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カテゴリ:野球/パ・リーグ
福岡ソフトバンクは、前巨人のジェレミー・パウエル投手(JP)を獲得したと発表した。 オリックスはパウエルが読売を退団することが決まった時点の早い段階で、既に獲得を表明していた。パウエルの古巣でもあるオリックス以外の球団が獲得に乗り出しているとの報道も無かったことから、パウエルのオリックス復帰は発表を待つだけと誰もが思っていた。 11日にはオリックスが同投手の獲得を発表していたが、何故だか急転福岡ソフトバンク入りとなった。 オリックスは、交渉の中で入団合意に達し、契約の細部を詰めていた前巨人のジェレミー・パウエル投手(JP)が急転ホークス入りしたことについて、「問題がある」としてパ・リーグ連盟に異議申し立てを行ったことを明らかにした。 記者会見した中村勝広球団本部長(前監督)は、「球界のマナーの根幹を揺るがす事態。悪例を残さないよう、(ソフトバンクに)自重を呼び掛ける」と話した。明日にも両球団の代表者がパ・リーグ連盟に赴き、小池唯夫会長に事情を説明する。 オリックスの説明によると、球団はパウエルのサイン入りの統一契約書を、22日にファクスで受信。英文による契約書などは、現在進行中の身体検査を終えてから結ぶ予定だった。同本部長は「(統一契約書は)写しであり、正式な契約には至っていないという認識だが、その間隙(かんげき)を突かれた。まさに前代未聞」と語った。 一方、福岡ソフトバンクの竹内孝規球団常務取締役は、「うちは統一契約書まで署名となつ印はすませている」とし、契約手続きに問題はないとの考えを示した。 ホークスがキャンプイン直前に急遽パウエル獲得に乗り出した背景には、ホークス先発投手陣の不安があるからだ。エース和巳が手術をした影響で今季の登板が絶望視され、更に左腕和田もオフに手術してことから1軍復帰は4月後半とも言われている。 そのパウエルにもヒザの手術明けという不安がありシーズン通して投げられるかは微妙だ。 他にも「薬物投手」ガトームソンの不安、新垣の制球難など不安材料の方がいい材料を上回る。良い材料は杉内に故障がなければ15勝近く計算が出来ることと、新人大場が力を発揮すればローテ入りが期待できる点か? それにしてもホークスは何だかこうして「すっきりしない」手段を常に使う。 今回の契約の兼は裏で何があったか知らないけど、ホークスを責める前にオリックス側の「失態」もクローズアップされるべきだ。外国人選手との契約は代理人経由だろうが、正式に統一契約書にサインするまでは何があるか分からない。 ホークスには願わくばリーグの秩序を乱しかねない、こうした「なりふり構わない」契約は謹んでもらいたかった。
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