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2008.02.10
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カテゴリ:ヨーロッパ映画
7.レンブラントの夜警
■原題:Nightwatching
■製作年・国:2007年、カナダ・フランス・ドイツ・ポーランド・オランダ・イギリス
■上映時間:139分
■鑑賞日:1月13日、テアトル・タイムズスクエア(新宿)
■公式HP:ここをクリックしてください
夜警.jpg
□監督・脚本:ピーター・グリーナウェイ
□製作:キース・カサンダー
□製作総指揮:グジェゴシュ・ハイダロヴィッチ、リンダ・ジェームズ、ポール・トライビッツ、ジェイミー・カーマイケル、ラリー・シュガー
□製作助手:キム・アーノット
□共同製作:ビヨトル・ムラルク、マグダレーナ・ナピエラッチェ、クリスティーン・ヘイブラ、カルロ・ドッシィ
□撮影監督:レイニエ・ファン・ブルメーレン
□編集:カレン・ポーター
□美術:マーティン・ピエスルマ
□衣装:ヤグナ・ヤンカ、マリット・ファン・デル・ブルグ
□音楽:ヴウォテック・パヴリク、ジョヴァンニ・ソリマ
キャスト


◆マーティン・フリーマン(レンブラント・ファン・レイン)オランダ出身の世界的名声を誇る画家
◆エヴァ・バーシッスル(サスキア)レンブラントの「妻」
◆クリス・ブリトン(ロンバウト・ケンプ)市警団の軍曹
◆アンジェイ・セヴェリン(ピアース・ハッセルブルグ)市警団の隊長
◆マチェイ・ザコシェルニー(エグレモント)市警団の副隊長
◆アドリアン・ルーキス(フランス・バニング・コック)リッペンダムの領主でハッセルブルグの後継隊長
◆アダム・コッツ(ウィレム・ファン・ライテンブルグ)同性愛の噂のある後継の副隊長
◆ケヴィン・マクナルティ(ヘンドリック・アイレンブルグ)レンブラントの伯父
◆ジョディ・メイ(ヘールチェ)市警団の愛人でレンブラントの家政婦
◆エミリー・ホームズ(ヘンドリッケ)少女のころから家政婦として働く

【この映画について】
バロック三大画家の一人、レンブラント。レンブラントは30代で肖像画家として大成功を収めていた。ところが1642年を境に突然彼の人生は転落の一途を辿る。
そんな彼の謎に迫るのが美術作家としての一面も持つピーター・グリーナウェイ監督である。
アムステルダムの市警団の集団肖像画製作を引き受けた彼は、モデル達の実情に迫るべく彼らに近付いた。市民を守るべき市警団の実情を知れば知るほど、そこにはスキャンダラスな姿が内包されていたのだった。この絵を通して彼は告発するのを決意する。
一方、彼の私生活には影響を及ぼした3人の女性がいたのだった。この映画では市警団のスキャンダルと3人の女性の全く違う形での愛が描かれている。
ピーター・グリーナウェイ監督ならではの色遣いや脚本の緻密さ、レンブラントを演じるマーティン・フリーマンの芸術家らしい振る舞いなどにも注目したい。
【ストーリー】(ネタバレ一部あり)
1641年、アムステルダムの邸宅に暮らすレンブラントは一流の肖像画家として多くの弟子と共にアトリエで仕事に励んでいた。妻のサスキアは彼の有力な画商の姪であり、夫婦には待望の男子が誕生し全ては順調だった。
1642年、アムステルダムの市警団から集団肖像画を依頼されるが、レンブラントは乗り気ではなかった。それでも家族の為にと思って引き受けたのだった。

レンブラントは注文主をよく知ることで肖像画を描くタイプであった。注文主の隠された一面を暴き出し訴訟騒ぎになったことさえあった。
彼はまず軍曹のロンバウト・ケンプの身辺を探り、孤児院の院長という表の顔とは別に裏では子供達に売春をさせ、養女にしたマリッケとマリタの姉妹には自らが虐待を加えていた。

或る日、隊長のハッセルブルグが狙撃され死亡したとの報せが入る。訓練中の事故と発表されたが、この事件を気に市警団は隊長以下の組織に大きな変動があったが、その裏には英国王女の来訪を控えた時期の交代で富と名声を得ようとの力が影で働いていた。

レンブラント市警団の肖像画を描くにあたって事件の真相の究明を求めていた。そして絵の完成が間近に迫った或る日、産後に体調を崩していた妻のサスキアは死期が近いことを悟っていた。
絵の完成に何かが足りないと感じていたレンブラントは、事故時の副隊長で直後から逃亡していたエグレモントを探し事件の真実を聞くがサスキアは帰らぬ人となってしまう。無断で絵を見た伯父のヘンドリックは彼に「あの絵は災難をもたらす」と葬儀の席で忠告した。

ここからネタバレに注意!!

完成した肖像画を見て市警団は罵声を彼に浴びせる。そして、彼の名声を陥れる手立てを考える。それは、彼の私生活を暴くことで、手始めに市警団の愛人でレンブラントの家政婦へールチェに彼を誘惑させる。へールチェの肉体と性技の虜になった彼はあっけなく魔の手に堕ちたのだった。
そしてそんな彼を救ったのは、少女時代から家政婦として側にいたヘンドリッケだった。彼女の純粋さに彼の傷ついた心は癒された。そして、へールチェは追放された。
【鑑賞後の感想】
画家として4年間の教育を受けたピーター・グリーナウェイ監督には独自の世界を持っている。特に、映画監督として多くのヒット作を出すタイプではないが、一本の作品に注ぎ込むエネルギーが彼の世界を作り上げる。

本作は名作「夜警」に隠された謎を独自の解釈と画家レンブラントの生き様とをクロスオーバーさせた。映画は舞台劇をそのまま作品にしたような進行と作りで、所々で出演者が観客に向って語りかけるシーンもありユーモアの精神も散りばめられている。

一つの名画に隠された多くの謎をグリーナウェイ監督はここまで構想を膨らませて映画として纏めた手腕は彼ならではだろう。監督自身はレンブラントよりフェルメールの方に関心があるそうだが、そんな彼は英ウェールズ出身ながら現在はアムステルダム在住とのことでやはり芸術への造詣が深い彼らしい居住地の選択と思う。
最後に、グリーナウェイ監督は脚本も担当するのだが、映像や衣装など細かい点での考証にも気を配っていることがスクリーンから感じられた。是非、大画面のスクリーンで観てもらいたい作品だ。
【自己採点】(100点満点)
72点。総合的に見て見事な出来栄えだが、難解な面もあるのでこの点数にした。

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Last updated  2008.02.22 00:13:11
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