今日の充填治療23.0(超上級編:親知らずのCR充填治療)
60代男性、左上8、CR2次カリエス歯医者にとって、親知らずを抜くか、保存するか?究極の選択だ。と言うのは、保険診療ではどちらも物価が現在の1/10だった昭和40年頃の歯科診療報酬の相場からほとんど改定されていない。抜歯は2,650円w、CR充填はこれも3,000円くらい。歯科医師にとって、治療に真面目に取り組もうというインセンティブなどあろうはずがない。どれだけ手を抜けるか?、どれだけ時間をかけずに済むか?それだけしか考えられない。僕はこのような治療に1時間かけているが、そんなことではジリ貧になる。歯科診療所の1時間当たりの売上は20,000円はないと確実に潰れる。ということは、抜歯も、CR充填も10分以内で終わるしかない。そんなことができるのか?抜歯は水物と言われ、10分で抜けることもあるが、1時間かかっても抜けないかもしれない。やってみるまで分からない。それなら10分は無理でも30分でいけるかもしれないCR充填を選ぼうか?ということになる。やほーニュースにあったが、なぜ歯医者が初診時にレントゲンを撮りたがるのか?それは埋伏の親知らずを発見して、埋伏抜歯の12,500円を稼ぎたいのだ、という、どうしたらそんな発想ができるのか?埋伏抜歯など、半日かかっても抜けないかもしれないのに、そんなことをしたがる歯医者など正常な神経をしていないだろう。サドかマゾかw歯医者が初診時に全体が分かるレントゲンを撮るのは歯周病病名があれば保険算定ができるから、というだけだ。僕の野戦病院ではこんな単発では赤字覚悟のCRばかりだ。見れば分かると思うが、時間をどこまでかけないか?それだけのCR充填、超絶手抜きの処置だということが判ると思う。いや判らんかw痛くなったら、抜歯だよ〜んwと言って帰すw痛くなったら抜歯でさらに儲ける(儲からんがw)。日本の歯科の保険診療とはこんなものだ。日本は歴史上大成功した究極の社会主義国という意味は歯科医師になって初めて身にしみて分かる。歯医者とは自分の身体をすりつぶして死ぬか、悪魔に魂を売るしかない職業だ。余程の覚悟がないと選んではいけない職業だと思う。大