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テーマ:映画館で観た映画(8524)
カテゴリ:ヨーロッパ映画
10-47.シスタースマイル ドミニクの歌
■原題:Soeur Sourire ■製作年・国:2009年、フランス・ベルギー ■上映時間:124分 ■鑑賞日:8月22日、シネスイッチ銀座(銀座) ■予告編 □監督・脚本:ステイン・コニンクス □脚本:クリス・ヴァンデル・スタッペン、アリアン・フェート □製作:エリック・ウーマン、マルク・シラミム、クリスティーヌ・ピロー、ペーター・ブカート □撮影:イヴ・ヴァンデルメーレン □美術:アルノー・ド・モルロン □衣装:フロレンス・スホルテス、クリストフ・ビドレ □編集:フィリップ・ラヴォエ □音楽:ブルノ・フォンテーヌ ◆セシル・ド・フランス(ジャニーヌ・デッケルス) ◆サンドリーヌ・ブランク(アニー) ◆マリー・クレメール(フランソワーズ、ジャニーヌの従妹) ◆ジョー・デスール(ジャニーヌの母) ◆ヤン・デクレール(ジャニーヌのの父) ◆クリス・ロメ(修道院長) ◆フィリップ・ペータース(マネージャー) 【この映画について】 良く言えばこれほどピュアな人はいないだろう。「自分を表現することしかできない」と声高に叫び、子どものような無防備さで世間の荒波にもまれてしまうヒロインは、「ドミニク、ニク、ニク」の軽やかなフレーズで60'sの世界的大ヒット曲を生んだ実在のシンガーソングライターだ。 自由を渇望しながら叶わず、逆に出口の見えない袋小路に追いつめられて行く彼女の知られざる数奇な半生に迫った本作は、その時代の匂いを描くことも忘れない。 演じるのは『スパニッシュ・アパート』でブレイクしたベルギー出身の人気女優セシル・ド・フランス。愛されたい一心で突き進んでゆく純粋で頑固な女性をユーモアも交えて好演している。(この項のみgooより転載しました) 【ストーリー&感想】 ドミニク それは「The Singing Nun」(歌う尼僧)名義で、このCDを買った時からフランス語のこの曲が何となく気になっていた。 「ドミニク」を歌っているのは確かに尼僧である。だが、その尼僧個人にこれだけのドラマが隠されていたとは始めて知った。 セシル・ド・フランス演じるジャニーヌ・デッケルスはパン屋の娘で、束縛されるのを嫌い自由に生きたい娘に何も言わない(言えない?)父と、いずれは結婚してパン屋を継いでもらいたいと切望する保守的な母とはケンカが絶えない。 ジャニーヌはある日、何を思ったか修道院へと向かい尼へなることを決意するのだが、そこでも壁にぶち当たり、保守的で規律を守ることを求められる修道院に息苦しさを感じていた。 ある日、彼女の歌う才能に気付いた神父が自らのTV番組内で歌う彼女の姿を放映してからジャニーヌの人生は一変する。 軽快なリズムのこの歌は瞬く間にベルギー国内はおろかヨーロッパ各国で大ヒットを記録し、ついにアメリカにまで飛び火した。レコードはミリオンセラーを記録するが、売り上げが全て教会に寄付されることから不満を教会にぶつけ修道院を飛び出す。 ここからは若気の至りと無鉄砲な行動で周囲を惑わせるのだが、「ドミニク」のヒット熱が終息を迎えると共に彼女の存在も過去のものに。 そこからは何をやっても上手くいかず、カナダツアーもマネージャーと方向性の違いで仲違し関係は破綻。帰国しかつての親友と共同生活を送るも、マスコミの好奇の目に晒され、更に、浪費癖から破産してしまう。 そんな絶望的な人生をこのヒロインが送っていたとは映画を観るまでは全く知りません。そして、彼女は以前から抱いていた夢に向かうことになるものの、結局、最後は悲劇的な結末で人生にピリオドを打ったようです。 一つの大ヒット曲が若い女性の人生を良くも悪くも狂わせてしまう様子を、主演のセシル・ド・フランスは上手く演じていたと思います。修道院での窮屈な生活、歌が売れると掌を返したように面会に訪れる両親など、彼女の周辺の変化も丁寧に描かれていて映画としては好感がもてた。 セシル・ド・フランスはこの映画での演技が好評だったそうで、ハリウッド映画への出演も決まったそうです。今回はフランス語でしたが、そうなると英語での演技になるのですね。 今後、注目して動向を追ってみたい女優さんです。 ブログランキング参加中です。ぜひ、1票を投じて下さい。(又は、見出しをクリックして下さい) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.23 22:56:39
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