米国農務省穀物等需給報告(1月11日公表)
大豆以外の期末在庫は低下しています。この数期連続でこういう状態で、この数年ワッチしていますが、生産量が消費量を下回るということはなかったのです。世界的な食糧危機前夜と見るべきでしょう。現代農業は食糧生産=エネルギー(水も)ですので、石油が年率5%程度(15年で半分)で減産しているのに食糧生産も連動する可能性大です。http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201301090000/-------------------------------------------------- 米国農務省は、1月11日(現地時間)、2012/13年度の9回目の世界及び主要国の穀物・大豆に関する需給見通しを発表した。その概要は以下のとおり。 2012/13年度の穀物全体の生産量は消費量を下回るが、大豆の生産量は消費量を上回る見込み。1世界の穀物全体の需給の概要(見込み)(1)生産量 22億4,109万t(対前年度比3.2%減)(2)消費量 22億8,431万t(対前年度比1.2%減)(3)期末在庫量 4億2,333万t(対前年度比9.3%減)(4)期末在庫率:18.5%(1.7ポイント減)《主な品目別の動向》〈小麦〉 生産量は、前年度、悪天候による被害を受けた米国のほかインド、中国等で増産となるものの、乾燥等の影響を受けたロシア等の旧ソ連諸国、豪州、EUで減産となり、世界全体では前年度を下回る見込み。また、消費量はインド、米国等を除き前年度より減少するものの、世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。(1)生産量 6億5,431万t(対前年度比6.0%減) 米国、インド、中国等で増加、ロシア、カザフスタン、豪州、ウクライナ、EU、アル ゼンチン等で減少。(2)消費量 6億7,345万t(対前年度比3.6%減) 米国、インド等で増加、EU、ロシア、ウクライナ等で減少。(3)期末在庫量 1億7,664万t(対前年度比9.8%減)(4)期末在庫率 26.2%(1.8ポイント減)(5)前月からの主な変更点 大きな変更はなし。〈とうもろこし〉 生産量は、中国で天候に恵まれ史上最高を更新し、南米でも降雨に恵まれ高単収となるも、米国、EUで高温乾燥による減産から、世界全体では前年度を下回る見込み。 また、消費量は、中国で増加も米国で減少し、世界全体では前年度を下回る見込み。米国では、消費量の上方修正等により期末在庫率は5.3%と、前月予測(5.8%)より下方修正。(1)生産量 8億5,230万t(対前年度比3.5%減) 中国、アルゼンチン、メキシコで増加、米国、EU、ウクライナ、ブラジル等で減少。(2)消費量 8億6,811万t(対前年度比1.3%減) 中国、ブラジル等で増加、米国、EU等で減少。(3)期末在庫量 1億1,599万t(対前年度比12.0%減)(4)期末在庫率 13.4%(1.6ポイント減)(5)前月からの主な変更点 消費量は、米国で飼料用需要を上方修正。〈米(精米)〉 生産量は、中国や東南アジア諸国の増産から、世界全体では史上最高となるも、中国、インド等の消費量の増加から、消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。(1)生産量 4億6,555万t(対前年度比0.1%増) 中国等で増加、インド等で減少。(2)消費量 4億6,858万t(対前年度比2.3%増) 中国、インド等で増加。(3)期末在庫量 1億248万t(対前年度比2.9%減)(4)期末在庫率 21.9%(1.1ポイント減)(5)前月からの主な変更点 大きな変更なし。2世界の大豆需給の概要(見込み) 生産量は、米国ではコーンベルトの高温乾燥により減産も、生育期後半の降雨により単収は改善。一方、ブラジルは天候に恵まれ史上最高となること等から、世界全体では前年度を上回る見込み。 米国の期末在庫率は、生産量の上方修正等から4.4%と前月予測(4.3%)より上方修正。(1)生産量 2億6,941万t(対前年度比12.9%増) ブラジル、アルゼンチンで増加、米国で減少。(2)消費量 2億6,267万t(対前年度比2.5%増) 中国、アルゼンチン等で増加。(3)期末在庫量 5,946万t(対前年度比7.9%増)(4)期末在庫率 22.6%(1.1ポイント増)(5)前月からの主な変更点 大きな変更なし。詳しくは、「食料需給インフォメーション」http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html内「米国農務省穀物等需給報告」http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_usda/index.htmlでご覧ください。