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テーマ:映画館で観た映画(8525)
カテゴリ:映画/ホラー・サスペンス・スリラー
49.ゾディアック
■原題:Zodiac ■製作年・国:2007年、アメリカ ■上映時間:157分 ■鑑賞日:7月6日、新宿ジョイシネマ(歌舞伎町) ■公式HP:ここをクリックして下さい □監督:デヴィッド・フィンチャー □製作・脚本:ジェイムズ・ヴァンダービルト □製作:マイク・メダボイ、アーノルド・W・メッサー、ブラッドリー・J・フィッシャー、シーアン・チャフィン □原作:ロバート・グレイスミス □音楽:デヴィッド・シャイア ◆ジェイク・ギレンホール(ロバート・グレイスミス)新聞社のイラスト係だったがゾディアック事件にのめり込む ◆マーク・ラファロ(デイヴ・トースキー刑事)ゾディアック事件を最後まで担当するが決め手が無く行き詰まる ◆アンソニー・エドワーズ(アームストロング刑事)殺人課刑事としてゾディアック事件を追うが... ◆ロバート・ダウニーJR.(ポール・エイブリー)SFクロニクル紙の花形記者でロバートの同僚。ゾディアック事件の記事を数多く書く。 ◆クロエ・セヴィニー(メラニー)ロバートの妻で3児の母。夫がゾディアックにのめりこむのを不安視する ◆ドナル・ローグ(ケン・ナーロウ警部)ゾディアック事件にのめり込むロバートの心強い味方 【この映画について】 自らを“ゾディアック”と名乗る犯人によってゲームのような犯罪がカリフォルニア州を中心で繰り返された、アメリカ犯罪史上類を見ない未解決事件、「ゾディアック事件」。 今なお解決に至っていない実在するこの事件をもとに、姿の見えない“ゾディアック”を追うことで人生を狂わされていく4人の男の姿を描いていく。「ゾディアック事件」を追いかけるというサスペンス映画としての側面と、事件に没頭していく4人の男を追う人間ドラマとしての側面の2つの顔がこの作品には存在する。監督は『セブン』などで知られるデビッド・フィンチャーが務めた。 【ストーリー】(ネタバレなし) 1969年7月4日、独立記念日のこの日ドライブ中の不倫カップルがドライヴインの駐車場で襲撃され、女性は9発の銃弾を全身に浴びて死亡、男性も重症を負う事件が起こった。警察には犯人からの通報があり「犯人は俺だ!」と呟いて電話は切れた。 その1ヵ月後、新聞社に事件の犯人と思しき人物――後に“ゾディアック”と名乗る男から「7月4日の犯行と昨年のX’masにハーマン湖でティーンエイジャー2人の殺害」の犯行を告白する手紙と暗号文が届けられる。 曰く、暗号文を新聞に載せないと大量殺人を決行するという。暗号は新聞に掲載され、一般読者までも巻き込んで解読に熱中していった。しかし、この異常な事件に誰よりも一番のめりこんで行ったのはSFクロニクル紙新聞記者のポール・エイブリーや同紙の風刺漫画家でもあるロバート・グレイスミスは“ゾディアック”の謎解きに並々ならぬ関心を見せていくのだった…。 ゾディアックの暗号を解いたのはSF近郊に住む教師とその妻だったが、暗号を解いたところで犯行や犯人を特定することは出来なかった。 暗号解読に浮かれていた9月27日、再び若いカップルが郊外でピクニックに来ていたところを、異様な風体の黒尽くめの大男に襲われ女性はナイフでメッタ刺しにされ死亡、辛うじて生き残った男性の証言でゾディアックの異様な様子が世間に知れ渡る。 10月11日にはSF市内で夜中にタクシー運転手が何者かに射殺され、この件でもゾディアックは自らの犯行を認めた。 そして遂にSF市警のデイヴ・トースキー刑事とコンビを組むウィリアム・アームストロングが専従捜査官として事件を担当することになる。市警の二人の捜査にも興味を示すグレイスミスはトースキーにも接触し、自らの考えを熱っぽく語るのだった。 そんなとき、捜査過程で一人の元小学校用務員が有力容疑者として急遽浮上し職場で直接聴取をすることになる。一方で、クロニクル紙の花形記者だったエイブリーは会社への積もった不満から退社し、今ではゾディアック事件と全く関わらず昼間からアルコールに溺れる日々を過ごすが、或る日、グレイスミスが居場所を突き止め雨の中を面会に来る。 益々、ゾディアック事件解明にのめり込むグレイスミスだったが、やがて家族も巻き込み妻のメラニーはそんな夫の行動に愛想を尽かす。そのグレイスミスの自宅に匿名の謎の電話が掛かり、相手はグレイスミスのことを新聞のコラムで知りゾディアックに関する有力情報をもたらすのだったが... さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。 1.グレイスミスは何故ゾディアック事件にのめりこんでいったのか? 2.グレイスミスにもたらされた有力情報とは一体? 3.SF市警の二人の捜査官とグレイスミスはどう関わっていくのか? 4.ゾディアックと目された元小学校用務員の素性とは?彼はゾディアックか? 5.ゾディアックからの手紙は一体何時まで続いたのか? 6.ゾディアック事件にのめりこんで行ったグレイスミス、市警の2人、エイブリー等はその後どういう道を歩んだのか? 等を中心にこの未解決事件の映画化は映画館でご覧下さい。 【鑑賞後の感想】 1970年代初頭に全米特にSF(サンフランシスコ)を中心に揺るがした「ゾディアック事件」を扱った映画として製作された。特に、原作者でもあるロバート・グレイスミスのこの事件への入れ込み方は理解し難いものがある。 彼は新聞社の風刺漫画家でありながら、自らの職務の範囲を超えて警察や検察までも巻き込んでゾディアックの虜になり遂には家族までもが愛想を尽かしてしまう。 ジェイク・ギレンホールがこのグレイスミス役を演じているのだが、彼がゾディアックにのめり込む様子に関してもう一つ何か押しが足りなかった。原作者がこの事件にのめり込んだので、あくまでもグレイスミスの視点というか彼の体験をなぞっているだけにも思えた。ジェイク・ギレンホールの演技も何だかゾディアックを追いかけるあまり、いずれの彼の視点や捜査手法もゾディアックそのものに近付いては遠ざかるの連続で退屈な場面もあった。 逆に、この未解決事件をゾディアックの視点から大胆に描いて彼の心理状況や生い立ちなどを想像する事で事件に迫る方が面白かったかもしれない。また、事件に深く関わった人物のその後とか、当時の映像などドキュメンタリー的な要素も盛り込んでもらいたかった。 【自己採点】(100点満点) 67点。この事件の性質とか本質に迫ってもらいたかった。 ←映画や最新の話題満載の楽しいブログで一杯! ←西武ライオンズやプロ野球のことならここ 人気blogランキングへ←映画のことならここ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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