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カテゴリ:美術館、博物館、芸術鑑賞
21日(木)に休暇を取って東京都美術館で開催中の「フェルメール展、光の天才画家とデルフトの巨匠たち」(Vermeer and the Delft Style)を鑑賞に行ってきました。 展示会に行くのは好きな管理人ですが、美術品の薀蓄を語れるような知識を持ち合わせていないので「有料ガイド」は有りがたい存在。今回は、タッチペンをガイドシートの上からなぞると音声ガイドが聞けるシステムでした。このパターンは始めてでガイドシートは記念に持ち帰りました。 さて、フェルメール展と言えば「牛乳を注ぐ女」が昨年国立新美術館で展示されたのを観にいきましたが、その時のフェルメールの出展作品はその1点だけでした。彼の36作品と言われる中で、今回の展示会には7作品が展示されました。当初は「絵画芸術」も出展リストに挙がっていましたが、オーストリア政府の海外出展許可が下りず7点の出展となったようです。 ヨハネス・フェルメールは、オランダのデルフトという小都市の出身であり、今回の企画展示のタイトルに「デルフトの巨匠たち」と銘打っているように彼の36作品全てを展示しているわけではありません。 しかし、今回の展示会では東京都も頑張って7作品を展示し、さらにその他の彼の全作品をパネルで原寸大で展示しているのには好感がもてた。 この展示会でのフェルメールの作品は: 1.マルタとマリアの家のキリスト(1655年頃) 2.ディアナとニンフたち(1655-56年頃) 3.小路(1658-60年頃) 4.ワイングラスを持つ娘(1659-60年頃) 5.リュートを調弦する女(1663-65年頃) 6.手紙を書く婦人と召使い(1670年頃) 7.ヴァージナルの前に座る若い女(1670年頃) の7作品。この中で「7」の作品だけが個人所有の作品で、その他は欧米の美術館所蔵の作品だ。中でも「7」は真贋論争が長年に渡って繰り広げられてきた作品とのことで、10年にも渡る鑑定の結果「真作」と判定された。それでも未だに一部では「贋作では」とも言われているそうだ。 「牛乳を注ぐ女」もそうだったが、この作品は小さな額縁で飾られた作品でフェルメールの他の作品に比べると地味な印象だ。 1,2はフェルメール作品では珍しく宗教的なテーマを持ち合わせている。4~6はフェルメールらしい窓際の光景が描かれていて、一見して彼の作品と想像できる。3はそんな彼の作品の中で、彼のスタイルが確立される少し前の作品で珍しく町の様子を描いている。 「デルフトの巨匠たち」の中では、ピーテル・デ・ホーホはフェルメールと同時期の画家で彼の画風にはフェルメールのスタイルの影響が色濃く反映されているようだ。 展示作品は39点と展示会にしては少ない部類でしたが、フェルメールの数少ない作品の中の7つが一堂に会するという点では、今後もこれだけの作品展示会が企画されるか分からないので貴重な展示会だったと思います。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 自己PRコーナー:今度、「旅行ブログ」を開設しました。徐々に旅行記を増やしていきますので、宜しければご覧下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ←「フェルメール展」関係のブログ満載! ←西武ライオンズのことならここ ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載 人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.10 23:05:07
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