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テーマ:ミニ・シアター系映画(152)
カテゴリ:ヨーロッパ映画
102.アラトリステ
■原題:Alatriste ■製作年・国:2006年、スペイン ■上映時間:145分 ■字幕:佐藤恵子 ■鑑賞日:12月23日、シャンテ・シネ(日比谷) ■公式HP:ここをクリックしてください □監督・脚本:アグスティン・ディアス・ヤネス □原作:アルトゥーロ・ペレス=レベルテ □製作:アントニオ・カルデナル、アルヴァロ・アウグスティン □製作総指揮:イニゴ・マルコ、ベレン・アティエンサ □撮影監督:パコ・フェメニア □編集:ペペ・サルセド □美術:ベンハミン・フェルナンデス □衣装デザイン:フランチェスカ・サルトーリ □音楽:ロケ・バニョス ◆ヴィゴ・モーテンセン(ディエゴ・アラトリステ)「カピタン(隊長)」の異名を持つ剣客 ◆ウナクス・ウガルテ(イニゴ・バルボア)父ロペからディエゴへ成長を託される ◆アリアドナ・ヒル(マリア)人妻であるがディエゴを愛し逢瀬を重ねる ◆サイモン・コーエン(フェリペ4世)スペイン国王。マリアを見初める。 ◆エレナ・アナヤ(アンへリカ・アルケサル)王妃付きの女官でイニゴへ愛情を抱いている ◆へスス・カステヨン(ルイス・アルケサル)平民出身ながら国王付き秘書官にまで登りつめたアンへリカの叔父 ◆エドゥアルド・ノリエガ(グアダルメディーナ伯爵)スペインの大貴族でディエゴの戦友 ◆ハヴィエル・カマラ(オリヴァレス伯爵)フェリペ4世の侍従となり事実上国を牛耳る 【この映画について】 アルトゥーロ・ペレス=レベルテ原作の同名小説を映画化。歴史上の出来事の中に架空の人物、ディエゴ・アラトリステを登場させた歴史スペクタクル作品。 フェリペ4世の傭兵で腕のいい剣士あるアラトリステに次々と謀略が襲う。そのスペインの国民的ヒーロー、アラトリステを演じるのは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのアラゴルン役で名を馳せ、最近では『イースタン・プロミス』で歯切れのいいアクションで新境地を開いたヴィゴ・モーテンセン。 ヴィゴ・モーテンセンはアメリカ人だが、幼少期にアルゼンチンやデンマークなどで生活したことで数各国語を話すことが出来、この映画では全編スペイン語のセリフに挑んでいる。 【ストーリー&感想】 1622年、国王フェリペ4世に仕える傭兵、アラトリステはフランドルの戦場で勇猛果敢に戦い、マドリードに戻って来た。 夜襲は成功を収めるが、混乱の中での退却の際に追撃にあいアラトリステの戦友ロペ・バルボアは息子イニゴの将来を託して息を引き取る。 立派に成長したイニゴは剣士に憧れる。そこに、「イギリスからやってく異端者を殺せ」という奇妙な依頼が舞い込む。それは、イギリス皇太子チャールズを抹殺しようとする異端審問官、ボカネグラと国王秘書官アルケサスの謀略だった。きな臭い匂いを感じて暗殺を思いとどまったアラトリステは、旧知のグアダルメディーナ伯爵に相談する。 その異端者とはお忍びでやってくるイングランド皇太子バッキンガム侯爵であった。 ストーリー的にはここからアラトリステの人生は、知り合った女性との関係や権力と陰謀に巻き込まれていく。世渡りが決して上手とは言えない彼だが、彼は剣の達人である。剣は彼の最大の友であり唯一心を許せる存在である。 このアラトリステと彼が生きてきた時代背景が良く描かれている。そして、この難役をアメリカ人であるヴィゴ・モーテンセンが全編英語のセリフを違和感なく演じている。「イースタン・プロミス」では、ロシアン・マフィア組織に潜入する警官の役を演じていてロシア語のセリフが多かった役だ。それに今回のスペイン語の役と良い、彼の個性が存分に発揮出来ているし、どちらも役になりきっている。 彼はこれからもその語学力やニヒルな役が似合う俳優として、ハリウッドの大作よりヨーロッパ系の作品に出るケースが多くなる気がする。今度はどういう作品に出るのか注目したい。 【自己採点】(100点満点) 72点。ヴィゴ・モーテンセンの個性だけでなく、歴史映画としても評価出来る。 ブログランキング参加中です。ぜひ、1票を投じて下さい。(又は、見出しをクリックして下さい)
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Last updated
2009.06.07 22:04:21
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