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2007.12.18
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ムンク展


公式HP

10月6日~1月6日まで、上野にある国立西洋美術館で開催されている「ムンク展-Edvard Munch The Decorative Projects」へ15日の午後に行ってきました。

「生命のフリーズ」は、全体として生命のありさまを示すような一連の装飾的な絵画として考えられたものである。
(エドヴァルド・ムンク「生命のフリーズ」より)

不安


「叫び」で有名なノルウェー出身の画家エドヴァルド・ムンクは、日本でも何度も展覧会が開催されているようですが私は今回初めて観にいきました。
ムンクは自らの中心的な諸作品に「生命のフリーズ」という名を付けていたそうです。彼の意図は作品を個々の独立してものとして鑑賞するのではなく、「生命のフリーズ」プロジェクトという枠の中で鑑賞してもらいたいとの考えがあったようです。今回の展示会はそうしたムンクの考えに沿った形での展示となった。
更に、絵画の展示だけではなく、ムンクが当時どのような展示会を行ったかの貴重な様子を伝える写真もあり彼の考えが垣間見えました。

第1章:生命のフリーズ~装飾への道
ムンクは核となる一連の作品を「生命のフリーズ」となり、シリーズ全体で一つの作品としてみるようにと考えた。ムンクは自らのアトリエにそうした作品を飾り決して手放さなかったそうである。その時の様子を記した写真からもその様子は分かる。
第2章:人魚~アクセル・ハイベルク邸の装飾
ムンクは実業家のハイベルクの注文で邸宅の壁画を飾る作品を注文した。ここではその中の一枚と素描を展示している。
第3章:リンデ・フリーズ~マックス・リンデ邸の装飾
眼科医のリンデはムンクに邸宅の子供部屋を飾る装飾パネルの制作を依頼した。ところが出来上がった作品は、依頼主より「子供部屋に相応しくない」との理由で受け取り拒否されてしまう。一体、何故拒否されたのか?確かに子供部屋向きではないのは事実で...。
第4章:ラインハルト・フリーズ~ベルリン小劇場の装飾
ここではベルリン小劇場の2階ホールに装飾パネルの展示を要請されていた頃の作品。しかしこれらの作品は改修工事後に撤去され短期間の展示に終わったそうである。
第5章:オーラ~オスロ大学講堂の壁画
ここまでは実業家の邸宅内の装飾など小規模なプロジェクトが多かったなかで、ムンクはここではオスロ大学の講堂の壁画を描くという依頼を足掛け7年近くかけて完成させた。ここでは下絵となった油彩画が中心だが、大学講堂を飾るというテーマもあってか画にはそうした点が感じられるのも特徴。
第6章:フレイア・フリーズ~フレイア・チョコレート工場の壁画
チョコレート工場の社員食堂に飾る壁画を依頼されたムンクの下絵素描を中心に展示。この社員食堂は今でも利用されていて、その様子は写真を通して知ることが出来る。しかしこの社員食堂...贅沢な壁画を考えたものですね。
第7章:労働者フリーズ~オスロ市庁舎のための壁画プロジェクト
ここでは市庁舎建設にあわせて「労働者フリーズ」というテーマで構想を練っていたが、この時の素描が展示されているがこの構想は最終的には完成に至らなかったそうだ。

絵画素人の私には余り詳しくは書けませんが、ムンクといえば「叫び」というイメージしか持っていませんでした。たしかに彼の描く作品の人物描写には「叫び」と似たような描き方が多かった。
「不安」は「叫び」と同じ背景で描かれているのだが、その特徴的な画風の中にも「不安」を感じさせる。大胆な色調と相まってとても印象に残る作品であった。
そのムンクが「生命のフリーズ」というプロジェクトを通じて、自分の作品を「単体」ではなく一連の作品を通して鑑賞して欲しかったという意図があったとは初めて知った。モネの「睡蓮」も単独作品ではないが、ムンクの場合はまたそうした画家の意図とも異なるように感じた。

こうした企画展を通じて画家の個性が浮き彫りになるのは、私のような初心者には興味深かった。

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Last updated  2007.12.28 21:35:09
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