|
カテゴリ:アメリカ映画
9-63.インフォーマント!
■原題:The Informant! ■製作年・国:2009年、アメリカ ■上映時間:108分 ■鑑賞日:12月5日、シネマスクエアとうきゅう(歌舞伎町) ■公式HP:ここをクリックしてください □監督:スティーヴン・ソダーバーグ □脚本:スコット・Z・バーンズ □原作・製作:カート・アイケンウォルド □製作:グレゴリー・ジェイコブズ、ジェニファー・フォックス、マイケル・ジャッフェ、ハワード・ブラウンスタイン □製作総指揮:ジョージ・クルーニー、ジェフ・スコール、マイケル・ロンドン □美術:ダグ・ミーアディンク □衣装デザイン:ショシャーナ・ルービン □編集:スティーブン・ミリオン □音楽:マーヴィン・ハムリッシュ ◆マット・デイモン(マーク・ウィテカー) ◆スコット・バクラ(ブライアン・シェパード捜査官) ◆ジョエル・マクヘイル(ボブ・ハーンドン) ◆メラニー・リンスキー(ジンジャー・ウィテカー) 【この映画について】 その舌一枚で、アメリカを大混乱に陥れた男「マーク・ウィテカー」は名門大学を卒業し、33歳の若さで大企業の重役に登りつめたエリートだ。 彼が働く会社は世界最大規模を誇る食品添加物の製造工場の責任者を任されていた。1992年、向上でウィルスが発生し会社は毎月700万ドルという莫大な損失を抱えてしまう。 ウィテカーは副会長から責任を問われるが、咄嗟に日本の大企業のスパイから脅迫を受けているとデタラメな報告をする一方で、FBI捜査官に内部告発をしてしまう。 そんな奇想天外な男を演じるのが今やハリウッドの若手スターとしての地位を築いているマット・デイモンがコミカルな演技を披露する。 監督は「オーシャンズ・シリーズ」でマット・デイモンを起用し最近では「チェ」などの話題作があるスティーヴン・ソダーバーグ。 【ストーリー&感想】 1992年、イリノイ州。農業関連の大企業ADMで働くマーク・ウィテカーは順風満帆な人生を送っていた。名門大学を卒業して就職後、着々と出世。33歳で食品添加物を製造する世界最大規模の工場を任されるエリートだった。 私生活では妻のジンジャーと子供たちに囲まれる幸せな暮らし。だが、そんな彼の人生に転機が訪れる。工場でウイルスが発生し、会社は毎月700万ドルという莫大な損失を抱えてしまう。 責任を問われたウィテカーは、ウィルスをばら撒いた日本企業のスパイから、1000万ドル払うよう脅迫されたと会社に報告する。会社はFBIに介入を依頼、捜査官のブライアン・シェパードが派遣されてくる。そこでウィテカーはシェパードに爆弾発言をぶつける。ADMが世界各国の企業と違法な価格協定を行っていると内部告発したのだ。 だが、会社から10万ドルの昇給を提示された途端、その告発をキャンセルしようとする。シェパードは、協力を断れば別の誰かが協力者となり、ウィテカー自身が被告になると説得。事態の深刻さに気付いたウィテカーは協力を約束する。 そして、1993年~94年にかけて世界を駆け回るウィテカー。表向きは有能なビジネスマンだが、裏では証拠集めのために会議を隠し撮り。“スパイごっこ”が気に入り、自分は007の倍賢い秘密諜報員“0014”だと胸を張る。 1995年。証拠が揃い、遂にAMDに強制捜査が入る。ウィテカーは、上層部が捕まれば自分が社長になれると大はしゃぎ。巨大企業のスキャンダルにマスコミが飛びつき、ウィテカーは一躍時の人に。だがこのタイミングでウィテカーはまたもや思いがけない告白をする。重役たちと一緒に、自分もリベートを受け取っていたというのだ。一瞬にして英雄から容疑者へ。だが、これはまだマーク・ウィテカー劇場のほんの入り口に過ぎなかった……。 (以上、Movie Walkerより転載しました) 原題でもある「Informant」とは「密告(者)」を意味する言葉だがここでは「内部告発」と言ったほうが分かりやすいかも。 マット・デイモン演じるウィテカーは如何にもアメリカに居そうなヤング・エクゼクティヴの成功者で家族共々良い生活を送っている「勝ち組」だ。しかし、このウィテカーはIQも高く切れ者だが、突如として発生した会社の危機を救う療法は持ち合わせていなかった。 この危機を日本企業へ責任転嫁しようとしたことから、ウソの上塗りでFBIまで出てくる始末だが結局のところ自分の思うような結末には結びつかない。 ソダーバーグ監督が実話に基づいて映画化したそうだが、正直言って退屈な場面も多く眠気を誘われてしまった。それでも救いはマット・デイモンが増量して演じたウィテカー像で、「ボーン」シリーズで演じていたアクション・スターとしての一面とは異なり、今回の人物をどこかコミカルに演じていて彼の演技幅が広がったと感じた。 ソダーバーグ監督は「チェ」でゲバラを描くことに精力を注ぎ込んだ結果、この「インフォーマント!」は作品の焦点がウィテカーの人物像なのか巨大な損失を追った企業像なのかイマイチはっきりと感じられなかったのは残念だ。 【自己採点】(100点満点) 58点。マット・デイモンが主演でなければもっと点数は低かった。 ブログランキング参加中です。ぜひ、1票を投じて下さい。(又は、見出しをクリックして下さい) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.01.01 15:38:42
コメント(0) | コメントを書く |