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一週間ほど姿を見なかったトイレに住むおばさんだが、どうやらまた戻ってきたらしい。今、おばさんが籠もっているのは3階の312号室と314号室の間にあるバスルームで、おばさんがいるといつもゴーゴーというファンの音が一日中鳴り響いているので分かる。夜中になると相変わらずキッチンに姿を現しているようで、ガスの臭いがフロア中にたちこめているので分かる。おばさんの天敵のスコは諦めたのか、様子を見ているのか、最近は二人の怒鳴り合いの声もあまり聞こえてこない。リバーサイドテラスのオーナーも諦めておばさんの部屋以外は出入り自由にしているのだろうか。ビルの中をウロウロしているおばさんとホールでばったり出くわしたりする。と思ったら、今日は昼間から、1時間にわたっておばさんのドアをコツコツと叩き続ける訪問者があった。どうやら市からのソーシャルワーカーのようだった。
さて、今日はオバマ大統領誕生の日だったが、全日に徹夜の仕事が入って朝になって寝たので、生中継のテレビも見なかった。ニュースを後でみると、かなりの騒ぎだったようだ。オバマ大統領は宣誓ではとちったが、相変わらず演説が上手く、美人妻と娘も可愛くて理想的な家族に見える。見物客の誰も彼も幸せそうで、歴史的瞬間に感動しているようだった。黒人は自分たちの中から大統領が生まれたと喜んでいるが、オバマを見てもアメリカ黒人のルーツをほとんど感じない。むしろいろいろな国籍や人種の血が混じった人に見える。育ちもエスニックでアメリカで育ったアメリカ人という印象もあまりしない。クラスでいうと、「外国からの転校生」という印象。奥さんのほうがもろにシカゴのアメリカ黒人という感じがする。「外国からの転校生」みたいなシャイな細身の男の子、吃音で英語になまりがあって、あまり目立たない、アメリカ人らしい陽気さのない、アジア人みたいな性格のミックスの男の子、そんな子がアメリカの大統領になってしまったという印象だ。黒人から見ると、やはり黒人なんだろうが。 繊細で傷つきやすい感じもする。奥さんの方は母性本能が強くて旦那を母親のように守っている感じだ。ブッシュ親子もそんなとこがあった。奥さんがしっかりもので旦那をカバーしている印象。理想家で傷つきやすいオバマは、落ち込む度に奥さんの大きな胸にすがりついて毎晩慰めてもらいながら子守歌を歌ってもらっているんじゃないか、という雰囲気もする。 さあ、この「外国からの転校生」みたいなドジでシャイでアメリカ人らしくない陰気な感じの「日に焼けた」男がどのようにアメリカを回復させるのか。しばらく見てみたいと思う。半分くらいの期待度のほうががっかりしなくて良いと思うが。 ブッシュは好きではないが、去っていく大統領にブーイングは的外れだと思った。歴史的な評価は未来が決めるだろう。馬鹿な戦争ごっこ好きな男が政治で馬鹿なことをしては、世界史が作られてきたといえば、そのとおりだし。民主党はスタンスが福祉重視だけに、外れると痛い。カーターの二の舞にならなきゃ良いけど。 どうでも良いけど、あの宣誓の場にペイリンとマケインを想像してみると、ちょっとマンガみたいで面白かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年01月21日 14時31分49秒
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