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展覧会を開いているのは私の参加している女性だけのギャラリーで、07年にメンバーになって以来初めての個展をやっている。とにかくギャラリーが広くてロケーションもよいので、今までひっそりとやってきた展覧会とは比較にならないくらい人が見に来る。同じビルに有名な写真美術館があるのも幸いで、私の作品が写真をベースにしているために写真愛好家がたくさんやってくる。金曜と土曜にはハイスクールの生徒を引き連れたグループ鑑賞が二つもやってきた。作者が画廊にいると見に来た人は嬉しいらしい。
土曜にギャラリー当番をしていたジュリーは新しいメンバーで、私と同じ40代後半から50代初めかと思ったら、何と60代前半だった。アメリカ人には珍しくとても若く見える。弁護士の夫の間に3人の成人した実子と2人のローティーンの養子がいるという子だくさん。しかし、そのロシアから来たという養子、姉と弟の話は凄まじかった。3歳と1歳で養子にしたというその二人は12-13歳頃から精神に支障を表し、上の姉は昨年、ジュリーと夫の寝ている寝室の入り口に通じる階段に放火をしたという。手紙があり、義理の両親を殺害しようと試みたと書いてあったという。彼女は結局少年院に入ったらしいが、ショックを受けたジュリーの夫は今、別居しているという。下の弟も12歳頃の第二次性徴から手に余る行為が始まり、インターネットで多量にポルノグッズを買ったり、物を盗んだりと、結局特殊施設に引き取られてセラピーを受けているという。 50歳で養子を迎え、今60代でそんな苦労を背負い込んでいるようには、とても見えないくらい若々しいジュリー。実子はみんな大学院を出て獣医や英文学で博士号を取る優秀な子ばかりという。でも養子を迎えたことを後悔したことはないという。 子供がいるというのは学ぶ事が沢山あって良いという。時間が十分にあり、生活のために働く必要がないことも面倒な手続きや費用を超えて養子を迎えた理由だったかもしれない。 話し好きな彼女は一瞬たりとも黙っていないので、ずいぶん話をしていたように思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月06日 09時23分30秒
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