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2008年07月26日
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国際写真センター (ICP)
「Heavy Light: Recent Photography and Video from Japan」 展

「近年の日本のアートと現代文化の動向を反映した、写真とビデオ作品を紹介する大規模な展覧会です。本展覧会に出品される作品は、1990年代半ば以降、日本にもたらされたさまざまな変化にたいする多様な反応を表しています。「Heavy Light」展と展覧会に併せて刊行されるカタログは、現代日本における文化の展開に対して新鮮で刺激的な洞察を加えるものとなるでしょう。 参加アーティストは、会田誠、畠山直哉、鍛治谷直記、鬼海弘雄、小松原緑、楢橋朝子、小沢剛、澤田知子、鈴木理策、やなぎみわ、ヤノベケンジ、吉永マサユキ、そして中川幸夫の13名です。これらのアーティストのうちのおよそ半数が、アメリカでは初めての展覧会となります。この展覧会を通して、写真を用いて作品を制作するアーティストたちの強い想像力と独創性が明らかにされることでしょう。本展覧会では、次の4つのテーマに焦点をあわせます。「世界の表面」、「伝統の変容」、「コスチュームと自己顕示」そして「文化的アイコンとしての子ども」です。これらのテーマをとおして本展覧会は、現在日本で活躍するアーティストたちによる優れた、そして独創的な作品だけではなく、21世紀における日本文化の新しい多様性をも紹介します。」

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ヒップでキッチュでアニメでゲーム、ロボット、ゴスロリ・コスプレな日本のアート展。
もちろんそれだけではないが、日本の現代アートというとどうしてもその傾向、カラフルな人工世界、アミューズメントパークの印象が強い。
作家の中で知ってるのは3月に日本の美術館で見た澤田とヤノベ、やなぎみわだけだった。澤田は森村とか森万里子、シンディ・シャーマン路線の自分一人をモデルに複数のキャラを演じた作品。この人は個性的な丸顔でいかにもこの手の作品にぴったりの容姿だと思った。これがあまりにもモデル的な美人だとナルシストのコスプレになってしまう。ただし、女子校のクラス記念撮影の大型写真は芸術というよりほとんど凝り性の世界だと思った。50人からの女子高生(+女教師)を一人で演じるのに、いったいどれだけの労力を扮装に費やすのか。面白いといえば面白いが、この面白さはアートの面白さとは違うような気がする。森村は同じ方向性でも、もう少し芸があるというか、プロップなどの作り方に彼自身の独特のこだわり世界が見えるのだが。澤田はまだ試行錯誤してる印象。シンディもそうだが、一つの手法にこだわると意外と作品世界が狭くなって袋小路に入って行く怖れもある。シンディも20代のデビュー作が最高傑作で、それ以降は作風の過激さだけ目立つようになってしまった。

写真展というだけに、写真作品で面白いのがあった。鬼海弘雄という作家のポートレートで、なんとハッセルブラッドを手持ちで撮影しているという。(本当?)東京下町のちょっと本道から離れた市井の人々の姿が、何となく60-70年代のアングラ芝居を彷彿させる。まだこういう人々がいることにちょっと感心した。白黒で、正面からの取り組みかたなど、昭和のノスタルジックな匂いのする写真だと思った。あと、畠山直哉の都市の大型写真も面白かった。





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最終更新日  2008年07月26日 18時25分21秒



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