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テーマ:ミニ・シアター系映画(152)
カテゴリ:ヨーロッパ映画
106.パリ
■原題:Paris ■製作年・国:2008年、フランス ■上映時間:129分 ■字幕:LVT ■鑑賞日:12月31日、ル・シネマ(渋谷) ■公式HP:ここをクリックしてください □監督・脚本:セドリック・クラピッシュ □製作:ブリュノ・レヴィ □撮影監督:クリストフ・ボカルヌ □編集:フランシース・サンベール □美術:マリー・シュミナル □衣装デザイン:アンヌ・ショット □音楽:ロイク・デュリー、ロバート・バーク ◆ジュリエット・ビノシュ(エリーズ)ソーシャルワーカーとして働くシングル・マザー ◆ロマン・デュリス(ピエール)エリーズの弟で心臓病を患い余命が迫っている ◆ファブリス・ルキーニ(ロラン・ヴェルヌイユ)教え子に恋する大学教授 ◆アルベール・デュポンテル(ジャン)エリーズが出会うマルシェの青果商 ◆フランソワ・クリュゼ(フィリップ・ヴェルヌイユ)ロランの弟で建築家 ◆カリン・ヴィアール(パン屋の女主人)出身地で人を判断する ◆メラニー・ロラン(レティシア)ロランが恋し、ピエールも惹かれる女子大生 ◆ジル・レルーシュ(フランキー)ジャンの仕事仲間、カロリーヌに気がある ◆ジネディーヌ・スアレム(ムラード)ジャンの仕事仲間、女好きで冗談好き ◆ジュリー・フェリエ(カロリーヌ)ジャンの元妻、フランキーを意識している ◆オドレ・マルネ(マルジョレーヌ)ファッション業界の女性 【この映画について】 自分の生きる時間があとわずかしかないと知った男が、ベランダからパリの街を行きかう人々を眺める。今までは気にならなかった人たちのことが、生き生きと見えてくる。 エッフェル塔、モンマルトル、モンパルナスなどパリの名所も登場するが、主役はパリに生きるさまざまな人々。 他人から見れば些細な日常風景だろうが、余命わずかな人間からすればそんな何気ない風景に人生を感じる。フランス映画らしく、ありふれた日常に人間模様をさり気無く描いている点に注目してもらいたい。 【ストーリー&感想】 ある日、ダンサーのピエールは心臓病で余命わずかと告げられる。助かる道は移植で成功率は40%...。彼はその手術を待つ日々を、アパルトマンで静かに過ごしベランダから行き交う人を眺めることをささやかな楽しみにする。 シングルマザーの姉エリーズは弟のピエールの身を案じ、子どもたちを連れて彼のアパートに同居し始めた。 やがてピエールは向かいに住む大学生のレティシアが気になっていく。しかし、歴史学者のロランもまた、レティシアを愛し始めていた。一方、離婚後も元妻とマルシェで働くジャンは、買い物に来るエリーズに好意を寄せるようになっていた。 こうしてこの映画では一見すると次々と登場人物が現れるが、それらがどこかで繋がっていく。そのつながりのきっかけや動機は異なるが、つながりがやがて絆へと徐々に発展していく。 元はと言えばピエールの心臓病が出だしなのだが、ピエールの病気の介護を名目に姉との関係が復活する。そしてシングルマザーの姉に恋するジャンの生活にも明るさが戻ってくる。 そうした何気ない日常を作品に持ち込み、それらの関係がとても自然に描けるのがフランス映画たる所以だ。 ピエールの姉エリーズを演じるジュリエット・ビノシュは決して美人ではないが、どこか存在感を感じさせる魅力に溢れている。 やはりこの手のヨーロッパ映画は癒されますね。 【自己採点】(100点満点) 80点。 ブログランキング参加中です。ぜひ、1票を投じて下さい。(又は、見出しをクリックして下さい)
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Last updated
2009.08.04 22:49:16
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