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2008.02.02
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3.暗殺・リトビネンコ事件(ケース)
■原題:Rebellion The Litvinenko Case
■製作年・国:2007年、ロシア
■上映時間:110分
■日本語字幕:太田直子
■字幕監修:田原総一朗
■鑑賞日:1月5日、ユーロスペース(渋谷)
■公式HP:ここをクリックしてください
リトビネンコ事件.jpg
□監督・原案・編集:アンドレイ・ネクラーソフ
□原案・製作・編集:オリガ・コンスカヤ
□撮影:マルクス・ウィンターバウアー、セルゲイ・ツィハノヴィチ、モニカ・ブライシュル、ドミートリー・オガイ、コリン・ロガル、セドリック・フォンタン
□音響技術:イリーナ・ザゼルスカヤ、アルチョーム・キヤーエフ
□音楽:ワジム・クリツキー、エイッカ・トッピネン
□録音:ピエール・ルノワール
□ミキシング:クロード・ヴィラン
主な登場人物


◆アレクサンドル・リトビネンコ:元KGB諜報部で働くも英国に亡命する
◆マリーナ・リトビネンコ:アレクサンドルの妻。彼の誕生パーティーで知り合う。
◆ボリス・ベレゾフスキー:ロンドンでリトビネンコに資金援助をする
◆アンナ・ポリトコフスカヤ:チェチェン紛争を扱うジャーナリスト。2006年自宅のエレベーターで銃殺される
◆アンドレイ・ルコボイ:元KGB将校でリトビネンコが体調不良を訴えた日に会ったとされる
◆ミハイル・トレパシキン:アパート爆発事件を調査するが銃所持で逮捕される
◆アレクサンドル・イヴァノヴィッチ・グサク:リトビネンコの元上司。
◆ウラジーミル・プーチン:KGBに15年勤務した現職のロシア大統領で任期切れに伴い首相として政権を牛耳る

【この映画について】
2006年11月23日、アレクサンドル(愛称サーシャ)リトビネンコが毒殺された事件は、ポロニウム210という毒物の特殊性と相まって世界を震撼させた。映画内のインタビューで彼は自らの行為を「反乱」だと呼んでいる。これは映画の原題「Rebellion」は反逆とか反乱の意味があり、邦題の「暗殺」は「Assasination」である。ネクラーソフ監督はイギリスに亡命していたリトビネンコを自ら5年に渡ってインタビューしていた。
監督はこの作品を、友人リトビネンコへの。そして戦争と政治の間で失われた数多くの犠牲者達への「レクイエム」ともいうべきドキュメンタリー作品である。
【ストーリー】(ドキュメンタリー作品なのでネタバレあり)
リトビネンコは映画監督ネクラーソフと数百時間を一緒に過ごし、自分の反抗の原因などについて詳しく話してきた。そのリトビネンコが何者かにポロニウム210を飲まされ暗殺された。そして親交のあったネクラーソフの自宅も正体不明の者に荒らされた。

ネクラーソフは語る。「英国の捜査当局に暗殺事件に関して聴取を受けた。だが、振り返ると充分に話せなかったと感じた。だから、この映画が私の証言だ」。

1998年リトビネンコはTVでFSB(ロシア連邦保安庁)上司の汚職や殺人指令を告発した。告白直後は時の人となったが、直ぐに人々の記憶からは消え去って行った。その後、ロシアのモスクワでアパート連続爆破事件が勃発し、その背後にあるとされるチェチェンへの報復として第2次チェチェン戦争が勃発。

リトビネンコは爆破テロはFSBの工作でチェチェンを攻める口実だと主張し、その後、身の危険を感じてイギリスへ亡命する。ネクラーソフ監督は、政商ベレゾフスキーを介してリトビネンコと連絡を取りインタビューを開始した。
その内容はFSBの汚職、暗殺計画、そして事実を丁稚上げてまで戦争へと駆り立てるかつて自らが勤めていたFSBの実態の告発と多岐に渡った。

リトビネンコはFSBを「ロシアの諜報部だが、実体は政治的な秘密警察だ。彼らは容赦なく過激な手法を使う。秘密手法だ。政権を維持する為にそうした手法を使うのだ。プーチン政権誕生でも秘密手法はフル回転した」と、彼はかつての古巣について語った。

ネクラーソフ監督はチェチェンの戦争犯罪を追い続けてきたジャーナリスト、ポリトコフスカヤにもインタビューした。彼は劇場占拠事件の犯人の一人がプーチン政権で働いていると吐き捨てるように、インタビューで語った。

2007年10月、ポリトコフスカヤも自宅アパートで何者かに銃殺された。ウ~ン、ロシアは旧ソ連時代へと逆戻りしているかのような印象を受けるインタビューだ。
エリツィンからプーチンへと政権がバトンタッチされてから、監督はプーチンの謎に包まれた過去にも切り込む。だが彼に纏わる疑惑は疑惑として追求は終わってしまったのは残念だ。

ネタバレに注意!!


リトビネンコ暗殺についてはニュースなどで散々報道されたのでご存知の方も多いだろう。従ってネタバレと言っても結末は知られている。

ロンドンのバーで彼の紅茶にポロニウム210を注いだと容疑をかけられている(というか「犯人」ですが)ルゴボイは、監督とのモスクワでのインタビューで関与を否定した。ルゴボイはその後、議員になった。(え~、そんなのありなの?)

ラストにリトビネンコの妻マリーナは涙を流して言った言葉は印象に残った。
「1つだけ教えて。ポロニウムはどこから来たの?それだけ...」。
【鑑賞後の感想】
この事件に関しては連日のようにニュースで報道されてきたことで、日本でもお馴染みの事件であるし世界的にも注目を浴びた。彼の暗殺を巡ってロンドンホテルや寿司バーなどが連日のように関連を報道し、飛行機内でもポロニウムが検出されただの報道は過熱していた。
この映画ではネクラーソフ監督の熱意が彼に伝わり、映画監督という職業をフルに活用して彼から様々な証言を引き出した。
しかし、彼の証言はそれなりに貴重なものが多く、関係者の取材もインタビューとして撮影されたがその中の一人も銃殺されるなど監督の取材には命の危険もあったことを伺わせる。
ロシアという大国が旧ソ連時代への逆行している様子は充分に伝わるのだが、肝心なプーチンの関与や彼の疑惑追及には及び腰のようだった。やはり、現職の元首を追及するのには材料が乏しかったのだろうし危険を伴うことがあったと想像できる。

リトビネンコの死を巡る人物像とその背景への迫り方には物足りなさを感じた。ネクラーソフ監督はジャーナリストではないのでやむを得ないのだが、作品全体のインパクトや関心を引く材料がイマイチだったのは残念でした。
【自己採点】(100点満点)
62点。事件への切り込みへ独自の主張が有っても良かった。

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Last updated  2008.02.14 01:00:03
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