43.NEXT-ネクスト-
■原題：Next
■製作年・国：２００７年、アメリカ
■上映時間：９５分
■字幕：林完治
■鑑賞日：５月１日、渋谷シネパレス（渋谷）
■公式HP：ここをクリックしてください
□監督：リー・タマホリ
□原作：フィリップ・K・ディック
□脚本：ジョナサン・ヘンスリー、ポール・バーンバウム
□製作：ニコラス・ケイジ、ノーマン・ゴライトリー、トッド・ガーナー、アーン・L・シュミット、グラハム・キング
□脚本・製作総指揮：ゲイリー・L・ゴールドマン
□製作総指揮：ジェイソン・クルニック、ベンジャミン・ウェイスブレン
□撮影監督：デヴィッド・タッターソル
□編集：クリスチャン・ワグナー
□美術：ウィリアム・サンデル
□衣装デザイン：サーニャ・ミルコヴィック・ヘイズ
□音楽：マーク・アイシャム
キャスト
◆ニコラス・ケイジ（クリス・ジョンソン）２分先が読めるマジシャン
◆ジュリアン・ムーア（カリー・フェリス）クリスの能力をあることに利用しようとするFBI捜査官
◆ジェシカ・ビール（リズ・クーパー）クリスのとっての夢の女性でネイティヴ・インディアンの子供を教える教師
◆トーマス・クレッチマン（スミス）旧東独から米国へ留学し一人の女性と恋仲になる
◆トリー・キトルズ（キャバノー）フェリス捜査官と共にある重大事件を防ぐために奔走する
◆ピーター・フォーク（アーヴ）クリスの父
【この映画について】
時空を超えるいわゆるタイムマシーンをテーマとする映画は数多く作られてきた。中には最近公開された氷河期から、「猿の惑星」のように滅びた地球まで越えてしまうものまで千差万別です。
本作はニコラス・ケイジがプロデューサーとしても参加しておりそれだけ気合が入っている？と見るべきでしょうか。ここでは「２分先の自分に関わる未来だけ」が見えてそれをマジックに生かしベガスのショウで生計を立てる役。
そんな売れないマジシャンの才能に目を付けたのがFBI捜査官を演じるジュリアン・ムーア。ジュリアン・ムーアは最近ではインデペンデント系にも積極的に出演している。ここでは彼女の役は敏腕捜査官で、むしろニコラス・ケイジの恋人役を演じるジェシカ・ビールの美貌と見事なまでのボディに目が行ってしまう。
【ストーリー】（一部ネタばれあり）
「２分先の未来」が見える予知能力を持っている男クリスだが、その能力を隠し、ラスベガスで二流のマジシャンとして目立たないように暮らしていた。
そんな彼の能力に気づいたFBI捜査官カリーは、テロリストによるロサンゼルス核攻撃を阻止するため、クリスの協力を得ようと考える。しかし、テロ事件など他人事を考えるクリスにとって、そんな面倒なことに関わる積りは毛頭無い。
一方、クリスはいつもダイナーで見かける女性リズに密かに恋心を抱き、声をかける機会を狙っていた。自分の「能力」を使い、リズと知り合ったクリスだが、そのことが彼女を事件に巻き込むことになる。
リズは戸惑いながらもクリスに対して少しずつ恋心を感じるようになる。ベガスを後にして二人は人里離れた場所の宿に泊ることに。だが、ＦＢＩは二人の居場所を突き止め、リズがクリスと離れた僅かな隙にリズに対して「クリスは危険な男」と信じ込ませてオレンジジュースに薬を混入するように要請される。
リズは土壇場でＦＢＩを裏切り、クリスは自分に危険が及んでいることを察知して別行動を取るように迫り絶対に再会すると約束する。
そして、クリスは遂にＦＢＩに身柄を拘束され「テロリストの行動を読め！」と強引に迫られる。だがクリスの才能は自らに関係の無いことは読めないという声にも耳を貸さない。
その時、クリスがみた予知映像はリズにテロリストからの危険が及んでいる場面だった。クリスは必死に場所を突き止めようとする。
クリスは愛するリズを守れるか？テロリストは何を画策しているのか？その正体は？その点は映画館かＤＶＤでご確認下さい！
【鑑賞後の感想】
ニコラス・ケイジの最近の出演作を観ていると、「手当たり次第に気に入った作品」に出演しているとの印象を受ける。「ワールド・トレード・センター」での消防士、「ウィッカーマン」での元恋人に焼き殺される役とか一貫性を感じない。
今回の「ネクスト」ではプロデューサーとして名を連ねていることから関心が高いと思われる。ところが本作は「２分先」の自分に関係することだけ「都合良く」未来が見えるマジシャンという訳の分からない設定だ。
突っ込みを入れたくなるような場面があちこちに出てくるのだが、それはラストシーンでも「健在」だった。ラストのオチはこれで良いのか？って言いたくなるし、第一、テロリストの背後関係とかもどこか曖昧である。ＦＢＩがテロリストの計画を必死に阻止しようと血眼になっているのに、果たして「マジシャンの２分間先」を読む予知能力に頼るという設定はどうかな？と思う。
私は映画でイチイチ突込みを入れないことにしているが、本作は余りにも多過ぎるね。ニコラス・ケイジも出演作をもう少し精査した方が良いかもよ！
まあ、そんなこんなでこの映画ではジュリアン・ムーアとジェシカ・ビールという二人の女優の演技も見所です。ジュリアン・ムーアはＦＢＩ捜査官なので女の色気をだす訳には行かない立場だが、ジェシカ・ビールはニコラス・ケイジが憧れる役だ。
そのジェシカ・ビールはスタイル抜群で演技力にも問題はないし、今後の出演作も目白押しと聞いている。まだまだ美貌で勝負出来るので、あのナイスバディをこれからも拝めるならドンドン出てほしい。って言うのも管理人の好みのタイプだから？...想像にお任せします！
【自己採点】（１００点満点）
６６点。う～ん、ストーリーが散漫で一貫性が無かったので点数はこんなもんです。それでも甘いかな？
