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カテゴリ:映画の話題
4月は珍しく「6本」と少なかったがまあそういう月もあります。6本でもそれぞれの作品の内容は濃かったと思うので、要は本数ではなく自分が感動できた作品に出会えたか否かが大事だと思います。アメリカ映画が続くとどうしても「口直しに」ヨーロッパ映画観たくなるのですが、4月はその月だったとも言えます。 1.ホリデイ(アメリカ)82点 ネットで見ず知らずのお互いの自宅を一定期間交換し変わった形でバカンスを過ごすという、日本では思いつかない発想が斬新な作品だった。キャメロン・ディアスやジュード・ロウといった人気俳優らが出ているのも良かった。 2.ブラッド・ダイヤモンド(アメリカ)84点 レオナルド・ディカプリオがダイヤの密売人という「汚れ役」に挑戦した社会派作品。 3.オール・ザ・キングス・メン(アメリカ)70点 ニューオーリンズを舞台に一人の役人が州知事に就任し大統領の座まで狙える位置にまで来た男の話。主役のショーン・ペンお得意の「エキセントリックな演技」はここでも健在! 4.クィーン(イギリス・フランス・イタリア)78点 ダイアナ元皇太子妃のパリでの交通事故死を受けて、エリザベス女王は国民の非難の的になっていく。ヘレン・ミレンが演じる女王は本人にそっくりでアカデミー賞主演女優賞を授賞した。退任間近のブレア首相と女王との間のやり取りがこの映画のみどころ。 5.こわれゆく世界の中で(イギリス)84点 ジュード・ロウとジュリエット・ビノシュがお互いのこころを偽りながらも、どこか惹かれて行く様子の心理的描写が見事だった。アンソニー・ミンゲラ監督は「コールド・マウンテン」でもこうした心理描写には定評がある。 6.ラヴソングができるまで(アメリカ)84点 ヒュー・グラント演じる1980年代のポップ・スターが落ちぶれたなかで起死回生のヒット作を如何にして作るかを見事に得意のコミカルな演技で見せてくれた。ヒュー・グラントのピアノ演奏とヴォーカルはこの映画の見どころだ。 4月は「ブラッド・ダイヤモンド」「こわれゆく世界の中で」が印象に残った。前者は最近何かと取り上げられる事が多いアフリカが舞台の映画で、冷酷なダイヤ密売人であった彼が一人の女性と出会ったことでその心の中の何かが変わって行くのだがこういう役柄は今までの彼の出演作にはあっただろうか?この作品に出演したことで彼の演技の幅が広がったのは間違いない。アカデミー賞候補に選ばれたのも納得できる。 「こわれゆく世界の中で」はジュード・ロウをめぐる二人の女性との関係を描いた作品。偶然だが、4月に観た他の「ホリデイ」「オール・ザ・キングス・メン」にも彼は出演していた。 同じ俳優の作品を一ヶ月に3本も観るとは偶然だが「ホリデイ」では新たな恋の予感を感じさせる役、「オール・ザ・キングス・メン」では新聞記者から州知事の側近としての人生を歩んでいった男の役とどれもが異なる役柄だった。 ジュード・ロウというと日本ではその甘いマスクから女性に大人気の英国人俳優だが、マスクだけではないしっかりとした演技力も持ち合わせている点を私は強調したい。 これからは「主人公は僕だった」「リーピング」「パイレーツ・オブ・カリビアン」等を観に行こうと思う。 ←是非クリックして下さい 人気blogランキングへ←是非クリックして下さい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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