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2006年10月07日
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先日、タクシーに乗った時、パキスタンのドライバーで面白い人に会った。
最初彼はドライブしながら、パキスタン語で歌をうたっていたのだが、それについて私が質問すると、これはモスラムの神を讃える歌だという。私がアーチストだというと、それだけでは人間は十分ではない、と彼は言う。コーランの教えをうけると人生が充実するらしい。それから彼の私をモスラムにしようという説得が始まった。女性はアメリカのように肌を見せるのが間違っており、それが男性を刺激して犯罪が起こるのだという。女性はいつも慎み深く肌を隠さなければならない。
それから彼は私にコーランを学ぶのに良いという、モスラムのサイトのアドレスを伝え、勉強しろという。さらに彼は続ける。アメリカは好きだけどブッシュは嫌い、テロはすべてブッシュが原因、「コイズミは大嫌いだ。ブッシュと仲がいいから」。(コイズミさん、ニューヨークに移民してキャブドライバーをしているパキスタン人の男性さえ、あなたを批判してますよ)
彼はサダムもきらいだが、アメリカ政府はもっと悪いという。ユダヤ人もパレスチナに悪いことをしたから嫌いだと言う。彼等はあまりにも自分たちだけ幸せになろうと努力しすぎる。(実にそうだと私も思う。)
彼はさらに、人間は他と幸せを分かち合って生きて行かなければ駄目だと言う。不幸なものは幸せな者が助けなければならない。それがコーランの教えなのだという。
ふうんと流して聞きながらも、どこかに真実があるような不思議な会話だった。でもこのドライバーさん、15ドルの運賃で2ドルのチップを渡すと、「少ないな」という不満げな顔をしたのを、私は見逃さなかったよ。





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最終更新日  2006年10月07日 15時44分45秒



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