昭和の子供0.1
40代女性、上顎1,1,2、下顎3,2 前歯部隣接面カリエス前回のつづきでその詳細なんだがhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202212160001/この方、コロナ前まではこんな虫歯はなかったとか、この数年右上3の八重歯の歯列矯正治療を受けてワイヤーリテイナーを入れている頃からなったとか、リモートでパソコンでする仕事を黙々とやっていたとか、昔から歯ぎしりはしていたとか、朝ごはんにフルーツをどっさり親が出していたとか、怪しい話がたくさん出た。開口になっているのは歯列拡大して無理やり右上3番を押し込んだからで、元々はちゃんと咬んでいた。その証拠に切縁が歯ぎしりのため磨り減っている。口蓋側というか裏面を見てみるとクラックが多数見える。長年歯ぎしりをしていて、外傷性にクラックが入ったように見える。もちろんクラックからは虫歯になりやすい。隣接面はプラークも付きやすく、隣接歯との歯質の接触点になりやすくインピーダンスが低くなりそこに電気の通り道になりやすく隙間腐食を助長する。放電現象と同じだ。しかもワイヤーリテーナーより歯質の方がイオン化傾向が大きいので、歯質の方が虫歯になりやすい。誰ともしゃべらずに黙々と作業をするのも虫歯になりやすい。唾液は回らない、口唇に覆われているので、酸素濃度が低くなりがちで酸素濃度差腐食になりやすい。フルーツは酸性であることが多く、含まれている果糖は細菌の分解過程で酸を出す。様々な虫歯になりやすい条件が満載だ。前歯のCR充填は一般に行なわれているので、簡単な症例なのだが、うちではあまりアップしていない。というのは前歯の虫歯は重曹うがいで自己管理してね、、と何もしないことが多い。 CRが脱離したので再充填することはあるが、スーパーテクニックではないので、わざわざアップすることもないということだ。この症例はバージン歯症例なので、うちとしては貴重な画像だ。虫歯は除去するが、エナメル質は残すので、正面から見ても分からないはずだ。α-TCPセメントで覆とうしてCR充填する今回はストリップスは使っている。時系列でどうぞ唇側の歯茎部にも虫歯がある。右下2、3にもあるのだが、おもろくないので省略しましょうか?w