ソーラーハウス 2019/01/02(HS-1500改)
この正月休みを使って、L-301とMH-35を使った2wayスピーカーを作ろうとしていた。実はこの組み合わせは当初HITACHI内でHS-1500として企画されていたものだそうだ。ところが役員の面前でのプレゼン時にMH-35がとんでしまい。企画は流れてしまったそうだ。この組み合わせが本物のHS-1500なのだが、ここではHS-1500改と呼ぶことにする。製品版のHS-1500は3wayだった。ウーファ:L-301、ミッドレンジ:M-60、ツィーター:H-35Hの3way だ。この製品版は固有の音色の癖があり、それだけ聴けばこんなものかと思うが、400番、10000番等と比べると聴くに耐えない。その理由としてはツィーターのH-35Hが狭帯域であることと、ディバイディングフィルターが順次二分式ではないことが考えられる。HS-1500改はL-301とMH-35なので、M-60は使用しておらず、H-35Hは撤去してある。チャンネルデバイダーは大先生の遺品のデジタルチャンデバminiDSP 2×4DHを使用して、パワーアンプは大先生に作って差し上げた定電流駆動アンプ4台をコンパクトに1台に組み込んだものを使用した2way定電流マルチアンプだ。このminiDSPはI/V変換と思われるOPアンプ(NJM4560?)の出力にDCカット用についているアルミ電解コンデンサーが極端に音を悪くしている。これはポリプロピレン・コンデンサーに換装している。最低でもこれだけはした方が良い。OPアンプをOPA627に換装しているローランドのAP-700改には負けているが、かなり良い音だと思う。L-301は大先生が測定した結果を参考にして測定用のB&Kのマイクロフォンで測りながら微調整した。参考設定値をアップしておく。L-301の補正後のf特同補正特性MH-35の補正後のf特同補正特性L-301はユニットとしては-6dB/oct.の高域下がりのf特で、MH-35は-6dB/oct.の低域下がりのf特なので、それぞれ-6dB/oct.のLPFとHPFを通して逆相接続にすると、-12dB/oct・逆相接続クロスオーバー時の理論通りのフラットなf特になる。以下が総合f特で、30Hz〜20kHzが信じられないほどフラットになる。