56.幻影師アイゼンハイム
■原題:The Illusionist
■製作年・国:2006年、アメリカ・チェコ
■上映時間:109分
■字幕:松浦美奈
■鑑賞日:6月19日、シャンテシネ(日比谷)
■公式HP:
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□監督・脚本:二ール・バーガー
□原作:スティーヴン・ミルハウザー
□製作:マイケル・ロンドン、ブライアン・コッペルマン、デヴィッド・レヴィーン、ボブ・ヤーリ、キャシー・シュルマン
□製作総指揮:ジェーン・ガーネット、トム・ヌナン、テッド・リーボヴィッツ、ジョーイ・ホルヴィッツ
□撮影監督:ディック・ポープ
□編集:ナオミ・ジェラハディ
□美術:オンドジェイ・ネクヴァシル
□衣装デザイン:ナイラ・ディクソン
□音楽:フィリップ・グラス
キャスト
◆エドワード・ノートン(アイゼンハイム)幻影師として一世を風靡する
◆ジェシカ・ビール(ソフィー)アイゼンハイムとは幼馴染で皇太子の婚約者に
◆ポール・ジアマッティ(ウール警部)皇太子の右腕として権力を振るうようになる
◆ルーファス・シーウェル(レオポルド皇太子)父帝に替わって皇帝の座を狙う野心家
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【この映画について】
舞台は19世紀末のウィーン。天才幻影師として広く知られた男と、皇太子の婚約者である幼馴染である公爵令嬢との決して許されない愛を主軸に、ハプスブルク帝国末期の人間模様や世相も巧みに描いている。
主人公の幻影師アイゼンハイムを演じているのは二度のアカデミー賞候補になったエドワード・ノートン。当時の幻影師をまるで本職のように演じる様子は流石である。アイゼンハイムの恋人役には「NEXT-ネクスト」でニコラス・ケイジと共演して見事な肢体を披露していたジェシカ・ビール。ウール警部役には「サイドウェイ」で一躍注目を浴び、「シンデレラ・マン」や「シューテム・アップ」など脇役ながらその抜群の演技力と演技の幅の広さに定評があるポール・ジアマッティがここでも良い味を出している。
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【ストーリー】
19世紀末ウィーン。ハプスブルク帝国末期の芸術文化の都では、大掛かりな奇術=イリュージョンが一世を風靡していた。中でも絶大な人気を誇っていたのは、アイゼンハイムという名の幻影師。ある日彼は舞台の上で、幼なじみのソフィと再会する。
今では、皇太子の婚約者として注目を集める彼女は、その後ほどなく皇太子邸で謎の死を遂げてしまう。謀殺の噂も沸き立つ一大スキャンダルのさ中、アイゼンハイムはソフィの幻影を蘇らせる前代未聞のイリュージョンを発表するのだが…。
前代未聞のイリュージョンは熱狂的な信奉者で劇場は満席になり、皇太子も変装して劇場へ潜入しトリックを暴こうとする。そして、皇太子はイリュージョンに登場するソフィーが事件の真相をしゃべりだそうになり慌てる。
恐れをなした皇太子はウール警部にアイゼンハイム逮捕を命じるのだったが...。
(一部、gooより転載しました)
【鑑賞後の感想】
この映画のストーリーの元になる事件を巧みにストーリーに取り入れ、少年少女時代に抱いた初恋の頃の気持ちを最後まで失わなかった男女の物語だった。
二人の間には身分の格差が厳然と存在し、彼女の方は公爵令嬢に相応しく?ハプスブルク家の皇太子と政略結婚が決まっている。一度は引き裂かれた初恋相手は運命に流されながらも、幻影師と皇太子婚約者として劇的に再会する。
皇太子と気の乗らない結婚を強いられるソフィーに対して、アイゼンハイムは偶然とはいえ再会した彼女への初恋の頃の気持ちは失っていなかった。
アイゼンハイムとソフィーは皇太子側近やウール警部の監視の目をかいくぐって密会を重ねるようになる。そこで二人はとんでもない計画を実は綿密に計算して立てていたとは、ラストシーンは感動的だった。
アイゼンハイムを演じたエドワード・ノートンの幻影師としての演技は見事で、まるで本物の幻影師のようだった。ソフィー役のジェシカ・ビールはここではお色気を振りまくシーンはなく、一人の女性として自分の強い意思を貫こうとする役を見事に演じた。
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【自己採点】(100点満点)
80点。イリュージョンのシーンには釘付けになった。
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