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カテゴリ:アメリカ映画
28.ホリデイ
■原題:The Holiday ■製作年・国:2006年、アメリカ ■上映時間:135分 ■鑑賞日:4月7日、新宿グランドオデヲン座(歌舞伎町) ■公式HP:ここをクリックして下さい □監督・脚本・製作:ナンシー・メイヤーズ □製作:ブルース・A・ブロック □製作総指揮:スザンヌ・ファーウェル □音楽:ハンス・ジマー ◆キャメロン・ディアス(アマンダ)ロスで映画の予告編制作会社を経営するキャリアウーマン ◆エドワード・バーンズ(イーサン)アマンダと同棲していたが浮気を疑われ破局 ◆ケイト・ウィンスレット(アイリス)ロンドンの新聞社の勤務するが憧れていた同僚の男性が社内結婚することに ◆ルーファス・シーウェル(ジャスパー)ケイトの憧れの対象だったのだが... ◆ジュード・ロウ(グラハム)アイリスの兄で2児の父 ◆ジャック・ブラック(マイルズ)アマンダの仕事仲間 ◆シャニン・ソサモン(マギー)マイルズがぞっこんの交際相手なのだが... ◆イーライ・ウォラック(アーサー)ハリウッドの名脚本家だった老人で現在は下半身が弱っている 【この映画について】 「恋愛適齢期」で大人の恋を描き好評を博したナンシー・メイヤーズ監督が、“ホーム・エクスチェンジ”という未知の題材を使って妙齢の女性の新しい恋を演出した。 キャメロン・ディアス(ソフトバンクのCMで颯爽とした姿を披露していますね)、ケイト・ウィンスレットという最高のスターを得て、女性監督らしい視点の物語に仕上がっている。もちろん、それぞれの恋の相手、ジュード・ロウとジャック・ブラックの男性陣も魅力たっぷり。2組の恋の行方を、アメリカとイギリスの時差を利用しながら同時進行していく語り口と音楽が見事に絡んでいる。 【ストーリー(ネタバレなし)】 傷ついた心を癒すため、見知らぬ土地に旅立つ事を衝動的に決心したアマンダとアイリス。 アイリスはロンドンの新聞社に勤める記者で、3年間愛し続けてきた同僚のジャスパーが、会社のX’masパーティー会場で他の女性との婚約を発表し放心状態となり泣きじゃくる。 ロスで映画の予告編製作会社を経営するアマンダは、同棲中のイーサンが朝帰りしたことを咎め破局を迎えた。 そんな二人がネットで傷心旅行先として選んだのが、ロスとロンドン近郊にあるお互いの家を2週間だけ交換する「ホーム・エクスチェンジ」をする事に。こうしてロスからロンドンにやってきたアマンダは、同棲していた恋人と手ひどい別れをしたばかり。一方のアイリスは、片思いしていた同僚の婚約発表により失恋…。新しい土地で彼女たちを待っていたのは、美しい家と思い掛けない出会いだった。 アマンダが滞在したのはロンドン郊外のコテージ風の田舎家で、ロスとは違う空気を満喫していた。ところが、そこに事情を知らない兄のグラハムが夜中に酔っ払ってやってきた。アマンダはグラハムに双子の子供がいる事が分かり心を寄せ始めていただけに複雑な気持ちを抱く。 アイリスはロスのプール付きのアマンダの家で寛ぐ。ここでも事情を知らない仕事仲間のマイルズが恋人のマギーを連れて来るまで訪れてきたのだが、これがマイルズとアイリスの初対面だった。そのマイルズが後日マギーが別の男と親しげに話しているのを目撃しショックを受けアイリスに相談する。 アイリスは家の前を歩行器で毎日歩く練習をするアーサーという老人と知り合う。アーサーはかつてはハリウッドでも有名な脚本家であり、折に触れ映画の話を熱く語るのだった。アーサーは傷心のアイリスに優しい言葉を投げかけ、アイリスはアーサーが固辞している彼の功績を讃えるパーティーを開催させ成功させたいと思い始めるのだが... こうして二人の傷心の女性は、果して自分の心を癒し大事な何かを手に入れる事が出来るのか? さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。 1.アイリスとアマンダがホームエクスチェンジで得た心の安らぎとは? 2.アマンダとグラハムの関係は深まる事があるのか? 3.アイリスの気持ちを知らなかったジャスパーはこの後どういう行動を取るのか? 4.マギーとの仲がギクシャクし始めたマイルズだが、アイリスとの関係はどうなる? 5.アーサーのパーティーへの出席をかなえることをアイリスは出来たか? 6.アイリスとアマンダは果して会って思いを語ることが出来るのか? などを中心に是非映画館でご覧下さい。 【鑑賞後の感想】 「恋愛適齢期」でみせた女性の視点からの見事な心理描写をまたここでもナンシー・メイヤーズ監督は発揮した。 恋に破れた女性の単なる平凡な傷心旅行にせず、お互いの自宅を交換し訪問する「ホーム・エクスチェンジ」というアイデア(そういうシステムがあるか知りませんが)を浮かべたのは興味深かった。国も住環境も異なる中に身を置くことで、従来の自分の殻を破り新たな自分を発見するきっかけにこの制度はなったようだ。 それにしては余りにもすんなりと新たな恋が手に入ったのは多少疑問に思えるが、それでも男性も女性もお互いのパートナーとの関係を見直すことで自分が人生のなかで貴重な体験をし将来の糧になったのでこれもハッピーエンドというべき終わり方だろう。 【自己採点】(100点満点) 82点。「ホーム・エクスチェンジ」というアイデアが気に入った! 人気blogランキングへ ←是非クリックして下さい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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