電気化学分野における交流インピーダンス測定
http://www.hioki.co.jp/products/product/lcr_resistance_signal/540/ケミカルインピーダンスメータ 3532-80●JIS R 1661:2004(ファインセラミックスイオン伝導体の導電率測定方法)に対応●固体電解質のイオン導電率測定が可能●電池測定が可能●コール・コールプロット測定、ケミカルインピーダンス測定可能●入力抵抗: 2 MΩ、入力容量: 20 pF、CMRR: 50 dB以上最大入力電圧/対地間最大定格電圧: ±10V、信号レベル: 5mV〜価格3532-80 ¥450,000(税込¥472,500)ーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・っていう測定器がありましてですね、足ったの(?)45万円しかしない(?)のです。でも、もし「歯」がここでいう「ファインセラミックスイオン伝導体」だっていうことに気が付けば、これほどすごい機械はありません。ほんとに「すごい!」あっさり、虫歯の原因とその対策を解明することができるはずです。だれかしませんかね?ヒントはカタログに書いてあります。「電池測定が可能」!!すごい時代になったものです。山口大の藤森先生や東工大の八島先生はどうしていらっしゃいますか〜?ついでに、解説文を一部引用しておこうと思いますが、この中に、「5. 腐食測定」という項目があり、これが虫歯再現の実験の測定に応用できるでしょう。ーーここから引用ーー3532-80ケミカルインピーダンスメータ電気化学インピーダンス測定 JIS R 1661:2004ファインセラミックスイオン伝導体の導電率測定方法対応1.JISR1661と3532-80の対応表2.インピーダンス測定3.交流4端子測定4.電気化学インピーダンス測定5.腐食測定6.高分子固体電解質膜の測定7.固体電解質のイオン導電率測定4.4.3.1電気化学測定への応用交流インピーダンス測定は電気化学分野の固体系・腐食系・電極反応系への応用ができます。一般的に電気化学反応の電流.電圧特性は非線形であり比例関係がありません。しかし、5mV、10mVの微小交流信号でインピーダンス測定することで線形に近似することができますので、電気化学反応をインピーダンスとしてとらえることができます。3.2等価回路とCole-Coleプロット交流インピーダンス測定では、測定周波数をスイープすることでより多くの情報を得ることができます。測定したインピーダンス(Z,θ)を図3.1のように複素平面表示(Cole-Coleプロット)し、図3.2のような等価回路と照らし合わせて解析することで各パラメータ値(Rs、Rp、C)を求めることができます。図3.1の各ポイントは各周波数でのインピーダンスZ、位相差θに対応しています。電池などの電極反応を例にとりますと、Rsが電解液抵抗、Rpが電荷移動抵抗、Cが電気二重層容量となります。3532-80の測定結果からCole-Coleプロットを作成する場合には実数成分としてパラメータRsを、虚数成分としてパラメータXを選択してください 図3.1複素表面表示(Cole-Coleプロット)図3.2等価回路 ・交流インピーダンス測定を行なう場合には、測定中に系が変化しないことが条件となります。系が変化する場合には安定してから測定を開始します。定常状態になりにくい系では、系の変化よりも 十分に速く測定しなければなりません。・交流インピーダンス測定は、測定原理上、1周期以上の測定時間がかかります。5. 腐食測定 4.1腐食速度のモニタリング腐食している金属.溶液界面の等価回路も図3.2で表され、Rs が溶液抵抗、Rpが分極抵抗、Cが電気二重層容量となります。分極抵抗Rpと腐食電流IcorrにはIcorr=k/Rpの関係がありますので、分極抵抗を測定することで腐食速度をモニタリングすることができます。(k:酸化と還元の分極曲線により決まる定数)参考文献電気化学会 電気化学測定マニュアル 丸善株式会社