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豚インフルエンザのニュースが流れてから約10日、ほとんんど部屋に籠もって仕事をしていたので、近所に買い物にいく以外、バスや地下鉄に乗ることもなかった。日本では大騒ぎらしく、実家から何度も電話がきたが、こちらの人はマスクもせず、ほとんど話題にしないのでピンと来なかった。
今日の午後、久々に地下鉄に乗ってチェルシーにあるギャラリーに行った、そういえば気候の良い春真っ盛りの休日にしては地下鉄の乗客が少ないのに気がついた。マスクをしている人は全くいない。この時期には良く目につく観光客のような外観の人もいなかった。34丁目から11アベニューまで歩いてギャラリーを尋ねると、ビルの中も付近も閑散としている。人が歩いていない。この時期にこのギャラリー界隈が賑わっていないのも不思議といえば不思議だった。 ギャラリーの先週から今週にかけての入場者数を見ると、一日5-10人。これはかなり少ないと思った。豚インフルエンザを怖れて、人々はおでかけを控えているのだろうか。そう考えてみると、3月末から4月20日までの私の展覧会は、そういうニュースに脅かされなかった分、時期的にラッキーだったかもしれない。せっかくの展覧会も人が来ないと何にもならない。 今月の展覧会の画家であるジョイスはニューヨークでもよく知られた弁護士の妻で、ソサエティに知り合いがたくさんいるらしい。オープニングレセプションは満員だったと聞いた。その日にほぼ知り合いが全員来てしまったのかもしれない。でも画廊巡りの一見さんのお客が来ないというのも寂しい。 帰りのバスもガラガラで、道も夕刻というのに空いていた。バスの中の人は適度に互いに間隔を置いて座っているようで、二人がけ席でもすでに座って居る人の横に座るのは憚られるような雰囲気があった。そのうち一人の年配の客がガーガーと咳き込み始めた。その次の停留所で一気に何人も降りていったのは、偶然だろうか。 日本では大騒ぎの豚インフルエンザ。ニューヨークでは表面的には意識している雰囲気はないが、水面下ではいろいろあるのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月03日 11時47分48秒
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