【特集】米国農務省穀物等需給報告(8月10日公表)
世界の穀物はアメリカを始め天候不順で減産の見込み、生産量が消費量を上回る。そろそろ地球上での食料生産の限界にきているようです。ちょっとした気象異変で食料危機に陥ります。それに拍車をかけるのが湯田金で、先物市場でうはうはしているようですね。迷惑な話です。超円高の日本にいると分りづらいですが、通貨安の国ではまた暴動レベルの事態が予想されます。世界人口は70億人を越えましたが、食料供給の面からそろそろ限界のようです。この上、水と石油エネルギー不足が顕在化すると近未来は悲惨なことになるでしょう。経済発展どころではないですね。少ない資源エネルギーでどうやりくりしていくか、日本人が最も得意とするところではないでしょうか。ーーー引用開始ーーー-------------------------------------------------- 米国農務省は、8月10日(現地時間)、2012/13年度の4回目の世界及び主要国の穀物・大豆に関する需給見通しを発表した。その概要は以下のとおり。 2012/13年度の穀物全体の生産量は消費量を下回るが、大豆の生産量は消費量を上回る見込み. 1世界の穀物全体の需給の概要(見込み) (1)生産量:22億4,746万t(対前年度比 2.7%減)(2)消費量:22億8,746万t(対前年度比 0.5%減)(3)期末在庫量:4億3,111万t(対前年度比 8.5%減)(4)期末在庫率:18.8%(1.7ポイント減)≪主な品目別の動向≫<小麦> 生産量は、前年度、悪天候による被害を受けた米国の他、インドで増産となるものの凍害や乾燥の影響を受けた旧ソ連諸国、EUで減産となり、世界全体では前年度を下回る見込み。 また、消費量もインド等を除き前年度より減少するものの、世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。(1)生産量:6億6,283万t(対前年度比 4.7%減) 米国、インド等で増加、ロシア、カザフスタン、EU、豪州、アルゼンチン等で 減少。(2)消費量:6億8,325万t(対前年度比 1.8%減) インド等で増加、ウクライナ、カナダ、EU等で減少。(3)期末在庫量:1億7,717万t(対前年度比10.3%減)(4)期末在庫率:25.9%(2.5ポイント減)(5)前月からの主な変更点 生産量は、ロシア、カザフスタンで下方修正、インド、ウクライナで上方修正。<とうもろこし> 生産量は、世界全体で減少し、主産国の米国では7月もコーンベルトの高温乾燥が継続し、前月予測から更に下方修正(329.5百万トン→273.8百万トン)され6年ぶりの低水準。 また、消費量も、米国での下方修正から減少する見込み。米国では、生産量の下方修正により、期末在庫量は17年ぶりの低水準で、期末在庫率は5.8%と前月予測(9.3%)に比べ3.5ポイント下方修正。(1)生産量:8億4,901万t(対前年度比 3.2%減) 中国、アルゼンチン、メキシコ、カナダ、南ア、米国、EU、ブラジル等で減少。(2)消費量:8億6,164万t(対前年度比 0.8%減) 中国、ブラジル等で増加、米国で減少。(3)期末在庫量:1億2,333万t(対前年度比 9.3%減)(4)期末在庫率:14.3%(1.4ポイント減)(5)前月からの主な変更点 生産量は、高温乾燥の影響から米国や、EU、ウクライナで下方修正、中国、ブラ ジル、アルゼンチンで上方修正。消費量は、米国、EU等で下方修正。<米(精米)> 生産量は、東南アジア諸国での増産等により、世界全体では史上最高となるも、インド、中国等の消費量の増加から、世界の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は低下。(1)生産量:4億6,322万t(対前年度比 0.4%減) インド等で減少(2)消費量:4億6,640万t(対前年度比 1.7%増) 中国等で増加(3)期末在庫量:1億0,182万t(対前年度比 3.0%減)(4)期末在庫率:21.8%(1.1ポイント減)(5)前月からの主な変更点 生産量は、インドで下方修正。2世界の大豆需給の概要(見込み) 生産量は、世界全体では南米の増産見込みにより増加するものの、米国のコーンベルトの高温乾燥の継続で前月予測から更に下方修正(83.0百万トン→73.3百万トン)。米国の減産に加え、中国の輸入需要増等により、米国の期末在庫率は4.2%と、前年度(4.6%)を下回る低水準。(1)生産量:2億6,046万t(対前年度比10.4%増) ブラジル、アルゼンチンで増加、米国で減少。(2)消費量:2億5,692万t(対前年度比 1.2%増) 中国、アルゼンチン等で増加、米国で減少(3)期末在庫量: 5,338万t(対前年度比 2.8%増)(4)期末在庫率:20.8%(0.3ポイント増)(5)前月からの主な変更点 生産量は、米国で高温乾燥の影響から下方修正、ブラジルで作付面積増により上方 修正。消費量は米国で下方修正。詳しくは、「食料需給インフォメーション」http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html内「米国農務省穀物等需給報告」http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_usda/index.htmlでご覧ください。