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2008年06月22日
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日本の芸能界、テレビから遠ざかって20年。
もうこのまま日本の平成時代の芸能人や有名人を知ることなどないままかと思っていたら、youtubeというものが登場。60~70年代から今までの歌手や俳優、有名人の出ているテレビやビデオを断片でも見せてもらえることになった。
ここで気がつくのは、私がアメリカ文化に慣れてしまい、芸能界も含めて日本の文化が昔見たときと違って見えること。いろいろと気がつくことがあったので書いてみる。

まず、歌手:
上手い歌手は十分アメリカ人が見ても上手さが通じる。しかしそうでない歌手やアメリカ歌手のものまねは見るに堪えないこと。(これはあくまでアメリカ生活20年の私の所見なので、ファンの人はけっしてガッカリしないでください)

よかった系:
ー安室奈美恵。この人のことも今まで全く知らなかった。歌は普通でも、こちらの歌手に比較してもダンスが上手いことに驚いた。スタイルも顔も(2000年頃?)国際的に十分通用するレベルだと思う。日本語で歌うのも良いし、ステージングも凝ってる。アメリカ人の男性ファンに対して十分アピールはあると思う。http://www.askmen.com/women/singer_300/369_namie_amuro.html

ー60-70年代の日本のポップ歌手(演歌はよく分からない)。ザ・ピーナツ、弘田美枝子、布施明、伊東ゆかりその他。この人たちはプロとして十分アメリカでも通用したのではないかと思う。特に布施明の歌の上手さに感心。カンツオーネ出身だけある。

ー岩崎宏美。同世代だけど、昔から声質の良さ、上手さは際立っていた。でもいろいろ人生の辛酸?をなめたのか、大人の女性になってすごく迫力がでてきた。まろやかな声、疲れたような顔も素敵。

ー松田聖子(デビューから80年代半ばまで)。普通の子なのに歌うと声も伸びて可愛いのでビックリした。アメリカ進出あたりからマドンナなどのものまね感が強くなってダメ。

ガッカリ系:
ー平井堅。えええっ?!と仰天するくらい素人みたいだった。顔が日本人離れしていて日焼けの度合い、奥目の加減などアラブ系の人みたい。ニューヨークじゃ絶対日本人に見えない。でもドラマチックな顔の表情のわりに、声にぜんぜん迫力も伸びもない。身振りも音程も不安。おじいさんの時計の歌もどこが良いのか不明。

ー森麻季。日本で評判の美貌のソプラノと期待して聞いてみたがぜんぜん声が出てない。マイクを持って歌うならよいが、大劇場ではほとんど聞こえないだろう。こちらで見たデセーやダムラウのようなのがオペラ歌手だと思ってたから、マイナス面が目立つのかもしれないが。でも10代のジュリアードの学生のがよほど声量があって上手いと思った。

ー綾戸智絵, 久保田利伸。私でも理解できる実力派なんだけど、英語を使い、向こうのスタイルでジャズやソウルを歌う日本人歌手はやはり厳しいものがある。アメリカ人の歌手が演歌を歌うような違和感?発音の悪さにものまねの感が抜けない。アメリカの聴衆に受けるのには難しいだろうな。

ー宇多田ひかる、浜崎あゆみ、吉田美和、広瀬香美。この人々も含めて、Jポップはアメリカの歌手やグループのものまね感が強くてほとんど受け付けなかった。

ー本田美奈子。上手いと聞いていたが、自分のジャンル以上のものに挑戦すると難しい。布施明とのデュエット「time to say good bye」は中でもイタリア語の発音も含めてひどかった。布施明が声量があって上手いだけに。アイドル系の歌い手だけにクラシック系はきつい。私が渡米した年にデビューし、可愛い面影しかなかったので、30代の痩せ方、頬のそげ方には驚いたが、最近亡くなったと聞いてまた驚いた。

おもしろ系:
ーモーニング娘。キャンディーズからおにゃんこの流れなのか、昔からこういうお茶の間バラエティ向けの素人っぽいアイドルというのは途切れないなと思った。ミニスカートはいて、歌あり踊りありコントあり。素人っぽい可愛さへの需要は不変のようだ。

ー山本リンダ。この人がこれほどマネキン人形のように美しくてスタイルがよくて、歌が上手くて、歌っている内容がキッチュで凄いことに今始めて気がついた。いろんな意味でぶっとんでて凄い。

お笑い・ものまね芸人:
凄い系:
ーものまねの中島マリ。この人は本当に才能があると思う。特に岸田今日子や市原悦子に爆笑だった。昔この人と同じ劇団の養成所に少しいたことがあるが、そこのトップが岸田今日子だった。昔とはいえ、劇団トップもあれほどいじれるのも凄い!

ー黒柳徹子。もう80歳近いと思うが、相変わらず毎日頑張っているところが凄い。滑舌はフガフガしてて元の滑らかさ、歯切れの良さはもうないが。

ーナイナイ、この人たち(漫才師?)も初めてだったが、モーニング娘。との期末テストのコントが面白かった。というか、昔の専制恐怖教師をリアルに思い出させた。70年代の中学にはああいう横暴な言動の男教師がけっこういた。

よく分からない系:
ーダウンタウン、その他の90年代以降の漫才。面白いのか面白くないのか、よく分からなかった。昔よく見た吉本やツービートの漫才の方が面白いような気がする。漫才というのは時代に即したものだから、日本という国に住んでいなかった私には面白さが分からないのかもしれんが。今の人の漫才はプロっぽくピシッとしてない、なんか普通の人が立ち話でぼやいているようか、それかアマの小劇団のコントのように見える。カジュアルで素人っぽいのが流行りなのか普通のサラリーマンや学生さんのように見える。
あと、関西のお笑いの世界で女性の芸人さんが昔と同じ、セクハラまがいの扱いを受けてるのは変わってないようだ。特殊な世界なのか。

ーエド・はるみ。この人もよく分からない。どこで笑っていいのか間が分からない。女優さんとしては需要がありそうだが。

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youtubeでは、日本物では皇室の昔のビデオなど見て、美智子妃殿下の美貌に驚いた。皇室も今では普通の一般家庭の家族のようなカジュアルな感じだが、昔はたしかに一般人とかけ離れていたと思う。






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最終更新日  2008年06月22日 15時03分23秒



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