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カテゴリ:アメリカ映画
8.リトル・ミス・サンシャイン
■原題:Little Miss Sunshine ■製作年・国:2006年、アメリカ ■上映時間:100分 ■鑑賞日:1月27日 シネクイント(渋谷) ■公式HP:ここをクリックして下さい □監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス □脚本:マイケル・アーント □製作:マイケル・タートルトーブ、デヴィッド・T・フレンドリー、ピーター・サラフ、アルバート・バーガー、ロン・イェルザ ◆アビゲイル・ブレスリン(オリーブ・フーヴァー)子供ながら将来はミス・アメリカが夢 ◆グレッグ・キニア(リチャード・フーヴァー)オリーブの父で独自の理論の事業化に失敗 ◆ポール・ダノ(ドゥエーン・フーヴァー)オリーブの兄で空軍のテストパイロットになるのが夢 ◆アラン・アーキン(グランパ)オリーブの祖父だが素行不良で麻薬に溺れている ◆トニ・コレット(シェリル・フーヴァー)オリーブの母 ◆スティーヴ・カレル(フランク)シェリルの兄で自殺未遂を起こしドゥエーンの部屋で居候する 【この映画について】 独自の成功論を声高に振りかざすが自分は甲斐性ナシの父、家族を嫌って沈黙を続ける兄、ヘロイン中毒で強烈な毒舌の祖父、失恋が原因で自殺を図ったプルースト研究家のおじ、そんなバラバラの家族を必死でつなぎとめようとする母…。 全米でも小規模作品ながら異例の大ヒットを記録した注目作!現在日本に上陸中のこの映画は公開館は限られているが評価は高い。そしてアカデミー賞では作品賞、脚本賞、子役のアビゲイル・ブレスリンが助演女優賞、グランパを演じたアラン・アーキンが助演男優賞と4部門で候補に上がる快挙を達成した。あとは、本番で授賞出来るかに注目したい。 【ストーリー(ネタバレなし)】 アリゾナ州に住む小太りなメガネ少女・オリーヴの夢は、ビューティー・クィーンになる事。コンテストのビデオを研究したり、大好きなおじいちゃん指導の元、ダンスを特訓したりと訓練に余念がない。 一方で兄のドゥエーンは空軍のテスト・パイロットになる夢を持つが両親に反対され、家族とは筆談でコミュニケーションを取り一切黙して喋らない。 そのフーヴァー家に或る日、自殺未遂を起こし入院していたシェリルの兄フランクの身柄を引き受けることになり、ドゥエーンの部屋に同居することになった。 フーヴァー家の最年長でありリチャードの父であるグランパはバスルームでヘロインを吸引しハイになることが多い。息子のリチャードは独自に編み出した「9ステップス理論」を事業家する為に奔走するが芳しくない。 フーヴァー家に或る日、突如として朗報が舞い込む。カリフォルニアで行われる“リトル・ミス・サンシャイン”コンテストに2位となっていたオリーヴの繰り上げ参加が決定したのだ!問題だらけのフーヴァー家は、家族6人ミニバスに乗り込み、一路コンテスト会場を目指すが…?! リチャードは、オリーヴがミス・コンテストに勝てるとは思っていない。 フランクは、リチャードとの口論が絶えない。 ドゥエーンは、相変わらず口を利かずに一家の中で浮いている。 シェリルは、リチャードの理論にウンザリ。オリーブのコンテスト出場を喜ぶ。 グランパは、車中でリチャードやドゥエーン相手に人生論を語る。しかし、その身には思いもがけない出来事が起こってしまって... オリーヴは、ひたすらミスコンで優勝することを夢見る。グランパが最大の理解者。 さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。 1.バラバラに見えるフーヴァー家だが、果して無事にコンテスト会場まで辿り着くか? 2.オリーヴはコンテストで全力を出せるか?練習したダンスの成果は? 3.家族と口をきかないフランクだが、道中で彼の夢を断念せざるを得ない出来事が発生したがそれは一体... 4.人生論を熱く語るグランパの身に突如起こった出来事は何か? 等を中心に公開館は少ないですが、アカデミー賞候補にもなっているこの映画を映画館でご覧下さい。ただし、週末の午後は満席が予想されますのでお早めにどうぞ! 【鑑賞後の感想】 インディ映画のヒット作と言えば「サイドウェイ」を思い出すが、どちらも家族や友人との絆を描いたロード・ムーヴィー風の映画である。 本作品も家族の絆をアリゾナからカリフォルニアという長距離をバンで移動する間に固まっていくと言うのがテーマ。出発するまでは家族と言えども個々に悩みやトラブルや夢を抱えていた。 そして移動中に思いもがけない事故や事件などに遭遇しながら、グランパが熱く語る人生論も家族の絆を強める結果?となった。そして最大の目的である、オリーブの子供のミスコン出場を果たした時の家族の絆の強さとある種の達成感を得たかのような表情が印象に残った。 子役のアビゲイル・ブレスリンとグランパ役のアラン・アーキンがアカデミー賞の助演女優と助演男優賞候補に挙がっている。助演女優賞では菊地凛子も候補だが、以外とこの子役が強敵だったりして... 【自己採点】(100点満点) 88点。ストーリー展開もアカデミー賞脚本賞候補になるくらいだからしっかりとしていた。本題とサイドストーリーの絡み具合も絶妙! ←是非クリックして下さい 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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