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2007.12.10
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田園讃歌-近代絵画に見る自然と人間

公式HP
10月27~12月16日まで、埼玉県さいたま市(北浦和)にある埼玉県立近代美術館で開催されている「田園讃歌-近代絵画に見る自然と人間」へ5日に休暇を取って行ってきました。

この展覧会は、山梨県立美術館秘蔵のミレー《落ち穂拾い、夏》、埼玉県立近代美術館のモネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》の二つの名作が核となった展覧会です。
中でも《落ち穂拾い、夏》は山梨まで遠征しなくてもこの展示会で鑑賞出来るということで今回訪れたのも同然なのである。

ミレーとバルビゾン派以降の19世紀フランス絵画では、大地に生きる農民たちの勤勉な労働や休息、つつましい暮らしのひとこまに、しばしばスポットライトが当てられてきました。こうした動きは日本の洋画家にも影響を与えてきたようです。
浅井忠、黒田清輝、久米桂一郎らは、ミレーやピサロに学びながら、この主題の日本化を意図した数々の作品をのこしており、多くの画家たちがこうした主題を描いてきました。こうした絵画は第3章を見ることで明らかになります。

ド-ビニー、トロワイヨン、デュプレやブルトン、レルミットらサロンで活躍した画家たち、またピサロ、シスレーやゴーガン、ゴッホら印象派・ポスト印象派の画家たちも、こうした主題を取り上げています。この展覧会では、近代絵画史上で農耕・田園のイメージがどのように形成され展開していったかを知ることが出来る他には類を見ない企画だと思いました。

ミレー.jpg


「第1章:豊饒の大地と敬虔な農民たち」-ミレー《落ち穂拾い》とその周辺
ミレーは1849年にパリ郊外ののどかな農村が広がるバルビゾン村に移り住んで、《落ち穂拾い、夏》を始めとする多くの名作をここで生み出していった。
従来の絵画では農夫(婦)の姿や農作業に従事している様子を題材にすることは稀だった。ミレーはバルビゾン村で、その自然を深い共感と敬虔な感情を込めて描き続けた。そして、後続のデュプレ、トロワイヨン、ジャック、ドービニーらを含めて「バルビゾン派」と称されるようになっていった。
ここではミレーの「一日の終わり」「刈り入れ」では農夫の生き生きとした仕草や仕事の様子を描いていたのが印象的でした。デュプレの「牧草の取り入れ」は、これを見ていると今にも馬車が動きそうな感じがしましたね。

「第2章:近代都市パリを離れて」-印象派・ポスト印象派の田園風景
ここでは大都会パリを離れて田園に生きる人々に共感を抱き続けたピサロや、ジヴェルニーを拠点に自然と向かい合ったモネなどがいました。
ポスト印象派の画家たちは都会から失われていった自然や田園風景を描くことを主題にしていった。
ここではモネの「ジヴェルニーの積みわら、夕日」「小さな積みわら」など一連の「積みわら」作品や、ピサロの「風景、積みわらのある平原」セザンヌ「大きな松の木と赤い大地」などが印象に残りました。
その他にはシスレー、ゴーガン、ゴッホ、カリエール、マイヨール、ヴラマンらの作品が展示されています。

「第3章:日本の原風景を求めて」-近代絵画に見る田園風景
ここではバルビゾン派の画家に影響を受けた黒田清輝、久米桂一郎、浅井忠らは日本の農村風景を描いていた。中でも黒田清輝はバルビゾン村を訪ねるなどバルビゾン派画風の習得に熱心だったようですが、今回の出展作品にもそうした影響が現れていました。

「第4章:何処から、そして何処へ」-ポスター、写真に見る田園風景
このコーナーでは19世紀に登場したポスターや写真に描かれた田園と農耕のイメージを強調した作品が展示されていた。
更に、20世紀前半の日本の田園風景を外国人観光客用に作成したポストカードなどを貴重な資料だと思いました。

以上が今回の展示会を通じてざっと感じた点を述べました。この美術館は自身初めて訪れた場所でした。上野の東京都美術館などに比べるとスケールの広さや売店の充実度は劣りますが、今回のような上野の美術館には無いような企画をこれからも期待したいですね。売店の品揃えが乏しかったのが残念といえば残念でした。

JR北浦和駅から徒歩2分程度で迷うことなくたどり着けます。北浦和公園内の美術館なので落ち着いた雰囲気を醸し出していました。この時期ならではの銀杏の黄葉も堪能出来ました。

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Last updated  2007.12.12 07:18:49
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