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2010年07月06日
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日本に帰るのは8月の父の一周忌までないと思ってたら、今度は母がガンで手術したということで6月に2週間帰国することになった。大腸で見つかったガンはすでに肝臓まで進行しており、手術ですべて除去することができなかったという。高齢だし、手術もかなわない、という話が医者から兄にあったという。

母は数年前から精密検査を受けるように言われていたらしいが、父の看病のために昨年末まで医者にかかる暇さえなかった。それが今年になって別のことで医者にかかり、MRIを薦められたところ数箇所のガンが発見され、即手術となった。手術直後はやせ細って寝ていたというが、私の帰国した術後3ヶ月の時点では顔色も悪くないし、家事もそこそこやっていた。

本人に言わせるとかなりやせたといい、犬の散歩は行けるが長距離を歩くのは大儀だそうだ。近所のスーパーに行くことはできるが、駅前デパートまで出てくるのは無理だという。昼ごはんはケアサービスのお弁当をとっている。病院には化学治療で週一回市民病院まで通っている。それはタクシーやバスで行ったりしてるらしい。化学療法の副作用で髪が抜けたのでパーマもあてずにベリーショートにしていた。家の掃除はケアサービスの人が週に2-3回来てくれるという。

2週間の休暇をとった私は、父のいない一軒家で母と過ごすこととなった。私は料理もできないが、電気器具の配線、買い物や犬の散歩、話し相手くらいはできるだろうと思った。しかし私は18歳で上京してから母と2週間も二人きりで過ごしたことがない。東京の大学を出てからもめったに実家に戻らず一人暮らしが続き、そのまま就職し、28歳で海外に出てから日本の実家に帰ることなどこの20年間に5回ほど、一回にせいぜい3日だった。親子であっても、ぴったり一日中そばにいて世間話をしてすごすのも息苦しかった。結局、その解決策として、朝5時に起きて犬の散歩に行き、朝ごはんを一緒に食べ、テレビを見ながら世間話をし、11時ごろには駅前商店街に買い物に出かけ、3時ごろ帰宅。5時ころに犬の散歩、6時から夕飯を一緒に食べて10時前には寝るという日課になった。





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最終更新日  2010年07月06日 11時54分07秒



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