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テーマ:プロ野球全般。(13348)
カテゴリ:野球全般
元西鉄ライオンズの投手、稲尾和久氏が13日午前1時すぎ、悪性腫瘍(しゅよう)ため、福岡市内の病院で死去した。享年70。 10月30日、福岡市内の病院に入院し検査を続けてきたが、この日、容態が悪化して帰らぬ人となった。 稲尾氏は10月8日からのパ・リーグのCS千葉ロッテ対福岡ソフトバンクのTV解説で球場を訪れていたころから、「首から左肩にかけてしびれる」と体調の不調を訴えていたそうだ。 10月30日に検査入院し悪性腫瘍が判明し、今月になってから容態が急変し面会謝絶になっていた。 稲尾さんを「伝説の人」にしたのは、1958年の巨人との日本シリーズだ。 3連敗した西鉄は、第4戦から稲尾さんが4連投。第5戦では延長10回、日本シリーズ史上初のサヨナラホーマーを打つなど、奇跡の4連勝で日本一に輝いた。 劇的なホームランを打って、ベンチに凱旋したときに、スタンドから掛かった声が新聞の見出しになり、後世まで伝えられた。「神様、仏様、稲尾様」の伝説だ。 現役時代は、南海・野村克也(現楽天監督)と、日本シリーズで会う長嶋茂雄(現巨人軍終身名誉監督)を生涯のライバルとして、2人を抑えることに無上の喜びを感じていた。 稲尾さんの記録を見ると何と言っても管理人が生まれた年の1961年の「シーズン最多登板78試合」「シーズン最多投球回404イニングス」「シーズン最多勝利42勝」「シーズン最多奪三振353」と数々の素晴らしい記録を打ち立てた。 「78試合登板」記録はその後「菊地原」(当時広島、現オリックス)、「藤川」(阪神)、「久保田」(阪神)らが記録を破った。しかし、これらの投手はリリーフとして1イニング限定での更新だ。稲尾氏のように先発完投しながらもリリーフをこなして達成させたのとでは中身の濃さで大差があるのは間違いない。 中でも「シーズン最多勝42勝」は未だにスタルヒンと並ぶプロ野球記録であり、今後も破られることはないだろう。 生涯記録で凄いのは実働14年間での「防御率1.98」は驚異的だ。防御率1位5回も凄いし、1年目の「1.06」という防御率は信じられない数字だ。先発を中2,3日でこなして、その合間にリリーフで4から5イニングスを投げるというタフネスさには驚かされる。 この強靭な肉体は漁師の父とともに幼い頃から漁船に乗って鍛えられたからだというが、現代の食生活や環境ではこうした選手は二度と現れないだろう。 ←「神様!稲尾氏急死」のブログ満載! ←西武ライオンズのことならここ ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載 人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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