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カテゴリ:美術館、博物館、芸術鑑賞
公式HP 7月14日から9月24日まで、国立科学博物館(上野)で始まった「失われた文明、インカ・マヤ・アステカ展-The Three Great Civilizations of Mesoamerica & the Central Andes,The World Of Maya,Aztec And Inca」を15日(日)台風4号が列島を縦断している最中に行ってきた。 中米のマヤ文明とアステカ文明、南米のインカ文明・・・中南米で栄えた三大文明は、今でも多くの謎と伝説に満ちていてそんなことから日本でもこれらの文明に対するファンは多いです。 密林にそびえるピラミッドの王朝「ティカル」、湖上に浮かぶ都市「テノチティトラン」、天空の都市「マチュピチュ」。これらの地域は「世界遺産の宝庫」として世界中の人々が観光に訪れ、日本からもツアー客が訪れる人気スポットです。 さて、今回の展示コーナーでは三大文明のコーナーをそれぞれ設けてあります。展示品は主にマヤ・アステカはグアテマラの博物館から借りているもののようです。また、今回の展示会にあわせてNHKでも特集番組が放送されているそうで(私は見ていません)、各コーナーでは映像でその様子も一部紹介されていました。 マヤ・アステカ文明は農耕民族であり、又同時に高度な文明として天体観測に力をいれていたそうです。それは農耕民族としては干ばつが一番怖いのであり、雨期の到来を予想しそれにあわせて種まきなどをしていたので、天体観測でその時期を占っていたそうだ。そしてピラミッドは神殿としての役割があり、そこでは豊穣を祈願する為の儀式が神官により執り行われていた。 中でも「生贄の儀式」は、戦で負けた相手方の捕虜を生贄として神の前で神官が心臓をえぐりとり捧げることで豊穣を祈願していた。この血なまぐさい儀式はスペインによる侵略で滅ぼされるまで続いていた。 一方、インカ文明は文字を持たなかったが当時の旧大陸に劣らぬ文化を築いていた。インカ帝国では皇帝を筆頭に、帝国内の各都市を「インカ道」と呼ばれる道を築き通信網として利用されていた。 ここでは亡くなるとミイラを作り、皇帝は亡くなっても「ミイラ」として「君臨」していた。こうした風習は一般にも浸透し、今回の展示物では上記の写真のような「父と子のミイラ」が展示されており多くの見物客が興味深く眺めていた。このミイラはまるで最近まで生きていたかのようにリアルで、とても死後4~500年前のものとは思えない。 展示品はどれも始めてみるようなものばかりの貴重な資料で、こうした国家の財産とも言える展示物が日本で公開されるのはありがたいことだ。 実際に中南米まで観光で訪れないと見れない貴重な展示物が、こうして日本で見られるのだからこれを逃す手はないですよ。 訪れたこの日は2日目であり、尚且つ台風4号で人々の出足が鈍いであろうとのイメージで強風と雨の中を上野まで足を運んだ。それでも自分の想像以上に来館者は多く、14時頃に着いたけど入場まで10分待ちでした。 ←芸術の話題も多いよ! ←西武ライオンズやプロ野球のことならここ ←オールスターの情報満載 人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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