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カテゴリ:アメリカ映画
33.ラヴソングができるまで
■原題:Music And Lyrics ■製作年・国:2006年、アメリカ ■上映時間:104分 ■鑑賞日:4月29日、渋谷シネパレス(渋谷) ■公式HP:ここをクリックしてください □監督・脚本:マーク・ローレンス □製作:マーティン・シェイファー、リズ・グロッツァー □音楽:アダム・シュレシンジャー ◆ヒュー・グラント(アレックス・フレッチャー)元アイドル・グループ「PoP!」のメンバーだが... ◆ドリュー・バリモア(ソフィー・フィッシャー)姉の経営するダイエット専門店を手伝うが元々は作家志望だった ◆クリステン・ジョンストン(ローンダ)ダイエット専門店を経営するが「PoP!」の追いかけをしていた ◆ブラッド・ギャレット(クリス・ライリー)アレックスのマネージャーで仕事を取るのに苦労する ◆ヘイリー・ベネット(コーラ・コーマン)セクシーなダンスで若者に人気絶頂の歌手 ◆キャンベル・スコット(スローン・ケイツ)人気作家でかつてのソフィーの恋人。彼女をモデルにした本が売れて... 【この映画について】 今振り返るとちょっと笑っちゃう80年代のアイドル・バンド。その80年代アーティストをからかいながらも、ロマンティックで、ラストは胸キュン(古い?)しちゃうラブ・コメディ。 主演は、コメディ・タッチの役を演じさせたら右に出るものはいない?ヒュー・グラントとドリュー・バリモア。 ヒュー・グラントは、“元いい男”という新しいポジションを確立し、それを楽しんでいるかのようだ。今回、「ワム!」のアンドリュー・リッジリーを彷佛させる役を、スウィートに演じている。'80年代風のポップスやピアノ演奏を数曲披露しているのも見どころのひとつ。オープニングでMTV風の映像があったりとデート映画としても楽しめる。 デビー・ギブソン、ティファニー、フランキー・ゴース・トゥ・ハリウッド、REOスピードワゴンなどと言った懐かしい固有名詞がポンポン出てきますよ! 監督は、『トゥー・ウィーク・ノーティス』で長編デビューし、ヒュー・グラントとも息の合ったマーク・ローレンス。 【ストーリー(ネタバレなし)】 1980年代に爆発的な人気を博した5人組、「PoP!」のメンバーだったアレックス。グループはコリンとアレックスのダブル・ヴォーカルでグループ解散後コリンはソロ・アーティストとしても大成功を収め数々の賞を授賞し「ナイト」の称号まで手に入れていた。 しかし、解散後に発売したソロアルバムが泣かず飛ばず。今では、過去のスターとなっていて「あの日とは今」的なTV局の一発企画に出演するか、小さなイベントで「PoP!」時代のヒット曲を歌い繋いでいた。 ある日、若者に絶大な人気を誇るシンガー、コーラ・コーマンからアレックスに、曲の依頼が入る。聞くところによるとコーラはアレックスのファンだったということで直に依頼をしてきたが、同時に他にも同様の企画を持ち込んでいた。タイトルはコーラが最近恋人と別れたばかりということで「Way Back Into Love」(愛に戻る道)と決まっていた。 またとない復活のチャンスだが、曲を書くのは10年ぶりで、元々作詞の才がなくこのままでは曲が出来ない。自宅でマネージャーのクリスと二人でピアノに向かうが詩は全く浮かばない。実績のある作詞家と組んでみるがフィーリングが合わないで曲作りは難航する。そんな時、自宅の植木係りとして雇ったソフィーに作詞の才能があることに気が付く。ソフィーは作家志望だったが、今は姉の経営するダイエット専門店を手伝っていた。 ソフィーは元カレとの交際のもつれから書くことをやめてしまったが、元カレは著名な作家でもあった。そして元カレはその交際内容を本にしていた。 アレックスは嫌がるソフィーを半ば強引に説き伏せて、コーラに提供する曲作りを手伝う事になったのだが。そして締め切りが迫る中、出来上がった曲をコーラに聞かせるために会いに行くのだったが...そこで意外な人物と再会したのだった! さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。 1.意外な人物との再会とは誰だったのか? 2.コーラは出来上がった曲を採用するのか?それとも... 3.コーラが曲を聞いて二人にリクエストしたこととは? 4.コーラのリクエストに対し二人はどう対応したのか? 5.ソフィーがコーラに対し曲について注文を付けたこととは? 6.ソフィーは果たして曲作りの面白さを知ることが出来たか?作家へ戻る事は? 7.アレックスはコーラの人気に乗じシーンに復活することが出来たのか?二人の関係は? 等を中心に映画館でご覧下さい。 【鑑賞後の感想】 映画の原題の意味するところは「(作)詩と(作)曲」ですね単純に分かるでしょうが。邦題は映画の内容全体を表現したかのようですね。 まあ冒頭からMTV風の映像で始まり、これを見た瞬間に「ワム!」だ!って思いましたね。曲調もワム!らしいポップなはじける曲調でヒット曲「フリーダム」に似た雰囲気だし、劇中には「ケアレス・ウィスパー」そっくりなスローナンバーを歌うシーンまであります。 ヒュー・グラント演じる役柄はまさにワム!の「アンドリュー・リッジリー」そのものでヒュー・グラントの表情も何となくアンドリューに似てない?元パートナーがソロで大成功を収めるといったくだりから「ジョージ・マイケル」を想像させられる。 若者に人気絶頂のコーラは敢えて言うなら「ブリットニー・スピアーズ」あたりかな?このコーラを演じるヘイリー・ベネットって、どこか憂いを感じさせる表情とスタイルの良さをアピールしていた気になる若手女優さんだ。 このコーラが得意とするサウンドが、東洋風というかインド風というか妙な宗教的な味付をしたダンスナンバーの設定だったがこれって誰のアイデアだろう?仏像をステージに設営しそこから登場するシーンは笑ってしまいました。アメリカ人はどう感じるか分からないけど、日本人が観れば大笑いしてしまうね。私も観ながら笑いを堪えていました。 ヒュー・グラントは相変わらずとぼけた味を出していたが、ラストシーンではピアノの弾き語りを吹き替え無しで挑んだり歌うシーンもあるしこれって彼の「新境地?」でしょうかね。 【自己採点】(100点満点) 82点。1980年代を懐かしむように、そして楽しく観れたので高得点を付けました。ドリュー・バリモア、ちょいとオバサンっぽいメイクだった! ←是非クリックして下さい 人気blogランキングへ←是非クリックして下さい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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