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テーマ:ミニ・シアター系映画(152)
カテゴリ:ヨーロッパ映画
4.やわらかい手
■原題:Irina Palm ■製作年・国:2006年、イギリス・フランス・ベルギー・ドイツ・ルクセンブルク ■上映時間:103分 ■日本語字幕:石田泰子 ■鑑賞日:1月12日、ルシネマ(渋谷) ■公式HP:ここをクリックしてください □監督:サム・ガルバルスキ □脚本:マーティン・へロン □脚本・原案:フィリップ・ブラスバン □製作:セバスチャン・デロワ □撮影監督:クリストフ・ボーカルヌ □編集:ルド・トロフ □衣装:アヌーシア・ニラズィック □美術監督:ヴェロニク・サクレ □音楽:ギンズ □音響編集:イングリッド・ラレット □録音:パスカル・ジャスメス □助監督:アンドレアヌ・メーサーローシュ
翌日からマギーは家事用の作業衣とポット持参で電車を利用しロンドンまで通うことに。そんな彼女の様子を地元駅で遠くから見つめる近所の友人が声を掛けるが、マギーはそんな視線を黙殺した。 仕事にも慣れてきたマギーはコツを掴み、たちまち口コミでマギーの掌の感触を味わいたい男達の列が途絶えることは無かった。日本の風俗店をヒントに始めたミキの店も彼女のおかげで繁盛しミキはマギーに「Irina Palm」(イリーナ・パーム、イリーナの掌)という源氏名をもらう。 ミキから給料の前払いを受けていたマギーはオリーの手術費捻出の為にと息子に6000ポンドの大金をポンと渡す。金の出所を聞かないとの約束だが、息子のトムは驚き複雑な心境に。 だが、マギーが酷使した右ヒジは悲鳴を上げて「ペニス肘」を煩い包帯でぐるぐる巻きに。 片手で仕事に励むことになったころ、マギーの評判を聞いて同業者が彼女を看板に店を改装するとの話を持ちかけた。マギーはミキとの人間的な付き合いを重視して、この好条件を断ってしまった。 一方でマギーの稼いだお金の出所を気にしていた息子トムは、母を尾行してその出所を知りショックを受け激しく動揺する。しかし、トムの妻のサラはマギーがそこまでして手術費を稼いでくれたことに感謝した。 トムはお金は受け取れないと言い渡航も暗礁に乗りかけたが、オリーの治療を優先することで一家で改めて渡航することになった。 そして、いよいよ渡航日を迎えたその日。オリーは大好きな祖母マギーと一緒にオーストラリアに行くことを夢見ていたが、マギーは当日になって同行しないことを告げたのだった。そして笑顔で家族を見送るマギーの表情は晴れ晴れとしていた。 【鑑賞後の感想】 邦題の「やわらかい手」は原題とは異なるが、原題は彼女が店のオーナーが源氏名として付けた「イリーナの掌」との意味だ。オーナーのミキが東欧移民であることから、東欧系の女性の名前である「イリーナ」と勝手に付けた。 ミキは劇中で日本の風俗店にこうした店があり自分はそれをヒントにこの店を出したと説明するシーンがある。 この映画では老齢の彼女が壁に空いた丸い穴から突き出た「男性自身」を掌でシゴクのだが最初は戸惑いを隠せなかったが「飲み込み」は早くマギーに技術を伝授したルイザは逆に成績不振で解雇されてしまう。 マリアンヌ・フェイスフルはこうした難しい役柄を、観ている観客の同情を買いそうな表情で訴えかけるような視線を投げかけてくる。彼女は長い間第一線から遠ざかっていただけに、こうした役所にも臆することなく「体当たり」で演じていたのには好感が持てた。 「マリー・アントワネット」で本格的に映画界に復帰した彼女が、今回の映画では主役として演じた未亡人の役を見事にこなしたことで再び彼女にスポットライトが当たるそんな予感を感じさせてくれた。 【自己採点】(100点満点) 77点。息子トムが母親の「汚れた仕事」にショックを受けていたが、妻は義母の気持ちを理解した。こうした男女の心理描写もしっかりと描かれていた点には好感が持てた。 ←映画「やわらかい手」関係のブログ満載! ←西武ライオンズのことならここ ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載 人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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