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テーマ:ミニ・シアター系映画(152)
カテゴリ:アメリカ映画
77.デス・プルーフ・in・グラインドハウス
■原題:Quentin Tarantino's Death Proof ■製作年・国:2007年、アメリカ ■上映時間:113分 ■日本語字幕:松浦美奈 ■鑑賞日:10月13日、新宿グランドオデヲン座(歌舞伎町) ■公式HP:ここをクリックしてください □監督・脚本・製作・撮影監督:クエンティン・タランティーノ □製作:エリザベス・アヴェラン、ロバート・ロドリゲス、エリカ・スタインバーグ □製作総指揮:ボブ・ワインスタイン、ハーヴェイ・ワインスタイン □美術監督:スティーヴ・ジョイナー □編集:サリー・メンケ □衣装デザイン:ニナ・プロクター □特殊メイクアップ:グレゴリー・ニコテロ、ハワード・バーガー ◆シドニー・タミーア・ポワチエ(ジャングル・ジュリア)テキサス州オースティンのラジオ局の人気美人DJ ◆ジョーダン・ラッド(シャナ)ジュリアの親友 ◆ヴァネッサ・フェルリト(アーリーン)ジュリアの大学時代の友人 ◆カート・ラッセル(スタントマン・マイク)スタントマンを仕事にする流れ者 ◆ローズ・マッゴーワン(パム)地元のバーで一人で呑んでいる所をマイクに声を掛けられる ◆トレイシー・トムズ(キム)映画のスタント・ウーマン ◆ゾーイ・ベル(ゾーイ)キムの仕事仲間 ◆ロザリオ・ドーソン(アバナシー)メイク係でゾーイとキムの仕事仲間 ◆メアリー・エリザベス・ウィンステッド(リー)キム、ゾーイ、アバナシーの仕事仲間で女優 ◆クエンティン・タランティーノ(バーのマスター)ジュリアらが立ち寄ったバーのマスター 【この映画について】 1960~70年代に隆盛を極めた「インディーズ系の低予算映画=グラインドハウス映画」の体験を再現すべく、クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスの二人の監督がタッグを組んだ企画「グラインドハウス」。 そのタランティーノ・バージョンにあたるのが本作である。殺人鬼VS女の子たちという構図で、グラインドハウス映画に思いっきりオマージュを捧げたスラッシャー映画を作り上げた。 全編にちりばめられた如何にもアメリカンスタイルのガールズトークの数々は、リアルで、開放的で、魅力的。出演女優たちの抜群のスタイルの良さや音楽もこの映画を盛り上げる要素となっているので楽しめる。 彼女たちに対する殺人鬼役のカート・ラッセルも怪演で物語を盛り上げる。他にも後半の怒涛かつ爆笑の展開など見どころが満載。タランティーノ流のエネルギッシュなガールズムービーに仕上がっている。 【ストーリー】(ネタばれなし) テキサスの田舎町オースティンの人気DJジャングル・ジュリアは女友達のシャナ、アーリーンと共に仕事のオフの時間を利用してお気に入りのバーにくり出した。 しかし、そこに不気味なボンネットにドクロマークをつけたシボレーの改造車をを乗り回す男、スタントマン・マイクがやってくる。 ジュリアたちはバーで会話をするうちに、彼への警戒心を緩めていく。そのバーのカウンターで一人で呑んでいたパムは外で激しく雨が降っていたこともあって、マイクに車で送って欲しいと頼む。 パムを車に乗せたマイクは、車を発進させると猛スピードで夜道を疾走しパムは不安になり「降ろして」と絶叫する。猛スピードで自分の車を操るマイクは、スタントマンの技術をフルに活かし田舎道に差し掛かったとき対向車に自ら突っ込み愛車は大破する。マイクは大怪我を負い入院するものの、パムは亡くなってしまう。 その14ヶ月後、テネシーのとある町。映画撮影に携わっているキム、ゾーイ、アバナシー、リーたちは撮影の合間をぬって車の試乗をすることに。ゾーイの希望もあって70年型ダッジ・チャレンジャーに乗ってあることをしてみたいとゾーイは強い希望を持っていた。新聞広告で同型車の売却広告を目にしたゾーイだが購入する意思はなく、「試乗」と称して広告主に会いに行く。リーを「担保」として残して3人でアクロバティックなドライブを楽しんでいた。 しかしそんな彼女たちにマイクが目をつけ…。あの不気味なシボレーが近付いていった。そしてマイクと彼女達の壮絶な「バトル」が田舎道で繰り広げられることになったのだが...。 さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。 1.ジュリアたちがバーに繰り出した訳とは? 2.バーで出くわしたパムとジュリアとの意外な関係とは? 3.ゾーイの70年型ダッジ・チャレンジャーで楽しみにしていたこととは? 4.マイクと彼女達の壮絶なバトルの結末は? などを中心にアメリカの'70年代の娯楽性満点の映画をお楽しみ下さい。 【鑑賞後の感想】 ロバート・ロドリゲス監督との共同企画である「グラインド・ハウス」シリーズは、アメリカでは2本で1本の作品として公開されているそうだ。しかし日本での公開では別々の作品として編集して公開されている。 と言っても本来は内容も全く異なる作品だが、映画館では両方を上映しているところもあるしこの手の映画を好きな輩は結局両方見ることになるだろう。 ロドリゲス監督の「プラネット・テラー」はゾンビ的な要素と多種なキャラを前面に出しているのに対し、タランティーノの「デス・プルーフ」は女性グループが悪い男に事件に巻き込まれながらも後半部分では「巻き返し復讐」する娯楽性満点の作品に仕上げている。 どちらかと言えばタランティーノの作品の方が楽しめる。こちらは如何にもアメリカン・TVドラマ風の作りになっているの特徴。舞台は田舎町の能天気な女のグループでこいつらが一見尻軽そうにみえるが、実はそうしたお色気シーンは意外にも登場しない。それでもここに登場する女優はどれも巨乳揃いで、巨乳好きのアメリカ人好みであるのは明らかだ(って私もですが)。 テンポの良いストーリー展開、やられっ放しにならずに復讐に出るといった楽しめる要素が盛り沢山で音楽の良さもそれらをアシストしていた。因みに、タランティーノ自身も両方の作品に俳優として出演しているので注意して観てもらいたい。 【自己採点】(100点満点) 80点。娯楽性に溢れた楽しい映画でした。 ←映画「デス・プルーフ・in・グラインドハウス」の話題も探せる! ←西武ライオンズのことならここ ←プロ野球、メジャーリーグの情報満載 人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.08 00:17:17
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