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テーマ:バンクーバー五輪(40)
カテゴリ:スポーツ・格闘技
バンクーバー冬季五輪が閉幕した。日本代表選手団が獲得したメダルは銀3(スピードスケート500m長島、フィギュアスケート浅田、スピードスケート団体追い抜き女子)銅2(スピードスケート500m加藤、フィギュアスケート高橋)の計5個で「金メダル」は無し。 2006年トリノ五輪の金1個(フィギュアスケート荒川静香)から大幅に増え、入賞も21から26に伸びた。入賞に関しては順位だけで規定すれば増えているが、男子スピードスケート団体追い抜き(パシュート)のように参加8カ国中で最下位だった競技も含まれている。 入賞者数は単なる参考記録で、メダルに一歩届かない4位は女子モーグルの上村の1つだけだったのが現実だ。 今大会の金メダルはゼロ。橋本聖子選手団長が目安とした「1998年長野五輪のメダル10個」にも遠く及ばなかった。 【国家予算増とスポーツ省(庁)設置を】 日本オリンピック委員会(JOC)によると、2008年北京五輪以前の1年間に各国が投じた選手強化費(夏季スポーツを含む)は: ▽ドイツ274億円 ▽米国165億円 ▽英国120億円 ▽中国120億円 ▽日本は27億円 橋本選手団長は総括会見で「スポーツの重要性を国が分かってくれるか。国の力を頂いて(関係団体が)連携を図ることが競技力向上につながる」と、財政面を含めた支援の必要性を訴えた。全体の底上げを図るなら、「個」の力に頼っていられないのは明らかだ。 アジア勢では韓国が14個、中国が11個のメダルを獲得し、「アジア勢の躍進」と話題を呼んだ。両国は国からの潤沢な選手強化費など、国家主導的な強化策を取っているとされる。スポーツ省(庁)の設立が望まれるが、民主党のマニフェストには一行も記載がないとか...。 これに対して我が国は、相変わらず企業や学校などの支援に頼っているのが現状で、どの業界もマイナーなイメージの濃い冬季競技に対してお金をかけるのに躊躇っている。 異色なのはスピードスケート男子500mでメダルを獲得した長島と加藤が所属する「日本電産SANKYO」だろうか?この会社は以前「三協精機」と名乗っていたが不況で日本電産と経営統合して現在の社名になった。 三協精機スケート部の伝統を引き継いだ現社長は、スケート部所属の選手たちに「君たちの仕事はスケート」とハッパをかけ、社業よりスケート優先で海外合宿の際の移動ではビジネスクラスを使用するなど待遇アップでやる気を引き出す。 ただし、参加する大会では「必ず1位を!」との厳しいノルマも課せられている。ここまで熱心に所属会社が後押ししてくれるのは異例であり、本来は国が強化費などの面で全面的にバックアップしないと冬季競技での躍進は難しいばかりか、中国と韓国との差は二度と縮まることはないでしょう。 中国と韓国とのメダルの差は、メダルが狙えそうな競技には徹底的に優秀な選手を育てるシステムが出来ていること。日本は特に苦手なクロスカントリー系競技での世界との差が著しかった。 スキー系競技でメダルが狙えそうな女子モーグル、腰パン姿の話題ばかりが先行したスノーボードなどは強化次第ではメダルが常時狙える位置を確保できそう。 逆にかつてはお家芸だったスピードスケート・ショートトラックは韓国勢と中国勢に押されっ放しで遂にメダルも入賞者もゼロと惨憺たる結果。 ショートトラックとロングトラックが一体となった技術の追求で双方共に金メダルを獲得した韓国が良いお手本となるに違いない。 4年後を見据えて、まずは各競技団体がバンクーバー五輪を総括し、早急に強化策を練り直すことから始めてもらいたい。 事業仕分けでヒステリックにスポーツ予算削減を主張していたR議員! これでも削減を主張する積りなのだろうか?仮に金メダル一つでも獲れたら、その経済効果はお幾らになるか、逆にこちらがR議員に質問したい位だ!浅田真央が獲得した銀メダルでさえ物凄い額の経済効果があるというのにね...。 ブログランキング参加中です。ぜひ、1票を投じて下さい。(又は、見出しをクリックして下さい) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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