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「つぐない」atonement
【スタッフ】 監督: ジョー・ライト 製作: ティム・ビーヴァン脚本: クリストファー・ハンプトン 原作: イアン・マキューアン「贖罪」「アムステルダム」 撮影: シーマス・マクガービー 【キャスト】 キーラ・ナイトレイ: ジェームズ・マカヴォイ: シーアシャ・ローナン(13歳役): ロモーラ・ガライ(18歳): ヴァネッサ・レッドグレイヴ(老年): ブレンダ・ブレッシン 【ストーリー】 1930年代、戦火が忍び寄るイギリス。政府官僚の長女に生まれた美しいヒロイン・セシーリア。兄妹のように育てられた使用人の息子・ロビーを、身分の違いを越えて愛しているのだ、と初めて気づいたある夏の日、生まれたばかりの二人の愛は、小説家を目指す多感な妹・ブライオニーのついた哀しい嘘によって引き裂かれることになる。 生と死が背中合わせの、戦場の最前線に送り出されるロビー。彼の帰りをひたすらに待ち、「私のもとに帰ってきて」と手紙をしたため続けるセシーリア。そして、自分の犯した罪の重さを思い知らされるブライオニー。セシーリアとロビーは、再び会えるのか?ブライオニーが罪を贖える日はやってくるのか?三人の運命は、無情な時代の流れの中に呑み込まれていく…。 内容(「Oricon」データベースより) イアン・マキューアンの最高傑作として名高い世界的ベストセラー『贖罪』を映画化!20世紀前半のイギリスを舞台に、一人の少女が犯した罪によって引き裂かれた一組の恋人の運命と、その罪の重さに苛まれる少女の人生を描く。キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイ、シアーシャ・ローナンほか出演。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 絵のようにきれいな画面。最初と最後が面白かった。中盤の戦場シーンはだれる。血まみれのけが人の姿がリアル過ぎ。ほとんどグロ。 ロングショットで海岸で停泊する部隊が延々と長回しで映し出される。おそらくCGなんだろうけど、ここまでする必要があるのかどうか疑問。馬が次々と撃たれて倒れたり、全部CGだろう。でもストーリーの流れをぶったぎるように思う。CGの凄さを見せたい映画ではないはずなのに。ぶった切られたきれいな画面を次から次へと見せられているような感じで、本筋が何だったのか分からなくなってしまう。 フラッシュバックも多い。同じシーンが二人の視点から繰り返されたり。 決して悪い映画でないし、エンディングも良いのだが、どこか今ひとつ感動できないのは、おそらく材料が最高なのに、上手く料理できない監督のせいだと思う。 潤沢な予算で最高のセットで最高の役者を使っているのに、なんともったいないことか。おそらく監督は凄く良い人か、若手で全く発言権がない人なのではないだろうか。制作にまで関与した原作者の意見、撮影監督の意見、CG監督の意見、それぞれの自己主張が強いばかりで、ストーリー運びより、技術の凄さとか画面のきれいさとか、カメラワークばかり目についてしまう。CGなどなかった80年代以前に作られていたら、名監督が手がけていたら、どれだけドラマチックに盛り上がったことか。 キーラはあいかわらずきれいだが、戦場のナースまできれいに化粧する必要があるかどうか、疑問だ。ノーメイクのほうがリアリティがあったと思う。 ブライオニーが子役、18歳、老年と同じヘアスタイルなのも変だよねえ。 30分の逢瀬だけでは主演のカップルの愛情の深さも分かりかねる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月26日 17時51分49秒
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