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2007.01.10
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カテゴリ:野球全般
契約更改交渉で自由契約を求めていたオリックス・中村紀洋内野手(33)の退団が9日、必至の情勢となった。代理人・茂木立仁弁護士(39)がこの日、大阪市内の球団事務所で5度目の交渉に臨み、球団側が移籍を容認した。球団側はトレードを進め、まとまらなければ自由契約とする方針。
 球団側は今季の必要戦力であることを強調してきたが、両手首痛を抱えながらチームの顔として出場を続けたことへの対応や下交渉で1億2000万円減の8000万円を提示されたことなどで、中村は球団への不信感をぬぐえなかった。
 交渉役の機谷球団代表も「中村選手本人の意志は固く、このまま無理やり続けてもお互いのためにならない」と話した。今後は全球団を対象にトレードを進める構えだが、まとまらなければ、球団側は自由契約とする方針を固めている。
 だが、渦中の中村はこの日夜、芦屋市内で同弁護士と会見を開いた。今月5日に自身も同席して下交渉を行ったことを明かした上で、球団が交渉を断念して退団を容認したことに「まさかビックリです」と交渉継続中であることを強調。同弁護士も「伝わりにくい言い方をした」と、交渉後の発言を“退団確実”でない趣旨に修正した。
 一方で、中村は移籍について「命をかけてやれるところじゃないと。それがオリックスではないのかなと感じている。手を挙げてくれればどこでもいい。お金じゃない」とも続けた。
 中村の会見を受けて再び報道陣に対応した同代表は困惑するばかり。ただ「オリックスでプレーする選択肢を持ってくれているのなら、われわれも考えます」と、苦渋の退団容認から契約更改交渉の再開への方針転換にも含みをもたせた。

オリックスは10日、契約交渉がこじれて事実上の退団が決まった中村内野手に対し、あらためてトレードか自由契約で移籍先を探る考えを示した。この日代理人の茂木立弁護士と電話会談を行った機谷球団代表は、今後について「残留以外で検討していきます」と伝えたことを明言。トレードを最優先し、交渉が成立しない場合のみ自由契約とする考えを明かした。ただし「こちらも完全に閉ざしているわけではない」とわずかながら、中村サイドが折れて来た場合のみ、残留の可能性が残っていることを示唆した。

しかしながら他球団の中村獲得表明は現時点ではなく、この時点で名乗りを挙げるのは得策ではないとの流れがあるようにも思える。現実的にみても、故障の多い中村は3塁と1塁しか守れず器用なタイプの打者ではないのでセ・リーグ移籍も難しいし楽天も静観している。
中村個人の幼稚なプライドとオリックス球団側の清原特別扱いに嫌気がさしているのだろうが、双方のコミュニケーション不足が今回の事態を引き起した最大の原因だと思う。


(デイリー・スポーツ紙記事一部転用)

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Last updated  2008.01.30 21:13:34
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