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KINTYRE’S   DIARY~旧館

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2011.01.05
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11-1.きみがくれた未来
■原題:Charlie St.Cloud
■製作年・国:2010年、アメリカ
■上映時間:99分
■字幕:杉山緑
■鑑賞日:1月1日、新宿武蔵野館(新宿)
■料金:1,000円


スタッフ・キャスト(役名)
□監督:バー・スティアーズ
□脚本:クレイグ・ピアース、ルイス・コリック
□撮影監督:エンリケ・シャディアック
□音楽:ロルフ・ケント
◆ザック・エフロン(チャーリー・セント・クラウド)
◆チャーリー・ターハン(サム・セント・クラウド)
◆アマンダ・クルー(テス・キャロル)
◆キム・ベイシンガー(クレア・セント・クラウド)
◆レイ・リオッタ(フロリオ・フェレンテ)
◆オーガスタス・プリュー(アリステア・ウーリー)
◆ドナル・ローグ(ティンク・ウェザビー)

【この映画について】
『セブンティーン・アゲイン』のバー・スティアーズ監督と、ザック・エフロンが再び手を組んだ感動のヒューマン・ドラマ。
幼い弟を死なせてしまったという自責の念にさいなまれ続けてきた兄が、新しい第一歩を踏み出すまでを温かく見守る。主人公の母親に、『あの日、欲望の大地で』のキム・ベイシンガー。救命士を、『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』のレイ・リオッタが好演している。陰のある役で新境地を開拓したエフロンの迫真の演技に注目。
(この項、シネマトゥデイより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
チャーリー・セント・クラウドは、女手一つで家計を支える母のクレア自分を慕う11歳の弟サムとともに暮らす高校生。ヨットの才能に恵まれた彼は、スポーツ奨学金を得て大学進学が決まっていた。
だが、卒業式の夜が運命を変えた。その日、チャーリーは仕事に向かう母から、サムの子守をするように言われていたのだが、そんな母の願いを振り切って車でサムと共に出かけたことが運命を決定づけることになるとは。

行き先を間違えて引き返そうとしたチャーリーだったが、後続車に追突される大事故に遭遇した彼は、奇跡的に命を取り留めるが、同乗していたサムはチャーリーの必死の呼びかけにも関わらず帰らぬ人となる。
サムを守れなかったことに強い罪悪感を覚えるチャーリー。葬儀の最中、いたたまれなくなった彼は、参列者が見守る中、逃げるように墓地の裏手の森へ駆け込む。かつて2人は、ここで一緒に野球の練習をすることが日課となっていた。
だが今はもう、キャッチボールの相手はいない……。その時、目の前に赤いジャンパーを着たサムが現れる。驚きながらも弟との再会を喜ぶチャーリー。2人はこれから毎日、夕暮れの時間の号砲(17時)を合図に何があってもこの場所で練習を続けるという約束を交わすのだった。

そして5年後。進学もヨットも諦めたチャーリーは、約束を守るため、サムを埋葬した墓地の管理人として暮らしていた。
ところが、高校の同級生で、ヨットレースのライバルだったテスが故郷へ戻ってきたことを知り、彼の心は揺れ動く。自分が失った夢を追い続けている彼女に、眩しさと羨ましさを覚えるチャーリー。心の中で、日増しにテスのウェイトが重くなっていく。そんな兄の変化を敏感に感じ取るサム。

テスと一緒にいると、サムが遠くなってしまう。弟を失いたくない気持ちと、テスへの想いの間で揺れ動く。やがて訪れる選択の時。テスが世界一周を目指す前に地元で練習をする予定で湾内で航海していたところ、悪天候に遭遇して遭難してしまう。捜索が難航する中、チャーリーは迷うことなく救出に向かう。
事故以来、出ることのなかった海へ。テスを捜し続けるチャーリー。サムとの約束の時間が過ぎてゆく。“ごめん、約束を破るよ”チャーリーが森で待ち続けるサムにそう呼びかけた時、想像もしなかった奇跡が起こる……。

奇跡は起こるというより、起こるべくして起こった感じ。青春スターのザック・エフロンの為の映画って感じで、自分は「ヘアスプレー」以来の観賞。「ヘアスプレー」は主役では無かったけど本作は主演。
弟のサムが冒頭でいきなり事故死してしまい、母のキム・ベイシンガーもそれに伴い冒頭だけでの登場とは、脚本でもう少し引っ張って登場シーンを増やしてもらいたかった。更に、同様に登場シーンは僅かながらも、事故にあった時の救命士であるレイ・リオッタが良い味を出していた。

サムが午後5時の大砲の合図とともに現れてチャーリーとキャッチボールをするシーンがしつこいほど登場。このシーンは確かに大事なのだが、余りにも多過ぎて退屈に思えてきた。
サムの登場も遭難したテスもチャーリーだけに現れるのだが、チョイとこじつけ過ぎ。
テスの遭難も何だか型にはまったような感じで、世界一周を目指している彼女が悪天候が予想される中で湾内で遭難するというのは無理があるので、せめて、近くの外洋くらいに留めておいて、チャーリーがそこまで駆け付ける間に回想シーンや心の中の葛藤をナレーションでフォロウするなどしたら良かったのにと思いました。

とここまでは苦言ばかりを書いたけど、今度は良かった点を。ストーリーの舞台がカナダの地方の港町で、ロケもバンクーバー近郊のアメリカとの国境に近い町で行われただけに映像から受ける印象は、ザック・エフロンのもつ青春スターのイメージにピッタリ。その彼が冒頭でヨットをサムと二人で操るシーンは、実際に演じているそうで爽やかさ満点でした。
弟役のチャーリー・ターハンは素朴な感じのする子役で好印象でした。

最後に、本作の原題はシンプルに「チャーリー・セント・クラウド」って、これはザックの役名そのもので余りにもストレート過ぎないかな?あちらの映画って、この手の単純なタイトルが多いけど、邦題はサムとチャーリーの兄弟関係を表しているけど...まあ良いか!!





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Last updated  2011.02.19 18:52:15
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