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カテゴリ:アメリカ映画
64.ジュノ
■原題:Juno ■製作年・国:2007年、アメリカ ■上映時間:96分 ■字幕:松浦美奈 ■鑑賞日:7月16日、シャンテ・シネ(日比谷) ■公式HP:ここをクリックしてください □監督:ジェイソン・ライトマン □脚本:ディアブロ・コディ □製作:リアンヌ・ハルフォン、ジョン・マルコヴィッチ、メイソン・ノヴィック、ラッセル・スミス □製作総指揮:ジョー・ドレイク、ネイサン・カヘイン、ダニエル・ダビッキ □撮影監督:エリック・スティールバーグ □編集:デーナ・E・グローバーマン □美術:スティーヴ・サクラッド □衣装デザイン:モ二ク・プリュドム □音楽:マテオ・メシナ □音楽スーパーヴァイザー:ピーター・アフターマン、マーガレット・イェン ◆エレン・ペイジ(ジュノ・マクガフ)16歳の女子高生で幼馴染のポーリーととんでもないことに ◆J.K.シモンズ(マック・マクガフ)ジュノの父 ◆アリソン・ジャネイ(ブレン・マクガフ)ジュノの義母でマックの後妻 ◆マイケル・セラ(ポーリー・ブリーカー)ジュノとは幼馴染で同じ高校に通う ◆オリヴィア・サルビー(リア)ジュノの親友で何かと相談に乗る ◆ジェニファー・ガーナー(ヴァネッサ・ローリング)不妊に悩む美人妻 ◆ジェイソン・ベイトマン(マーク・ローリング)音楽家でジュノには理想的なカップルと映る 【この映画について】 第80回アカデミー賞で4部門にノミネート(作品、主演女優、監督、脚本)され、見事に脚本賞を受賞した。米国でも口コミで評判が伝わり当初はひっそりと公開されていたが、あっという間に全米各地で公開されるようになった。 16歳の高校生が幼馴染と興味本位でした一回のセックスで出来てしまうが、ジメジメとせず明るく現実的な問題として描いている。主演のエレン・ペイジは屈託の無い明るさでこの女子高生を演じアカデミー賞候補にまで上がった。 元ストリッパーで脚本賞を受賞したブロガー出身のディアブロ・コディの脚本と音楽が見事に融合しているのも楽しみだ。 サントラ盤は第51回(2009年2月9日)グラミー賞で最優秀サントラ賞を受賞した。 【ストーリー&感想】 16歳のジュノは、幼馴染でバンド仲間のポーリーと興味本位でしたたった一回のセックスで妊娠してしまう。 高校生が子供を育てられるわけがなく、ジュノは親友リアに「中絶するつもり」と報告するが、中絶反対運動中の同級生に「赤ちゃんにはもう爪も生えているわよ」と言われ、産む決心をする。フリーペーパーで子供を欲しがっている理想的な若夫婦マークとヴァネッサを見つけ、里子に出す契約を交わしたジュノは、大きなお腹を抱えて通学する生活を始める。 ヴァネッサはこの話に乗り気だが、マークはまだ心の準備が出来ていないと言い放つがヴァネッサもマークもジュノのことは気に入る。 こうして16歳のジュノのお腹は日に日に大きくなり精神的にも不安定になるのだが、ジュノにとってポーリーはそれほど気になる異性ではなかった。一度は彼を遠ざけたのだが、ポーリーはジュノにとって無くてはならない異性だったことに気づく。 ジュノの妊娠は彼女の家族、相手のポーリー、マークとヴァネッサ、学校の友達らを巻き込みながらも彼女は無事に出産する。そして、約束どおりヴァネッサの下で子供は育てられることになるのだ。 16歳の妊娠というテーマを日本映画で取り上げたらここまでドライに割り切れないと思う。この映画ではジュノを演じるエレン・ペイジがジュノを等身大で演じ、その個性がこの映画全体の印象を決めている。 無名の俳優達と素人同然の脚本家によるストーリーであっても、ここまで楽しめる映画が作れたのは素晴らしい。昨今のリメイク作品やシリーズ作品ばかりがヒットするなかで、こうした作品がもっと多く登場することを期待したい。 【自己採点】(100点満点) 87点。作品として十分に楽しめました。 ブログランキング参加中です。ぜひ、1票を投じて下さい。(又は、見出しをクリックして下さい)
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Last updated
2009.07.26 22:42:04
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