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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:映画/ホラー・サスペンス・スリラー
41.リーピング
■原題:The Reaping ■製作年・国:2007年、アメリカ ■上映時間:100分 ■鑑賞日:5月27日、新宿ミラノ(歌舞伎町) ■公式HP:ここをクリックして下さい □監督:スティーヴン・ホプキンス □製作:ジョエル・シルヴァー、ロバート・ゼメキス、スーザン・ダウニー、ハーバート・W・ゲインズ □脚本:ケイリー・W・ヘイズ、チャド・ヘイズ □音楽:ジョン・フリッゼル ◆ヒラリー・スワンク(キャサリン)超常現象は科学で説明出来ると力説する大学教授 ◆アイドリス・エルバ(ベン)キャサリンの助手で一緒に超常現象の研究に携わる ◆デイヴィッド・モリッシー(ダグ)田舎町の教師で一人っ子の家系に生まれ広大な屋敷に暮らす ◆アナソフィア・ロブ(ローレン)町の郊外の森の中の一軒家に住む謎めいた少女 【この映画について】 科学万能の時代に科学では解明出来ない“奇跡”の真相を追う元聖職者の女性教授キャサリンを中心に、小さな街で起こる不可解な現象を描いたスリラー。 旧約聖書の出エジプト記に記された「十の災い」に沿うように次々と起こる怪奇現象を、緊迫感たっぷりの演出で映し出していく。主演を務めるのは2度のアカデミー賞授賞歴をもち、最近では「ミリオンダラー・ベイビー」で薄幸の女性ボクサーを演じた、ヒラリー・スワンクの存在感はさすがの一言。彼女の存在と、製作陣に「ダイ・ハード」「マトリックス」など数々のヒット作に携わったジョエル・シルヴァー、「フォレスト・ガンプ/一期一会」「ポーラー・エクスプレス」など監督歴豊富なロバート・ゼメキスがストーリーの展開を引き締めている。 恐怖要素はもちろんミステリー的な要素や宗教的な要素も取り入れ、見ごたえのある作品に仕上げた。ラストにはあっと驚く真実が隠されている。 【ストーリー】(ネタバレなし) “奇跡”の真相を暴く第一人者である大学教授のキャサリン。彼女はかつては聖職者として夫と幼い娘と共にスーダンで布教活動をしていたが、干ばつが続いたことに怒った地元民の「生贄」として二人を失いそれ以降信仰を捨てて超常現象を科学的に解明する第一人者としての地位を築いた。 南米でのチリでの奇跡を「科学的に解明」することに成功したキャサリンは、帰国し成果を発表しホッとしていた。そんな彼女に新たな依頼が舞い込んできた。 彼女は「川の水が血に変わった」という現象を調査するため、相棒のベンとともに小さな街・ヘイブンへとやってきた。 今回の調査はルイジアナ州の小さな町ヘイブンで教師をする独身のダグからの依頼だったため、助手のベンと共に到着早々川を調べるキャサリンたちだが、いきなり大量の蛙が降ってくる不可解な現象に見舞われる。深くて暗い森と澱んだ沼の中に埋もれているかのような町ヘイブンでは、一人の子供が死に、川の水が血の様に真っ赤に変わるという不思議な現象が起きていた。 キャサリンとベンは川の水を採取しそれらの分析を自分の大学研究室に送り結果を待つことに下。その間にも町中で二人は依頼主のベンから詳細を聞くうちに、キャサリンはこの奇怪現象が旧約聖書の「十の災い」にそっくりなことに気が付く。そして怪奇現象は町の至る所で起こり始めるのだったが... その時キャサリンは一人の謎めいた外れの森に住む少女が災いの元凶と町の人が恐れるローレンに単身で会いに行くことを決意するのだった...。 さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。 1.ダグがキャサリンに怪奇現象の解明を依頼した恐るべき真意とは? 2.キャサリンはこの現象の解明の糸口を果たして掴めるのか? 3.森の中に住む少女ローレン一家の知られざる秘密と出生の謎とは? 4.真っ赤な川の水の正体とは? 5.旧約聖書の十の災いとは何か?それと怪奇現象との関係は一体? 6.キャサリンの助手ベンは一体彼女の何を進言したのか? 7.森の中の隠された町の歴史の爪あととは?それと怪奇現象や依頼主ダグの関係は? などを中心に是非映画館でご覧下さい。 【鑑賞後の感想】 ヒラリー・スワンク主演映画ということで期待してみた映画だった。彼女以外の俳優は正直言って知らない人ばかりだった。 映画のオープニングを観ていたらこれは怪奇現象を解明する女性教授役の彼女が次に起こる現象を解明するという内容だと思っていた。ところが徐々に彼女の研究対象からは外れ、何時の間に旧約聖書のなかの十の災いまで飛び出てくる始末。ラストはオープニングからは想像も付かない内容で終りエクソシスト的なストーリーになって来た。旧約聖書が出てくると宗教史に疎い日本人には理解出来ない部分も出てくる。 この映画は制作陣にジョエル・シルヴァーとロバート・ゼメキスが絡んでいる事からも、一筋縄には行かないストーリーは2人のアイデアか? この映画のアメリカでの興行成績は知らないが、エンディングから想像すると「パート2」が用意されているかのような意味深な終わり方である。もしこの作品一本で終りとするとあの終り方は強引過ぎる結末であると思うのだが...。 ヒラリー・スワンクの存在感はやはりこの映画で光っていた。脇役にベテランを配さなくても充分に彼女はこの映画でも光っていたのは、もはや貫禄と言うべき域に近付いている証拠だろうか? 【自己採点】(100点満点) 71点。怪奇現象や人間関係をもう少し掘り下げると点数上がったかも。 ←是非クリックして下さい 人気blogランキングへ←是非クリックして下さい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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