|
テーマ:洋楽(3400)
カテゴリ:音楽
2年前に発売が予告されていたものの、新作発売のスケジュールを優先したことで延び延びになっていた「闇に吠える街」デラックス盤(定価14,700円)が遂にそのベールを脱いだ。 その中身はCDにして3枚、更にDVD3枚、8時間にも及ぶまさにこれぞ決定盤とも言える内容です。私は、Tレコードで予約し12/18に購入し、早速、リマスター盤とCD2&3を聴き、DVDは時間が長いので正月休暇の楽しみとして31日から今日まで少しずつ聴きました。 このアルバムは、ヒットシングルこそなかったが、この時期に書いたものの収録漏れとなりパティ・スミスとの共作「Because The Night」や、ポインター・シスターズが取り上げた「Fire」はヒットしました。 <CD1: REMASTERED DARKNESS ON THE EDGE OF TOWN> 01. Badlands / バッドランド 02. Adam Raised A Cain / アダムとケイン 03. Something In The Night / サムシング・イン・ザ・ナイト 04. Candy's Room / キャンディーズ・ルーム 05. Racing In The Street / レーシング・イン・ザ・ストリート 06. The Promised Land / プロミスト・ランド 07. Factory / ファクトリー 08. Streets Of Fire / ストリーツ・オブ・ファイヤー 09. Prove It All Night / 暗闇へ突走れ 10. Darkness On The Edge Of Town / 闇に吠える街 CD1は現代のテクノロジーを使用してのリマスター盤として登場。リマスター前の音源を持っている人でも、あらためてその魅力を堪能出来る一枚。 <CD2: THE PROMISE (DISC1)> 01. Racing In The Street ('78) / レーシング・イン・ザ・ストリート ('78) 02. Gotta Get That Feeling / ゴット・ゲット・ザット・フィーリング 03. Outside Looking In / アウトサイド・ルッキング・イン 04. Someday (We'll Be Together) / サムディ(ウィル・ビー・トゥゲザー) 05. One Way Street / ワン・ウェイ・ストリート 06. Because The Night / ビコーズ・ザ・ナイト 07. Wrong Side Of The Street / ロング・サイド・オブ・ザ・ストリート 08. The Brokenhearted / ザ・ブロークンハーテッド 09. Rendezvous / ランデヴー 10. Candy's Boy / キャンディーズ・ボーイ <CD3: THE PROMISE (DISC2)> 01. Save My Love / セイヴ・マイ・ラヴ 02. Ain't Good Enough For You / エイント・グッド・イナフ・フォー・ユー 03. Fire / ファイア 04. Spanish Eyes / スパニッシュ・アイズ 05. It's A Shame / イッツ・ア・シェイム 06. Come On (Let's Go Tonight) / カム・オン(レッツ・ゴー・トゥナイト) 07. Talk To Me / トーク・トゥ・ミー 08. The Little Things (My Baby Does) / ザ・リトル・シングス(マイ・ベイビー・ダズ) 09. Breakaway / ブレイクアウェイ 10. The Promise / ザ・プロミス 11. City Of Night / シティ・オブ・ナイト 今回の目玉でもある2枚組「The Promise」は単独でも発売されます。ここでの収録曲は、70曲とも言われるレコーディング曲の内、本作には収録出来なかった曲を中心にして作られた。中にはライヴのレパートリーとしてファンの間では知られている曲や、前述のパティ・スミスに提供した曲も含まれている。 最大の目玉は、当時録音された中でも何故か収録漏れとなった表題曲で、Eストリート・バンドのメンバーも太鼓判を押していた。歌詞の内容が当時の自分の心境と近過ぎたからと本人は語っているが、本編に収録しても違和感は全く無い。 本人曰く、収録漏れ曲はポップでキャッチーな曲が多いのだが特徴で、アルバムの目指すコンセプトと一致しなかったからとの事だが、これだけグレードの高い曲を外すのだから、それだけ彼のソングライティングが充実していた証拠だ。 <DVD1: "THE PROMISE: THE MAKING OF 'DARKNESS ON THE EDGE OF TOWN'"> グラミー賞とエミー賞を受賞トム・ジムニー監督による90分に及ぶドキュメンタリー。スプリングスティーン&Eストリート・バンドの1976年から1978年までの未発表映像(自宅でのリハーサル、スタジオ・セッションなど)、ブルース本人やバンドメンバー、ジョン・ランダウ、マイク・アペルなどによって語られていく。今は亡きダニー・フェデリシのコメントも。 ここでは訴訟に関することも包み隠さず語っているが、当時の自宅でのリハーサル風景などは貴重だ。 <DVD2> DARKNESS ON THE EDGE OF TOWN (PARAMOUNT THEATER, ASBURY PARK, NJ,2009) 01. Badlands / バッドランド 02. Adam Raised A Cain / アダムとケイン 03. Something In The Night / サムシング・イン・ザ・ナイト 04. Candy's Room / キャンディーズ・ルーム 05. Racing In The Street / レーシング・イン・ザ・ストリート 06. The Promised Land / プロミスト・ランド 07. Factory / ファクトリー 08. Streets Of Fire / ストリーツ・オブ・ファイヤー 09. Prove It All Night / 暗闇へ突走れ 10. Darkness On The Edge Of Town / 闇に吠える街 1-10は現在のメンバーでアルバム収録曲を生演奏した映像。リマスター盤と比べるのも面白いと思う。 THRILL HILL VAULT (1976-1978) 01. Save My Love (Holmdel, NJ 76) / セイヴ・マイ・ラヴ 02. Candy's Boy (Holmdel, NJ 76) / キャンディーズ・ボーイ 03. Something In The Night (Red Bank, NJ 76) / サムシング・イン・ザ・ナイト 04. Don't Look Back (NYC 78) / ドント・ルック・バック 05. Ain't Good Enough For You (NYC 78) / エイント・グッド・イナフ・フォー・ユー 06. The Promise (NYC 78) / ザ・プロミス 07. Candy's Room Demo (NYC 78) / キャンディーズ・ルーム・デモ 08. Badlands (Phoenix 78) / バッドランド 09. The Promised Land (Phoenix 78) / プロミスト・ランド 10. Prove It All Night (Phoenix 78) / 暗闇へ突走れ 11. Born To Run (Phoenix 78) / 明日なき暴走 12. Rosalita (Come Out Tonight)(Phoenix 78) / ロザリータ 前半はブルースの自宅でのリラックスしたリハーサル映像など。後半の8~12は有名なフェニックスでのライヴ映像。12を除く4曲は初登場、ブルースの熱の入ったライヴを堪能出来る。 <DVD3: HOUSTON '78 BOOTLEG: HOUSE CUT> 01. Badlands / バッドランド 02. Streets Of Fire / ストリーツ・オブ・ファイア 03. It's Hard To Be A Saint In The City / 都会で聖者になるのはたいへんだ 04. Darkness On The Edge Of Town / 闇に吠える街 05. Spirit In The Night / 夜の精 06. Independence Day / 独立の日 07. The Promised Land / プロミスト・ランド 08. Prove It All Night / 暗闇へ突走れ 09. Racing In The Street / レーシング・イン・ザ・ストリート 10. Thunder Road / 涙のサンダー・ロード 11. Jungleland / ジャングルランド 12. The Ties That Bind / ザ・タイズ・ザット・バインド 13. Santa Claus Is Coming To Town / サンタが街にやってくる 14. The Fever / ザ・フィーヴァー 15. Fire / ファイア 16. Candy's Room / キャンディーズ・ルーム 17. Because The Night / ビコーズ・ザ・ナイト 18. Point Blank / ポイント・ブランク 19. She's The One / 彼女でなけりゃ 20. Backstreets / 裏通り 21. Rosalita (Come Out Tonight) / ロザリータ 22. Born To Run / 明日なき暴走 23. Detroit Medley / デトロイト・メドレー 24. Tenth Avenue Freeze-Out / 凍てついた十番街 25. You Can't Sit Down / ユー・キャント・シット・ダウン 26. Quarter To Three / クォーター・トゥ・スリー 映像盤で最大のウリがこのノーカットでのライヴ映像。これは1978年12月8日ヒューストンでのライヴで、映像は会場に流すためのものをそのまま使用している。従って、商品化を前提としていないので、照明は暗く多少見辛いが音声はしっかりしている。 映像は暗いが、会場でコンサートをみているような雰囲気で見られると思えば決してマイナスでは無い。このライヴは途中20分間の休憩をはさんで2時間55分にも渡り、当時のブルースのライヴの凄さを伝えてくれる。彼が、ライヴに来るお客さんを如何に大事にし、全力投球をしているかが窺い知れる。 収録曲は主に「闇に吠える街」「明日なき暴走」からが中心だが、まだ未発表だった「ザ・リバー」からも3曲、また、12月のライヴなので13のようなX'MAS曲もやったり、お得意のデトロイト・メドレーでは大いに盛り上がっている。 以上が、このDX盤の中身です。後は、ボスの来日公演が実現することを祈るだけですね。因みに私は、世界人権宣言40周年記念コンサートが東京ドームで開催された時に一度だけ行きました。但し、これは慈善ライヴなので1時間半の短縮版だったので、今度はEストリート・バンドを引き連れてのフルライヴを堪能したいです。 その時は、万難を排して、会社を休んででも観にいきます。 P.S.ポール・マッカートニー&ウィングスの「バンド・オン・ザ・ラン」と立て続けにDX盤を購入したので、財布の中身がキツ~イです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[音楽] カテゴリの最新記事
|