食料危機秒読み
去年くらいから世界の穀物全体の需給は、消費量が供給量を上回っており、米以外は全滅です。今のところ期末在庫がありますので、なんとかなっていますが、来年は分かりません。日本は穀物の60%を輸入していますが、できなくなる可能性大です。東北3県の放射性物質汚染米問題もあります。こんな状況で農作物完全自由化とかしたら、即死もあり得ます。ーー引用開始ーー--------------------------------------------------【特集】米国農務省穀物等需給報告(8月11日公表)-------------------------------------------------- 米国農務省は、8月11日(現地時間)、2011/12年度の4回目の世界及び主要国の穀物・大豆に関する需給見通しを発表しました。その概要は以下のとおりです。 2011/12年度の穀物全体及び大豆の生産量は消費量を下回る見込みです。 1世界の穀物全体の需給の概要(見込み) (1)生産量 22億6,466万t(対前年度比 3.3%増)(2)消費量 22億8,018万t(対前年度比 2.2%増)(3)期末在庫量 4億3,401万t(対前年度比 3.5%減) 期末在庫率:19.0%(1.2ポイント減)<主な品目別の動向>【小麦】 生産量は、前年度干ばつの旧ソ連諸国で増産、インドで史上最高の豊作となるが、 EUの仏独英や米国の冬小麦地帯での高温・乾燥等による減少から、世界全体では消費量を下回る見込み。しかしながら、期末在庫率は依然、高水準を維持。(1)生産量 6億7,209万t(対前年度比 3.7%増) ロシア、カザフスタン、インド、ウクライナ等で増加。 米国、EU等で減少(2)消費量 6億7,496万t(対前年度比 3.0%増) EU、米国、インド、ロシア、中国等で増加。(3)期末在庫量:1億8,887万t(対前年度比 1.5%減) 期末在庫率:28.0%(1.3ポイント減)(4)前月からの主な変更点 ロシア、ウクライナで降雨に恵まれ生産量を上方修正、EUで飼料需要増で消費量を上 方修正。【とうもろこし】 生産量は、米国では7月の高温で単収は前年度並みであるが、面積の増加により前年度より増加し、中国は史上最高となり世界全体でも史上最高の見込み。一方、中国の堅調な飼料用需要等から、世界の消費量も増加して生産量を上回り、期末在庫率は低水準。米国においても期末在庫率は5.4%と前年度(7.1%)より低下。(1)生産量 8億6,052万t(対前年度比 4.8%増) 米国、中国、ウクライナ、EU、アルゼンチン、メキシコ、ブラジル等で増加。(2)消費量 8億6,892万t(対前年度比 3.2%増) 中国、メキシコ等で増加。(3)期末在庫量 1億1,453万t(対前年度比 6.8%減) 期末在庫率:13.2%(1.4ポイント減)(4)前月からの主な変更点 米国で7月の高温による単収の下方修正等により生産量を下方修正し、消費量を下方 修正。ブラジルの生産量を上方修正。 【米(精米)】 生産量は、米国で作付面積の減少から減産となるも、パキスタン、インド、タイ等で増産となること等から、史上最高の見込み。インド等で消費量が増加するものの、世界の生産量は消費量を上回る見込み。(1)生産量 4億5,625万t(対前年度比 1.1%増) パキスタン等で増加。(2)消費量 4億5,519万t(対前年度比 1.6%増) インド等で増加。(3)期末在庫量 9,793万t(対前年度比 1.1%増) 期末在庫率:21.5%(0.1ポイント減)(4)前月からの主な変更点 大きな変更はなし。2世界の大豆需給の概要(見込み) 生産量は、アルゼンチンで増加するも、米国、ブラジルで減少することから、世界全体で前年度よりわずかに減少し、消費量を下回る見込み。なお、中国の需要は依然、高水準。(1)生産量 2億5,747万t(対前年度比 2.5%減) アルゼンチンで増加。 米国、ブラジルで減少。(2)消費量 2億6,232万t(対前年度比 3.7%増) 中国等で搾油用需要増加。(3)期末在庫量 6,095万t(対前年度比10.9%減) 期末在庫率:23.2%(3.9ポイント減)(4)前月からの主な変更点 米国で単収及び収穫面積の下方修正から生産量を下方修正。 詳しくは、「食料需給インフォメーション」http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html内「米国農務省穀物等需給報告」http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_usda/index.htmlでご覧ください。