてズボンに穴は開くし、転んであばら折ったとか。
おじちゃん。別れ際「こうして何十年ぶりでまた仲良くできて嬉しいよ」って言ってたなぁ。
さて、最終日にUSJ=関西人言うところの「ユニバ」に行って来ました。
なぜかユッチの元カレも一緒に。
じょっちはターミネーター3Dに大喜び。
ココは絶叫マシンを満喫。
高所恐怖症の私はスヌーピーのウォータースライダーで泣きべそ。
楽しい思い出の数々。
しかし、最後に全てを吹っ飛ばす出来事が待ち受けていました。
ユッチが調べてくれた乗り換え案内のメモを頼りに、空港へ向かった私たち。
電車に乗って流れてくるアナウンスに凍りつきました。
「終点梅田には16:34の到着です」
ナ、ナニ?
メモには16:40分高速バスに乗ると書いてある。
乗り換え時間はわずか6分。
自慢じゃないけど方向音痴の私。
しかも梅田駅には2回しか行った記憶がない。
隣に座っていた見知らぬ男性に思い切って聞いた。
「梅田のバス乗り場わかりますかっ?実はこうこうで…私いま必死なんです」
そんなこと聞かれた男性も顔から血の気が引いた。
「多分、最後方の出口から出て、階段を下ったあたりですよ。」
一緒にオロオロしてくれた。なんていい人なんだ。
「ありがとう」と叫ぶと、子ども達を急かして最後尾の車両へ移動。
梅田についてドアが開くと同時に飛び降りて
走る走る。「お母ちゃんは荷物があるから、あんたたちしっかり手ェつないでついてきぃや!」走りながら藁をもつかむ思いで実家に電話。兄に「バス乗り場、どこ?あと5分で乗らなアカンねん」
兄も慌てた。「そんなこと今言われても。とにかく、階段降りて1階へ行け」
と、その時。有り難や。バス乗り場の案内表示を発見!
「ココ!じょっち!あったわ。そこや、そこや!」
スーツケース持った人がいっぱい並んでるぅ。
「えーっと。……」そこでも知らない人をつかまえて質問。
「バスの切符って中で買うんですか?」
音楽を聴いていたオネエさん、耳からイヤホンを引きぬいて
「あそこにある自販機で買うんですよ」
自販機へ走る。
頭上からアナウンスが降ってくる。
「只今、関西国際空港行きのバスが到着いたします。今並んでおられるお客さまがご乗車になり次第発車いたします。」
ひゃー。焦る。3人分の切符代いくらなのよ?パニック。
やっとこさお金を入れてボタンを押すと、ココがさっと切符を持って、スーツケースを転がして乗り場へ走る。「じょっち、おいで。お母さんお釣り取って」
はいはいはい。
乗れた~。涙。疲れた~。
里帰り、終了です。