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テーマ:ミニ・シアター系映画(152)
カテゴリ:ヨーロッパ映画
62.イースタン・プロミス
■原題:Eastern Promises ■製作年・国:2007年、イギリス・カナダ ■上映時間:100分 ■字幕:石田泰子 ■鑑賞日:7月12日、シャンテ・シネ(日比谷) ■公式HP:ここをクリックしてください □監督:デヴィッド・クローネンバーグ □脚本:スティーヴ・ナイト □製作:ポール・ウェブスター、ロバート・ラントス □製作総指揮:スティーヴン・ギャレット、デヴィッド・M・トンプソン、ジェフ・アッバリー、ジュリア・ブラックマン □撮影監督:ピーター・サシスキー □編集:ロナルド・サンダース □衣装デザイン:デニース・クローネンバーグ □美術:キャロル・スピア □音楽:ハワード・ショア
【この映画について】 同じ男優を2度続けて起用したことが殆ど無いとまで言われるデヴィッド・クローネンバーグ監督作品。そんなクローネンバーグ監督が「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に続いて主役として起用したのは「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのアラゴルン役で一躍スターダムにのし上がったヴィゴ・モーテンセン。 共演者には『キング・コング』のナオミ・ワッツ、『オーシャンズ13』のヴァンサン・カッセル(モニカ・ベルッチのご主人!)ほか。 モーテンセンはこの役の為にロシア語をマスターし、公衆浴場での全裸でのファイトシーンが話題を呼びアカデミー賞主演男優賞候補になった。 【ストーリー&感想】 ストーリーはロンドンの病院で助産師として働くアンナの下に、一人の少女が運び込まれる。意識を失くした少女は、女の子を産み落とし、息を引き取る。 バッグに入っていた手帳にはロシア語で日記らしいものが書かれており、少女がロシア人であることが分かる。手術に立ち会ったアンナは、少女の身元を確認するため、ロシア料理レストランのオーナーであるセミオンに相談すると、自分が日記の翻訳をしようと申し出る。しかし、その後、謎のロシア人、ニコライがアンナに近付き始める。 このニコライはセミオンの運転手兼息子キリルのボディーガードなのだが、最初の登場からヴィゴ・モーテンセンは役になりきっていた。どうみても一筋縄ではいかない雰囲気がぷんぷんと漂っていて、それでもってマフィアらしからぬ優しさもみせる。 ニコライが運転手を務めるロシアンマフィアのボスがセミオンで、この親父は普段はロシア料理店のオーナーとしての顔をもちながらも、裏では売春を生業として人身売買まがいのビジネスに手を染めている。 セミオンのバカ息子がヴァンサン・カッセル演じるキリルで、普段から親父の威光をかさにニコライや部下たちに威張り散らす嫌な奴。 舞台は確かにロンドンなのだが、ストーリーの中心はロシア人組織の話でお互いの会話もロシア語で交わされるシーンがふんだんに出てくる。 クローネンバーグ監督はロンドンを舞台に、病院に運び込まれた名も無き少女の生い立ちやロンドンに辿り着いた訳や、そこにロシアン・マフィアの暗躍を絡めて最後までスクリーンに釘付けになる。 今や人気スターの地位を固めたヴィゴ・モーテンセンは実生活でも数ヶ国語を操る語学の達人で、ロシア人のニコライ役も違和感無く演じている。日本でも人気が高い彼だが、彼の熱演がこの映画の評価を高めたのは間違いない。 最後は彼がこのロシアン・マフィアの組織の一員になった謎が解き放たれるのだが、このストーリー構成は見事だった。 【自己採点】(100点満点) 79点。引き締まったヴィゴ・モーテンセンの肉体も素晴らしかった。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 自己PRコーナー:今度、「旅行ブログ」を開設しました。徐々に旅行記を増やしていきますので、宜しければご覧下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ブログランキング参加中です。ぜひ、1票を投じて下さい。(又は、見出しをクリックして下さい)
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Last updated
2009.01.20 23:03:09
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