コロー 光と追憶の変奏曲を観て
16日(水)に年休を取って国立西洋美術館(世界遺産登録されます)で「コロー 光と追憶の変奏曲(Souvenirs et Variations)」を鑑賞しました。
第1章:「初期の作品とイタリア」(Les Debuts et L'Italie)
第2章:「フランス各地の田園風景とアトリエでの制作」(Campagnes de France et Ateliers)
第3章:「フレーミングと空間、パノラマ風景と遠近法的風景」(Cadrage et Espace,Vues Panoramiques et Perspectives)
第4章:「樹木のカーテン、舞台の幕」(Rideaux D'Arbres,Rideaux de Scene)
第5章:「ミューズとニンフたち、そして音楽」(Muses,Nymphes et Musique)
第6章:「想い出(スヴニール)と変奏」(Souvenirs et Variations)
「クリスシュ=ヴェール:コローのグラフィズム」(Cliches-verre:Graphisme de Corot)
19世紀のフランスの画家、カミーユ・コローが生み出した
数々の叙情的な風景画や人物画は、印象派の画家たちだけにとどまらず世界中の芸術家たちに大きな影響を及ぼしたと言っても過言ではない?
今回の展示会では主にルーヴル美術館の所蔵品コローの代表作群を中心に、日本国内に散らばるコローの作品も交えて、初期のロマン主義的風景からイタリア留学を経て真摯なレアリズムの時代から始まり、
コローの作風に強い影響を受けた芸術家たちの作品もあわせて展示されている。
例えば、コローの描いた作品とそっくりの構図をもつ他の画家が描いた作品を同時に展示する手法は分かりやすかった。コローの作品以外では
ルノワール、モネ、シスレー、ピカソ、ブラックなどの作品との比較は、彼の影響が大きかった証拠であろう。
この展示会の目玉はコローのモナリザと言われる「真珠の女」である。
ところが、この画のタイトルにある「真珠」はこの画のどこを見ても見つからない。一体、その謎とは...ナンだ、そうだったのかと間近で見ると分かるのだった。確かに
この画は一度みたら、直ぐに「モナリザ」と似ていると感じると思いました。
コローの特徴は、こうした
人物画だけではなく印象派或いはバルビゾン派として、その遠近法を活かした風景の美しさや静寂さには胸を打たれます。「ヴィル=ダブレー」を多く描いていて、
こうした画を見ているとまるで観ている自分がそこに居るかのような錯覚に陥るから不思議です。
私は「真珠の女」より、第2章で展示されていた
「ヴィル=ダブレー、水門のぞばの釣り人」(モントリオール美術館所蔵)が一番印象に残りました。コローはこうした風景がでは必ず大きな木を描きますが、大空と水面と木々のコントラストは素晴らしいです。
こういう風景の場所に、一度、行って見たいな~。そういう想いを抱きながら、猛暑の上野を後にしました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
自己PRコーナー:
「旅行ブログ」を公開しています。徐々に旅行記を増やしていきますので、宜しければご覧下さい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
←「コロー 光と追憶の変奏曲」関係のブログ満載!
←西武ライオンズのことならここ
←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載
人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク